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タイムツリー広告(TimeTree Ads)の基本を丁寧に解説!ターゲティング・広告の出し方・注意点も

公開: 更新: インターネット広告

タイムツリー広告_アイキャッチ

タイムツリー広告(TimeTree Ads)は、カレンダーシェアアプリ「タイムツリー」に出せるWeb広告のことです。

共働き層・子育て家族層の多くが利用するタイムツリー。タイムツリー広告は、「予定」に対してターゲティングできる特徴があります。この記事では、タイムツリー広告について下記を解説します。

  • タイムツリー広告の特徴
  • タイムツリー広告のターゲティング・フォーマット・費用
  • タイムツリー広告を効果的に配信するポイント

ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援してまいりました。タイムツリー広告に関するお問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。

本記事は、株式会社TimeTree より許可をいただき、「TimeTree Ads」メディアガイド(2023年7-9月版)の内容に基づいて作成しています。

 

1.「TimeTree(タイムツリー)」とは?

まずはじめに、カレンダーアプリ「TimeTree(タイムツリー)」の特徴をおさえましょう。

1-1.予定を共有できるカレンダーアプリ

タイムツリー広告_アプリイメージ

(引用元:Google Play ストア

「TimeTree(タイムツリー)」は、身近な人と予定を共有できるカレンダーシェアアプリ。家族、カップル、職場の同僚などと予定を共有したり、予定についてコミュニケーションをとれたりします。

2023年5月時点で、グローバル登録ユーザー数は4,500万日本の登録ユーザー数は2,100万人です。2016年のローンチ以降、利用ユーザーは年々増加しています。

1-2.メインユーザー:20代~40代の共働き・子育て家族層

メインユーザー層は、20代後半~40代前半の共働き・子育て家族層です。日本の20-40代のうち、約3人に1人がタイムツリーを利用しているといわれています。

タイムツリー広告_ユーザー層

(引用元:「TimeTree Ads」メディアガイド(2023年4-6月版))

「予定を共有する」という特徴もあり、ライフイベントが多くスマホを積極的に活用する世代に多く利用されているサービスです。

また、ユーザーの平均年収も他アプリと比べると高め。ユーザーの半数が、平均世帯年収500万円を超えているとのデータもあります。インテリアや旅行、エンタメ好きといった豊かな暮らしを実現しているユーザーが多い傾向にあります。

 

2.タイムツリー広告(TimeTree Ads)の特徴

20-40代の共働き層に多く利用されているタイムツリー。ここからは、そんなタイムツリーに広告を出稿できる「TimeTree Ads(タイムツリー広告)」についてご紹介します。

タイムツリー広告_広告イメージ

(引用元:TimeTree Ads: 広告掲載について

2-1.「予定」に対してターゲティングできる

一番の特徴は、ユーザーが登録した「予定」に対してターゲティングできる点。たとえば「記念日」関連の予定が入っているユーザーに「ジュエリー」や「レストラン」の広告を出す、などが可能です。

予定登録を行ったタイミングや、予定が近くなったタイミングで広告が表示されます。予定への意識が高いユーザーに表示されるので、高い効果が期待できます。

2-2.「予約型」と「運用型」がある

タイムツリー広告のメニューは「セルフサーブ(運用型)」と「純広告(予約型)」の2種類あります。

タイプ メニュー名 説明
運用型 セルフサーブ ターゲティング・予算を柔軟に設定
予約型 ターゲットデイ 特定の日付・曜日に強く印象づける
予約型 プレミアムリーチ 多数のユーザーに配信
予約型 ペルソナターゲティング 予定データを利用しピンポイントにリーチ

「セルフサーブ(運用型)」は、広告主がターゲットや予算、クリエイティブ(配信内容)を柔軟に設定できます。最低出稿金額の制限がないので、少額から始めてみたい方におススメのメニューです。

「純広告(予約型)」は、特定の「広告枠」を買い取るタイプ。最低出稿金額の条件を満たす必要があります。運用型広告より高額になるケースが多いですが、認知拡大の効果は高いといえます。

2-3.さまざまな目的・配信フォーマットに対応

タイムツリー広告の配信フォーマットは、静止画/動画のどちらにも対応しています。

また、認知拡大や獲得(アプリのインストールなど)といった、幅広い目的にも対応。Webサイト・アプリインストール画面への遷移だけではなく、「ユーザーのカレンダーに予定を登録させる」というタイプもあります。

商材やターゲットに合わせて、最適な戦略のもと魅力的なクリエイティブを配信することでより効果を実感できます。

2-4.TimeTree Adsと相性がいい商材は?

