インフルエンサーマーケティングとは?事例・効果を生むポイントを丁寧に解説!
コラム
最近、SNSなどでアンバサダーマーケティングが注目されています。
アンバサダーとは、企業やブランドの熱心なファンや支持者のことを指します。アンバサダーマーケティングは、こうしたアンバサダーを活用して、製品やサービスを効果的に広める手法です。
SNSの投稿や企業のホームページでアンバサダーの活動を見る機会も多くなっていますが、具体的にどのような存在なのか、どのように活用されているのかを知らない方もいるかもしれません。
今回は、アンバサダーマーケティングについて以下を説明します。
- アンバサダーとは
- アンバサダーマーケティングとは
- アンバサダーマーケティングのメリット・デメリット
- アンバサダーマーケティングを成功させるポイント
- 成功事例
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目次
1.アンバサダーマーケティングとは?
まずはアンバサダーやアンバサダーマーケティングとは何かについて説明します。
1-1.そもそもアンバサダーとは?
アンバサダーとは、企業やブランドの熱心なファンや支持者のことを指します。
アンバサダー(Ambassador)は元々「大使」や「代表」という意味。ビジネス上では先ほど説明した通り、企業やブランドの熱心なファンという意味になります。
1-2.アンバサダーマーケティングとは?
アンバサダーマーケティングとは、このアンバサダーを活用して行うマーケティング戦略を指します。
企業が自社の商品やサービスのアンバサダー、つまり熱心なファンを見つけたり、公募したりして選定します。そして選ばれたアンバサダーにSNSでの投稿などを依頼。
こうやって企業やブランドの認知度や信頼性を高めるマーケティング手法をアンバサダーマーケティングといいます。
1-3.アンバサダーマーケティングとインフルエンサーマーケティングの違い
アンバサダーマーケティングと一緒にインフルエンサーマーケティングという言葉もよく聞かれます。
どちらもSNS上で見る言葉ですが、二つには明確な違いがあります。
〇アンバサダーマーケティング
アンバサダーはすでにその企業の商品やサービスを利用している場合がほとんどです。そして商品やサービスの熱心なファンであるという部分も特徴的。
また企業とアンバサダーは長期的な関係性を築くことが多く、実際のユーザー目線でアピールできるのも特徴です。
〇インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングは1回など短期的な契約でのPRが多く、インフルエンサーもその企業のファンでない場合がほとんどです。
インフルエンサーは元々SNSなどのフォロワーが多い人物に、そのフォロワーへの宣伝としてお願いする場合が多いです。企業の商品やサービスを使用したことがないインフルエンサーがほとんどと考えていいでしょう。
※インフルエンサーマーケティングについては下記の記事も参照ください
インフルエンサーマーケティングとは?事例・効果を生むポイントを丁寧に解説!
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサー(発言や行動が世間に大きな影響力を与える人のこと)に商品やサービスを紹介してもらい、購買意欲を高めるマーケティング方法のこと。
2.アンバサダーマーケティングのメリット
アンバサダーマーケティングには様々なメリットがあります。
2-1. ユーザーへの質の高いPR
アンバサダーマーケティングは、商品やサービスを深く理解しているファン、すなわちアンバサダーによって行われます。
アンバサダーは実際に自らの経験を基にPRを行うため、その内容は非常に信頼性が高く、質の高いものになります。このように実際のユーザーの声を通じてアピールすることで、より効果的なPRが実現できます。
2-2. 低コスト
アンバサダーの多くは、実際に商品やサービスを使用している一般ユーザーです。著名人を起用する場合に比べ、広告費が低く済むことが多く、コストパフォーマンスに優れています。
また、SNSなどでアンバサダーの口コミを通じて宣伝できるため、広告コストの削減にもつながります。
2-3. 自然に宣伝できる
アンバサダーマーケティングの特徴として、広告感が出にくい点も挙げられます。
アンバサダーの投稿は「個人の感想」として受け止められることが多く、過度な宣伝感を与えずにユーザーに広めることができます。バイラルマーケティング(口コミやSNSで自然に情報を拡散させるマーケティング手法)と同様に、自然な形で情報が拡散しやすいのが特徴です。
2-4. フィードバックを得られる
アンバサダーは実際のユーザーであるため、商品やサービスに対するリアルな感想を得ることができます。
これにより、ユーザー目線での貴重なフィードバックを収集し、より良い商品やサービスの開発に役立てることができます。
3.アンバサダーマーケティングのデメリット
様々なメリットのあるアンバサダーマーケティングですが、もちろんデメリットがあります。ここからはアンバサダーマーケティングのデメリットについても説明します。
3-1. アンバサダーの選定が難しい
商品やサービスのイメージに合致し、かつ熱心なファンを見つけるのは容易ではありません。
アンバサダーを探す方法としては、以下のような手段があります。
・自社HPやSNSなどで公募する
自社のファンを対象に公募する方法ですが、広く募集しても熱心に活動するアンバサダーを見つけるのが難しい場合があります。応募者の動機や適性を見極めるための工数がかかり、時間と労力が必要です。
・自社イベントで見つける
イベントで直接ファンと接触し、熱心な支持者を見つける方法ですが、全ての参加者がアンバサダーに適しているわけではありません。
