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コラム

【初心者向け】縦型動画広告配信マニュアル―メリット・おすすめ媒体・運用のコツを徹底解説

インターネット広告

縦型動画広告_アイキャッチ

Web広告配信を検討する際に、動画広告の導入を視野に入れているWeb担当者・広報担当者の方も多いでしょう。

近年、動画広告の中でもとくに「縦型動画広告」が注目を集めています。その名の通り、スマートフォンに最適化した9:16の縦長サイズが特徴です。

とはいえ、「縦型動画広告ってどんな媒体で配信できるの?」「通常の横に長い動画や、静止画と制作時に気を付けることは違うの?」とお悩みの方もいらっしゃるはず。

そこで今回はこの縦型動画広告について、下記の内容を詳細に解説しました。

  • 縦型動画広告配信のメリット
  • 縦型動画広告を配信できるおすすめ媒体
  • 縦型動画広告の制作・運用のコツ

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社以上のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

Web広告運用代行に関するご相談も承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。

1. 縦型動画広告とは

1-1. 縦型動画広告の概要

縦型動画広告とは、スマートフォンを縦にした状態で画面いっぱいに表示される動画形式のクリエイティブを活用したインターネット広告のこと。

YouTubeショートやInstagramのリール、TikTokなどのプラットフォームで、近年通常の投稿としても縦型動画をよく見かけるようになりました。スマートフォンユーザーの増加もあり、Web広告の市場でも年々存在感を増しているクリエイティブタイプです。

▼縦型動画の詳細についてはこちらの記事もご覧ください。

流行りの縦型動画とは?YouTubeショート・TikTok・インスタリールの違い・注意点・動画作成のコツまで解説

縦型動画とは、主に9:16の比率で作成され、スマートフォンを縦にしたままフルスクリーンで視聴できる動画です。TikTokやInstagramのリール、YouTubeショートなど、縦型動画を活用できる媒体は増えています。SNS活用をしている企業が、縦型動画について理解することは必須になってきました。

1-2. 縦型動画広告のメリット

縦型動画広告には、横型動画や静止画をクリエイティブとする広告にはないメリットがあります。縦型動画を使用した広告配信を行う場合は、下記の5つのメリットを意識しながら動画の制作を行うのがよいでしょう。

①没入感を演出できる

縦型・横型動画の 画面占有面積_縦型動画広告

縦型動画広告は、スマートフォンにフルスクリーンで表示できるため、画面内に自社の広告以外の要素を排除できるのが特徴。画面いっぱいにクリエイティブを表示できるので、広告だけに集中してもらうことが可能です。

②情報量が多く、インパクトの大きい動画クリエイティブを使用できる

また、画面の占有面積が大きいため、商品のビジュアルなどを大きく配置することも可能。商品やサービスをビジュアルで印象づけられるほか、テロップなどで情報量を詰め込んでもストレスなく見られるクリエイティブの制作ができます。

③完全視聴率が高い

完全視聴率とは、実際に動画を最後まで視聴した人の割合のこと。

ショート動画広告で使用される縦型動画は、横型動画広告と比較し、この完全視聴率が9倍以上という調査結果もあります。

参考: Vertical video pays off for Snapchat|USA TODAY

④SNS配信で有利になる

特にInstagram、TikTok、YouTubeといった通常スマートフォンでの視聴が多いプラットフォームにおいて、縦型動画広告は有利といえるでしょう。

SNS広告では、正方形や横型の動画広告の設定が可能な場合も多いです。しかし、上述の通り、縦型動画は、画面専有面積の大きさなどスマートフォンでの視聴に最適な形式。その他のサイズの動画クリエイティブを設定することが可能な場合でも、縦型動画をクリエイティブとして設定することをおすすめします。

 

2. 縦型動画広告を配信できる媒体

では、縦型動画広告は、具体的にどのような媒体で配信することができるのでしょうか。下記に主要な配信先をまとめました。

2-1. Instagram

Instagram_縦型動画広告

(引用:Instagramストーリーズに配信する「認知度アップ」を目的とする動画広告の仕様 | Facebook広告ガイド

Instagramは、縦型の動画広告を配信できる媒体として、代表的なサービスの1つです。

ストーリーズやリールなど、ユーザーが日常的に利用するInstagram内のサービスと併せて広告が表示されるので、違和感のない訴求が可能です。また、同じくMeta社が運営するFacebookにも、同一の管理画面から同時出稿できます。

