Google広告とYahoo広告の併用を判断するには?違い・進め方を解説

Google広告やYahoo!広告のディスプレイ広告は出しているものの、「UNIVERSE Ads」という名前を提案資料で見かけて、何が違うのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
「UNIVERSE Adsとは何なのか、自社でも使えるのか」「費用はどれくらいかかり、いつから配信できるのか」とお悩みではありませんか。
UNIVERSE Adsは、株式会社マイクロアドが提供するDSP(広告配信プラットフォーム)です。
GoogleやYahoo!の広告の代わりというより、届けたい相手や使いたいデータによって選ぶ選択肢の1つです。
この記事では、UNIVERSE Adsの特徴から費用・始め方までを、中小企業の目線でわかりやすく解説します。
※本記事は執筆時点(2026年9月)の情報です。最新の仕様はマイクロアドの公式サイトでご確認ください。
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
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目次
UNIVERSE Adsは、株式会社マイクロアドが提供する広告主向けの広告配信プラットフォーム(DSP)です。
まずは「DSPとは何か」から整理します。
DSP(Demand-Side Platform)とは、広告主が複数のWebサイトやアプリの広告枠に、まとめて広告を配信するための仕組みです。
Webサイトやアプリの運営者側は、SSP(Supply-Side Platform)という仕組みで広告枠を販売しています。
SSPとは、Webサイトやアプリなどの媒体運営者が、広告枠の販売管理や収益の最大化を行うためのプラットフォームです。
DSPはこのSSPとつながり、広告が表示されるタイミングごとに「この人に、この金額で表示したい」と自動で入札します。
入札とは、広告枠を購入するための金額を提示することです。
条件に合う利用者に対して、条件に合う価格で広告を表示できる点が、DSPの基本的な考え方です。

UNIVERSE Adsは、2019年1月にβ版として提供が始まり、2021年1月に正式提供されました。
マイクロアドがそれまで提供していた「MicroAd BLADE」から移管する形で立ち上がったサービスです。
公式サイトでは、主な特徴として次のように紹介されています。
名前が似ているため混同しやすいのが、「UNIVERSE」と「UNIVERSE Ads」の違いです。
DMP(Data Management Platform)とは、自社や外部のデータを集約し、広告配信などに活用するための基盤です。
UNIVERSE Adsを利用するには、UNIVERSEとUNIVERSE Adsのアカウントが必要です。以前はそれぞれ別に申し込む必要がありましたが、現在は1つの申し込みで開設できます。
UNIVERSE Adsは「データの基盤」と「広告配信」がセットになったDSPだと理解しておくと、この後の特徴がつかみやすくなります。
UNIVERSE Adsの特徴を、公式情報をもとに整理します。
マイクロアドの公式ブログでは「業界特化型のデータ」「AIによる自動入札」「ブランド価値の毀損防止」が主な特徴として紹介されています。
ここでは、2024年以降に拡充された位置情報・コネクテッドTVへの配信もあわせて解説します。
UNIVERSE Adsは、210社以上のデータプロバイダーと接続する「UNIVERSE」と連携しています(公式サイト)
データプロバイダーとは、利用者の属性や興味関心に関するデータを提供する事業者のことです。
また、公式情報では2,500以上の興味関心カテゴリが用意されているとされています。
自社で集めたデータだけでは届けにくい相手にも、外部データを使ってアプローチできる点が特徴です。
UNIVERSE Adsは、AIによる独自のアルゴリズムで入札額を調整します。
公式ブログでは、広告枠・利用者・曜日や時間帯などの変数をもとに、CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)を予測し、適正な価格での入札と配信を行う仕組みと説明されています。
コンバージョンとは、問い合わせや購入など、広告を通じて達成したい成果のことです。
自動入札は、この成果につながりやすい表示に予算を寄せるための機能です。
ただし、成果は商材や配信設定、クリエイティブによって変わるため、導入すれば必ず成果が上がるものではありません。
UNIVERSE Adsには、特定の業界向けに設計されたデータメニューがあります。
公式ブログで紹介されているのは次のメニューです。
たとえばBtoB企業であれば、業種や企業規模といった観点で広告を届ける設計を検討できます。
各メニューの利用条件や費用はデータによって異なり、細かな条件があります。
詳細はお問い合わせください。

