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コラム

【EC担当者必見!】公式アカウントで効果を最大化するLINEマーケティング施策を紹介

SNS運用

LINE公式アカウント_アイキャッチ

LINEマーケティングとは、LINEの機能を利用して、戦略的に認知拡大や集客などを行うことを指します。

ユーザーが日常的に利用するツールを利用して情報の送受信ができるため、多くの企業がLINEをマーケティングツールとして活用しています。
また、単なるメッセージ配信にとどまらず、広告との連携やクーポンの配信、登録者リストデータの収集・分析など多彩な機能を備えていることも魅力です。

今回の記事では、特にLINE公式アカウントの活用に焦点をあて、LINEの基本機能から集客効果を最大化する運用のコツまでを一挙に解説。

特にLINEマーケティングと相性のいいEC事業におけるおすすめ機能も併せて紹介します。

  • WebマーケティングにおけるLINE活用のメリット
  • LINE公式アカウントの基本機能、作成方法
  • LINE公式アカウント運用のコツ
  • ECサイト担当者必見のLINEおすすめ機能

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

LINE公式アカウントの作成・運用のディレクションから、LINE広告の運用まで数多くの支援実績を持っています。

LINEマーケティングに関するお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。

1. LINEマーケティングとは

1-1. LINEマーケティングによるメリット

まずは、LINEを使ったマーケティング施策によるメリットを具体的に確認しましょう。

1. LINEの利用者数の多さ

公式からの発表によると、LINEの月間ユーザー数は9,500万人(2023年6月現在)と、多くのユーザーを抱えています。
また、性別、年齢、居住地などによる偏りが少ないことも特徴のひとつです。

LINE公式アカウント_LINE利用者層データ

LINE公式アカウント_LINE利用者居住地データ

(引用:LINEのユーザーはどんな人? – LINEキャンパス

幅広い層で高い利用率を保持しているため、LINEでしか接点を持てないユーザーも数多く存在しています。

2. 登録のハードルの低さ

ユーザーがLINE公式アカウントに登録する際に、物理的にも心理的にもハードルが低いのもメリットのひとつです。

メルマガ施策と比較してみましょう。

ユーザーがメルマガに登録する際には、フォームにメールアドレスを入力したり、空メールを送信したりと、能動的な行動が求められます。

一方、公式LINEの友だち登録時には、LINE IDの検索やQRコードの読み取りから「友だち登録」ボタンを押すだけ。手間が抑えられるほか、一般ユーザー同士のアカウント交換と流れが同じなので、登録の心理的ハードルも低いと言えるでしょう。

また、LINE広告によるアプローチであれば、登録の手間すら掛けずにLINEユーザーに対して情報を届けることが可能です。

3. クローズドなコミュニケーションで継続的なエンゲージメント獲得

LINE公式アカウントを活用することで、ユーザー個人に合わせた情報発信でエンゲージメント率向上が見込めます。

①1対1のチャット機能によるクローズドなコミュニケーション

LINE公式アカウントの「チャット機能」では、登録ユーザーに対するメッセージの一斉配信のほか、ユーザーからのメッセージに対して個別に返信することも可能です。
お問合せやフィードバックに対して迅速に対応することで、信頼関係を強化できます。

②配信ユーザーの絞り込みによる配信内容のパーソナライズ

登録ユーザーに対する一斉送信だけではなく、特定の属性のユーザーに絞ってメッセージを配信することも可能です。
例えば、世代にあわせた新商品情報や、地域限定のキャンペーン情報など、顧客のほしい情報に絞って配信を行うことで、エンゲージメントを高められます。

1-2. ビジネス向けLINEの機能3選

LINEが提供する機能は多岐に渡りますが、ここでは特によく利用される3つの機能を概説します。

1. LINEチラシ

LINE公式アカウント_LINEチラシ

(引用:【公式】LINEチラシ|LINEヤフー for Business

LINEチラシとは、紙媒体のチラシの内容をデジタル媒体としてLINE上で配信できるサービスです。

みなし属性やLINEの利用状況、生活エリアなどのセグメントや、「潜在顧客」「ロイヤル顧客」など、ユーザーの属性によって配信手法を調整できることが特徴。ユーザーに最適化した配信内容で情報を届けられるので、地域の小売店などの商圏や顧客が絞られている場合には、特に有効な広告手段と言えるでしょう。

