リスティング広告(検索連動型広告)とは?【2022年7月最新】仕組み・特徴・注意点を解説!
Google広告の身元確認(本人確認)とは、広告主(広告の運用者)がビジネス・名前・所在などを提出することで信頼性を高め、広告をより良いものにするために必要な手続きです。
2020 年 4 月以降、Google は新しい広告主様本人確認プログラムを導入し、Google広告を利用する全ての広告主に本人確認を求めるようになりました。
今回は、身元確認の目的や必要なもの・手続きのやり方・よくある質問まで詳しく解説します。
- 身元確認を行う理由とメリット
- 事前に必要なもの・作業手順
- つまずきやすいポイントと作業者の悩み
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目次
1.Google広告の身元確認(本人確認)とは
Google広告の身元確認は、下画像のようにメールまたは、管理画面内に通知が届きます。
このようなお知らせがあったアカウントは、指定の期間までに手続きを完了させなければいけません。速やかに着手しましょう。
はじめに、身元確認の概要について詳しく解説します。
1-1.身元確認の目的
身元確認とは、この手続きを通して広告主の名前や所在地を確認し、信頼性を高めることで広告をより良いものにする目的があります。
Google広告を利用する全ての広告主はこの本人確認を求められるため、通知があった場合は必ず対応しなければいけません。
身元確認は「広告主適格性確認プログラム」に含まれます。広告主適格性確認プログラムとは、Google公式ヘルプで下記のように説明しています。
広告主適格性確認プログラムには、身元確認の他にも「ビジネスオペレーション」という手続きがあります。
ビジネスオペレーションとは、広告主適格性確認プログラムの要件を満たすため、要請があった場合は身元確認とは別で、手続きを完了しなくてはいけません。
ビジネスオペレーションについて詳しくは、下記を参照ください。
1-2.身元確認の期限
通知が届いてから 30 日以内に手続きを完了させる必要があります。
30 日目を過ぎるとアカウントが一時停止されてしまい、広告が配信できない状態になってしまうので、通知が届いたら早めに着手することをおすすめします。
※参考:適格性の確認について
2.身元確認で広告主が得られるメリット
身元確認は必須の手続きとなりましたが、身元確認を完了させることで広告主側にもメリットがあります。それは、「広告主の信頼性向上」です。
Googleは身元確認をする必要性を、下記のように述べています。
Google では、広告主様に関する詳細情報をユーザーに提供することで、広告エコシステムへの信頼性を高めることを目指しています。広告主様の適格性確認を通して、広告主様のビジネス、名前、所在地を確認させていただきます。これは透明性を高め、ユーザーの選択肢を広げ、ユーザーがより詳細にコントロールできるようにするための取り組みの一環です。(引用元:広告主適格性確認プログラムと広告開示情報に関するよくある質問)
身元確認を完了させることで、Google 広告で配信される広告内に広告主の名前と所在地が公表されます。
(引用元:透明性と広告の開示)
Googleはユーザーが広告に対して適切な判断を下すためには、広告主の十分な情報提供が必要と述べています。
そのため、身元確認によって広告主の情報に関する透明性が確保できれば、ユーザーの広告に対する信頼性を向上させることができるということです。
※参考:透明性と広告の開示
3.身元確認で必要な事前確認事項
実際に身元確認に必要なものを揃え作業に着手する前に、確認すべきことがあります。
3-1. 身元確認を行うのは誰か
まずは身元確認の作業者を確認してください。
・広告運用を自社内で行っている
→その組織の代表者
・代理店として広告運用代行+代理店がお支払いプロファイルを所有
→代理店の代表者
・代理店として広告運用代行+広告主がお支払いプロファイルを所有
→広告主の代表者(代理として代理店の代表者)
基本的に、広告運用をインハウス化している企業以外(代理店に運用・費用の支払い代行依頼している場合)は、身元確認の作業者は代理店側になるでしょう。
3-2. 作業者が必要なアクセス権を保持しているか
実際に身元確認の手続きを行う人を「正式な代表者」と言います。その代表者は下記へのアクセス権を保持している必要があります。
or
・広告の支払いに使用するお支払いプロファイル
お支払いプロファイルには、広告アカウントの費用について法的な責任を持つ個人の情報や、支払い方法などが記載されています。
お支払いプロファイルの管理者権限をもつ「お支払いサービスのユーザー」は、[設定とツール]→[料金]→[設定]から確認しましょう。
