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コラム

インフルエンサーへのPR依頼のポイント―インフルエンサーマーケティングの基礎から代理店の選び方まで丁寧に解説

SNS運用

インフルエンサーマーケ_アイキャッチ

インフルエンサーマーケティングは、特定のフォロワーやファンを持つインフルエンサー(影響力を持つ人物)を活用して商品やサービスを宣伝する手法。

ただし、実施までにどのような交渉が必要になるかわかりにくかったり、どのようなインフルエンサーに依頼すべきか悩むことも多いようです。

そこで今回は、インフルエンサーマーケティング実施の詳細な手順と、インフルエンサーとマッチングできるオススメツールをご紹介します。

  • インフルエンサーマーケティングの概要
  • インフルエンサーマーケティング実施の手順
  • インフルエンサーマーケティングを代理店に依頼する際のポイント
  • インフルエンサーキャスティングツール5選

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

インフルエンサーマーケティングをはじめ、SNS運用に関するお問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。

 

1. インフルエンサーマーケティングとは

1-1. インフルエンサーとは

インフルエンサーとは、SNSやブログなどを通じて、多くのフォロワーに対して影響力を持つ人物を指します。

彼らはファッションや料理といった特定の分野において豊富な知識や経験を持ち、その発信内容がフォロワーに信頼されているため、企業のマーケティング活動において重要な存在となっています。フォロワーはインフルエンサーの情報や意見を参考にして購買行動を取ることもしばしば。

信頼性や親近感を基にしたコミュニケーションを通じて、広告よりも自然な形で消費者にアプローチできる点が、インフルエンサーマーケティングの強みです。

1-2. インフルエンサーの分類

一口にインフルエンサーといっても、フォロワー数(ファン数)や影響度に応じて、下記の通り区分されます。直接インフルエンサーにPRを依頼する場合、一般にフォロワー数に比例して費用も上がる傾向にあります。

①ナノインフルエンサー(1,000~10,000人)

非常に狭いコミュニティに対し、親密な影響を与えられます。ローカルなマーケティングなど、狭いターゲットを狙う場合にオススメです。

②マイクロインフルエンサー(10,000~100,000人)

特定のジャンルに対する専門性が高く、ターゲット層から強い信頼を集めています。コスト効率が良いのが特徴です。

③ミッドインフルエンサー(100,000~500,000人)

幅広いファンを抱え、多様な層にリーチすることが可能です。ブランドへの認知獲得を狙う場合にオススメです。

④マクロインフルエンサー(500,000人以上)

幅広い影響力を持ち、キャンペーンの認知度拡大に適しています。一方で、費用は高額になる傾向にあります。

 

2. インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット

インフルエンサーマーケティング_メリット・デメリット

では、どのような場合にインフルエンサーへ依頼を検討するのがよいでしょうか。以下に、インフルエンサーマーケティングのメリットとデメリットをまとめました。

2-1. インフルエンサーマーケティングのメリット

インフルエンサーマーケティングで得られるメリットは主に下記の3点です。

①ターゲット層へのリーチ力

インフルエンサーは、すでに自分のフォロワーに対して強い影響力を持っているのが特徴。特定のエリアやジャンルなど、ターゲット層が明確な場合には、ダイレクトに狙った層にアプローチできます。

②信頼性の向上

多くのインフルエンサーはフォロワーから強く信頼されています。企業の公式アカウントや広告での発信よりも、信頼できる口コミに近い印象を与えられます。

③コスト効率がよい

テレビやマスメディアなどの大手メディアや、有名タレントを登用するよりも、費用を大幅におさえられます。また、広い層ではなく、ニッチなターゲットを狙ってリーチすることが可能なため、費用対効果も高いと言えるでしょう。

2-2. インフルエンサーマーケティングのデメリット

上述のようなメリットがある一方、インフルエンサーマーケティングを実施する場合には、下記のようなデメリットも念頭に置いておく必要があります。

①結果が見えにくい場合がある

インフルエンサーの投稿が実際にどの程度売上や来店等の成果に結びついたか、計測が難しい場合があります。そのような成果(コンバージョン)の計測を目的としたい場合には、インフルエンサーマーケティングよりも、数値で成果を把握できる運用型のWeb広告がおすすめです。

▼運用型広告についての詳細はこちらの記事もご覧ください

【初心者向け】運用型広告とは?仕組みや種類、成果を出すためのポイントを解説!

