インターネット広告会社|株式会社ユニークワン

コラム

【2023年最新版】TikTok広告とは?企業で活用するポイント|種類・費用・クリエイティブ制作のコツを解説

インターネット広告

TikTok広告_FV2

若者に人気なSNSとして話題の「TikTok(ティックトック)」。2020年より運用型広告がスタートし、企業のプロモーション施策にも活用されつつあります。

読者様の中には「TikTokはよく分からない…」「クリエイティブを作れる自信がない…」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかしTikTok広告を活用できれば、若年層への商品の認知拡大や購入促進が期待できます。また、他のSNSに広告を出稿したことがあればクリエイティブを少しTikTok向けに工夫するだけで広告出稿が可能です!

この記事を読むと、

  • TikTokの特徴・広告を出稿するメリットが分かる
  • クリエイティブ制作・広告運用のポイントが分かる

「TikTokは何となく馴染みづらい…」と感じる方にこそ読んでいただきたい記事です!

【更新情報】
・2023年2月:「TikTok広告の配信事例」について、追記しました。

 

1.TikTok(ティックトック)とは?3つの特徴

1-1.ショートムービー特化型のSNS

what-is-tiktok

(引用元:App Store)

TikTokとは、中国のByteDance社発信のショートムービーに特化したSNSです。15秒~3分の短尺動画を作成・投稿できるプラットフォームになります。

ユーザーは動画を撮影する際、0.3倍速~3倍速と速さを調節したり、フィルターやメイク機能を用いたりできます。また、豊富なラインナップから好きなBGMを付けられるのも人気なポイント。

誰でもユニークな「盛れる」動画を作れるアプリです。

1-2.若年層を中心に、40代の利用も!

多くの方がイメージする通り、TikTokのユーザーは若年層が多いです。しかし最近は40代男性を中心に働く世代のユーザーも増えてきています。投稿目的でなく「視聴」目的で、幅広い世代のユーザーが利用し始めていると考えられます。

tiktok-user-age

 

(引用元:billboard JAPAN「博報堂 研究開発局による『音楽ヒット予想研究Vol.4』2020年上半期チャートから見るTikTok起点型ヒット」 )

1-3.「何か面白いものは?」新しい出会いを期待する

TikTokならではの特性として、ユーザーが目的を持たずに気ままに「回遊」する利用スタイルがあります。

他のSNSは基本的に「フォロワーの投稿を閲覧する」のが主流でした。しかしTikTokは偶然見かける未知の動画との出会いが醍醐味といえます。

tiktokads-user-interest

 

公式TikTok For Business JPサイト を参考に作成)

 

2.TikTok広告(運用型)とは?

TikTok広告には「オンライン運用型広告」と「純広告」の2種類あります。今回は、予算を柔軟に設定し手軽に出稿できる「運用型広告」に絞ってお伝えします!

2-1.配信面

配信先として選択できるのは下記の3つです。

①TikTok(インフィード広告)
TikTok内のフィードに広告が配信されます。

②キュレーションアプリ(BuzzVideoなど)
話題のトピックやニュースのまとめ情報を掲載するアプリに配信されます。

③Pangle(TikTokオーディエンスネットワーク)
TikTokが連携するアプリに広告が配信されます。

配信先によって広告フォーマットが異なりますが、TikTokのフィードに広告を出したい場合は9:16の縦型動画が推奨されています。

smb_TT_BV_format2021

(引用元:公式TikTok For Business JPサイト

配信面は、「自動プレースメント」と「手動プレースメント」の2つの方法から選択できます。

自動プレースメントは、すべての配信面の中から広告効果の高いものが自動で選択されます。一方手動プレースメントは、広告主が手動で広告配信するアプリを選択できます。

手動プレースメントを選択する場合でも、複数のアプリを選択することで配信システムの調整がかかりやすくなります。

 

2-2.ターゲティング

TikTok広告も他の運用型広告と同様に、詳細なターゲティングが可能です。

※詳細は TikTok広告公式ヘルプページ をご覧ください。

●TikTok広告ターゲティング一覧(2021年7月現在)

・性別
男性/女性

・年齢
13-17歳/18-24歳/25-34歳/35-44歳/45-54歳/55歳以上

・地域
国、州または県、市町村(市町村設定はインドのみ利用可)

