Instagramを運用してファンを獲得するには「写真」が重要です。なぜなら、インスタは写真や動画といった「ビジュアル」重視のSNSであるため。

Instagramのテイストに合うおしゃれな写真を撮りたい場合、高価なカメラがなくても大丈夫です。初心者の方でも、スマホがあれば簡単にインスタ映えする写真を撮影できます。

今回は、ビジネス目的でInstagramを運用する方に向けて、下記を解説します。

• インスタで映える写真の撮影方法
• 料理・人物・風景など、被写体別の撮影テクニック
• 初心者でも簡単に加工できるおすすめカメラアプリ
• Instagramでフォロワーを増やすポイント

ユニークワンでは、SNS運用に関するご相談も承っております。詳しくはこちらよりお問い合わせください。

 

1.Instagramで写真が重要な理由

Instagramを効果的に運用するにあたり、「写真」が重要な理由は2つあります。

1-1.ビジュアルに特化したSNSだから

（引用元：Instagram公式アカウント）

Instagramは、写真や動画の共有がメインのSNS。ユーザーにとっては「目を引くビジュアル」かどうかがポイントになります。

1-2.エンゲージメントが高まると多くの人に見てもらいやすいから

Instagramでは、様々なシグナル・プロセスを加味したアルゴリズムにより、投稿が誰に表示されるか・どんな順序で表示されるかが定まります。

ホームフィードやストーリーズ、発見タブといったすべての掲載面において「投稿の人気度」という要素が考慮されます（参考：Instagram公式ブログ,2021年6月8日）。

いいねや保存、コメント、プロフィールタップなど、「興味を持っていると思われる行動＝エンゲージメント」が高い投稿は、優先的に表示される傾向にあります。また、フォロワー外の人に見てもらえる可能性も高まります。

エンゲージメントを高めるには、ユーザーの感情を動かす要素を持つ投稿をする必要があります。パッと目に入る写真の第一印象が、エンゲージメント行動をとるかどうかを左右するので、写真のクオリティは重要です。

 

2. Instagramで映える写真の撮り方・基本編

Instagramで野暮ったくないおしゃれな写真（いわゆる「インスタ映え」の写真）を撮影するコツをご紹介します。さまざまなシーンで、すぐにマネできるテクニックばかりです。

2-1. スマホのグリッド機能で「構図」を意識する

同じ被写体でも「構図」を意識することで、写真のクオリティが一気に上がります。

（1）「三分割」構図

「三分割」構図は、写真を美しく・バランスよく見せるためのテクニック。画面を縦・横に等分割するように2本の線を引き、合計4つの交点ができるようにします。

被写体が4つの交点・線上に映るような構図で写真を撮ると、バランスの良いこなれた写真になります。

ちなみに、iPhoneの場合は「グリッド機能」がデフォルトで搭載されています。設定画面より、[構図] > [グリッド] をオンにすれば、下記のように三分割線が表示されます。

なお、グリッド機能については、カメラアプリ・スマートフォンの機種により設定方法が異なりますのでご注意ください。

（2）「日の丸」構図

「日の丸」構図は、文字のとおり被写体を画面の中心に置く構図です。

丸い形状・シンメトリー（対称）な被写体や、強い存在感がある被写体の場合に効果的なテクニックです。ただし、風景写真や複数の被写体がある場合は日の丸構図がマッチしないこともあります。状況に応じて、使い分けましょう。

（3）「対角線」構図

「対角線」構図は、画面の対角線上に被写体を配置することで、ダイナミックな印象を与える構図です。対角線は、視線を自然に導く効果があります。

対角線構図は、建物・自然の景観が対角線にそっている場合や、動きのある被写体に向いています。空間や奥行きを強調したい場合にも、対角線構図は有効です。

2-2.自然光で撮影する

インスタ映えする写真を撮るには、自然光を取り入れるのもおススメです。

自然光は太陽からの光であり、自然な色合いを引き出すことができます。被写体の色・質感がリアルに映るため、より美しい写真となります。また、自然光は方向性があるため、コントラスト・陰影が効果的に表現できます。奥行き感を強調し、視覚的にインパクトのある写真が撮れるのです。

自然光を取り入れるのが難しい場合は、ライトを設置したり撮影後の加工で調整したりするとよいでしょう。

2-3.ピントを手動で合わせる

手動でピントを合わせると、見てほしい被写体が自然と目に入る写真を撮影できます。

自動でピントを合わせられるカメラも多いですが、Instagramに載せる写真は手動でピントを合わせたほうが良いです。

オートフォーカスの場合、被写体以外にピントが合ってしまうことがあります。また、暗い場所・コントラストが低いシーンではピント合わせが困難になることも。手動であれば、このような状況でもピントを合わせられるからです。