サイトからの問い合わせや購入を増やしたい!と考えた時、インターネット広告は大いに役立ちます。なかでも「運用型広告」と呼ばれるタイプの広告が主流となっています。手軽に始められる一方、専門性が高いため効果的に運用できていない広告主様も多いです。

②インフルエンサーの信頼性リスク

万が一インフルエンサーが不祥事や炎上を起こした場合、企業のイメージにも影響を与えるリスクがあります。また、必ずしもインフルエンサーの投稿の内容を企業がコントロールできるわけではないので、注意が必要です。

③フォロワーの質に依存

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーのフォロワーが多ければ成功するというものではありません。フォロワー数が多くても、購買意欲のあるフォロワーが少ない場合には、期待した効果を得られない可能性があります。

 

3. インフルエンサーマーケティングの流れ

インフルエンサーマーケティング_実施の流れ

この章では、実際にインフルエンサーにPRを依頼する場合にどのような手順が必要なのかを解説します。

▼実施時の注意点や詳細はこちらの記事もご覧ください

インフルエンサーマーケティングとは?事例・効果を生むポイントを丁寧に解説!

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサー(発言や行動が世間に大きな影響力を与える人のこと)に商品やサービスを紹介してもらい、購買意欲を高めるマーケティング方法のこと。

3-1. 目的設定

マーケティングには、KPIやKGIなどの目標設定が必要不可欠。インフルエンサーマーケティングも同様です。

実際にPR依頼を進める前に、ブランド認知度向上、リード獲得、売上増加など、PRのゴールを明確にしておきましょう。また、自社のサービス・商品のターゲットは誰なのか、インフルエンサーの投稿を誰に届けたいのかも明確にしておくことが必要です。

最初に設定した目標はインフルエンサーにも最初に共有するようにしましょう。

3-2. インフルエンサーの選定

目標やターゲットが確定したら、それらに合致するインフルエンサーの選定を行います。

インフルエンサー選定のポイントは、主に下記の3点。

①インフルエンサーが得意とする媒体はターゲットにあっているか?

Instagram・X(旧Twitter)・YouTube・TikTokなど、インフルエンサーごとに得意とする媒体は異なります。媒体ごとにユーザーの属性も異なるため、まずはどの媒体でインフルエンサーマーケティングを行うのかも検討しましょう。

▼主要SNSの特徴については、こちらの記事もご覧ください

SNSとは?【超基本】主要の6種類・使い方をわかりやすく解説

SNSは多くの人が日常的に使っているサービス。しかし「実はあまりなじみがない…」と、初心者の方にとっては今さら聞きにくい不安もあるでしょう。今回のコラムでは、初心者向けに「SNSの基本」を分かりやすく解説。

②インフルエンサーのフォロワー層がターゲットにあっているか?

続いて、インフルエンサーのフォロワーが、ターゲットに合致しているかを確認します。

ジャンルが同じでも、インフルエンサーごとにフォロワーの層が異なります。例えば、同じくグルメ系のインフルエンサーであっても、学生に向けて情報発信を行うインフルエンサーと、ミドル層に向けて情報発信を行うインフルエンサーでは、発信内容も抱えるフォロワーも異なるでしょう。

インフルエンサーのフォロワー数だけではなく、どのようなフォロワーを抱えているのかもよく確認するようにしましょう。

③インフルエンサーのコンテンツスタイルは自社のサービス・商品にあっているか?