2. LINE広告

LINE公式アカウント_LINE広告

(引用:LINEならではの圧倒的なユーザー数「LINE広告」

LINE広告とは、LINE画面上に配信出来る広告のことです。

トークリストやLINE NEWSなどのLINEアプリ内の配信はもちろん、LINEマンガなどの関連アプリにも出稿が可能。既述の通り、LINEはほかのSNSなどのWebサービスと比べて突出して高いユーザー数を誇る媒体。出稿した広告を多くの人に見られやすいことが大きな強みと言えるでしょう。

また、LINEで取得しているみなし属性に加え、LINE公式アカウントから取得したユーザーデータを活用する「クロスターゲティング」機能も使用可能。より確度の高いユーザーに的を絞って配信することができるので、高い広告効果を期待できます。

※LINE広告についてはこちらの記事もぜひご覧ください。

【入門編】LINE広告とは?特徴・費用・地方企業での事例をご紹介!

LINE広告は「商品・サービスの認知度向上」や「個人向け商品・サービスの購入促進」、「実店舗への来店促進」を狙いたい企業様におすすめな広告サービスなのです!

3. LINE公式アカウント

LINE公式アカウント_公式アカウントのイメージ

(引用:【公式】LINE公式アカウント|LINEヤフー for Business

LINE公式アカウントとは、「LINE」上に企業や店舗がアカウントを作成し、登録ユーザーに対し情報を発信できる機能です。

LINE公式アカウント_個人アカウントとの違い

(引用:【公式】LINE公式アカウント|LINEヤフー for Business

また、LINEの個人アカウントと違い、様々な形式のメッセージの配信や、配信の効果測定ができる分析機能も備えています。詳しくは後述しますが、メッセージ配信やクーポン・ショップカードの発行によって、集客から販促までをワンストップで完結できるのも大きな魅力です。

また、LINE広告では、LINE公式アカウントの友だち登録に特化した広告も出稿できるので、LINE広告と抱き合わせて運用することで、成果の向上が見込めます。

 

2. LINE公式アカウントでできること

以降のセクションでは、特にLINE公式アカウントに焦点を当てて解説していきます。

2-1. LINE公式アカウントの費用

LINE公式アカウントは、無料で開設できます。

料金プランは、無料で利用できる「コミュニケーションプラン」、有料の「ライトプラン」、「スタンダードプラン」の3種類。選択プランによって、月ごとに配信可能なメッセージ数が異なります。

LINE公式アカウント_料金プラン

(引用:LINE公式アカウント 料金プラン|LINEヤフー for Business

毎月の配信可能なメッセージ数以外に、機能の違いはありません。

これから導入する場合、まずは無料のコミュニケーションプランで運用を開始し、友だち登録数や毎月の配信数が増えてきたらプランアップを検討するのがおすすめです。

2-2. LINE公式アカウントの主な機能

この節では、LINE公式アカウントの主な機能を説明します。

1. メッセージ配信

友だち登録をしたユーザーに、直接情報を配信できる機能が「メッセージ配信」です。

テキストやスタンプ、画像・動画だけではなく、「リッチメッセージ」、「カードタイプメッセージ」など、特殊な形式の配信を行うこともできます。

LINE公式アカウント_リッチメッセージとカードタイプメッセージ

(引用:メッセージ配信の特長や種類、効果的なメッセージとは|LINEヤフー for Business

リッチメッセージ…画像やテキスト情報、外部リンクなどを一つのビジュアルにまろめることで、視覚的にも簡潔でわかりやすい訴求ができる機能
カードタイプメッセージ…複数の画像をカルーセルで表示することが可能。各カルーセル画像に、リンクなどを付与することもできます

2. リッチメニュー

LINE公式アカウント_リッチメニュー

(引用:リッチメニューの活用方法│特長や運用のコツを解説|LINEヤフー for Business

リッチメニューとは、トーク画面下部に固定で表示されるメニュー機能です。

クーポンやショップカードなどのLINE公式アカウントの機能のほか、外部サイトへのリンクを自由度高く設定できます。また、リッチメニューのボタンデザインには、オリジナルに作成したものを配置することができるので、貴社のトンマナにあわせて演出できます。