2-4.背景を用意する

雑貨やコスメ、料理などは被写体の後ろに背景を用意すると、フォトジェニックな写真になります。

たとえば上記のように、色紙を敷くのが手っ取り早いです。「背景シート」と検索すると、Webから安価に購入できます。

2-5.アングルを工夫する

おしゃれな写真を撮るには「アングル（画角）」も重要です。同じ被写体でも、アングルを変えるだけで見栄えが変わります。

たとえば、被写体の真上から俯瞰して撮影するアングル。料理や雑貨など、さまざまな被写体でオシャレな仕上がりになります。

JUNO KWONによるPixabayからの画像

他にも効果的なアングルとして「ローアングル」や「水平アングル」があります。人物や風景など、被写体によってマッチするアングルは異なるので、さまざまなアングルから撮影してみましょう。

 

3. おしゃれな写真の撮り方を「被写体」ごとに解説

ここからは、被写体の種類別に役立つテクニックをご紹介します。今回は、よくご相談いただくジャンルとして「食べ物（料理）」・「人物」・「風景」の3つをご紹介します。

3-1.食べ物（料理）

（1）「動き」を出す

食べ物を撮影する場合、盛り付けた状態を撮るのはもちろん重要です。しかしそれだけでは、印象に残らないことも。そこで動きを出すことで、ダイナミックな印象の写真になります。

たとえばラーメンの場合、麺を持ち上げる写真やスープをレンゲにいれるを撮るとよいでしょう。

食事するシーンを想像しやすい動きを撮影しましょう。

（2）人を登場させる

食べ物を単体で撮るだけでなく、人物を登場させるのもおすすめ。人物を入れることで、料理がどのようなシチュエーションで食べられているかが伝わります。

飲食店の場合、来店してほしいターゲットと近い人物に映ってもらうと良いでしょう。

（3）断面を撮る

食べ物の断面を撮影することで、具材や食感をよりリアルに表現できます。パン・スイーツ・肉料理など、厚みのある食べ物の場合はおススメです。

断面から撮影することで写真に立体感が出るため、よりインスタ映えする写真を撮ることができます。

3-2.人物 

（1）背景をぼかす

ピントを調整して「ぼかし」を取り入れると、写真に奥行きが出て人物がより際立つ写真になります。スマートフォンの場合「ポートレートモード」を使うと、人物にピントが合い背景がちょうどよくボカされます。

（2）さまざまなアングルから撮る

アングルによって、写真の印象が変わります。

たとえば子どもを撮影する場合。低い目線で撮影することで、子ども目線ならではのかわいらしさを引き出すことができます。逆に、高い目線で撮影すると、無邪気な印象の写真となります。

（3）目線を工夫する

目線を工夫することで、人物の印象や雰囲気を変えることができます。

たとえばカメラ目線で微笑むのは一般的ですが、少し視線をずらしたり、遠くを見つめたりすることで、より自然な表情を引き出すことができます。

3-3.風景

（1）アングルは水平に

スマホのカメラで風景を撮影する場合、アングルを水平に合わせると美しい写真が撮れます。

Christo AnestevによるPixabayからの画像

シーンごとにアングルを変えることで、風景の印象が大きく変わることも。

例えば、ビルや家などの建物を低い位置から撮影すると、より大きく迫力のある印象になります。逆に、高い位置から撮影すると、周囲の風景を含めた全体像を表現できます。

（2）時間帯を選ぶ

風景の写真は、時間帯によって表情が変わります。たとえば朝・夕方のように柔らかい自然光が差し込む時間帯に撮影すると、風景写真にも優しい雰囲気が生まれます。

また、夜景を撮影するときは「露出補正」で光の量を調整するとよいでしょう。暗い場所で夜景を撮影する場合は露出を上げると、明るく美しい写真を撮影できます。

 

4. フォトジェニックな写真に加工するポイント

Instagramアカウント全体で統一感のある写真を掲載するには、撮影だけではなく「加工」にもコツが要ります。ここでは、初心者でも簡単におしゃれな加工ができるやり方をご紹介します。

4-1.フィルターを使う

フィルターを適用すると写真の雰囲気を変えることができます。デフォルトに内蔵のカメラアプリでもフィルターを使えますし、Instagram公式アプリでも豊富なフィルターを適用できます。