さらに、インフルエンサーが普段どのようなスタイルのコンテンツを投稿しているのかも確認します。

自社のトーンとインフルエンサーの投稿のトーンがかけ離れている場合、望むようなマーケティング効果を獲得することが難しくなってしまいます。

上記を踏まえ、自社に適切にマッチするインフルエンサー候補を複数名リストアップするのが望ましいです。

3-3. 条件の確認・契約

依頼するインフルエンサー候補が確定したら、具体的な条件や投稿内容の調整を行います。

予算や投稿頻度・時期、使用するハッシュタグなども調整し、問題なければ契約を締結します。

3-4. コンテンツ制作・配信

諸々の条件が整ったら、インフルエンサーが実際にコンテンツを制作し、投稿を行います。

インフルエンサーによる投稿を、企業がリポストや広告クリエイティブとして活用する場合も。そのような二次利用を希望する場合には、依頼先のインフルエンサーと条件を調整する必要があります。依頼時に打診し、契約書に条件等を記載できるとスムーズです。

インフルエンサーマーケティングにおいて、投稿を行うのはインフルエンサーですが、PRの責任は依頼した企業にあります。ステルスマーケティングや炎上を防止するためにも、投稿前に内容をかならず確認するようにしましょう。

また、インフルエンサーマーケティングによる投稿には「タイアップタグ(PRタグ)」の付与が必須です。投稿前だけではなく、投稿後にも確実に対応されているか確認が必要になります。

▼タイアップタグについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください

Instagramブランドコンテンツの基本「タイアップタグ」を徹底解説!

今回は、Instagramでインフルエンサーを活用する際に重要な「ブランドコンテンツのタイアップタグ(ブランドコンテンツツール)」についてご紹介します。

3-5. 効果測定

投稿が完了したら、インサイトデータやフォロワー数の増加、エンゲージメント率などの各種データをインフルエンサーから提出してもらいましょう。

それらのデータを元に、当初の目標が達成できたのか、成果の分析を行います。

4. インフルエンサーマーケティング会社とは

「インフルエンサーマーケティングの手順を見ても、自社で対応できるか不安」という方は、インフルエンサーマーケティング会社などの代理店に依頼するのもひとつの手です。

4-1. ディレクション型とプラットフォーム型

インフルエンサーマーケティングの代理店は、大きく「ディレクション型」と「プラットフォーム型」の2つのタイプに分けられます。

【ディレクション型】

ディレクション型のインフルエンサーマーケティング会社は、キャンペーンのプランニング・目標設定・インフルエンサーの選定から運用、分析までのサポートを一気通貫で対応してくれるのが特徴です。

インフルエンサーマーケティングにかかわる業務全てを対応することができるので、はじめてインフルエンサーを活用する企業や、なかなかリソースを割けないという企業におすすめです。

【プラットフォーム型】
プラットフォーム型のインフルエンサーマーケティング会社は、インフルエンサーと企業をマッチングするプラットフォームを提供するのが特徴。

プラットフォームに登録されているインフルエンサーの中から募集や選定を行います。その後は企業とインフルエンサーと直接のやり取りになる形態が多いです。

ディレクション型に比べ労力はかかりますが、費用をおさえられるのが特徴です。

4-2. インフルエンサーマーケティング会社選択のポイント

ディレクション型であれ、プラットフォーム型であれ、下記のポイントは必ず確認するようにしましょう。

①代理店の実績確認

ディレクション型であれば過去にどのようなインフルエンサーとコラボレーションを行ったか、プラットフォーム型であればどのような媒体・ジャンルが得意なのか、どのような成果を上げることができたのか等、その代理店の実績を確認するようにしましょう。

②しっかりとコミュニケーションをとれるか

特にディレクション型の代理店の場合、担当者としっかりコミュニケーションを取れるかを確認することが重要です。

プラットフォーム型の場合も、どこまでサポートしてもらえるのか、事前に確認しておくようにしましょう。

③効果測定の透明性

インフルエンサー施策に限らず、WebマーケティングではPDCAを回して、勝ちパターンを見つけていくことが重要。代理店に依頼する場合には、効果測定の方法やツールを事前に確認しておくと、今後が安心です。