UNIVERSE Adsでは、位置情報を使った配信と、コネクテッドTV(インターネットに接続されたテレビ)への配信にも対応しています。
位置情報を使った配信(UNIVERSE Ads Geo Targeting)について、公式サイトでは次のような配信方法が紹介されています。
2025年2月の公式発表では、累計配信実績が8,500案件を突破し、約1.4億の広告IDと連携したとされています。
店舗への来店を目的とした広告と相性を検討しやすいメニューです。
コネクテッドTVへの配信
2024年5月の公式発表により、3,500万MUB(月間ユニークブラウザ数)に及ぶコネクテッドTVの広告配信面へのターゲティング配信が可能になりました。
特定の番組やCMの視聴者、曜日・時間帯、市区町村単位のエリアなどを指定できるとされています。
UNIVERSE Adsでは、広告配信先の品質をリアルタイムに判定し、配信先を制御する仕組みが用意されています(公式ブログ)
2021年の正式提供時には、Integral Ad Science(IAS)の入札前判定を導入したことも発表されています。
これは「ブランドセーフティ」と呼ばれる考え方です。
自社の広告が、ブランドイメージにそぐわないWebサイトに表示されるリスクを抑えるための対策です。
公式ブログでは、UNIVERSE Adsのターゲティングが4種類に分けて紹介されています。
ここでは、中小企業にとって身近なものから順に解説します。
リターゲティングとは、自社のWebサイトを訪れたことがある人や、アプリを利用したことがある人に、もう一度広告を届ける方法です。
一度サイトを見た人は、商品やサービスにすでに関心を持っている可能性があります。
検討の途中で離脱した人に思い出してもらう目的で使われます。
なお、UNIVERSE Adsではリターゲティングのみの配信であれば最低出稿金額がありません(公式FAQ)
費用の詳細は後ほど解説します。
デモグラフィックターゲティングとは、年齢や性別などの属性で配信先を絞る方法です。
商品やサービスの主な利用者層がはっきりしている場合に使いやすいターゲティングです。
サイコグラフィックターゲティングとは、興味関心や行動、価値観などにもとづいて配信先を選ぶ方法です。
UNIVERSE Adsでは、トピックカテゴリや外部のデータプロバイダーのデータ、先ほど紹介した業界特化型のデータを使えます。
UNIVERSE Adsの特徴がもっとも表れるターゲティングといえます。
オールリーチとは、ターゲティングで絞り込まず、幅広い人に広告を届ける方法です。新しい商品やサービスを多くの人に知ってもらいたい場合に選択肢になります。

どのターゲティングが優れているかではなく、「誰に、何のために届けたいか」によって選ぶものです。
複数を組み合わせて使うこともできます。
中小企業がディスプレイ広告を始める場合、Google広告のディスプレイ広告や、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告が候補に挙がることもあるでしょう。
ここでは、UNIVERSE Adsとの違いを整理します。
なお、Yahoo!広告のディスプレイ広告は、2026年4月からLINE広告と統合され、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」として提供されています。
3つのサービスでは、広告が表示される場所の成り立ちが異なります。
配信面の一部は重なることもあるため、「どれが一番広いか」という比較ではなく、それぞれの配信面の成り立ちの違いとして理解しておくとよいでしょう。
もう一つの大きな違いは、ターゲティングに使えるデータです。
どちらが優れているかではなく、探す相手が違うと考えるとわかりやすいでしょう。
LINEやYahoo! JAPANの利用者に届けたいならLINEヤフー広告、特定の業種や来訪エリアで届けたいならUNIVERSE Ads、というように目的によって向く媒体が変わります。
Google広告とLINEヤフー広告は、広告主が管理画面からアカウントを作成し、自社で配信を始められます。
UNIVERSE Adsは、アカウントの開設、タグ設置、審査などを経て配信を始めます。
課金方式はCPM課金です。詳しくは次の章で解説します。