搭載しているフィルターの種類は、アプリ・サービスにより異なります。ビジネス目的でInstagramを利用する場合は、パソコンで画像を加工する方も多いでしょう。

パソコンで画像を加工する際におススメの無料ツールを下記で紹介しています。ぜひご覧ください。

【厳選】パソコンで画像を加工・編集できる！シーン別・無料サイトおすすめ5選

初心者でも簡単に画像を加工・編集できる無料サイトを厳選して5つご紹介。この記事を見れば、迷わず最適なツールを使うことができます。

4-2.文字やフレームを入れる

さらにクオリティを高めるためには、写真素材に文字やフレームを入れて加工しましょう。同じテンプレートを使うことで、アカウント全体に統一感が生まれます。

画像作成は、無料ツール「Canva（キャンバ）」が便利です。デザインテンプレートが豊富で、初心者でもスタイリッシュな画像を作成できます。

（引用：Canva・Instagramテンプレート）

Canvaの使い方は、こちらをご覧ください。

Canva（キャンバ）の使い方を【初めから丁寧に】解説｜初心者でも無料でプロ並みの画像が作れるツール

この記事では、Canvaの始め方・使い方を初心者向けに解説！スタイリッシュな画像を作成するコツもお伝えします。

 

5.無料で使える！Instagramでおススメのカメラアプリ3選

Instagram用の写真は、デフォルト内蔵のカメラアプリでも十分に綺麗な写真が撮れます。しかし、カメラアプリを使うと簡単にフォトジェニックな写真を撮れます。

ここでは、無料で使えるおススメのカメラアプリを3つご紹介します。

5-1.Foodie（フーディー）

（引用元：APP Storeプレビューページ）

「Foodie（フーディー）」は、名前の通り「食べ物」を美味しそうに撮れるアプリ。”Sweet（スイート）”・”Fresh（フレッシュ）”など、料理の種類やシーンに応じた豊富なフィルターを使えます。

食べ物だけでなく、人物や風景にマッチするフィルターも。「加工感」が出すぎない、自然な仕上がりになります。

5-2. BeautyPlus（ビューティープラス）

（引用元：APP Storeプレビューページ）

「BeautyPlus（ビューティープラス）」は、人物の撮影・加工に適しているカメラアプリ。「スマート美顔」という自動補正機能やメイクアップ・スリムなど、顔・体型など全身を補正できます。

有料版にすると、利用できるフィルターや補正機能が増えます。本格的に活用したい方は、有料版を利用すると良いでしょう。

5-3.VSCO（ヴィスコ）

（引用元：APP Storeプレビューページ）

「VSCO（ヴィスコ）」は、インスタ映えする本格的な加工ができるカメラアプリ。フォトジェニックなフィルターが豊富で、まるでプロが編集したような仕上がりになります。

よく使う加工レシピを保存できるので、Instagramアカウントに統一感を出したい場合におススメです。

 

6.写真だけじゃない！Instagramを効果的に運用するコツ

Instagram運用で効果を実感するには、「おしゃれな写真を撮る」以外にも工夫が必要です。ここでは、Instagram運用をサポートしてきた知見から、効果的に運用する5つのコツをお伝えします。

6-1.戦略設計をする

無料で手軽に始められるInstagram。しかし「なんとなく」で始めてしまうと、成果を実感しにくいです。

企業がInstagramを成功させるために必要なのは、戦略設計。決めるべきポイントは「目的・目標」と「ターゲット」の2軸です。

（1）目的・目標

まずは「なぜInstagramを運用するのか？」という目的を定めましょう。ビジネス形態によってさまざまですが、多くの場合は「ブランド認知を高めたい」「来店数を増やしたい」などの目的になります。

目的に応じた目標を考えるにあたり、フォロワー数を目標にしがちです。しかし、フォローはあくまで最後のアクション。フォローまでの流れを踏まえて、段階的に目標を定めることが重要です。

新しいユーザーにフォローしてもらうには、まず投稿を見つけてもらう必要があります。そして、プロフィールを見てもらわないとフォローに進みません。さらに、投稿が保存・いいねなどのリアクションを受けると、他のユーザーにもリーチしやすくなります。

このように「リーチ数」や「プロフィール閲覧数」など、一段階掘り下げた指標を目標値として定めるのがポイントです（例：5,000リーチ／月）。

（2）ターゲット

フォローしてほしいターゲット像を明確化しましょう。このとき「子供のいる家族」などとざっくりと設定するだけでは不十分です。

「ペルソナ」という、具体的な人物像を策定するのがポイント。インスタをフォローしてほしい人物の属性（性別、年齢、家族構成）はもちろん、趣味やライフスタイルなどのストーリーも含めて設定します。

