インターネット広告会社|株式会社ユニークワン

コラム

【2024年8月更新】5大Web広告最新アップデート情報まとめ―Google・Yahoo!・LINE・Meta・X(旧Twitter)―

インターネット広告

2408広告アップデート_アイキャッチ

Web広告は日進月歩で、様々なアップデートが行われています。

2024年の前半、特に生成AIや配信設定や新機能に関連するアップデートが各媒体で次々と発表されました。

今回は、Google、Yahoo!、LINE、Meta、そしてX(旧Twitter)といった主要5媒体に焦点を当て、2024年前半に行われた注目すべきアップデートをピックアップしてご紹介します。

  • AIを用いた最適化のアップデート
  • 生成AIを活用したクリエイティブ生成のアップデート
  • 管理画面のアップデート
  • 広告審査基準のアップデート

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社以上のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

Web広告運用代行に関するご相談も承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。

ユニークワンが「X広告認定代理店」として
公式に認定されました!

X広告の豊富な販売実績・運用経験を持つ広告会社・代理店として、正式に「X広告認定代理店」と認定されました。

自社のノウハウを活かした広告運用のほか、Twitter Japan株式会社と連携による最新の情報やトレンドを活かした運用X広告認定代理店のみ配信可能な広告メニューの対応なども可能です。

※詳細はこちらのニュースもご覧ください

 

1. Google広告のアップデート

2408広告アップデート_Google広告

(引用:Google 広告 – 新規顧客の獲得、売上増加に活きるデジタル広告

1-1. P-MAXキャンペーンのアップデート 

P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーンとは、2021年から登場したGoogleの比較的新しい広告プロダクト。

検索結果やディスプレイバナーなど、様々な掲載面に広告配信が可能であり、機械学習による自動化に特化したキャンペーンです。直近でも複数のアップデートがあったため、下記に紹介します。

▼P-MAXキャンペーンについての詳細はこちらの記事もご覧ください

【初心者向け】Google広告の”P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーン”とは?注意点や設定方法も解説!

「P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーン」とは、2021年にGoogle広告で新しくスタートした広告プロダクトです。

①P-MAXキャンペーンの最適化新機能

2024年4月に、AIを活用したキャンペーンのさらなるパフォーマンス最大化機能が発表されました。

これにより、予算配分や広告クリエイティブの選定がより効率的になり、手動での調整が最小限に抑えられるようになりました。

参考:https://support.google.com/google-ads/answer/14817268?sjid=14492702327520451374-AP%5C

②AIを活用した新しい画像編集機能の登場

2408広告アプデ_Google広告のAI活用

(引用:New reporting and genAI tools to boost creative results

2024年6月より、広告管理画面上で、AIを活用した画像編集機能が順次公開されました。

画像内のオブジェクトの削除やプロンプトによるオブジェクトの追加・置き換えなどが可能です。こちらの機能は現在英語のみの提供ですが、今年の後半にかけてさらに多くの言語でも使用可能になるとのこと。また、P-MAX以外のキャンペーンにも展開を予定しているとのことです。

参考:https://blog.google/products/ads-commerce/creative-reporting-and-genai-tools/

1-2. 部分一致の名称がインテントマッチに変更

2408広告アップデート_インテントマッチ

(引用:キーワードのマッチタイプについて – Google 広告 ヘルプ

マッチタイプとは、検索広告において、ユーザーが検索しているキーワードと広告をどの程度厳密に一致させるかを複数のタイプに分けたもの。

その中で、従来「部分一致」と呼ばれていたマッチタイプが、「インテントマッチ」に名称変更となりました。こちらは名前の変更のみで、仕様には影響ありません。

名称変更と同時期に、部分一致の利用を促進する動きとして、新規でキャンペーンを作成する際、キャンペーン設定の「インテントマッチキーワードの設定」がデフォルトでオンに設定されるようになりました。

また、Googleのみならず、Yahoo!の検索広告でも「インテントマッチ」の名称が使用されるようアップデートされました。

参考:https://support.google.com/google-ads/answer/7478529

1-3. Google AIを活用したブランド最適化案を提供開始

2408広告アップデート_Google広告のブランド最適化案

(引用:Google 広告のブランド最適化案のご紹介 – Google 広告 ヘルプ

こちらもAIを活用した新機能です。広告主の Google広告アカウントの履歴、キャンペーン設定、Googleサービス全体でのトレンドを分析して、キャンペーンの効果とパフォーマンスを改善するのに役立つ最適化案を自動的に生成する「ブランド最適化案」が新規に登場しました。