・言語
ユーザーのアプリ言語設定に基づく広告配信

・興味関心
旅行/ゲーム/教育/アウトドアスポーツ など…

・ユーザー行動
アプリ内の行動に基づくターゲティング(クリエイターへのいいね!など)

・通信環境
 Wi-Fi/2G/3G/4G

・OS
iOS/Android

・OSのバージョン
iOS10.0以上、など…

・デバイス価格
ユーザーの端末価格に基づくターゲティング

・キャリア
ユーザーの携帯電話キャリアに基づくターゲティング

 

2-3.費用

TikTok広告(運用型)の課金方式は5タイプあります。

課金方式 内容
クリック課金(CPC) 広告がクリックされるごとに課金
最適化クリック課金(oCPC) 広告がクリックされるごとに課金(成果重視で調整あり
インプレッション課金(CPM) 広告が表示されるごとに課金
最適化インプレッション課金(oCPM) 広告が表示されるごとに課金(成果重視で調整あり
再生課金(CPV) 2秒/6秒/最後までの視聴ごとに課金

耳慣れないのが「最適化クリック課金」や「最適化インプレッション課金」。通常のクリック課金やインプレッション課金よりも成果(コンバージョン)を重視した課金方式です。成果単価が設定額に可能な限り近づくよう、入札額が調整されます。

また、TikTok広告は1日当たりの最低出稿金額が決まっています。キャンペーン単位では5000円/日、広告セット単位では2,000円/日が最低出稿金額です。例えば1ヵ月(30日間)広告を出稿したい場合は、少なくとも15万円分の配信予算を確保する必要があります。

なお、広告代理店に依頼する場合、手数料などにより最低出稿金額が異なる場合がございます。

 

3.TikTok広告のメリット

3-1.広告クリエイティブも見てもらえやすい

TikTokユーザーは、新しい情報に対してオープンマインドなのが特徴です。そのため、他のプラットフォームに比べて「広告クリエイティブもつい見てしまう」というユーザーが多いのがメリット。

TikTokになじむクリエイティブを作れば、ユーザーに見てもらえる機会が増えます。

3-2.投稿への反応がよくリアルでの行動につながりやすい

TikTokのコンテンツは他のSNSに比べて反応されやすいのも特徴です。商品・サービスがTikTokで紹介されると実際の購買行動にもつながっています

tiktokads-report

(引用元:公式TikTok For Business JPサイト

 

4.クリエイティブ制作のコツ・注意点

4-1.スマホに特化した縦型クリエイティブ

繰り返しになりますが、TikTokアプリのフィードに広告を配信したい場合は縦型クリエイティブ(9:16)の出稿が推奨されます。

実際に、横型に比べて縦型クリエイティブの方が広告認知や購入・利用意向にポジティブな効果が見られます。

tiktokads-vertical

(引用元:公式TikTok For Business JPサイト

4-2.動画は冒頭3秒でユーザーを引き付ける

動画広告全般に言えることですが、ユーザーはフィードに流れてくる動画を見るか見ないか、一瞬のうちに判断します。TikTokも同様で、冒頭3秒でユーザーの目を引きつけるクリエイティブ制作が重要です。

例えば、以下のような工夫をすると効果的です。

インパクトの大きい映像を使用する
ユーザーの好奇心をくすぐる文言を使用する

4-3.BGMも超重要!アップテンポなBGMが◎

TikTokが他のSNSと比べ特徴的なのは、アップテンポなBGMが人気な点。広告においてもBPM(1分当たりの拍)が120以上のクリエイティブはテンポの遅いものに比べ再生率が高いことが分かります。

tiktokads-bgm

(引用元: 公式TikTok For Business JPサイト

4-4.他のSNS動画を活用する場合は?

InstagramやTwitterといった他のSNSにも広告を出稿したい企業様も多いはずです。その場合、他のSNSで使用する広告クリエイティブを少し加工することでTikTok広告向きのクリエイティブになります!

