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コラム

BtoB商材・採用に!LinkedIn広告とは?メリットや費用、効果的に配信するポイント

インターネット広告

211215_【コラム】リンクトイン広告とは

LinkedIn(リンクトイン)とは、ビジネス・キャリア分野に特化したSNS。アメリカ発のサービスで、今後日本でもユーザーが増加することが予想されます。

他のSNSと同様、LinkedInにも運用型広告を配信できます。特に「ビジネスパーソンへ広告を届けたい」「転職・キャリアアップを考えている人にリーチしたい」場合に有効です。

とはいえ、LinkedInになじみがない方も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、

  • LinkedInの特徴が分かる
  • LinkedIn広告のメリット・他のSNS広告との違いが分かる
  • LinkedIn広告を始めるための準備ができる

LinkedIn活用に興味があるけど実はよく知らない…という方におススメの記事です!

 

1.LinkedIn(リンクトイン)とは

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(引用元:LinkedIn サービスTOP画面

LinkedInは、アメリカで2003年よりリリースされたSNS。2016年にマイクロソフトが約262億ドルで買収したサービスとしても話題になりました。

1-1.LinkedInはビジネス特化型のSNS

LinkedIn最大の特徴といえば「ビジネス特化型」という点。

友人とつながる、というよりは同僚や上司、取引先の方などビジネス上の付き合いがあるユーザーとフォローしあうことが多いです。投稿内容も、プライベートな内容よりはビジネス寄りの情報(気になるニュース、転職の報告など)がメインです。

こちらはLinkedInのホームフィード画面。Facebookに似ています。おすすめのユーザーやフォロワー・ハッシュタグ関連の投稿が目に入ります。

フォロワーの投稿を見る以外にも、

・ハッシュタグをフォローして情報収集する(#マーケティング、#マネジメントなど)
LinkedInラーニング(eラーニング)を活用しスキルアップ
・LinkedInに掲載されている求人を検索する

など、ビジネス目的で様々に活用されています。

1-2.国内での利用者数は約200万人

世界規模で見ると、ユーザー数は8億人を突破しています(参照:LinkedIn Pressroom)。アメリカでは1億8000万人が利用しており、大変メジャーなSNSといえます。

一方日本国内でのユーザー数は200万人となっています。同規模の人口を誇るフィリピンでも1,000万ユーザーであることを考えると、日本国内ではまだメジャーではないのかもしれません

Facebookのユーザー数・2,600万人(2019年7月時点)と比較しても、ユーザーは少なく感じます。しかし裏を返すと、ビジネス志向の強いユーザーをピンポイントで狙うには最適なSNSといえます。

1-3.ユーザーは20-30代の男性が多め

日本国内ユーザーは全体的に男性の割合が高く、20-30代の男性が比較的多いです。

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(引用元:株式会社ガイアックス「主要SNSユーザー数データ資料(2020年3月更新版)」)

転職・キャリアアップに興味のある方やビジネス志向の高い方に特化したSNSであるため、このようなユーザー属性になると言えるでしょう。

 

2.LinkedIn広告を活用するメリット

LinkedInでは、他のSNSと同様に運用型広告を配信できます。

LinkedIn広告を活用するメリットは4つあります。

2-1.ビジネスへの関心が高いユーザーに広告を届けられる

LinkedInはビジネス特化型のSNS。ビジネスに関心の高いユーザーや、経営者・マネージャーなどの決裁権者にリーチしやすいのが最大のメリットです。

たとえば、

・BtoB向けの商材
・求人情報/キャリアアップに関する商材

には特におススメです。

2-2.業界や学歴、役職など細かいターゲティングができる

LinkedInユーザーは、実名で会社名や学歴、職歴、役職、業界などのプロフィールを記載します。名刺・職務経歴書代わりとなる重要な情報だからです。

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(LinkedInのプロフィール登録画面)

LinkedIn広告では、上記のようなキャリアに関わるセグメントで詳細なターゲティングができます。ターゲティングの精度も高いです。

※LinkedIn広告で可能なターゲティングの詳細は後述します!

2-3.少額の予算から出稿できる

LinkedIn広告は他のSNS広告と同様、運用型広告のメニューが豊富です。

運用型広告の費用は、掲載したい広告枠に都度入札する「オークション」により決定します。例えば「サイト誘導」が目的の場合、広告が掲載→クリックされることで初めて費用が発生します。

予約型の広告(掲載枠に対して費用が発生)と比べると、少額の予算からスタートしやすいのがメリットです。

▼運用型広告について詳しくはこちらもご覧ください!