認知度向上キャンペーンと比較検討促進キャンペーン(インプレッション単価(CPM)、広告視聴単価(CPV))を対象に適用可能です。

なお、最適化案は動的なデータに基づき随時更新されるので、頻繁にチェックするのがオススメです。

参考:https://support.google.com/google-ads/answer/14997100

1-4. Google広告 新デザインへの移行 

2408広告アップデート_Google広告の新管理画面

(引用:Google 広告の新デザインへの移行完了について – Google 広告 ヘルプ

2023年に発表されたGoogle広告管理画面の新デザインへの移行が完了したとの発表がありました。

これに伴い、間もなく2024年8月30日をもって旧デザインがサポート修了になるとのこと。以降、PCでは新デザインの管理画面のみが利用可能となります。なお、既存の機能やツールは引き続き全面的にサポートされるとのことです。

参考:https://support.google.com/google-ads/answer/14846754

 

2. Yahoo!広告のアップデート

2-1. アスペクト比「9:16」縦型動画広告の提供開始 (Yahoo!ディスプレイ広告)

2024年7月、運用型のYahoo!広告 ディスプレイ広告(YDA)のレスポンシブ(動画)において、縦型動画広告の提供が開始されました。

縦型動画広告とは、その名の通りアスペクト比9:16の縦に長い動画をクリエイティブに使用する広告のこと。スマートフォンの利用率が高まる昨今、広告視聴環境に適したクリエイティブとして特に注目を集めています。

▼縦型動画広告についてはこちらの記事もご覧ください!

【初心者向け】縦型動画広告配信マニュアル―メリット・おすすめ媒体・運用のコツを徹底解説

動画広告の中でもとくに「縦型動画広告」が注目を集めています。その名の通り、スマートフォンに最適化した9:16の縦長サイズが特徴です。

この度登場したYDAの縦型動画広告では、現時点で下記の掲載面への配信が可能です。

・LINE VOOM面
・LINE ニュース面
・LINEファミリーアプリ/LINE広告ネットワーク

今後、上記以外にも掲載面を拡大する可能性もあるのだとか。スマートフォンでの表示に適した動画広告の配信が可能になることで、広告効果向上が期待できます。

参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240529/

2-2. 広告文を生成AIが提案する機能のリリース(Yahoo!ディスプレイ広告)

2408広告アップデート_YDAの生成AI

(引用:広告のタイトル・説明文を生成AIが提案【検索広告】 – ヘルプ – Yahoo!広告

2024年7月、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(YDA)にて、広告に設定するリンク先URLなどを入力すると、その情報を元に生成AIがタイトルや説明文を提案する機能が登場しました。

この機能により、提案されたタイトル・説明文の確認と調整のみで簡単に広告文が作成できるため、広告作成の手間や時間を削減可能

ただし、こちらの機能を使用するには、下記の点に注意が必要です。

・生成AIによるタイトル・説明文の生成は1アカウントにつき1カ月最大30回です。30回利用すると翌月まで利用できません。
・生成AIによって提案されたタイトル・説明文は広告審査の承認を保証するものではありません。広告掲載基準に準拠していない場合や問題のある文言がないか、必ず目視でチェックするようにしましょう。
・広告の編集画面では利用できません。広告の新規作成時のみ利用可能です。

参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240703/

2-3. Yahoo!タグマネージャーのサービス終了 

2408広告アップデート_Yahoo!タグマネージャー

(引用:【公式】Yahoo!タグマネージャー|LINEヤフー for Business

Yahoo!による複数タグの一元管理ツール「Yahoo!タグマネージャー」が、2024年6月をもってサービスを修了。現在は、広告管理ツールからYahoo!タグマネージャーの管理画面へのログインもできなくなっています。

現在もYahoo!タグマネージャーのユニバーサルタグをWebサイト内に設置したままの場合、Webサイトの表示速度に影響したり、予期せぬ不具合が生じる可能性があります。Googleタグマネージャー(GTM)など、同様の他社サービスに速やかに移行する必要があります。

参考:https://ads-developers.yahoo.co.jp/ja/ads-api/announcement/230038.html

▼Googleタグマネージャー(GTM)についてはこちらの記事もご覧ください!