メニューの表示期間も選べるので、例えば期間限定のキャンペーンにあわせ特別なリッチメニューを配置するなどの施策も効果的です。

3. ステップ配信

ステップ配信とは、設定した条件によってメッセージを自動で配信できる機能。

友だち登録日からの経過日数や登録経路、友だちの属性などによって、内容を変えて送ることが可能です。

LINE公式アカウント_ステップ配信

(引用:メッセージ配信を自動化できる「ステップ配信」機能を紹介|LINEヤフー for Business

例えば、上記の例のように、おなじく「友だち」追加を起点にステップ配信を行う場合でも、ユーザーの属性によって配信内容に差を付けることが可能です。

より顧客にあったメッセージを自動で送信できるため、購買率の向上、ブロック率の低減のほか、運用の負荷も抑えられるでしょう。

4. プロフィール

LINE公式アカウント_プロフィール

(引用:【公式】LINE公式アカウント|LINEヤフー for Business

自社のLINE公式アカウントの詳細をまとめた、いわばWebサイトのトップページのような役割の機能。サービスの説明文や営業時間・住所などの基本情報に加え、外部サイトや各種SNSへのリンクを掲載可能です。

アイテムリストやよくある質問などのパーツを追加することで、サービスの形態にあわせカスタマイズすることができます。

5. Voom投稿

LINE公式アカウント_Voom

(引用:LINE VOOMを利用する|LINEみんなの使い方ガイド

「Voom」とは、ショート動画、テキストや画像の投稿などを行える機能。LINE内のSNSのようなもので、投稿をみたユーザーがリアクションやコメントを残すことも可能です。

また、メッセージは友だち登録をしたユーザーにしか配信されないのに対し、Voomの投稿は友だち以外のユーザーも閲覧可能。新規ユーザー獲得につながる可能性があるので、LINE公式アカウント成長のためにもぜひ活用したい機能です。

6. クーポン

LINE公式アカウント_クーポン

(引用:クーポンの活用方法|集客・販促に役立つ使い方|LINEヤフー for Business

LINEクーポンでは、来店時などに利用できるデジタルクーポンを作成し、メッセージとして配信することができます。

基本的には紙のクーポンと使い方は同じですが、LINE内の分析機能で利用率等の効果測定が可能。クーポンごとの開封者数や使用者数が確認できるので、分析を通してより効果的な来店促進施策に最適化することができます。

また、例えば、友だち追加の特典としてクーポンを発行していることをアピールすれば、新規ユーザー獲得施策としても有効です。

7. LINEショップカード

(引用:ショップカードの活用方法|活用メリットや効果的な設定方法を解説|LINEヤフー for Business

来店や購入時の特典として付与するポイントを、LINE公式アカウント上で発行・管理できる機能です。クーポンと同様、LINE公式アカウントの管理画面上で利用データの分析が可能。リアル店舗を構える企業においてはぜひ活用したい機能です。

2-3. LINE公式アカウントの作り方

ここからは、LINE公式アカウントの開設方法を簡単にご紹介します。

スマホアプリからも登録可能ですが、今回はパソコンのWebブラウザから登録する方法を説明します。

LINE公式アカウント_アカウントの開設ページ

(引用:アカウントの開設|LINEヤフー for Business

LINE公式アカウントを作成するには「アカウントの開設(無料)」の公式ページより、「LINE公式アカウントをはじめる」をクリックします。

1. ビジネスアカウントの開設

LINE公式アカウントを作成する際は、「LINEビジネスID」の取得が必要です。

「LINE公式アカウントをはじめる」ボタンをクリックすると、「LINEビジネスID」作成画面が表示されます。個人のLINEアカウント、またはメールアドレスにてビジネスIDを開設してください。

LINE公式アカウント_ビジネスIDの取得

(引用:【公式】LINE公式アカウントの作り方|開設の設定と運用方法|LINEヤフー for Business

一度公式アカウントと紐づけたビジネスIDは変更が不可能なので要注意です。

複数人で管理する、担当者が代わる可能性のある企業のLINE公式アカウントの場合、個人のLINEアカウントと紐づけるのではなく、「メールアドレスを登録」から共有のアドレスでビジネスIDを取得するのがおすすめです。

