コラム

広報とは?仕事内容や効果的な広報活動のコツ、PR・広告との違いを丁寧に解説!

公開: 更新: 広報・PR

広報とは_アイキャッチ画像

広報とは、企業や組織が自分たちの活動を広く報じることです。企業や自社商品を認知してもらい、好印象を持ってもらう目的もあります。

広報はよく耳にする言葉です。ただ、具体的にどんなことをすればいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、下記をわかりやすく説明します。

  • 広報の意味やPR・広告・マーケティングとの違い
  • 広報の種類、取り組み内容、役割
  • 効果的な広告活動を行う4つのポイント

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1.広報とは?

まず「そもそも広報とは何か?」を簡単にご説明します。

1-1.広報とは「自分たちの活動を広く報じること」

広報とは_広報とは

広報とは、言葉の通り「広く報じること」。企業が活動を社内や社外問わず広く報じることを「広報」と言います。

1-2.企業の活動・商材の認知度アップ

広報はただ広く報じるだけではありません。広報は英語でいう「Public Relations(パブリック・リレーションズ)」の訳語。

パブリック・リレーションズとは、「組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団)との望ましい関係を創り出すための考え方および行動のあり方」とされています。

(引用:公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会「パブリックリレーションズとは」

広報には「組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団)との望ましい関係を創り出すための考え方および行動」も含まれます。広く報じるだけでなく、企業の活動や商材の認知度アップの目的もあるのです。

1-3.「広報」と「PR」の違い

広報は「Public Relations(パブリック・リレーションズ)」の訳語。パブリック・リレーションズは「PR」と略されることがあります。ただ、広報とPRは意味合いが違います

広告もPRも広く報じることは同じ。しかし、PRが相手と双方的なコミュニケーションを取るのに対し、広報は企業や組織から一方的に行う情報発信になります。

1-4.「広報」と「広告」の違い

広報と似た言葉で「広告」があります。この2つの言葉は似ていますが、意味は違います。

広告は料金を払って媒体に広告を掲載します。広告掲載には審査はあるものの、基本的に掲載内容・掲載媒体・掲載期間は広告主がコントロールできます。

反対に、広報活動は、基本的に外部メディアへ掲載費用を支払うわけではありません。しかし、確実にメディアへ掲載されるわけではないです。掲載されるにしても、内容・タイミングは基本的にメディアが決めます。

つまり「広告」は料金を払えば、自分たちの伝えたいことを宣伝できるもの。一方で「広報」とは、掲載のコントロールは困難だが、ニュース価値があれば大きな宣伝効果を生むもの、といえます。

1-5.広報とマーケティングの違い

広報が企業価値の向上が目的なのに対し、マーケティングは売上の向上が目的です。

ただ、企業価値が向上し結果として売上の向上に繋がることも。そう考えると、広報もマーケティングにおける手法のひとつになります。

 

2.広報の種類

広報には大きく分けて「社外広報」と「社内広報」の2つの種類があります。

2-1.社外広報

社外広報とは、文字通り社外に対して広報活動を行うことです。広報相手は株主や取引先、最近ではSNSなどを使って不特定多数の一般ユーザーにも広報活動を行います。

社外広報には、主に下記2つの種類があります。

(1)サービス広報

サービス広報とは、商品・サービスを広く世間に知ってもらい、購買に繋げる広報のこと。

例えば、サービス広報は下記の活動を行います。

・新商品をプレスリリースで告知
・展示会の立案や実行
・SNSで自社商品・サービスを拡散

(2)コーポレート広報

サービス広報は商品やサービスの認知ですが、コーポレート広報は企業自体の認知が目的です。

最近では、このコーポレート広報が重要視されています。企業が世間に広く認知されることで、サービス広報の目的である購買がスムーズに行われます。また、「この企業を応援したい」「この団体で働いてみたい」という人が増え、ブランドイメージ向上にも繋がります。

