AIと著作権の関係について徹底解説。AIが作ったものの著作権元や商用利用などについて紹介
近年、AIの発展に伴い、業務を効率化できるAIツールが続々と登場しています。
文章や議事録作成、画像や音声生成など、多岐にわたる分野で役立つツールの開発が目覚ましいです。
ただ、「この場面でどのツールを使えばいいのか分からない」「複数のツールがあって、自分に合ったツールがわからない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、AIツールの基本知識から最新のおすすめAIツールの比較までご紹介します。
- そもそもAIとは?
- AIツールの種類
- おすすめのAIツールと比較
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文章作成や議事録の作成をする時、確かにAIツールは便利です。しかし、特にコンテンツマーケティングなどをする場合、AIツールの活用だけではカバーしきれない面もあります。
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目次
1.そもそもAIとは
まずはAIツールに使われている「AI」とは何かについてご説明します。
1-1.「AI」とは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略語
「AI」とは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略語です。コンピューターがデータ解析をし、まるでコンピューターが人間のように知的活動を行える技術のことをいいます。
最近になって発達したように思えるAIですが、その歴史は意外に古く、1960年代に第1次ブームが起こりました。その頃からAIに対する認知度が高くなり、1980年代には第2次ブームが到来。
そして2000年代〜現在は第3次ブームと言われています。
1-2.AIの定義
「AI」という言葉はよく聞きますが、AIがどういうものなのか、その定義についてご説明します。
厚生労働省によると「人工知能(AI:artificial intelligence)については、明確な定義は存在しない」とあります
※参考:厚生労働省「AIの定義と開発経路」より
しかし「大量の知識データに対して、高度な推論を的確に行うことを目指したもの(一般社団法人人工知能学会設立趣意書からの抜粋)」という大まかな定義はされています。
2.AIツールの種類
AIツールにはどのような種類があるのでしょうか。ここからはAIツールの種類についてご紹介します。
2-1.文章生成
文字通り、AIに指示をして文章を生成してもらうツールのことです。
AIツールとして有名なChatGPTも、この「文章生成ツール」のカテゴリに含まれます。
文章生成のAIツールはブログ記事からSNSの投稿文章、ビジネスで使うメールの文章生成や会議の議事録、文章の校正など文章に関する様々なことが行えます。
中には小説や詩、脚本などクリエイティブな分野の文章も生成可能なツールがあります。
便利な文章生成ツールにも注意点があります。それは必ず人の目による校正が必要だということです。
AIはネット上の情報を元に文章を生成します。しかし、その情報の中には間違った情報や文法的に正しくないものが混ざっている可能性があります。
人の手によるファクトチェック(事実検証)や文法のチェックは必ず行うようにしましょう。
2-2.画像生成
「こういう画像がほしい」というテキストから、AIが学習済みデータを元に特徴を探して画像を生成するツールです。
画像も写真のようなリアルなものからイラストまで様々な種類を生成できます。
また単純に画像を生成するツールだけではありません。「写真をイラストに加工する」「男性の画像を女性化する」といったツールもあります。
AIはネット上の画像を元に新しい画像を生成しますが、時に既存の人物やキャラクターに酷使したものを生成する場合があります。
酷使した画像を商用として使用した場合、著作権侵害になってしまう可能性も否めません。
※AIと著作権の関係については下記のコラムを参照ください。
AIと著作権の関係について徹底解説。AIが作ったものの著作権元や商用利用などについて紹介
最近のAIの進歩には目覚ましいものがあります。「AIの描いたイラスト」「AIの作った文章」を見かけたり、実際に「ChatGPT」を使ったりしたことがある人も多いでしょう。
文章生成ツールと同じように、最後は必ず人の目によるチェックを行うようにしましょう。
2-3.音声・動画生成
