新SNS・Threads(スレッズ)とは?基本的な使い方・他SNSとの違い・企業の活用について詳しく解説
Bluesky(ブルースカイ)とは、テキストメインの新SNSです。X(旧Twitter)やThreadsと似ていると話題ですが、「分散型SNS」であるという点や機能面で明確な違いがあります。Xがブロック機能を変更し、ブロックしたユーザーからの投稿が表示されるようになりました。そのような仕様変更などでXからBlueskyへ移行する人が増えているようです。
今回は、
「企業で活用するか迷っている」
「SNS担当者としてまずは使ってみたい」
という方へ下記を解説しました。
- Blueskyの特徴やXとの違い
- アカウント作成・投稿のやり方
- 企業の活用事例
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
また、XやInstagramなど、SNS運用代行・コンサルティングに関するご相談も承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。
目次
1.Bluesky(ブルースカイ)とは?
はじめに、Blueskyの概要についてお伝えします。
1-1.X(旧:Twitter)と似た、テキストメインの新SNS
Blueskyは「Xと似ている」と言われることが多いです。
それもその通りで、BlueskyはXと同じ、テキストメインのSNS。旧Twitterの共同創業者が立ち上げました。
(引用元:https://bsky.social/about)
1-2.従来の「招待制」は廃止
従来、Blueskyを始めるには「招待コード」が必要でした。既に利用しているユーザーからコードをもらう方法や、公式の待機リストに登録してコードを待つ方法があります。
全ての人がすぐに始められる訳ではない、ということでも話題になりました。
しかし、2024年2月に公式が、招待制を撤廃したことを発表。
(引用元:https://x.com/bluesky/status/1754911803887517942?s=20)
その後、新規ユーザー登録が相次ぎました。
2024年11月現在、約1日あたり100万人以上の新規ユーザーが登録し、総ユーザー数は約2,000万人に達しています。
(引用元:https://x.com/bluesky/status/1859043120325030140)
2.BlueskyとX(旧:Twitter)との機能の違い
前述したように、話題となった新SNS「Bluesky」。Xとはどのような違いがあるのか、ご紹介します。
Bluesky | X(無料プランの場合) | |
文字数 | 300文字 | 140文字 |
画像の枚数 | 最大4枚まで | 最大4枚まで |
動画の枚数 | 1枚(60秒) | 最大4枚まで(140秒) |
DM | あり | あり |
アカウントの公開設定 | アカウントを一時的に休止する場合のみ非公開なし | 公開/非公開 選択可 |
ブロック機能 | あり 誰をブロックしているかの情報が公開されている |
あり ブロックした相手でも自分の公開投稿を閲覧可能 |
予約投稿機能 | なし | あり(PCのみ) |
広告 | なし | あり |
特徴 | 分散型 | 中央集権型 |
※2024年11月現在の情報です
テキストメインの投稿ができることや、画像が添付できる点、いいね・コメント・リポストが可能な点はXと似ています。
そのため、Xを利用しているユーザーにとっては直感的に操作できるSNSでしょう。
しかし、XにあってBlueskyにはない機能も多くあります。
最近、特に下記のXのアップデートでBlueskyにユーザーが流れました。
– ブロック機能が変更→ブロックしても相手が自分の公開投稿を閲覧可能→ブロックされた相手は返信、いいね、リポストは引き続き可能
– ユーザーの投稿内容を生成AI「Grok」の学習データとして活用することを明確に→ユーザーのテキストや画像がAIモデルのトレーニングに使用される可能性あり ※設定から「Grok」の学習をオフ可能
今後のアップデートでもどのように変化するのか、引き続きチェックしていきましょう。
3.Blueskyの特徴
続いては、Bluesky独自の特徴をご紹介します。
3-1.「分散型SNS」である
先述したように、Blueskyは「分散型SNS」です。
分散型SNSとは、複数のサーバーを使用しているためデータが分散されています。
サーバー内で独自のコミュニティを構築し運用できるものもありますが、Blueskyはどのサーバーを使用しても表示される投稿内容や情報に違いはありません。
分散型SNSの対比とされるのが「中央集権型SNS」です。中央集権型SNSとは、運営会社が一つのサーバーを用いて、あらゆるデータを一元管理する仕組みです。
Blueskyは「分散型SNS」のため、「ユーザー自身で情報管理」「情報を維持したまま他SNSへ移行」ようなことが可能になります。
例えば、運営会社がサーバーを管理しているわけではないため、ユーザーがサーバーを自由に管理することができます。
そのため、万が一Blueskyの運営会社が倒産してしまっても、投稿内容やフォロワーなどのデータを持ったまま他SNSへ移行できる仕組みです。
3-2.フィードを構築できる
先ほど、Blueskyはどのサーバーを使用しても表示される投稿内容や情報に違いはないとお伝えしました。設計上、タイムラインがサーバーに関連付けられないようになっています。
そのため、ネットワーク全体から収集した投稿を使用して、誰でもフィードを作成することができます。
フィードの作成方法については、プログラミングの専門知識が必要です。詳細は下記をご覧ください。
▼フィード作成について
https://github.com/bluesky-social/feed-generator
3-3.画像ラベリングサービスなどの人工知能(AI)検出サービスを利用している
Blueskyではディープフェイクの対処法として、画像ラベリングサービスなどのAI検出サービスを利用しています。
ディープフェイクとは、AIを用いて画像や動画を合成する技術です。例えば、映画の登場人物の顔を異なる人物の顔と合成させ、本来とは異なる映画を作成することができます。
あまりに精巧なため、フェイク(偽物)だと気がつくことができない場合もあります。現在ではこの技術が悪用されるケースが増えました。