2-2. Facebook

Facebook_縦型動画広告

(引用:動画広告: 魅力的なインストリーム広告、フィード広告、ストーリーズ広告を作成する | Meta for Business

 

縦型動画といえばInstagramの印象が強いものの、上述の通りFacebookにも縦型動画広告の配信が可能です。繰り返しになりますが、Instagramと同様の管理画面で同時に出稿が可能なため、あわせて広告配信を行うことで工数削減にもなります。

Facebook広告は高いターゲティング精度を誇り、Facebook独自ネットワークにより外部メディアへの広告掲載ができるのも特徴。また、Instagramと異なりプラットフォーム内でのシェア機能もあるので、広告の内容次第ではユーザーによる拡散も期待できます。

2-3. YouTube

YouTube広告_縦型動画広告

(引用:ショート動画機能 – YouTube クリエイター

YouTubeでも、縦型動画広告の配信が可能です。2021年に登場した「YouTubeショート」人気の隆盛により、縦型動画との親和性が非常に高い媒体と言えるでしょう。

YouTubeは国内の18歳以上に限っても月間ユーザー数7,120万人を誇る人気媒体(2023年10月現在、Think with Google マーケティング戦略参照)。老若男女問わず多くのユーザーが利用しているので、幅広い層に広告を届けたいときにおすすめです。

また、2023年12月のアップデートにより、キャンペーンの目標を「ブランド認知度と比較検討」とした場合にはショート動画のみに配信することが可能に。これにより、縦型動画を活かした広告を出しやすくなりました。

2-4. TikTok

TikTok_縦型動画広告

(引用:「TikTok ティックトック」をApp Storeで

TikTokとは、10分までの短尺の動画をシェアできるスマートフォン向けのサービス。縦型動画といえばTikTokのイメージが強い人も多いのではないでしょうか。もちろん、このTikTokでも縦型動画タイプのクリエイティブを使用した広告配信が可能です。

TikTok広告が効果を発揮するのは、特に10代〜20代へのアプローチ

購買意欲の高いユーザーが多く、新商品や新常識が受け入れられやすい媒体でもあります。学生をはじめ若年層をターゲットとした商品・サービスの広告での活用がおすすめです。

2-5. X(旧Twittrer)

X広告_縦型動画広告

(引用:より多くのストーリーを、より大画面で:Xに縦型の動画広告フォーマットが導入

X(旧Twitter)は「ポスト」とよばれる140文字以内のテキストで情報発信やユーザーで交流するSNS。テキスト主体のSNSの印象が強いXですが、2023年10月時点では全ユーザーのセッションの5分の4以上が動画で占められているというデータも(参照:より多くのストーリーを、より大画面で:Xに縦型の動画広告フォーマットが導入)。

その流れにともない、2024年2月からXでも縦型動画広告の配信が可能になりました。

公式の発表によると、縦型動画広告を配信した場合、通常のX広告よりもリーチが10%程度増加、フォロー、リポスト、いいね、URLのクリックなどのエンゲージメントがおよそ7倍に増加したとのこと(参照:Vertical Video Ads)。新しい広告ながら、ぜひ活用していきたいところです。

▼X広告の最新情報を知りたい方はぜひこちらのセミナー動画をご覧ください!

【動画配信中】はじめてのX広告活用セミナー~失敗しないための運用の基礎知識を徹底解説!

Web広告として「X広告」はまだ疑問点が多いようです。そこで今回のセミナーでは、「はじめてのX広告活用セミナー」として、運用の基礎知識&失敗しないためのポイントを解説します!