音声生成はすでに作成されているテキストの読み上げや音声の合成、動画生成は静止画の動画化や既存動画の変換などができます。
字幕生成や翻訳できるAIツールもあります。
生成する音声に合わせて喜怒哀楽を表現することができるツールもあり、より「人間が読み上げた」ような音声を生成することも可能です。
そのため音声生成ツールはYouTubeの解説動画やコールセンターなどの自動返答にも良く使われています。
2-4.その他のAIツール
AIツールには他にもさまざまな種類があります。
・データ分析…AIの学習機能を活用して、膨大なデータを自動的に分析するツールです。分析できる内容も単純なデータの収集から過去のデータに基づいた予測分析、画像の分析など様々なことができます。
・自動運転…AIを用いて自動車などの車両を自律的に走行させる技術です。カメラやセンサーを用いて周辺環境を認識し、現在の道路状況などを見込んで、目的地まで安全に走行します。自動運転は外国での開発や実装が進んでいます。アメリカではすでに自動運転のタクシーが実用化。完全無人の自動運転車「Cruise(クルーズ)」が一般道を走っています。
・医療診断…AIを使って医療診断のサポートをするツールです。患者のレントゲン写真などを用いて画像診断したり、治療計画などの生成を行ったりします。ただあくまでも医療診断を行う医師のサポートとしての活用に留まります。
3.おすすめAIツールと比較①チャット型ツール
ここからはAIツールのおすすめと比較をご紹介します。
3-1.ChatGPT(チャットジーピーティー)
引用:ChatGPTホームページより
AIツールと言えばChatGPTを思い浮かべる人が多い程、代表的なAIツールです。
有料プラン(GPT-4)もありますが、登録すれば無料かつ無制限で使えるというところも魅力。
※ただし無料版は基本的に2021年9月までの情報しか参照できません。
スマホ・PCどちらでも使用できるという手軽さも、一般的に広まった理由となっています。
3-2.Copilot(コパイロット)
引用:Copilotホームページより
Copilotはマイクロソフト社がリリースしたAIツールです。マイクロソフト社が運営する検索エンジン「Bing」に統合されたAIチャット機能で、以前は「BingAI」と呼ばれていました。
上記でもご紹介したChatGPTのGPT-4を搭載しており、AIがネット上の最新情報を検索しながら返答してくれます。
ChatGPTと同様、スマホでもPCでも使用でき、利用は完全無料です。
チャット機能だけでなく、プラグイン機能(他のアプリケーションとの連携)や画像認識機能、画像生成機能なども備わっています。
マイクロソフトのログインユーザーとゲストユーザー(非ログインユーザー)とでは、利用できる回数や機能に差があります。
〇利用できる回数
・ログインユーザー…1日100回まで
・ゲストユーザー…1日5回まで
〇画像生成
・ログインユーザー…画像生成のImage Creatorが使える
・ゲストユーザー…使えない
Copilotを使用するなら、マイクロソフトアカウントでログインした方がより多くの機能が使えます。
3-3.Gemini(ジェミニ)
引用:Geminiホームページより
GeminiはGoogleが提供しているチャット型AIツールです。以前は「Google Bard(グーグルバード)」という名前でした。
Geminiの特徴は無料版でも最新の情報に対応しているということ。また有料版(Plus)に登録すると、最新の情報を参照できるWebブラウジング機能が使えるようになります。
日本語版がリリースされているのも便利なところです。
ただしGeminiはGoogleが提供しているツールのため、その情報はGoogleの検索結果に基づいています。ChatGPTのようにインターネット上のすべての情報を元にして回答しているわけではありません。
3-4.ChatGPT・Copilot・Geminiの比較
・手軽にチャット型AIツールを試したいのであればChatGPT
・最新の情報を無料で入手したいのであればGemini(ただしGoogle検索の範囲内)
・チャットや文章作成だけでなく、プラグイン機能や画像の生成など様々なことを行いたいならCopilot
4.おすすめのAIツールと比較②議事録作成ツール
ここからはおすすめの議事録作成ツールをご紹介します。
4-1.Notta(ノッタ)
引用:Nottaホームページより
Nottaは対面・Web会議どちらもリアルタイムで文字起こししてくれるツールです。
もちろん文字起こしだけでなく、議事録の作成もOK。文字起こし完了後に「AI要約を表示」のボタンをクリックし、生成ボタンをクリックすれば議事録が完成します。