例として、上記はユニークワンInstagramアカウントのペルソナ。よく検索しているキーワード、将来的にどうありたいか、という思考まで細かく考えてみましょう。

一番良いのは、思い描く人物像に近い方へ直接インタビューすることです。当事者の声も聞きながら、ペルソナを作りましょう。

6-2.保存・いいね・プロフィールタップを促す

Instagram公式ブログによると、いいねや保存、コメント、プロフィールタップなど、「興味を持っていると思われる行動＝エンゲージメント」が高い投稿は、優先的に表示される傾向にあります。また、フォロワー外の人に見てもらえる可能性も高まります。

投稿にリアクションしてもらえるよう、画像とキャプションで促すとよいでしょう。

たとえばユニークワンInstagramアカウントでは、カルーセル投稿の最後に「いいね」と「保存」を促す画像を定型化して投稿しています。キャプションにも、プロフィールのタップを促す文言を必ず入れています。

いいね・保存などを促す画像は、テンプレート化して各投稿の最後に入れるとよいでしょう。

6-3.適切なボリュームのハッシュタグを付ける

Instagramの特徴である「ハッシュタグ」。ハッシュタグを適切に付けることで、フォロワー外のユーザーに投稿を見てもらえる可能性も高まります。

成果を出すポイントは、適切な投稿ボリュームのタグをつけることです。

たとえば、インテリアメーカーの場合「#インテリア雑貨」のハッシュタグは229万件もの投稿があります。投稿が多すぎて、他の投稿に埋もれてしまう可能性が高いです。

一方で「お洒落インテリア（2.2万件）」「#おうちコーディネート（1,500件）」は、目的や用途が限定されているハッシュタグです。投稿数が多すぎず、比較的表示されやすいと考えられます。

ただし、あまりにもボリュームが少なすぎると検索されません。適度なボリューム（数千～5万程度）のハッシュタグをつけてみましょう。

ハッシュタグの投稿ボリュームを調べるのは、Instagram公式アプリはもちろん、外部の無料ツールでも可能です。詳細は、こちらの記事をご覧ください。

ハッシュタグの付け方とは？Instagram・Twitterで効果的な使い方を解説！

InstagramやTwitterでよく使われる「ハッシュタグ」の付け方や、効果的なハッシュタグの見つけ方を解説します。

6-4.見られやすい時間に投稿する

せっかく投稿するなら、多くの人に見てもらいやすい時間に投稿しましょう。

App Ape社が2020年に行った調査を見ると、Instagram投稿を見られやすいのは

とのことです。

「予約投稿機能」を活用することで、事前に投稿日時を指定できます。詳細は、こちらの記事もご覧ください！

Instagramで予約投稿する簡単な方法｜クリエイタースタジオの使い方・ストーリーズの予約方法も解説

Instagram公式ツール「クリエイタースタジオ」や「Meta Business Suite」を使うと、フィード投稿・ストーリーズ投稿も簡単に予約できるのです。今回の記事では、予約投稿の方法や、投稿におすすめの曜日や時間帯をご紹介します！

6-5.広告やキャンペーンも利用する

地道に投稿を続けるだけでは、効果を実感するまで時間がかかることが多いです。担当者にとってはモチベーションがあがらず、Instagram運用を途中でやめてしまう事態につながりかねません。

そんなときにおススメなのが「Instagram広告」や「キャンペーン」です。

Instagram広告を利用すると、フォロワー以外のユーザーに投稿を見てもらえます。また、誘導先ページも設定できるので外部サイトを見てもらいたい時にも効果的です。

（引用元：Instagramフィードに配信する「認知度アップ」を目的とする画像広告の仕様 | Facebook広告ガイド）

Instagram広告のメリットは、精度の高いターゲティングでピンポイントに広告を届けられる点。性別や年齢はもちろん、興味関心や仕事などでもターゲティングできます。

また、フォロワー獲得に効果的なのが「Instagramキャンペーン」。「フォローして特定のハッシュタグを付けて投稿をした人に〜〜をプレゼント」などのイベントを指します。

キャンペーンを行う際は、Instagramのガイドラインに沿う必要がありますので、よく確認しましょう。

ユニークワンでは、Instagram広告・キャンペーンについて多くのお客様を支援してまいりました！詳しくはこちらよりご相談ください。

 

7.まとめ：Instagramの文脈にマッチする写真を投稿しよう！

Instagramでフォロワーを増やすには、媒体特性・ユーザー視点を考えて統一感のある写真を投稿することが重要です。

• 構図・アングル・自然光を意識すれば、初心者でもおしゃれな写真が撮れる
• 撮影だけでなく「加工」もポイント
• フォロワーを増やすには、写真以外の工夫も必要

Instagramをビジネスで活用する際は、投稿の「勝ちパターン」を見つけることが重要です。

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