2-6. LINE

LINE広告_縦型動画広告

(引用:【公式】LINE広告-9,700万人に届く|LINEヤフー for Business

月間ユーザー数9,500万人(2023年6月現在)と、多くのユーザー数を誇るLINE。その利用者層は、性別、年齢、居住地などによる偏りが少なく、ほかのプラットフォームではリーチ出来ないユーザーにも広告を届ける事が可能な媒体です。

LINEで縦型動画広告を配信できるのは、LINE VOOM、LINE ファミリーネットワーク、LINE 広告ネットワークの3箇所。

LINE VOOMとは、ショート動画を初めとしたユーザーや企業公式アカウントを見られるLINE内のSNSのような機能です。そのほかにも、マンガや占いなど、「LINE〇〇」の冠がつく関連アプリの「LINEファミリーネットワーク」、LINEと提携している外部アプリである「LINE広告ネットワーク」などにも配信可能。

多彩な掲載面や巨大なユーザー層から、新規層にリーチしたい広告での活用に最適です。ただし、CPC課金の場合にはそもそも動画クリエイティブを選択できないなどの制約もあるので、配信前に入稿規定をよく確認するよう、注意が必要です。

2-7. Pinterest

piterest広告_縦型動画広告

(引用元:広告で潜在顧客にアピール | Pinterest Business

2022年6月から日本でも広告配信が可能になったPinterestでも、縦型動画広告の配信が可能です。

Pinterestは、購入検討の初期段階にいるユーザーが、アイディアを探す目的で活用する媒体。よって、ピンタレスト広告を配信することで、まだ購入する商品を決めていない=新しいアイディアを探しているユーザーにアプローチが可能です。

また、国内外問わず多くのユーザーが利用する媒体でもあるので、グローバルなアプローチの際にもぜひ活用したい媒体でもあります。

2-8. Smartnews(予約型広告)

スマートニュース広告_縦型動画広告

(引用:スマートニュース、広告新プロダクト「Top News Video Ads」提供開始 SmartNewsアプリのトップ画面全面に縦型動画広告を配信 | スマートニュース株式会社

「SmartNews」は、約3,000もの媒体と提携している、日本発の無料ニュースアプリ。ニュースアプリとしては国内最大級のユーザー数を誇り、ビジネス層にリーチしたい広告にうってつけの媒体です。

SmartNewsでは、2024年3月から縦型動画対応の新広告プラン「Top News Video Ads」が登場。SmartNewsアプリのトップ画面や主要なチャンネルで広告を配信できるため、ブランディングや認知拡大を目的とした広告で特に効果を発揮します。

ただし、この「Top News Video Ads」は、広告枠を買い取る予約型と呼ばれるタイプの広告。最低出稿料金があったり、配信開始までの審査に時間がかかったり、事前に確認しておくべき点が多いことに注意しましょう。

▼SmartaNewsの「Top News Video Ads」についてはこちらの記事もご覧ください

スマートニュース広告の新プラン、Top News Video Adsとは?配信フローから注意点まで丁寧に解説!

「SmartNews(スマートニュース)」は、国内では日本最大規模のユーザー数を誇る、無料ニュースアプリ。大規模なユーザー数に加え、社会人層の利用率が多いことから、特にtoBの広告出稿媒体としても人気の存在です。

3. 縦型動画広告の制作・運用のコツ

この章では縦型動画で成果を出すためにおさえておきたい制作・運用上のコツを紹介します。

▼縦型動画制作時にオススメの無料アプリはこちらの記事をご覧ください

【2024年 縦型動画対策!】リール・TikTok・YouTubeショートの作り方|無料で使える動画編集スマホアプリ9選

リールやTikTok、YouTubeショートなどの縦型動画は、スマートフォンを縦にしたままフルスクリーンで視聴できる動画です。スマートフォンの普及や、縦型動画に対応した媒体が増えたことにより、若い世代に親しまれる流行の動画となっています。

3-1. 冒頭で視聴者の心をつかむ

縦型動画の冒頭_縦型動画広告

縦型動画広告を最後まで見てもらうためには、冒頭2秒でユーザーの心をつかむ工夫が必要です。

たとえば、冒頭にキャッチーなフレーズを入れる、最もインパクトのある動画を差し込む、注意を引く効果音を入れるなどで、ユーザーを飽きさせないようなクリエイティブを心がけましょう。

3-2. ミュート状態でも魅力が伝わる内容にする

多くの広告媒体では動画とは別にテキストを設定することが可能ですが、テロップなどで動画にテキストを入れることをオススメします。

動画内の情報量を増やし、広告のメッセージを正確に伝えられる効果が見込めます。また、スマートフォン視聴するユーザーは、外出先にいるなど音を出せない環境で広告を視聴する可能性も十分にあります。いかなる環境であってもメッセージを伝えられるよう、動画編集時にはテキストを要素として活用しましょう。