コーポレート広報では、主に下記の活動を行います。

・経営に関する重要なトピック(資金調達・業務提携など)のリリース
・IR広報(株主・投資家向けの商法発信)
・採用広報の企画・実施

2-2.社内広報

広報は社外に対して行うものとは限りません。特に大きな企業では「社内広報」が重要になります。

社内広報とは、社内に向けて広報を行うこと。社内の信頼性や団結力を高め、企業や団体としての組織力の強化を目指して行います。

昨今はリモートワークが増え、社内でのコミュニケーションが希薄になる傾向も。社内広報を行うことにより、社内のコミュニケーション向上が図れます。

社内広報の活動は主に下記です。

・社内報の作成と拡散
・競合他社などの情報共有
・社内行事・イベントの運営

 

3.広報の主な取り組み内容

実際に「広報」とは、どのような取り組みを行うのでしょうか。

3-1.プレスリリースの発信

プレスリリースとは、企業が報道機関等へ発表する公式文章のことです。

プレスリリースは企業や団体の新商品・サービスの情報提供だけでなく、イベントやCMの発表・新人事や事業設立の案内にも使えます。

情報提供できる案件は、こまめにプレスリリースとして発信するようにしましょう。

3-2.SNS等のオウンドメディアでの発信

広報とは_広報の仕事内容

SNS・オウンドメディアでの発信も広報の大切な仕事。プレスリリースと同じようにこまめな発信とユーザー目線での投稿が必要になります。

SNSは、商材・活用目的に応じて適切な媒体を選ぶべきです。SNS活用に関しては、こちらの記事もご覧ください。

SNSとは?【超基本】主要の6種類・使い方をわかりやすく解説

SNSは多くの人が日常的に使っているサービス。しかし「実はあまりなじみがない…」と、初心者の方にとっては今さら聞きにくい不安もあるでしょう。

オウンドメディアは、その名の通り企業が保有する自社メディア。ユーザーの役に立つコンテンツを継続的に発信することで、企業への信頼度が高まる効果が期待できます。

オウンドメディアに関しては、こちらの記事もご覧ください。

オウンドメディアとは?【入門ガイド】意味やメリット、運用のポイントを事例つきで解説!

オウンドメディアとは、その名の通り「自社で保有するメディア」。Webマーケティングの文脈では「情報発信を行うブログ形式の自社メディア」を意味することが多いです。

3-3.ステークホルダーとのコミュニケーション

広報は社内や社外問わず、いろいろな相手とコミュニケーションを取るのも仕事です。

実際に取引のあるお客様はもちろん、これからお客様になる可能性のある相手も含まれます。従業員から経営陣、就職希望の求職者までさまざまな相手とコミュニケーションをとるようにしましょう。

3-4.自社イベントの企画

メーカー等でよくある展示会や社内イベントの企画も広報の仕事。イベントの立案や会場の予約など、イベントが成功するように段取りを組みます。

3-5.外部メディアへの対応

マスコミ対応を行うのも広報の仕事です。例えば、大きな商品をリリースする際、記者会見を企画してマスコミに発信します。

 

4.広報の役割

さまざまな仕事を担っている広報。その役割は企業において、とても大きなものです。

4-1.認知度を高める

ただ発信するだけでなく、広く世間に自社の存在をアピールし認知してもらうのも広報の役割です。

認知されるためには、ユーザーが注目しやすい時間にSNSを投稿するなどの工夫が必要になります。

4-2.企業・商品を信頼してもらう

広報とは_広報の役割

広報の目的はただ「認知度を高める」だけではありません。

企業・商品に良い印象を持ってもらい、ユーザーから信頼してもらうのが目的です。いくら認知されていても、ポジティブな印象を抱いてもらえないと会社の成長につながりません。