2. LINE公式アカウントの作成

LINE公式アカウント_アカウント登録画面

ビジネスIDの開設が完了したら、LINE公式アカウントの作成画面に移ります。

アカウント名や業種などは後から変更ができないので、貴社名やサービスがわかる名称を正確に入れましょう。内容に不備がないことを確認して、「確認」ボタンを押したらLINE公式アカウント作成完了です。

アカウントの作成が完了したら、管理画面からプロフィールなどの詳細情報やリッチメニューの設定に移りましょう。

3. 認証済アカウントの設定

こちらの設定は任意ですが、認証済アカウントのリクエストを行うのがおすすめです。

認証済アカウントとして登録することで、LINE内の検索結果でアカウントが表示されるようになるほか、ポスターなどのノベルティが利用可能になります。友だち獲得に好影響なので、ぜひ認証済アカウントとして登録するようにしましょう。

LINE公式アカウント_認証済アカウント

※LINE公式アカウント作成方法の詳細はこちらの記事もあわせてご覧ください。

【画像付き】LINE公式アカウントの作り方・基本の使い方を丁寧に解説!友だちを増やすコツも

LINE公式アカウントとは、企業や店舗がユーザーへダイレクトに情報を届けることができるビジネス用のLINEアカウント。LINE公式アカウントは無料で簡単に開設できます。

 

3. LINE公式アカウント必勝運用方法

ここからは、LINE公式アカウントの運用にあたり、ぜひ抑えておきたいポイントを説明します。

もし、現在友だち登録数やユーザーからのエンゲージメントが伸び悩んでいる場合には、以下の内容がもれなくできているか、あらためて確認してみてください。

3-1. 友だち登録の動線を確保する

LINE公式アカウントを作成しただけでは、ユーザーに十分なアピールができません。LINEマーケティングを成功させる上で、自社の公式アカウントの友だち登録数を確保することは避けては通れない重要な課題です。

新規顧客を獲得するために、様々な経路で友だち登録に誘導するようにしましょう。例えば、下記のような経路が考えられます。

・自社ホームページなどに友だち追加リンクを掲載する
・自社製品や名刺などに、友達追加のQRコードを掲載する
・メルマガなどでLINE公式アカウントを開設した旨を告知する

また、外部のチャネルでLINE公式アカウントの友だち追加を呼びかける際には、友だち登録を行うことでのベネフィット(利益)を明確に押しだすのがいいでしょう。

例えば、LINE公式アカウント限定で配信しているコンテンツをほのめかす、友だち登録でクーポンを配信するなどです。ユーザーが思わず登録したくなるよう、配信コンテンツと合わせ流入経路を設計していきましょう。

更に、新規ユーザーをしっかり獲得するためには、LINE内に「友だち追加広告」を配信するのがいいでしょう。

前段落で挙げた施策は、すでに店舗はメルマガ・SNSなど、ほかチャネルですでに接点を持っているユーザーをターゲットにしたものとなります。新規のユーザーにリーチするためには、広告の配信が最も効果的です。

3-2. 定期的なコンテンツの配信

LINE公式アカウントは作って終わりではなく、定期的にコンテンツの発信を行って初めて成果につながるものです。

ユーザーが望む有益な情報を定期的に発信することで、ブロック率を下げ、登録数を維持できます。ステップ配信やセグメント配信を活用することで、ユーザーに寄り添ったコンテンツの配信を心がけましょう。

また、メッセージ配信だけではなく、Voom投稿や広告なども活用することによって、有益なコンテンツを登録外の新規ユーザーにも届けるようにしましょう。

3-3. 分析・検証を繰り返して運用の最適化を行う

公式アカウントの運用を開始したら、定期的に効果測定することが重要です。

友だちユーザー数の推移や属性(性別・年齢・地域)、ブロック数などのデータを管理画面から詳細に確認することができます。

LINE公式アカウント_分析画面のイメージ

また、LINE公式アカウントでは複数のメッセージ内容(バリエーション)を作成し、特定の割合のユーザーに配信するメッセージのA/Bテスト機能も備わっています。

リッチメッセージのデザインや、1文目の差異による開封率の変化など、今後の勝ちパターンを見つけるための重要なヒントになるはずです。こちらの機能もぜひ活用してみましょう。

※「ABテスト」については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

具体例あり!「ABテスト」とは?効果的なやり方・注意点をネット広告代理店が解説!