限られたイベントの場で探すため、候補者数が制限され、見つけにくいこともあります。
・マーケティング会社に依頼する
アンバサダー探しをプロに任せることで、効率よく最適な人材を集めることができます。専門家のネットワークとノウハウを活用すれば、短期間で成果が期待でき、確実かつ手間を省くことができます。
3-2. アンバサダーのコントロールが難しい
アンバサダーが商品やサービスへの関心がなくなったり、PR方法のコントロールの仕方が難しかったりする場合があります。
3-3.時間がかかる
アンバサダーマーケティングは短時間で成果が出る手法ではありません。アンバサダーの選定から拡散方法など、長期的な取り組みが必要になってきます。
特に企業とアンバサダーが信頼関係を築くことも必要となるため、時間だけでなく慎重なコミュニケーションも必要になってきます。
4. アンバサダーマーケティングを成功させるポイント
アンバサダーマーケティングを成功させるにはいくつかのポイントがあります。
4-1. アンバサダーの選定方法
アンバサダーを選定する際には、単にSNSのフォロワー数だけで判断するのは危険です。フォロワーが多くても、実際にそのフォロワーがどれだけ関心を持ち、アクションを起こしているかが重要です。
エンゲージメント率や「いいね」率など、実際の反応を示す指標をしっかりと考慮する必要があります。これらの要素を見極めることで、本当にユーザーに対して影響力のあるアンバサダーを選ぶことができます。
4-2.Win-Winの関係を築く
アンバサダーとの関係を築く際には、企業側だけでなく、アンバサダー側にも明確なメリットがあるようにすることが重要です。
単にお願いするだけでなく、彼らが活動を通じて何を得られるのかを明示することで、双方にとってWin-Winな関係を築くことができます。このような相互利益のある関係性が、長期的な成功につながります。
4-3.炎上リスクを考慮する
アンバサダーを起用する際には、その発言に十分な注意を払う必要があります。特にネット上でのPR活動においては、炎上リスクをしっかりと考慮することが重要です。
アンバサダーの言動がブランドイメージに影響を与える可能性があるため、事前にガイドラインを設け、慎重に管理することが成功への鍵です。
5.成功事例
ここからはアンバサダーマーケティングの成功事例をご紹介します。
5-1.ワークマン
引用:ワークマンホームぺージより
ワークマンは元々作業服専門店として知られる企業でした。しかし最近では、SNSなどを活用したアンバサダーマーケティングに力を入れています。アンバサダーを通じて商品の魅力を作業服を着ない一般ユーザーにも伝え、「#ワークマン女子」というハッシュタグが話題となりました。
さらに、店内ではQRコード付きのPOPを用いて、アンバサダーが紹介する商品情報サイトへの誘導を行っています。作業服のイメージが強かったワークマンが、アンバサダーを活用することで商品の魅力を広くPRし、新たな顧客層の開拓に成功しています。
引用:ワークマンホームぺージ「ワークマンは「アンバサダー・マーケティング」を本格化します」より
5-2.ネスカフェ
インスタントコーヒーや「ドルチェ グスト」などで知られるネスカフェは、「ネスカフェ アンバサダー」を公募しました。このプログラムでは、応募者の職場にネスレの担当者が訪問し、コーヒーマシーンの導入をサポートします。
選ばれたアンバサダーにはネスカフェのコーヒーマシーンがプレゼントされ、職場に設置されます。これにはコーヒーの定期購入を促進する目的があります。これにより、職場でのコーヒー消費を促し、ネスカフェの製品の魅力を広める取り組みを行っています。
5-3.DHC
引用:DHCホームぺージより
化粧品会社のDHCは2021年4月1日まで「DHCブランドアンバサダー」サービスを行っていました。
アンバサダーが情報を発信して対象商品を買うことでポイントが付与されるサービスを実施。プレゼントやイベントへの招待などの特典も用意し、アンバサダーとしての活動を促していました。
5-4.ホテルニューオータニ東京
引用:ホテルニューオータニ東京公式アンバサダーエントリーページより
ホテルニューオータニ東京では、アンバサダーを公式エントリーページより公募。
アンバサダーによる試泊や新商品の試食などをSNSで発信する活動を行っています。
5-5.カルビー
カルビーは自社人気商品「じゃがりこ」のサイトで、「それいけ!じゃがり校」という会員制ファンサイトを設立。
じゃがり校に参加することで商品企画開発への参加ができ、実際の商品開発にも活用されました。
じゃがり校は2007年から2021年3月まで実施。サイト上の入試に合格しなければ入学できない、在籍期間は中学校などと同じ3年間など、徹底的に「学校」にこだわったものでした。
5-6.ハードオフ
引用:【ハードオフ公式アンバサダー】ハードオフファミリー オフィシャルサイトより
中古品の買取や販売を行っているハードオフは、「ハードオフファミリー」という公式アンバサダーを通じた活動を積極的に行っています。
ハードオフファミリーはSNS上で「#ハードオフファミリー」をつけて、ハードオフの魅力を投稿。全国のハードオフファミリーが日々SNSでハードオフの魅力を投稿しています。
6.まとめ:アンバサダーマーケティングを活用して自社商品を広めよう!
今回はアンバサダーマーケティングについて下記を説明しました。
- アンバサダーとは企業やブランドの熱心なファンや支持者のこと
- アンバサダーを活用して商品やサービスのPRを行うこと
- 質の高いPRや低コストなどのメリットがある
- アンバサダーの選定が難しい場合がある
アンバサダーマーケティングはユーザーへのPRに有効な手段だと言えます。ただ、アンバサダーの選定や炎上リスクなど、難しい面もあります。
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