運用型広告とは?仕組みや種類、成果を出すためのポイント

運用型広告とは、広告主がターゲットや予算、クリエイティブ(配信内容)を自由に変更し、効果を高めることができるネット広告です。今回の記事では、運用型広告で成果を出すためのポイントをご紹介します。

2-4.競合に先駆けてターゲットにリーチできる

現状ではLinkedInの国内ユーザー数は発展途上で、Web集客にLinkedIn広告を活用している企業も多くありません。

逆にいえば、広告主側からすると競合に先駆けて広告を配信できます。適切なターゲティング・予算・クリエイティブを設定することで大きな効果が期待できるでしょう。

 

3.Facebook広告・Indeed広告との比較

LinkedInと似ていると言われるのがFacebook。また、求人媒体としてメジャーなのがIndeed。

LinkedIn広告との共通点・違いをそれぞれまとめてみました。

3-1.Linkedin広告とFacebook広告の共通点・違い

実名制のSNSで代表格といえば「Facebook」です。ホーム画面の構成もよく似ています。

【LinkedIn広告とFacebook広告の共通点】

・ターゲティング精度が高い
どちらも基本的に実名制の登録になるので、信頼性の高いデータに基づきターゲティングができます。

・ビジネスユーザー向けの商材に向いている
FacebookもLinkedInと同様、ビジネスに関心が高いユーザーの利用が多い傾向にあります。BtoB商材や求人・採用関連などは特に向いているといえます。

 

【LinkedIn広告とFacebook広告の違い】

・メインユーザーの年齢層が異なる
Facebookは、40-50代のミドル層が多く利用しているSNS。20-30代がメインのLinkedInと比べると、年齢層が高いです。同じBtoB商材でも、ミドル層に訴求したい場合はFacebook広告、若手ビジネスマンに訴求したい場合はLinkedIn広告がおススメです。

・デバイス別のターゲティング可否
Facebook広告は、デバイスを指定した配信が可能です。一方LinkedInは、デバイスを指定したターゲティングはできません。配信レポート上でも、デバイス別の配信結果を確認できないので注意しましょう。

・平均的なクリック単価
「Webサイト誘導」が目的の場合、Facebook広告のクリック単価は100-200円程度が目安となります。一方LinkedIn広告は、ターゲティング次第で500円以上のクリック単価になることも。ユーザー数が少ないので単価が高騰しやすい傾向にありますが、商材によってはLinkedIn広告の方が適切なユーザーにリーチできることもあります。広告施策の目的と照らし合わせて選択しましょう。

3-2.Linkedin広告とIndeed広告の共通点・違い

求人検索サイトで国内最大手と言えば「Indeed」です。

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【Linkedin広告とIndeed広告の共通点】

・採用目的の広告
Linkedin広告・Indeed広告ともに、人材採用に向いている広告フォーマットです。

 

【Linkedin広告とIndeed広告の相違点】

・Indeedは顕在層・Linkedinは潜在層にリーチできる
Indeedは求人媒体であるため、積極的に求人を探しているユーザー=顕在層に求人広告を出すことができます。一方Linkedinはビジネス色の強いSNSサービス。求人を積極的に探してはいないが転職に興味がある、などの潜在層にもリーチできます。

・広告フォーマット
Indeed広告は求人票=テキストフォーマットのクリエイティブです。一方Linkedinは、SNS広告の一種なので画像や動画などのリッチなクリエイティブを配信できます。

・ターゲティング
Indeed広告は、ユーザー属性や検索キーワード等のターゲティングができません。ユーザーが検索しそうなキーワードを求人票に含めることで、ターゲットへの広告表示を狙います。一方LinkedIn広告は、ユーザー属性やターゲットリストを活用した詳細なターゲティングが可能です。

 

4.LinkedIn広告の基本情報

ここからはLinkedIn広告の基本情報をご紹介します。

4-1.Linkedin広告の配信先

LinkedIn広告の配信先は大きく3つです。

(1)LinkedInタイムライン枠内および上部

PC・モバイル・アプリの「ホーム」に表示されるタイムライン。ユーザー投稿の途中に広告が表示されます。PCの場合、タイムライン上部にテキスト形式の広告が表示されることもあります。

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(引用元:LinkedInヘルプ|スポンサードコンテンツとダイレクトスポンサードコンテンツ

(2)LinkedInタイムライン枠の右側

PC画面でタイムラインを見た時、右側に広告が表示されます。タイムライン以外に、メッセージやプロフィール画面の右側にも表示される場合があります。

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(引用元:Text Ads – Targeted Self-Service PPC & CPM Ads | LinkedIn Marketing Solutions