「ABテスト」とは、ネット広告やランディングページ、Webサイトを改善する手法のひとつです。しかし「とりあえずABテストをする」だけでは、成果につながりません。成果を挙げるには「目的を明確にして」「改善インパクトの大きい部分から」ABテストをすることがポイント。

 

4. ECサイト担当者必見!LINEマーケティング戦略5選

クーポンやショップカードなど、リアル店舗の集客のイメージが強いLINE公式アカウントですが、Webサービスとの相性ももちろん抜群。特に新規顧客の獲得、リピート率向上が至上命題のEC事業において、LINE公式アカウントは強い味方と言えるでしょう。

ここからは、特にECサイトの運用とあわせて活用したいLINE公式アカウントのテクニックを紹介していきます。

4-1. リッチメニューの活用

まずは、トーク画面の最下部に常時表示されるメニュー機能であるリッチメッセージを活用して、ECサイトへの動線を確保するようにしましょう。

ECサイトのトップページへのリンクボタンを掲載するだけではなく、キャンペーンページや月間の売上などの特集ページ、Q&Aなどの定期的な訪問が見込めるページ等、ECサイトに至る複数のリンクをリッチメニュー上に設置するのがおすすめです。

特に特集ページなどは定期的なコンテンツの入れかえによって、ユーザーの飽きがこないように工夫しましょう。

4-2. クーポン機能でLTV向上

LINE公式アカウント内のクーポンは、任意の文字列でクーポンコードを設定することが可能です。

たとえば、ECサイトで発行したクーポンコードをLINEに記載して配布すれば、ユーザーはコードを入力することで購入時に割引を受けられます。

ステップ配信などを活用して定期的にクーポンを配布することで、LINEの友だち維持、ECサイトへの再訪も見込めるでしょう。

また、LINEのクーポン機能には、様々なオプションを付与することが可能です。下記の機能を活用することによって、より効果的なクーポン配信を行いましょう。

1. 応答メッセージに設定

LINE公式アカウントの応答メッセージを利用して、キーワードに応じて自動的にクーポンを送信することが可能です。

たとえば、応答メッセージのアクションにクーポンを設定すれば、特定のメッセージがユーザーから送信された際に、クーポンが自動返信されるというものです。購入商品にキーワードとなる応答メッセージを記載したカードを同封するなどで、購入者限定のクーポンの発行がLINE経由で簡単に行えます。

2. 抽選機能

LINE公式アカウント_クーポンの抽選機能

(引用:LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) クーポンの種類と抽選マニュアル|LINEヤフー for Business

LINE公式アカウントでは、抽選式のクーポンを作成可能。クーポン開封時に抽選を行い、あたりが出た場合にのみクーポンを利用できるというものです。

クーポンの配布自体はありふれた施策ですが、抽選式にすることでゲーム感覚でクーポンを獲得してもらえるため、開封率、利用率の向上が見込めます。
また、クーポンの配布数上限を設定することも可能なので、よりリターンの大きなクーポンを配布することも容易になるしょう。

なお、抽選式クーポン作成の機能は認証済アカウントのみが利用可能です。ご注意ください。

3. SNSにシェア

LINE公式アカウント_クーポンをシェア

(引用:LINE公式アカウントの「クーポン」の配信方法と効果が出る作り方を解説

LINE公式アカウント上で発行したクーポンは、LINE以外のSNSにシェア可能。クーポン発行後に、クーポンの一覧ページから個別にシェア用のリンクを取得できます。

シェアしたクーポンは友だち追加後はじめて利用可能になるため、新規友だち獲得施策としてきわめて有効です。また、管理画面上でSNSごとのクーポンへの流入数の計測もできるので、今後の獲得施策の戦略設計にも役立ちます。