3-3. 配信面に配慮した構成

配信面に配慮した構成_縦型動画広告

(引用:Instagramストーリーズに配信する「認知度アップ」を目的とする動画広告の仕様 | Facebook広告ガイド

縦型動画は、スマートフォンの画面いっぱいに表示できるサイズ。しかし、配信媒体によっては広告テキストやCTAボタンなどで、動画の一部が隠れてしまうことも。

例えば上図のInstagramリールの場合、グレーの透かしを入れた部分に広告テキストやいいね!やコメントボタンなどが表示されることに注意が必要です。このような要素が配置される位置に、テロップや商品のメインビジュアルなどを入れないように気を付けましょう。

3-4. 複数のクリエイティブでABテストを行う

Web広告は、複数のクリエイティブを同時に配信し、成果を比較しながら配信内容を最適化していくのが定石。縦型動画広告の場合も例外ではありません。

しかし、動画制作は、静止画に比べて予算や工数などのコストがかかるもの。動画内のテキストのみを変えるなど、少しの差異で比較していくのがよいでしょう。

もし複数の動画クリエイティブを用意するのが難しい場合には、ターゲティングや広告テキストなど、動画外の要素でより成果が取れる内容に調整していくことをオススメします。

▼ABテストについての詳細はこちらの記事をご覧ください

具体例あり!「ABテスト」とは?効果的なやり方・注意点をネット広告代理店が解説!

「ABテスト」とは、ネット広告やランディングページ、Webサイトを改善する手法のひとつです。しかし「とりあえずABテストをする」だけでは、成果につながりません。成果を挙げるには「目的を明確にして」「改善インパクトの大きい部分から」ABテストをすることがポイント。

 

4. 縦型動画広告はどの媒体に配信するのがいいの?

ここまで、縦型動画広告の配信を行うのにおすすめの媒体や、縦型動画広告の制作や運用のコツについて解説しました。では、実際にどのように配信をプランニングするべきでしょうか?この章では、配信先の選び方について説明します。

4-1. 可能であれば複数媒体での配信がオススメ

縦型動画広告は、どの媒体でもその他のキャンペーンに比べ成果が出やすい傾向にあるプラン。もし可能であれば、同じクリエイティブで複数媒体に広告出稿することをオススメします。

運用型のWeb広告の場合、随時広告の成果を確認しながら予算や配信内容を調整したり、広告を止めたりすることが可能

そのため、まずは複数の媒体で広告配信を開始し、成果の獲れない媒体の配信を止め、成果効率のいい媒体に予算を寄せるなどで徐々に最適化していくのがいいでしょう

▼運用型広告についての詳細はこちらの記事もご覧ください

【初心者向け】運用型広告とは?仕組みや種類、成果を出すためのポイントを解説!

サイトからの問い合わせや購入を増やしたい!と考えた時、インターネット広告は大いに役立ちます。なかでも「運用型広告」と呼ばれるタイプの広告が主流となっています。

4-2. ターゲットが限定的・予算に限りがある場合は、媒体の特徴を考慮する

ただし、広告を届けたいターゲットが限定的、予算に限りがあるなどの場合にはその限りではありません。その場合には、広告を配信する目的や届けたいターゲットを明確化し、媒体の特徴に合わせて配信を行いましょう。

各媒体の特徴については、本記事「2. 縦型動画広告を配信できる媒体」で詳細に解説しています。媒体選びに迷った場合にはぜひご参照ください。

また、更に詳しく各媒体について知りたいという場合には、代理店に相談するのも一つの手です。

その場合には、縦型動画広告のクリエイティブやLPの制作も行っている代理店に相談するのがよいでしょう。運用についてだけではなく、広告の戦略からクリエイティブまで、総合的に相談することが可能です。

 

5. まとめ

今回は、縦型動画広告について、以下の内容を解説しました。

  • 縦型動画広告を配信できる各媒体の特徴
  • 縦型動画広告のクリエイティブ制作時に気を付けるポイント
  • 予算に余裕がある場合には、複数媒体での配信がおすすめ
  • 配信媒体を絞る場合には、各媒体の特徴を踏まえて配信先を検討する

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社以上のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

Web広告運用代行に関するご相談も承っております。また、縦型動画広告の制作や運用についても多数の実績がございます。

縦型動画広告の配信に迷っているという方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

 

 

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