Googleタグマネージャー(GTM)とは?完全ガイド|広告タグ・GA設定や使い方を丁寧に解説

Googleタグマネージャー(GTM)は、Webサイトに埋め込むタグ(アナリティクスタグや広告タグ)を設定・管理できる便利ツール。

2-4. Yahoo!広告とLINE広告の判断基準統一

同社が提供するヤフー広告とLINE広告の、広告審査基準を順次統一しているLINEヤフー株式会社。直近では、下記の項目について判断基準が統合されたと発表がありました。

・食品/ 健康食品(2024年6月28日適用)
・化粧品/薬用化粧品は(2024年7月31日適用)

これにより、Yahoo!広告とLINE広告、それぞれのプラットフォームごとに基準を踏まえる必要がなくなり、広告クリエイティブの制作等の準備がよりスムーズになると見込めます。

参考:https://ads-developers.yahoo.co.jp/ja/ads-api/announcement/240329.html

▼Yahoo!広告の審査基準については、こちらの記事もご覧ください!

Web広告「審査」の基本|Google広告・Yahoo!広告の審査基準・落ちた場合の対処法とは?

Web広告を配信するには「広告審査」を通過する必要があります。各広告媒体が設けたポリシーに準じているかどうか、機械または人により判定されます。

3. LINE広告のアップデート

3-1. 動画視聴経由コンバージョンの計測開始

2048広告アップデート_動画視聴経由CV

(引用:LINE広告アップデート情報 2024年8月 動画視聴経由コンバージョンの計測が可能に!|LINEヤフー for Business

LINE広告で10秒以上動画を視聴したユーザーの購買や行動を、コンバージョンとして計測できるようになりました。計測の有効期間は広告視聴から3日間です。

上記のアップデートにより、より柔軟なコンバージョンの計測が可能になったとみられるでしょう。

また、これに伴い、LINE広告のレポート画面やパフォーマンスレポートの仕様も変更となっています。クリック経由のコンバージョンと動画視聴経由コンバージョンを含む、「◯◯(すべて) 」の指標が新たに追加となりました。

参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202408/

3-2. LINE広告ネットワークの配信先アプリを指定可能に

2408広告アップデート_ LINE広告ネットワークの配信先アプリを指定可能

(引用:LINE広告アップデート情報 2024年8月 動画視聴経由コンバージョンの計測が可能に!|LINEヤフー for Business

2024年8月、これまでβ版として提供されていた、LINE広告ネットワークの配信先アプリ指定機能が正式にリリースされました。

「LINE広告ネットワーク」とは、LINEと提携している外部アプリの総称。アプリのURLをCSVまたはTXTファイルに入力して、アップロードすることで、配信先を指定できるようになりました。

このことによって、さらに効率的にターゲットに広告を届けられるようになったと言えるでしょう。

また、併せてカスタムレポートでも、アプリ別に広告成果のデータをダウンロードできる機能が正式リリース。こちらも活用することで、より適切な配信先の見極めが容易になりました。

参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202408/#jump04

▼LINE広告について詳しく知りたいという方は、こちらのセミナーも併せてご覧ください!

【動画配信中】『LINE広告を30分で解説』日本トップクラスのユーザー数を誇る媒体を知る!特徴・配信面・運用のコツまで解説

LINE広告は、MAU9,600万人のLINEユーザーに向けて広告を配信することができる運用型広告です

3-3. テキスト生成AI機能リリース

2024年7月より、Yahoo!広告と同様にLINE広告でも、広告作成画面で生成AIを利用してタイトルやディスクリプションを作成できる「テキスト生成AI機能(β版)」が登場しました。タイトル・長いタイトル・ディスクリプション(広告内に掲載する詳細な説明文)の項目において、生成AIによるテキストの提案を受けられます。

この機能を利用できるキャンペーンは、下記の通りです。

【キャンペーン目的】
・ウェブサイトのアクセス
・ウェブサイトコンバージョン
・アプリのインストール / アプリのエンゲージメント
・動画の再生
・リーチ
・友だち追加

ただし、Yahoo!広告のテキスト生成AI機能と同様に、下記の点には注意が必要です。

・生成AIによって提案されたタイトル・ディスクリプションは、広告審査の承認を保証するものではありません。
・アカウント毎に毎月の生成上限が設定されています。1ヶ月に最大30回まで生成が可能です。

参考:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/20240709/?page=2

▼生成AIについては、こちらの記事もご覧ください!