4-3. セグメントの活用でユーザーに寄り添ったメッセージ配信

上述した通り、LINE公式アカウントではユーザーを絞ってメッセージを配信することが可能です。

メッセージ配信時に選択できるのは、性別や年齢、居住地など、LINE上で自動に取得されるデータからのみなし属性によるセグメントだけではありません。配信したメッセージを開封した人、メッセージ内のリンクをクリックした人など、独自のセグメントである「オーディエンス」も設定できるのです。

オーディエンスには、以下の8つの種類があります。

①ユーザーIDアップロード
LINEユーザーが個別に持つ、ユーザーIDをアップロードして絞りこみをかける方法。なお、ユーザーIDは証済アカウント、もしくはプレミアムアカウントでなければ取得できません。

②メッセージクリック
過去60日以内に配信した特定のメッセージ内のリンクをクリックしたユーザーを対象に絞り込みをかける方法。

③メッセージインプレッション
過去60日以内にh指針したメッセージを開封したユーザーを対象に絞り込みをかける方法。

④チャットタグ
LINE公式アカウント上でやりとりをしたことがあるアカウントからタグを設定して絞り込みをかける方法。

⑤友だち追加経路
特定の経路で友だち追加したユーザーを対象に絞り込みをかける方法。たとえば、特定のキャンペーン時に発行した、友だち登録用のリンクから追加した人のみを対象にした絞り込みが可能になります。

⑥ウェブトラフィック
LINE Tagを設置したページにアクセスしたユーザーを対象に、絞り込みをかける方法。LINE Tagとは、LINE広告の配信効果を計測するために特定のページに埋め込むタグです。

⑦リッチメニュークリック
リッチメニューをクリックしたユーザーを対象に絞り込みをかける方法。

⑧リッチメニューインプレッション
リッチメニューを表示したユーザーを対象に絞り込みをかける方法。

上記のオーディエンスを活用することによって、EC上の販促施策とより連動したメッセージ配信が可能になります。

例えば「特定の商品ページを訪れた友だち限定にメッセージを配信する」、「特定のキャンペーン時にクーポンを利用したユーザー限定にメッセージを配信する」などのセグメントを活用することで、購入に結びつきやすくなると言えるでしょう。

4-4. LINEショッピングの活用

公式アカウント以外にも、EC事業に有用なLINEの機能は複数存在しています。そのうちの一つが「LINEショッピング」です。

「LINEショッピング」とは、LINE上に展開するモール形式のプラットフォームのこと。LINEアプリ内で商品の購入やポイントの付与までワンストップで完了するので、メッセージから購入までの離脱率を低くとどめられると言えるでしょう。

ただし、LINEショッピングの出品には月額55,000円(税込)に加え、売上に応じた手数料が発生します。

4-5. LINE広告との連携

ECの成果を最大化するために、LINE公式アカウントと同時に活用したいのは、やはりLINE広告

LINE広告で商品やキャンペーンを訴求し、新規ユーザーをECサイトに送客後、商品の配送時や注文確認のご連絡の際にLINE公式アカウントへの友だち追加につなげるのがおすすめ。

広告配信で広く認知を獲得しつつ、LINE公式アカウントで継続的なコミュニケーションを取ることで、優良顧客を育てていくことを目指しましょう。

 

5. まとめ

今回は、LINE公式アカウントを使用した集客・販促方法について、特にECサイトに有効な施策にしぼって解説しました。

  • LINE公式アカウントは、無料で始められるLINEマーケティング施策の一種
  • 認証済アカウントに登録すると、様々な機能が使用できる
  • LINE公式アカウント運用で重要なのは、友だち獲得の動線確保、配信内容・タイミングの精査、分析機能を活用しPDCAを回すこと
  • EC事業にLINE公式アカウントを活用するためには、オーディエンスの設定とクーポン配信が重要
  • LINE公式アカウントの効果を最大化するためにはLINE広告と併用することがおすすめ

LINEマーケティングは、LINE公式アカウント、LINE広告、そしてサービスそれぞれに連携して施策を行うことで効果を最大化していくことが重要になります。

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。LINE公式アカウントの作成・運用のディレクションから、LINE広告の運用まで数多くの支援実績を持っています。

LINEマーケティングに関するお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。

 

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