Google広告やLINEヤフー広告のディスプレイ広告で成果が出ているなら、その運用を続けることも十分に正解です。
そのうえで、次のような場合はUNIVERSE Adsを選択肢に入れる考え方があります。
いずれかに当てはまる場合は、既存の広告と並行してUNIVERSE Adsを試す価値があります。
ここからは、UNIVERSE Adsの費用と始め方を、公式FAQの情報をもとに解説します。
UNIVERSE Adsの課金方式は、CPM課金です(公式FAQ)
CPM(Cost Per Mille)とは、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金方式です。
クリック数ではなく表示回数に応じて費用が決まるため、クリックされなかった表示にも費用がかかります。
一方で、多くの人に広告を見てもらうこと自体に価値がある認知目的の配信では、表示回数を基準に費用を把握しやすいという面もあります。
そのため、「表示回数・クリック数・コンバージョン数を、それぞれどう評価するか」を配信前に決めておくことが大切です。
公式FAQでは、最低出稿額と推奨期間について次のように案内されています。
サードパーティデータとは、自社以外の事業者が提供するデータのことです。
業界特化型のデータや外部データを使ったターゲティングは、データごとに条件が異なります。
細かな条件があるため、詳細はお問い合わせください。
「最低出稿額なし」は、リターゲティングのみの場合の条件です。
すべてのメニューを少額から使えるという意味ではない点に注意しましょう。
配信開始までの流れは次のとおりです。
UNIVERSEとUNIVERSE Adsのアカウントは、以前はそれぞれ申し込みが必要でしたが、現在は1つの申し込みで開設できます。
期間の目安は次のとおりです(いずれも公式FAQ)
また、サードパーティデータを利用する場合は、利用前に承認が必要です。
広告を配信したい時期が決まっている場合は、余裕を持ってスケジュールを組みましょう。

公式FAQによると、UNIVERSE Adsの利用に代理店契約は必須ではありません。
自社で運用する場合は、アカウントの申し込み、タグの設置、クリエイティブの準備、配信設定、レポートの確認までを自社で行います。
社内にWeb広告の運用経験があり、担当者の時間を確保できる場合は選択肢になります。
代理店に任せる場合は、ターゲティングの設計やデータメニューの選定、既存の広告との予算配分などをまとめて相談できます。
どちらが良いかではなく、自社の体制に合う方法を選ぶことが大切です。
UNIVERSE Adsを検討する際に、事前に確認しておきたいポイントを整理します。
UNIVERSE Adsでは、配信開始までの手順にタグの設置が含まれています。
タグとは、Webサイトに埋め込み、訪問やコンバージョンを計測するためのコードです。
問い合わせや購入などの成果を正しく計測できていないと、AIによる自動入札も、広告の効果検証も十分に機能しません。
なお、UNIVERSE Adsでは複数のコンバージョンポイントを設定できます(公式FAQ)
「どの行動をコンバージョンとするか」を事前に決め、計測できる状態を整えておきましょう。
公式FAQでは、3か月以上の配信が推奨されています。
配信を始めてすぐの時期は、ターゲティングや入札の調整が進んでいる途中の段階です。
短期間の結果だけで判断すると、UNIVERSE Adsが自社に合うかどうかを見極めにくくなります。
あらかじめ「いつまで・どれくらいの予算で試すか」「どの指標で評価するか」を決めておくと、判断がぶれにくくなります。
UNIVERSE Adsの特徴は、外部データや業界特化型のデータ、位置情報を活用したターゲティングにあります。
「どの業種の企業に届けたいか」「どのエリアの人に届けたいか」「どんな興味関心を持つ人に届けたいか」が明確になっているほど、データを活かした配信設計を検討しやすくなります。
UNIVERSE Adsの公式マニュアルでは、静止画のバナー、レスポンシブ/ネイティブ広告、動画広告など、複数の広告フォーマットが案内されています。
どのフォーマットで配信するかによって、必要な素材が変わります。
配信したいフォーマットを決めたうえで、入稿規定に沿った素材を準備しましょう。

UNIVERSE Adsは、株式会社マイクロアドが提供するDSPです。
この記事のポイントを振り返ります。
まずは「どの成果を計測するか」と「誰に届けたいか」を整理するところから始めてみてください。
ユニークワンでは、UNIVERSE Adsをはじめ、Google広告・LINEヤフー広告など複数のディスプレイ広告の運用に対応しています。
Webマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
「自社にはどの広告が合うのか」「UNIVERSE Adsのデータメニューの条件を知りたい」といったご相談も、こちらよりお気軽にお問い合わせください。