タイムツリー広告と相性がいい商材は、まず「予定」ターゲティングとマッチするものです。旅行やイベント、セールなどがあげられます。

定期的な支出に関連してくる不動産や金融の商材とも相性がよいのも特徴です。

また、「20-40代の共働き層」といったユーザー層との相性も重要です。たとえば育児、教育、家具、ヘルスケアなどの領域は、相性がよく高い効果が期待できるでしょう。

 

3.タイムツリー広告(運用型)の基本情報

ここからは、タイムツリー広告の運用型メニュー(セルフサーブ)について、詳しく解説します。

3-1.キャンペーンの種類(目的別)

キャンペーンの種類は3つ。目的に応じて、広告の遷移先を設定できます。

App アプリのインストールを目的とする。
予定作成型 ユーザーのカレンダーに予定を登録してもらう。
Web webページに遷移。コンバージョン測定も可能。

アプリインストールは、他の広告媒体でもなじみがあるかと思います。「予定作成型」は、タイムツリー広告ならではのタイプです。

タイムツリー広告とは_予定作成型3

(引用元:「TimeTree Ads」メディアガイド(2023年7-9月版))

予定作成型の広告をタップすると、予定作成画面が自動的に立ち上がり、予定が登録されます。セールやイベントのお知らせなどで有効活用できそうです。

3-2.ターゲティング

TimeTree Ads では、ユーザー属性やエリアはもちろん、「予定カテゴリ」でのターゲティングも可能です。

※2023年5月時点の内容です。最新情報は、メディアガイドをご確認ください。

(1)属性ターゲティング

性別/年齢/地域/アプリの利用用途などから、オーディエンスを絞り込めます。

(例)東京都でカップルのカレンダーとして利用しているユーザー

年齢 18歳~24歳/25歳~34歳/35歳~44歳/45歳~54歳/55歳~64歳
性別 男性/女性
婚歴 既婚/未婚
子ども 子ども有/無
地域 都道府県
OS Android/iOS
利用用途 家族/カップル/仕事/その他

(2)予定ターゲティング

ユーザーが登録した予定のカテゴリに対してターゲティングできます。

タイムツリー広告_予定ターゲティング

(引用元:「TimeTree Ads」メディアガイド(2023年7-9月版))

例えば「〇〇ライブ」などの予定であれば「エンタメ関連予定」、「誕生日」などの予定があれば「記念日関連予定」とカテゴライズされます。最近は在宅勤務の方も増えたので「テレワーク関連予定」というカテゴリも登場しています。

予定カテゴリは全15種類から選択できます。

なお、予定ターゲティングと属性ターゲティングは、かけあわせも可能です。

3-3.広告フォーマット

運用型メニューには、4つの広告フォーマットが用意されています。

(1)予定作成型タイプ

予定作成型タイプは、イベントの日付・場所を表示できるのが大きな特徴です。

タイムツリー広告とは_予定作成方タイプ縦j

(引用元:「TimeTree Ads」メディアガイド(2023年7-9月版))

①広告主名 全角25文字以内
②アカウントアイコン 60*60(jpeg,png)
③メインテキスト 全角75文字以内
④画像 ・1200*628
・jpeg,png/500KB以下
⑤タイトル 文字数制限なし
※場所表示がある場合は20文字以内
⑥日付 イベントの開始日時を表示

(2)TimeTree Original タイプ

TimeTree Original タイプは、TimeTreeになじみやすいフォーマット。ユーザーの写真投稿などの画像と同じサイズなので、自然な形で広告を表示できます。

タイムツリー広告_Original型_クリエイティブ例

(引用元:「TimeTree Ads」メディアガイド(2023年4-6月版))

①広告主名 全角25文字以内
②アカウントアイコン 60*60(jpeg,png)
③メインテキスト 全角75文字以内
④画像 ・1200*844
・jpeg,png/500KB以下

(3)Basic(CTA)タイプ

Basic(CTA)タイプは、SNS広告で一般的なサイズと同じ画像クリエイティブを利用できます。他媒体の素材をそのまま利用できるのが嬉しいポイントです。CTAボタンもあり、なじみのある広告タイプです。

タイムツリー広告_Basicタイプ_クリエイティブ例

(引用元:「TimeTree Ads」メディアガイド(2023年4-6月版))

①広告主名 全角25文字以内
②アカウントアイコン 60*60(jpeg,png)
③メインテキスト 全角75文字以内
④画像 ・1200*628
・jpeg,png/500KB以下
⑤タイトル 全角50文字以内
⑥説明文 全角25文字以内
⑦アクションボタン ダウンロード/詳しく見る、などから選択
⑧ドメイン 遷移先URLのドメインを表示

(4)動画タイプ

動画タイプは、通常のWebサイトへの遷移と異なり「動画とLPの一体型ページ」に遷移します。静止画に比べ、動画はクリック率が高まる傾向にあります。

タイムツリー広告_動画タイプ_クリエイティブ例

(引用元:「TimeTree Ads」メディアガイド(2023年4-6月版))

広告主名 全角25文字以内
アカウントアイコン 60*60(jpeg,png)
サイズ 640*360
(アスペクト比16:9)
ファイル容量/形式 最大10MB/MP4
動画再生時間 5秒~120秒
エンドカード用画像 ・1200*628(タスペクト比1.91:1)
・jpeg,png/500KB以下
メインテキスト 全角75文字以内
タイトル 全角50文字以内
説明文 全角25文字以内
アクションボタン ダウンロード/詳しく見る、などから選択
ドメイン 遷移先URLのドメインを表示