(3)LinkedInのメッセージボックス

PC・スマホのメッセージボックスに広告が表示されます。

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(引用元:Message Ads | LinkedIn Marketing Solutions

4-2.広告フォーマット

LinkedIn広告のフォーマットは4タイプあります(2021年12月現在,公式ヘルプ参照)。

広告の目的を選択すると、その目的で使用できる詳細のフォーマットが表示されます。

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(引用元:LinkedIn広告管理画面・「ブランド認知」目的の場合)

(1)スポンサードコンテンツ広告

スポンサードコンテンツ広告には、5種類のフォーマットがあります。

シングル画像広告 画像1枚+テキストで構成される広告
カルーセル画像広告 複数枚の画像を横にスワイプして見る広告。最大10枚・カードごとに異なる誘導先URLを設定可。
動画広告 動画1つ+テキストで構成される広告
シングル求人広告 LinkedInのシングル求人を使って、タイムライン上に表示する広告を作成可。
イベント広告 LinkedInで作成したイベントを告知

 

(2)ダイナミック広告

会社名、氏名、プロフィール写真などユーザーに合わせてカスタマイズされる「ダイナミック広告」。3つのフォーマットがあります。

フォロワー広告 企業ページへのフォローを促す広告
スポットライト広告 選択された Web サイトかランディングページに移動
求人広告 ユーザープロフィールに応じた求人広告を掲出

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(引用元:スポットライト広告について | Marketing Solutions Help

(3)スポンサードメッセージ

メッセージボックスに配信される広告です。2種類のフォーマットがあります。

メッセージ広告 ユーザーにダイレクトメッセージを送ります
会話型広告 メッセージ広告と異なり2つ以上のCTAを設定できます

(4)テキスト広告

ヘッドラインの見出し+説明文+画像で表示される広告です。ページの上部や LinkedIn デスクトップページの右側に表示されます。

 

4-3.広告配信の目的

リンクトイン広告の配信目的は、7つあります。

目的 説明
ブランド認知 商材や会社の認知度を高めます
ウェブサイト訪問 指定したサイトへのトラフィックを増やします
エンゲージメント いいね!やコメントなど、LinkedInページへのエンゲージメントを増やします
動画視聴 動画のシェアを増やします
リード獲得 リード獲得フォームを使用してリードを集めます
ウェブサイトコンバージョン 問い合わせなど見込み顧客のコンバージョンを獲得します
求人応募者 求人への応募者を増やします

目的に応じて広告フォーマットや課金方式が変わるので、よく考えて選択しましょう。

4-4.Linkedin広告のターゲティング

LinkedIn広告は、所属組織や肩書、学歴など様々なビジネス属性でターゲティングできます。

(1)ロケーション

位置情報を検索し、ユーザーの居住地や訪問先に基づいてターゲティングできます。

(2)会社

ユーザーが登録する会社の属性に応じてターゲティングができます。

会社カテゴリー 企業ランキング等のカテゴリーに基づいたターゲティング
会社のつながり 選択した会社に勤務する、1次のつながりにリーチします(社員数が500名上の会社の場合のみ利用可)。
会社フォロワー 会社ページのフォロワーをターゲットにできます
会社成長率 前年比の成長率からターゲティングできます。
業種 会社の業種によるターゲティング
会社名 会社ページ名によるターゲティング
企業収益 企業の推定年間収益を基準とする
会社規模 会社ページに記載されている従業員数によるターゲティング

(3)統計データ

年齢や性別によるターゲティングです。

(4)学歴

学位や専攻など、学歴に基づくデータを利用できます。

(5)職務経験

役職やスキル、実務経験年数などに応じたターゲティングができます。

(6)関心と特徴

ユーザーの行動から推測した興味関心や特徴をターゲティングできます。
※詳細:メンバーの関心と特徴のターゲティング – 概要

(7)既存データを使用したターゲティング

サイト訪問者や動画広告の視聴者、LinkedInページを見たユーザーなど既存データをもとにターゲティングが可能です。

ターゲティングについて詳細はこちらのヘルプをご覧ください。

 

4-5.LinkedIn広告の費用(課金方式)

LinkedIn広告の主な課金方式は4パターンです。広告の目的や配信戦略により異なります。

課金タイミング 説明
インプレッション 広告が表示されると課金
ランディングページクリック 遷移先サイトがクリックされると課金
エンゲージメントのクリック 企業ページへのクリックなどのエンゲージメントで課金
動画視聴 動画が画面50%以上表示&2秒以上再生された場合に課金

課金方式について詳細は公式ヘルプをご覧ください。

適切な費用は商材やターゲティングによって変動いたします。シミュレーションをご希望の方はぜひお問い合わせください!