AI要約は無料ではありませんが、「月120分までの文字起こし」「文字起こしデータの共有」「Notion連携機能」などの機能は無料で使うことができます。
4-2.tl;dv(ティーエルディーヴィー)
引用:tl;dvホームぺージより
tl;dvはZOOMやTeamsなどオンライン専用の議事録作成ツールです。
基本機能は無料で使用でき、無料でも20以上の言語での文字起こしが可能。海外とMTGする機会がある方には便利なツールです。
またNotionだけでなくGoogleカレンダーなど、5,000以上のアプリと連携することができます。
4-3.スマート書記
引用:スマート書記ホームページより
スマート書記は対面・Web両方の音声の録音・再生・Word形式へのファイル出力をすることができます。
AIによる自動要約・要点抽出・書き言葉への変換ができ、日々の作業を自動化することができます。
無料での使用はできず月1万円~のプランがありますが、無料トライアル(14日間)があります。
4-4.Notta・tl;dv・スマート書記の比較
・完全無料で使用し、尚且つオンライン会議(海外とのやりとりを含む)が多ければtl;dv。
・とりあえず対面・オンライン会議で使いたいならNotta
・スペックの高い機能を使いたいのであれば、スマート書記での無料トライアル
5.おすすめのAIツールと比較③画像生成ツール
最後に画像生成ツールのおすすめと比較をご紹介します。
5-1.DALL・E2(ダリツー)
引用:DALL·E 2ホームページより
DALL・E2は「ChatGPT」の作成元であるOpenAIが開発した画像生成AIです。
テキストを打ち込むだけで画像を生成してくれます。
無料版と有料版があり、無料版は月15クレジットまで画像を生成可能。無料版では基本的な「Text to Image」機能のみ利用可能となっています。
また日本語で入力しても画像生成はできますが、英語で入力した方がより高精度な画像生成ができます。
5-2.Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)
Stable Diffusionはイギリスの「Stability AI 」によって開発された、無料で使える画像生成AIツールです。
DALL・E2と同じようにテキストを打ち込むだけで画像を生成してくれます。
ただDALL・E2と違い「生成コンテンツに関する制限がない」「完全無料で利用回数の制限がない」などの違いがあります。
DALL・E2と同じように英語圏でできたツールですが、日本語入力を重視した「Stability AI Japan」モデルもあります。より日本語で高精度な画像を生成したいと考えるなら、日本語モデルを使いましょう。
5-3.AIピカソ
引用:AIピカソホームページより
AIピカソは日本で開発された画像生成アプリです。
先ほどご紹介したStable Diffusionがベースになっているアプリで、基本無料で画像生成できます。
日本で開発されたアプリなので、日本語の入力でも高精密な画像が生成されます。
有名な「いらすとや」とコラボした「AIいらすとや」や画像を1枚アップロードするだけでAIがオリジナルダンスを生成してくれる「AIダンス」などのサイトも話題にもなっています。
引用:AIいらすとやホームページより
5-4.DALL・E2・Stable Diffusion・AIピカソの比較
・DALL・E2・Stable Diffusion・AIピカソはどのツールも商用利用可能
・PCで画像生成したいのであれば、DALL・E2かStable Diffusion(AIピカソはスマホのアプリ版のみ)
・日本語で精密な画像を生成したいのであればAIピカソ
・ラフ画やユーザー提供の画像を元にして画像を生成したいならAIピカソ
6.まとめ:AIツールを活用して業務効率化をしよう!
今回は最新のAIツールについて、おすすめのツールや比較を含めて下記を説明しました。
- 「AI」とは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略語
- AIツールには「文章生成」「画像生成」「音声・動画生成」など種類がたくさんある
- それぞれのAIツールにより、特徴や無料・有料の違いがある
AIツールの活用は業務効率化において有効手段と言えます。
しかし、特にコンテンツマーケティングなどをする場合、AIツールの活用だけではカバーしきれない面もあります。
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