難しく考えず「どうしたら自社のファンが増えるか?」「商品やサービスを好きになってもらえるか?」と考えるとよいでしょう。

4-3.社会と経営者とのかけはし

広報の仕事では、さまざまなステークホルダーとコミュニケーションする必要があります。

経営者が抱える課題・目指す姿を誰よりも理解し、ステークホルダーと経営層の両方に寄り添った広報活動をするのが重要です。

今の情勢に対して常にアンテナを張り、経営者や世間一般と同じ目線を持つようにしましょう。時には現在の情勢を踏まえて、経営者にアドバイスを促すことも必要です。

4-4.経営層と従業員のかけはし

広報は社会と経営者のかけはしだけでなく、従業員と企業や団体とのかけはしにもなります。

従業員へ経営方針を浸透させ、従業員エンゲージメント(会社への愛着心)の向上に務めるのも、広報の大事なミッションです。

社員同士のコミュニケーションが活性化するように、社内イベントなどの企画も行います。

 

5.効果的な広報活動を行う4つのポイント

ここからは、効果的な広報活動を行うポイントを4つご紹介していきます。

5-1.広報の目的・目標を定める

まず大切なのが、広報の目的をしっかりと定めることです。そのために必要なのが現状を把握すること。広報活動の成果を定量・定性両面で見ることが大切です。

例えば「広報活動の成果測定」について、下記のような調査があります。

効果的な広報活動を行う5つのポイント_定量定数調査

(引用元:広報は話題作りから価値づくりへ「第5回企業広報力調査」発表【電通PRコンサルティング調査】

把握するのは広報活動の現状だけではありません。広報活動以外の現状を把握することも必要です。

現状をしっかり把握したら、今の状態から理想的な企業になるにはどうしたらよいかを考え、目標を定めます。

その後、経営陣と目標の認識を合わせましょう。広報を「たんなるアピール活動」と捉えている経営陣もいるかもしれません。

現在の課題を経営陣にしっかりと伝え、さまざまな広報方法を行っていくようにしましょう。

5-2.外部メディアと良好な関係を作る

広報はお客様やお得意先とのコミュニケーションも大切ですが、外部メディアと良好な関係を作っておくことも重要です。

定期的にメディアと連絡を取り、企業や組織の新情報をこまめに提供するようにしましょう。

メディアと良好な関係作りにプレスリリースは欠かせません。新商品やサービスの情報だけでなく、新オフィスの開設や業務提携などもプレスリリースにし、メディアに提供しましょう。

プレスリリースに関しては下記コラムで詳しくご説明しています。ぜひ参考にしてください!

プレスリリースとは?意味や書き方、配信の効果まで簡単・丁寧に解説!【テンプレート付き!】

プレスリリース(press release)とは、企業や団体が広報用に報道機関等へ発表する公式文章のことです。

5-3.社員・社外の声にも耳を傾ける

広報はいろいろな人とのかけはしになる存在です。企業や組織の顔として、社内外問わずさまざまな人の声に耳を傾けましょう

たくさんのステークホルダー(企業や組織におけるあらゆる利害関係者)の声を拾い、会社の印象アップのヒントに繋げて行ってください。

5-4.自社だけで上手くいかなければプロにサポートしてもらう

広報の仕事にはあらゆる知識が必要になります。SNSなどのオウンドメディア、マーケティング、情報処理などの他、コミュニケーション能力も必要。また社会情勢にも詳しくなくてはいけません。

「自分にできるのだろうか?」と悩んだなら、広報のアドバイスや代行を行っている会社に相談するのも一つの手です

例えば、株式会社ユニークワンではWeb広告代理店としてのマーケティング力を活かし、広報に関するコンサルティング・代行が可能。

最近、大手企業でも取り入れているnoteによる広報活動やSNSによる情報の拡散などのお手伝いもしています。

ご興味をお持ちになったら、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。

 

6.まとめ:広報を活用して企業や組織の印象アップをねらおう!

今回は広報について、PRや広告の違いから効果的な広報活動のコツを丁寧に解説しました!

  • 広報活動は企業や組織を認知と好印象を持ってもらうのが目的
  • 広報には「社外広報」と「社内広報」がある
  • プレスリリースやオウンドメディアなどでこまめに発信するのが肝心
  • 広く従業員・社外・社会の声に耳を傾ける

ユニークワンでは、プレスリリースの執筆代行やオウンドメディア運営代行を行なっています。

「広報活動で悩んでいる」「SNSによる拡散はどうすればいいの?」と感じている場合は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

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