最新AIツールのおすすめ9選!文章から議事録生成までAIツールを徹底比較

近年、AIの発展に伴い、業務を効率化できるAIツールが続々と登場しています。

 

4. meta広告のアップデート

4-1. サイトリンク機能の追加

2408広告アップデート_metaサイトリンク機能の追加

(引用:Meta広告マネージャでサイトリンクを利用して広告を作成する | Metaビジネスヘルプセンター

Meta広告のサイトリンク機能とは、広告に複数のランディングページを設置できる機能。広告のリンク先として設定できるURLとは別に、複数のページへ直接誘導するリンクの設定が可能に。

手動でサイトリンクを追加することも可能ですが、メインのURLから動的に取得されるURLを表示・確認することも可能です。この機能を利用すると、キャンペーン内でさまざまなカテゴリ、商品、お得な情報、登録、その他の最もアクセスされているページURLもひとつの広告に掲載できます。ECサイトなど、複数の商品ページを比較検討させたい場合にも最適です。

ただし、こちらの機能を活用する際には下記の2点に注意が必要です

・現在サイトリンク付きの広告を配信できる広告配置面は、Facebookフィードのみ。現時点では、Instagramなどへの配信はできません。
・現時点では、一部アカウントのみで利用できる機能です。

参考:https://www.facebook.com/business/help/1127018781828932

▼動的に複数のリンクを組み合わせたMeta広告としてはASCもおすすめ。詳しくはこちらの記事をご確認ください。

【Facebook広告】ASC(Advantage+ ショッピングキャンペーン)とは?工数削減で成果最大化!

ASCとは、「Advantage+ ショッピング キャンペーン」の略で、Facebook、Instagramなどを提供するMeta社の広告キャンペーン。

4-2. 詳細ターゲット設定における除外設定の廃止

2024年7月より、Meta広告における詳細ターゲティングの除外設定ができなくなりました。

詳細ターゲット設定とは、広告を配信するユーザーを絞り込む機能。利用者の年齢、性別、住所、使用デバイスや興味関心などに基づき、狙った層にターゲティングする機能です。

こちらの詳細ターゲット設定にて、「除外」の設定が不可能に。2025年1月31日より、詳細ターゲット設定の除外を使用したキャンペーンの配信が停止されるとのことで、この日付までは既存のキャンペーンに影響はありません。ただし、すでに新しく作成する広告セットにおいては、除外の設定ができなくなっているようです。

参考:https://www.facebook.com/business/help/458835214668072

 

5. X(旧Twitter)広告のアップデート

5-1. 2024年2月から縦型動画クリエイティブの利用が可能に 

2408広告アップデート_x広告縦型動画クリエイティブの利用

(引用:より多くのストーリーを、より大画面で:Xに縦型の動画広告フォーマットが導入

2024年2月からXでも縦型動画広告の配信が可能になりました。

公式の発表によると、縦型動画広告を配信した場合、通常のX広告よりもリーチが10%程度増加、フォロー、リポスト、いいね、URLのクリックなどのエンゲージメントがおよそ7倍に増加したとのこと。

Xでは現在動画メディアの活用に力を入れているため、注目の広告のひとつです。

参考:https://business.x.com/ja/blog/introducing-vertical-video-ads.html

5-2. Grok2リリース

2408広告アップデート_XのGrok

(引用:Grok-2 Beta Release

Xが動画メディアの活用のほかに力を入れているのが、自社AIの開発。2024年8月には、Xが提供する生成AIのアップデート版、Grok-2 Betaが発表されました。

発表当初のようなテキストベースの対話型AIのスタイルにとどまらず、画像の生成なども可能に。直接広告とは関係しませんが、X広告の公式アカウントでは、Grokを広告に活用する方法について紹介されています。こちらもぜひ、貴社の広告配信にお役立てください。

2408広告アップデート_X公式のポスト

(引用:https://x.com/BizJP/status/1826118329335165338

2408広告アップデート_X公式のポスト2

(引用:https://x.com/BizJP/status/1825897519525876107

 

6. まとめ

今回の記事では、Google・Yahoo!・LINE・Meta・X(旧Twitter)の主要5媒体における2024年前半の注目すべきアップデートを一挙に紹介しました。

  • 生成AIを活用した広告クリエイティブの進化とその活用方法
  • Google広告におけるP-MAXキャンペーンの最適化と新しい画像編集機能の導入
  • Yahoo!広告とLINE広告での生成AIによる広告文提案機能と審査基準の統一
  • Meta広告における詳細ターゲティング設定の変更とサイトリンク機能の追加
  • X(旧Twitter)の縦型動画広告の導入と生成AI「Grok-2」のリリース

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社以上のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

最新のWeb広告情報をもっと知りたいという方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

あわせて読みたい