 

5.LinkedIn広告に必要な準備

LinkedIn広告を出稿するには、3つの準備が必要です。

(1)LinkedInの個人アカウント
(2)会社・団体ページ
(3)LinkedIn広告アカウント

5-1.LinkedInの個人アカウント

まずは、LinkedInの個人アカウントを作成します。

LinkedInトップページから、メールアドレス・パスワードを入力します。その後、名前や居住地、職種などのプロフィールを設定すれば完了です。

ちなみに、Googleアカウントと連携してLinkedInアカウントを作ることもできます。

5-2.会社・団体ページ

2つ目に必要なのが「会社・団体ページ」です。広告クリエイティブに紐づけるための土台となります。

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会社ページ作成の手順はこちらです。

(1)個人アカウントのホーム画面上部「その他」より「会社ページを作成」を選択

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(2)ページタイプを選択

2021年12月現在、ページタイプは「スモールビジネス」「中規模から大規模のビジネス」「プロモーションページ」「教育機関」の4つです。

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はじめて企業ページを作成する場合は「プロモーションページ」以外の3つから適切なものを選択します。

(3)ページの基本情報を設定する

ページの基本情報を設定します。ページ名やLinkedInのページURL、業種、ロゴ写真などを設定しましょう。

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すべて埋まったら「ページを作成」をクリックして完成です。

5-3.LinkedIn広告アカウント

個人アカウントとは別に「広告アカウント」が必要です。作成した企業ページと広告アカウントを紐づけましょう。

(1)個人アカウントのホーム画面上部「広告」を選択

(2)広告アカウントの初期情報を入力

アカウント名・通貨・企業ページの紐づけを行います。

特に通貨は後から変更できないので、慎重に設定しましょう。

以上で準備は完了です。

 

6.LinkedIn広告を効果的に配信するポイント

弊社が実際に運用して見えてきた、LinkedIn広告の活用ポイントを3点お伝えします。

6-1.ターゲティング言語は「英語」が推奨

ターゲティング言語を「日本語」にしていると、リーチできるユーザー数が制限されてしまいます。英語圏以外の場合でも、その地域のすべてのユーザーにリーチするためにデフォルト言語=「英語」を選択するとよいでしょう。

ちなみに、「日本」でターゲット言語を英語/日本語にした場合のオーディエンスの規模を広告管理画面で確認してみましょう。

●英語の場合:300万人以上

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●日本語の場合:200万人以上

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日本語で設定すると、ターゲットオーディエンスの規模が小さくなることがわかります。

6-2.動画クリエイティブで興味を引こう

LinkedIn広告に限らず、SNS広告において動画は静止画よりも多くの情報量をユーザーに届けることができます。

特に冒頭3秒までの内容がユーザーの興味を引くかどうかのカギになります。冒頭のシーンで訴求ポイントを必ず盛り込み、10~15秒程度の短尺のものを用意してみるとよいです。

6-3.画像・動画を使う場合はスマホ表示を意識

LinkedIn広告はスマートフォンに表示される場合も多々あります。その場合、小さなテキストがたくさん入ったクリエイティブだと見づらいことも。

画像・動画の情報量は可能な限りコンパクトに絞り、訴求ポイントが伝わるよう大きな文字で作ったほうがいいでしょう。

6-4.広告ポリシーに気を付ける

当たり前の話になりますが、LinkedIn広告の掲載ポリシーを遵守して運用しましょう。特に注意すべきなのは2点です。

(1)商材が「禁止されているコンテンツ」「制限されているコンテンツ」に該当しないか確認する

成人向けコンテンツ、政治的広告などそもそも掲載が禁止されているコンテンツがあります。これ以外にも様々な規制があるので、必ず事前に確認しましょう。

(2)誘導先サイトはSSL化しておく

LinkedIn広告のランディングページで訪問者の個人情報を収集する(フォーム入力など)場合、SSL化したWebサイトである必要があります。

 

7.まとめ:ビジネスユーザー向けのLinkedIn広告を使ってみよう!

ビジネス特化型のSNS「LinkedIn」には、様々な目的に応じて広告を配信できます。

  • 日本では20-30代のビジネスマンがメインユーザー
  • BtoB商材や採用に向いている
  • 発展途上のサービスなので競合に先駆けてターゲットにリーチできる

実際に出稿する場合は、商材やご予算に応じて最適なターゲティング・クリエイティブを組み合わせる必要があります。ユニークワンではいち早くLinkedIn広告を取扱い、ローカルならではの知見を蓄積しています

少しでもLinkedIn広告に興味のある方はぜひお気軽にご相談ください!

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