上記のアクセス権がないと手続きができないので、最初に確認してください。
4.身元確認で必要なもの一覧
身元確認で必要なものは、個人と組織で異なります。
また、必要なものについては、組織の場合は登録されている地域・個人の場合は居住地域によって異なります。今回は日本が登録されているまたは居住している地域として解説します。
4-1.個人および正式な代理人の場合
個人および正式な代理人として身元確認をする場合は、下記のような「日本政府機関発行の写真付き身分証明書」を提出する必要があります。
・運転免許証
・永住権カード
4-2.組織の場合
組織として身元確認を行う場合は、下記のような登録書類の提出が必要です。
・税務署からの書類の抜粋
・納税証明書
・DUNS ナンバー
※「会社設立証書または登録証明書」には、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)なども含まれる
5.身元確認の手順
ここまで確認・準備ができたら実作業に移ります。今回の記事では、「代理店として広告運用代行+代理店がお支払いプロファイルを所有している」場合で、クライアントの身元確認を代行する手順を解説します。
5-1.広告主の身元確認を開始する
身元確認を実施するアカウントに入り、[設定とツール]→[料金]→[設定]から本人確認に進みます。
事業内については、下記にチェックします。
・確認を行う対象:クライアント
続いて、本人確認については代理店の場合[他のユーザーの代理で広告を掲載しています]を選択します。
その後は案内に沿って項目を選択します。その後、[担当するお客様の身元を確認してください]の項目から開始します。
5-2.必要事項の入力・書類を添付してフォーム送信する
続いて必要項目を入力していきますが、間違いやすい箇所のみ解説します。
▼Google 広告のお支払いプロファイルで [アカウントの種類] は [組織](旧「ビジネス」)に設定されているか
[料金設定]から確認することができます。
▼Google 広告のお客様 ID
MCCではなく、対象アカウントのIDを入力しましょう。
▼広告主登録番号
任意項目なので未入力でも大丈夫です。
このような項目を入力できたら、準備した書類を添付します。
5-3.メール・広告アカウントへの通知で完了の連絡が届く
身元確認が完了するとこのようにメールや広告アカウントへの通知で、完了の連絡が届きます。この通知が届いたら、身元確認の作業は全て終了です。
身元確認の実施方法については、下記公式ページも参照ください。
※参考:身元確認を実施する方法
6.つまずきやすいポイント3つと、身元確認作業者の悩み
最後に、身元確認を行う人向けに「つまずきやすいポイント」をまとめたのでご参考ください。
6-1.30日以内に手続きが完了できなかったとき、広告掲載を再開するには?
先述したように、30日以内に身元確認が完了されなかった場合、アカウントが一時停止になり広告が掲載できなくなります。
ただし、確認手続きが完了すると広告掲載を再開することができます。
6-2.着手してから完了までどのくらい時間がかかる?
30日以内に完了しなければならない手続きですが、実際、審査自体は問題なければ1週間程度で完了します。
ただし代理で身元確認を行う場合、先方の書類支給のスピードによって前後するでしょう。余裕を持って早めに着手してください。
6-3.身元確認を回避する方法はあるか
結論、身元確認を回避する方法はありません。先述したように、Google広告を利用する全ての広告主が対象です。書類の用意など手間がかかることが多いですが、確認手続きを完了させなければアカウント停止になります。
6-4.身元確認 作業者の悩み
その他、クライアントの身元確認を代理で行う場合、作業者が下記のような悩みを抱えることも。
・そもそも住所自体なかった
・広告運用者以外の人に身元確認の重要性が伝わらない
・先方がなかなか書類を提出してくれない
・書類自体の準備に時間がかり、クライアントの進捗状況が把握しにくい
このようなトラブルは実際に起こっています。身元確認の作業者とそうでない人との意識の差や、思いがけない問題が発生することも。
広告に関わる全ての人が、身元確認の重要性をしっかり理解しなければいけません。加えてトラブルを回避するためにも、身元確認の着手は早めに行うべきです。
7.まとめ:身元確認はすぐに着手すべし!
今回はGoogle広告の身元確認について、詳しく解説しました。
- 身元確認はユーザーの広告に対する信頼性向上につながる
- 身元確認は広告主全員が対象であり、指定期間までに完了させる必要がある
- 事前に必要なアクセス権を保持しているか確認する
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