結果共有に透明性があるかを見るためにも、事前にレポートのサンプルを依頼するのもよいでしょう。

5. インフルエンサーマッチングプラットフォーム5選

前章では、ディレクション型とプラットフォーム型の代理店の違いを説明しました。とはいえ、プラットフォーム型の代理店について、詳細の想像がつかない方も多いのではないかと思います。

そこで、この章では、プラットフォーム型のオススメの代理店5つを厳選してご紹介します。

5-1. kamui tracker 

インフルエンサーマーケティング_kamui tracke_

(引用:YouTubeマーケティング支援 | kamui tracker

YouTubeでのインフルエンサーマーケティングを行う場合は、プラットフォーム「kamui tracker」がオススメ。国内最大級のYouTubeデータベースを擁しているのが特徴です。

kamui tracker

5-2. クラウドキャスティング 

インフルエンサーマーケティング_クラウドキャスティング

(引用:日本最大級のタレント・モデルの【仕事依頼・講師依頼サイト】クラウドキャスティング|CLOUDCASTING

BIJIN&Co.株式会社が提供する「クラウドキャスティング」は、幅広いジャンルのインフルエンサーが登録しており、多彩な媒体・方法でのPRに対応できるのが特徴。

また、プラットフォーム上で支払いや契約を完結できるのも魅力です。

クラウドキャスティング

5-3. トリドリマーケティング 

インフルエンサーマーケティング_トリドリマーケティング

(引用:【公式】トリドリマーケティング – 月額5万円〜始められるインフルエンサーPRプラットフォーム

こちらは月額5万円(税別)の定額制のプラットフォーム。

インフルエンサーの採用人数は無制限で、インフルエンサーのフォロワー数による費用の上限もありません。プラットフォーム上で募集ページを公開してインフルエンサーとマッチングするので、多数のインフルエンサーを登用する場合に依頼・交渉の労力をおさえられるのが特徴です。

トリドリマーケティング

5-4. LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE

インフルエンサーマーケティング_5-4. LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE

(引用:国内No.1のインフルエンサーマーケティング企業・会社【量から質へ】|LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE

LIDDELL INFLUENCER WORKSPACEの特徴は、公募式で企業とインフルエンサーをマッチングできること。

公募式のためインフルエンサー採用のコストが比較的低く、自社の商品を応援したい意欲のあるインフルエンサーとマッチングすることが可能。インフルエンサー応募の際には応募理由の記入も必要なので、熱意・精度の高い発信につながります。

LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE

5-5. REECH DATABASE

インフルエンサーマーケティング_REECHDATABASE

(引用:REECH DATABASE | インフルエンサー検索・分析・管理ツール

REECH DATABASEは、インフルエンサーの検索、分析、管理、コンタクト、レポート化をワンストップで行えるデータベース型プラットフォーム。

400,000アカウント以上のインフルエンサーデータと、2.5億件以上の膨大な投稿データが蓄積されており、インフルエンサーのリサーチにかかる時間を一気に短縮圧縮することが可能。自動レポート機能も備えているため、インフルエンサーマーケティング業務をツール内で完結できます。

REECH DATABASE

6. まとめ

今回の記事では、インフルエンサーマーケティング実施の際のポイントについて、下記を解説しました。

  • 実施の手順の詳細
  • インフルエンサーマーケティング実施時には専門の代理店に依頼するのも一つの手
  • ディレクション型の代理店は、社内リソースが少ない、効果重視の場合にオススメ
  • プラットフォーム型の代理店は、自社主導で進めたい場合、コスト重視の場合にオススメ

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

ディレクション型の代理店として、多数のインフルエンサーマーケティングの支援実績もございます。インフルエンサーマーケティングに関心のある方は、こちらからお気軽に、ご相談・お問い合わせください。

 

 

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