3-4.広告が掲載される場所(プレースメント)

タイムツリー広告が掲載される場所は、下記の3つです。

タイムツリー広告とは_掲載位置の特徴j

(引用元:「TimeTree Ads」メディアガイド(2023年7-9月版))

「マンスリー面」は、カレンダーのトップ画面で上部にでてきます。TimeTreeを開くたびに表示されるので、目につきやすいです。

「デイリー面」は、日ごとの予定を確認する画面で下部に表示されます。「予定作成完了画面」は、予定を登録すると完了画面の下部に出てきます。どちらも、画面内の占有率が高く目につきやすいといえます。

3-5.タイムツリー広告の配信費用

タイムツリー広告の課金(入札)形式は、「CPM(広告表示1,000回あたりのコスト)」となります。入札の種類は「固定入札(fCPM)」と「自動入札(dCPM)」の2種類があります。

「固定CPM」は、入札単価をあらかじめ設定することです。一方「dCPM(ダイナミックCPM)」は、状況に合わせて入札単価が自動的に変動する仕組みです。固定CPMに比べ、自動入札は最適な単価・配信ボリュームに調整されるので、機会損失を防げます。

タイムツリー広告は、自由に予算を設定できます。最低出稿金額の下限はありませんが、効果を実感するには50万円~を目安に考えると良さそうです。

 

4.タイムツリー広告配信までの流れ

TimeTree Adsを配信するまでの流れを詳しく解説します。

タイムツリー広告を初めて掲載する場合、事前掲載可否~配信開始まで、1ヵ月程度かかることもあります。スムーズに手配を進めましょう。

4-1.事前掲載可否の申請

広告アカウントを開設する前に、申請を通じて掲載可否を事前に確認する必要があります。TimeTree社に問い合わせるか、広告代理店へ依頼しましょう。

4-2.広告アカウントを開設

審査が通ったら、支払い情報の登録広告アカウントの開設に進みます。

4-3.キャンペーン設定・クリエイティブの入稿

アカウントが開設されたら、キャンペーン設定広告クリエイティブの入稿を進めます。キャンペーン設定では、予算・期間・ターゲットなどを設定します。クリエイティブの入稿では、仕様に応じて必要な項目を登録していきます。

4-4.審査完了後、配信スタート

すべての設定・入稿が完了したら、広告審査が入ります。審査には数日かかることのあるので、余裕を持って入稿しましょう。審査が完了したら、キャンペーンのステータスをオン(配信開始)に変更して配信スタートです。

 

5.タイムツリー広告を効果的に配信する3つのポイント

タイムツリー広告で効果を実感するためのポイントを3点ご紹介します。

5-1.広告クリエイティブは5本以上が推奨

広告クリエイティブは、複数のパターンを用意して並行配信するのがおススメです。「TimeTree Ads」メディアガイドでは、5本以上の入稿が推奨されています。

広告サイズでは、「Original」と「Basic(CTA)」の2パターンは少なくとも用意すると良いでしょう。また、広告内の画像にテキストが入っている/入っていないパターンをそれぞれ用意しておくのも効果的。

複数のクリエイティブを比較して、良い結果のものを残す/振るわないものは差し替える、を繰り返し、勝ちパターンを掴みましょう。

5-2.ターゲティングを絞りすぎない

タイムツリー広告は、ユーザー属性や予定ターゲティングなど、さまざまなカテゴリが用意されています。

狙いたいトピックをピンポイントに設定したくなりますが、あまり細かく設定しすぎると広告がなかなか露出せず、広告の成果が上がりにくいです。メディアガイドによると、ターゲティング配信においてカテゴリの掛け合わせは2つまでが推奨、とあります(例 性別:男性&予定:引っ越し)。

ターゲティング設定に自信がない場合は、全てのユーザーを対象に配信してもOK自動的に配信ターゲットが最適化され、クリック率が向上する傾向があります。

5-3.Web広告に詳しい広告会社へ相談する

タイムツリー広告は、他媒体に比べて新しい広告メニュー。Web上にノウハウが少なく、自分で配信しようとすると手間取ることも。

その場合に、Web広告に詳しい広告会社へ相談してみるのも一つの手段です。

ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援した実績があります。タイムツリー広告にご興味があれば、ぜひこちらからご相談ください。

6.まとめ:タイムツリー広告にトライしてみよう!

今回は、話題の「タイムツリー広告(TimeTree Ads)」について解説してきました。

  • 日本における20-40代の3人に1人が使うカレンダーアプリ
  • 「予定」へのターゲティングが可能
  • 旅行やイベント、育児、ヘルスケアなどの領域と相性が良い
  • 広告クリエイティブは複数配信して比較・改善する

ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援してまいりました。タイムツリー広告に関するお問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。

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