簡単にできることとしては、「動画のスピードを上げる(早送りにする)」と「BGMを付ける」の2つです。他のSNSに比べ、動画のスピード・BGMがアップテンポなのが特徴のため、そのテイストに合わせるだけでもTikTokの文脈にあったクリエイティブになります。

これからSNS広告用のクリエイティブを作るという場合は「あえて一般人に見える人物を登場させる」のもポイント。ビジネス感の強い投稿よりは、他の投稿になじむような素人感のあるクリエイティブの方が見てもらいやすいです。

 

5.TikTok広告の運用ポイント

運用型広告は、日々の運用に一定の知識とスキルが必要になります。これからTikTok広告を始めたい!という方にも分かりやすく運用のコツをお伝えします。

5-1.クリエイティブを複数用意しABテストをしよう

A-B comparison. Split testing isometric concept. Vector illustration.

TikTok広告では1つのキャンペーンに複数のクリエイティブを入稿することができるので、ABテストをしてクリエイティブの勝ちパターンを見つけましょう

特にBGMや冒頭3秒の映像でABテストをすると効果的です。なお、ABテストのパターン数は2-3つがベスト、多くても5つまでがよいといえます。パターンが多すぎるとクリエイティブごとの配信量が少なくなり、比較するための十分なデータが得られないこともあるので注意です。

5-2.ピクセルを設定してデータを活用しよう

コンバージョン計測リマーケティングなどのオーディエンス作成に欠かせないのが「ピクセル」というタグの設定。広告管理画面からタグを発行します。

tiktokads-pixel

広告からウェブサイトに誘導する場合は、誘導先のページすべてにピクセルを設置しましょう。Googleタグマネージャを使用すると簡単に設置できます。

ピクセルを設置できたら、「イベント」を設定します。どういう条件でコンバージョン計測やオーディエンス作成を行うか設定するイメージです。

条件は①ページビューイベント、②クリックイベント、③ポップアップイベントの3つから指定できます。
例えばECサイトで「商品詳細ページを見たユーザーにリマーケティング広告を配信したい!」という場合は、①のページビューイベントで「商品詳細ページURLを閲覧した」という条件を設定します。

ピクセルやイベントの設定はWEBに慣れていない方だと難しい場合も多いです。お困りの方はぜひユニークワンにご相談ください!

 

6.TikTok広告の配信事例

ユニークワンで、実際にTikTok広告を配信した具体的な事例を紹介します。

※配信内容・競合他社の出稿状況等にもよりますが、平均的なクリック率は0.5%前後となります。今回は、特に配信実績が良好だった事例をご紹介します。数値を保証するものではございません。

6-1.事例1:イベント・コンサート系

・目的:サイト誘導→イベントの周知
・期間:20日
表示回数 クリック数 クリック率
180万回 4万回 2.2%

※各指標の数値は概算です。

今までの広告配信結果から、ユーザーの傾向・媒体の適性を検討し、TikTok広告を追加で配信しました。縦型動画を新たに制作し、媒体に適した動画クリエイティブを使用したこともあり、配信結果が改善された事例です。

6-2.事例2:観光地・スキー場系

・目的:サイト誘導→集客
・期間:1ヶ月
表示回数 クリック数 クリック率
100万回 8万回 8.0%

※各指標の数値は概算です。

配信エリア・ターゲットを絞った配信でした。クリック率、クリック単価ともに良好な数値で着地しました。多数のクリエイティブを使用し、広くアプローチできた事例です。

6-3.事例3:大学・専門学校系

・目的:サイト誘導→オープンキャンパス集客
・期間:1ヶ月
表示回数 クリック数 クリック率
30万回 2万回 6.7%

※各指標の数値は概算です。

エリアは大学がある県に、ターゲットは学生の年齢に絞って配信しています。クリック単価は安価に配信できており、興味関心が高いユーザーへピンポイントに配信できていたのではないかと考えられます。

 

7.まとめ:TikTok広告は怖くない!

若者向けのイメージがあるTikTok広告。「馴染みがなくなんとなく怖い…」と感じる方もいるかもしれませんが、コツをつかめばユーザーの心を掴み効果的な広告配信ができます

  • スマホに特化した縦型クリエイティブが必須
  • アップテンポな映像&BGMでフィードになじむクリエイティブを作るとよい
  • ABテスト・ピクセルを活用して効果的な広告配信を

実際に出稿する場合は、商材やご予算に応じて最適なターゲティング・クリエイティブを組み合わせる必要があります。ユニークワンではインターネット広告専門の広告代理店として地方企業の中でいち早くTikTok広告を取扱い、知見を蓄積しています。

少しでもTikTok広告に興味のある方はぜひお気軽にご相談ください!

あわせて読みたい