そこでBlueskyでは、このようなコンテンツを早期発見できるよう、さまざまな選択肢を探っているようです。
3-4.現状広告がない
現状、Blueskyに広告はありません。
Bluesky CEOのジェイ・グレイバーは「「Bluesky」はユーザー体験を重視し、“広告まみれ”にはならない(引用元:https://wired.jp/article/bluesky-ceo-jay-graber-wont-enshittify-ads/)」と述べています。
現状、無料で提供しているBlueskyが広告ばかり表示されるアプリになることは避けたいと考えているようです。
参考:https://wired.jp/article/bluesky-ceo-jay-graber-wont-enshittify-ads/
4.Blueskyアカウント開設方法
先述したように、Blueskyには招待制がなくなりました。そのため、今すぐにでもアカウント作成が可能です。
4-1.アプリをDL
まずはApple Store等からアプリをダウンロードしましょう。
(Apple Storeより引用)
4-2.アカウントを作成する
初めてBlueskyを利用する人は、[新しいアカウントを作成]を選択します。
画面の指示に沿って、入力を進めましょう。
4-3.各種設定
続けて、細かい設定も指示に沿って進めましょう。
アプリを利用する際に、見たくないコンテンツ・見たいコンテンツを選択することができます。
また、先述したようにフィードをカスタムして自分の好きなジャンルを表示させることができます。こちらは後からでも設定可能です。
4-4.プロフィール設定
基本の設定ができたら、最初にプロフィールの設定も完了させましょう。
アプリ画面の一番右タブが自分のプロフィール画面です。この画面の[プロフィールを編集]から設定を行います。
5.Blueskyの投稿方法
初期設定が完了できたら、早速投稿をしてみましょう。
5-1.右下の編集マークを押し、テキストを入力する
投稿をする際は、右下の青いボタンから行います。
5-2.任意で写真・動画を追加する
テキストが書けたら、任意で写真・動画を追加することができます。追加できる写真は4枚、動画は1枚までです。
写真を選択すると鉛筆マークが表示されます。こちらをタップするとトリミングや画像の回転など、簡単な編集ができるので使ってみてください。動画は自動再生されます。自動再生は設定でオフにできます。またこの時、投稿する写真や動画にALT(代替テキスト)を追加することができます。ALTテキストを必須にする設定も可能です。
設定は…ホームボタン→三本線→設定ボタンをタップ で確認可能です。
5-3.任意で返信できるユーザーを設定する
投稿をする前に、「返信できるユーザー」を選択することができます。デフォルトでは全員が返信できる設定になっています。
「マイナスなコメントが怖い」
「炎上対策がしたい」
という方は、「返信不可」に設定しても良いかもしれません。
5-4.投稿する
全て設定ができたら右上の[投稿]から、投稿を送信することができます。
表示のされ方は以下の画像のとおりです。
6.公式アカウント活用事例・企業が活用すべきか
最後に、企業や著名人が運用している公式アカウントの事例をご紹介します。
「XからBlueskyへの移行も考えているが、企業は活用すべきなのか?」
と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
6-1.ナガノ(@ngntrtr.bsky.social)
こちらはBluesky公式アカウントにも紹介された、「ナガノ」さんのアカウントです。
「ナガノ」さんは人気マンガの作者で、Xは121.6万 フォロワー・Instagramは36.3万フォロワー(※2024年11月時点)のインフルエンサーでもあります。
イラストを投稿しているアカウントで、開設当初は話題になりました。
▼Bluesky公式Xにも紹介されていました
(引用元:https://x.com/bluesky/status/1758226230506348941?s=20)
6-2.セガ公式アカウント(@sega.jp)
ゲームコンテンツや映像制作など、幅広い事業を手がける総合エンタテインメント企業の「株式会社セガ」。
アカウントの投稿内容は、事業に関するニュースや社内の様子などです。
Xのセガ公式アカウントと比べて、若干投稿内容は違えど、同じような使い方をしているようです。
(引用元:https://bsky.app/profile/sega.jp)
6-3.アイラップ【公式】(@iwrap.bsky.social)
アイラップ【公式】さんは、X公式アカウントのフォロワーが32.8万人と、かなり影響力があります。
そんなアカウントでBlueskyの利用を報告していました。
(引用元:https://x.com/i_wrap_official/status/1738909104222114020?s=20)
早い段階から利用を始めています。最近のBlueskyでの投稿内容は、UGC投稿のリポストが大半です。
6-4.企業は活用すべきか
最後に、企業が活用すべきかについて。まずはご自身で使用してみて、自社の情報発信に適しているのかチェックしましょう。
今回事例でご紹介したアカウントでは、元々他SNS媒体で影響力を持っていたアカウントがBlueskyでも多くのフォロワーが付き、投稿を見てもらえていると言えます。
まずは現状使用しているアカウントに注力する、というのも一つの手です。
ここでSNS運用をする際に必ず行ってほしいのが、「戦略立案・ペルソナ設計」です。
BlueskyだけでなくSNS運用の際には、誰に・どんな価値提供をするかというコンセプトを明確にする「戦略立案・ペルソナ設計」が重要です。
すると、誰にどんな発信をすべきか・どのSNS媒体に注力すべきか、が見えてくるはずです。
また、今すぐに活用せずとも、最新の情報収集は常に行っていきましょう。
7.まとめ
今回はBlueskyについて、詳しく解説しました!
- Blueskyは分散型SNS
- Xと機能が似ているが発展途上な点もある
- 企業が活用すべきかは、戦略立案・ペルソナ設計をしてから判断する
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
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