ChatGPTをマーケティングで活用する方法。ペルソナを簡単に作るコツを解説
マーケティング、特にコンテンツマーケティングを行う際にペルソナ設定は必要だと言われています。
「ペルソナマーケティングは古い」という意見もありますが、ペルソナを作ることには様々なメリットがあります。
今回の記事では、マーケティングにおけるペルソナについて下記を解説します。
- マーケティングにおけるペルソナとは
- ペルソナの作り方と作る時のコツ
- ペルソナの成功事例
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
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目次
1.ペルソナとは
まずはマーケティングにおけるペルソナについて説明します。
1-1.マーケティングにおけるペルソナとは?
ペルソナとは仮面を意味する「Persona」が語源となっている言葉です。
元々は心理学用語で、心理学者のユングが使いだしたのが始まりです。
マーケティングにおけるペルソナは心理学用語とは違う意味を持っています。自社の製品やサービスのターゲット像を具体的にイメージしたものを指します。
ペルソナは自社製品等のターゲットを個人にまで落とし込んだ架空の人物のことです。
ペルソナは顧客目線からマーケティングを行う際、非常に役立ちます。
1-2.ペルソナとターゲットの違い
ペルソナと似たもので「ターゲット」という言葉があります。
この二つは似ているようで、実は違うものです。ターゲットは不特定多数を表しますが、ペルソナは一人の人物を具象化したものです。
下記のように実際に例にしてみると、わかりやすいでしょう。
・ペルソナ…新潟県新潟市に住んでいる山田太郎さん26歳
ペルソナは一人の人物まで具象化したものですが、実在する人物ではありません。あくまで自社商品やサービスのターゲットを一個人まで落とした架空の人物として作られます。
1-3.ペルソナを作るメリット
なぜターゲットを一個人に落とし込んでまで、架空の人物を作り上げるのでしょうか。実はペルソナを作ることには様々なメリットがあるのです。
①ユーザー目線でマーケティングできる
ペルソナを設定すると、そのペルソナがどういった商品やサービスを求めているのかをイメージしやすくなります。
また商品やサービスをどのように売り出せばよいか、どのような広告を打ち出せばよいかもイメージしやすくなり、ユーザー目線のマーケティングができるようになります。
②ユーザー像を共有できる
ターゲットの「地方の政令都市在住の20代後半の男性」では、人によっては違う人物を想像する可能性が出てきます。
例えば、年齢を「20代後半」と書くと、ある人は26歳、ある人は29歳を思い浮かべるかもしれません。そうなれば、考えるユーザー像が人によってばらばらになってしまいます。
ペルソナとして「新潟県新潟市に住んでいる山田太郎さん26歳」と一個人までに落とし込めば、ユーザー像に統一性が生まれ、共有も容易になります。
2.ペルソナの作り方
ここからはペルソナの作り方を具体的に解説していきます。
2-1.ターゲットの明確化
まずはターゲットを明確にします。
性別や年齢など、自社の商品やサービスのターゲットとなる人物を、なるべく細かく詳しく明確にしていきましょう。
ターゲットを明確にするには、自社商品やサービスの分析も必要になります。
例えば、「新潟県のカトラリーメーカーのペルソナ」を考えてみます。
カトラリーとひと言でいっても、自社で作っている商品にはいろいろな種類があるはずです。まずはその商品の中でも売り出していきたい商品を選びます。
同じ会社の作っている商品とはいえ、ターゲットも商品によって違うはずです。ペルソナは商品やサービスごとに必要です。
ここでは「見た目がおしゃれで使いやすい高級ラインのカトラリー」のペルソナを作ると仮定します。
まずはその商品がどういう人に買われるのか、どういう人が使うのかをよく考えましょう。また、その商品がどういう特徴を持っているかもよく考えます。
2-2.ターゲットの情報収集
ターゲットを明確にできたら、次にターゲットの情報収集を行います。
例えば上記の「見た目がおしゃれで使いやすい高級ラインのカトラリー」を購入する人物は、どういう生活をしたり何を好んだりするかを考えていきましょう。
高級ラインのカトラリーを使用する人物は比較的お金に余裕があり、料理が好きな人が想像できます。
また、料理が好きで高級なカトラリーを使う人はInstagramなどのSNSに写真を投稿する傾向もあるかもしれません。
このようにターゲットがどういうものを好むか、どういう生活をしているかなどを情報収集していきましょう。
2-3.ターゲットを設定する
最後に2-1と2-2を踏まえて、ターゲットを一個人まで落とし込みます。
例えば、今まで挙げて来た「見た目がおしゃれで使いやすい高級ラインのカトラリー」を購入する人物を一個人まで落とし込むと、下記のような例ができあがります。
3.ペルソナを作る時のコツ
ペルソナの作り方を説明したところで、ここからはペルソナを作るコツを解説していきます。
3-1.顧客目線を持つ
商品やサービスを提供する側としては難しいかもしれませんが、まずは顧客目線を持つようにしましょう。
顧客がどういうものを好み、使うかをよく考えてペルソナを作る必要があります。
3-2.ペルソナ像を改善していく
ペルソナは一度作れば終わりということではありません。
ユーザーのニーズの変化はよくあることです。一度決めたペルソナは社会情勢や流行によって変えていきましょう。
自社の商品やサービスがリニューアルした時点でも、今一度ペルソナ像を見直してみるのも良いです。
3-3.わかりやすいペルソナを作成する
ペルソナは商品やサービスに関わる社内メンバーに共有すると前提して作成する必要があります。
誰にでもわかりやすく、イメージしやすいペルソナを作成しましょう。
3-4.ChatGPTを活用する
2022年11月に公開されて以来、世界中で有名になったChatGPT、このChatGPTを使ってペルソナを作ることもできます。
作り方に関しては、下記のコラムを参照ください。
ChatGPTをマーケティングで活用する方法。ペルソナを簡単に作るコツを解説
マーケティングにはいろいろな方法や戦略があります。 その中の一つが「ペルソナマーケティング」。ペルソナマーケティングとは、自社の製品などのターゲット像を具体的にイメージ化してマーケティングを行う手法です。
3-5.ターゲット設定も活用する
メリットの多いペルソナですが、すべてに使えるわけではありません。商品やサービスによってはターゲット設定で十分な場合もあります。
ペルソナ設定が必要ないと感じたらターゲット設定も活用しましょう。
4.ペルソナの成功事例
ここからは企業でペルソナを設定してマーケティングをし成功した事例をご紹介します。
4-1.Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)
(引用:「Soup Stock Tokyo」ホームページより)
Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)は「食べるスープの専門店」として首都圏を中心に展開しているチェーン店です。
Soup Stock Tokyoはブランドを立ち上げた時、「秋野つゆ」というペルソナを設定しました。
そして「この秋野つゆがSoup Stock Tokyoに通うようになるにはどうしたらいいか?」を考えて、メニューや店舗の外観や内装を決めていきました。
結果、Soup Stock Tokyoは10年で売上だけ42憶、出店数52店舗という成長を記録しました。
4-2.カルビー
(引用:「カルビー」ホームページより)
カルビーは「ポテトチップス」や「サッポロポテト」など、主にスナック菓子の商品を展開している会社です。
カルビーは商品を開発する時、ターゲットを明確にしない場合が多かったです。しかし、「じゃがビー」という商品をマーケティングする時、あえてスナック菓子をあまり食べない20~30代の独身女性のペルソナを作成しました。
この女性が好むお菓子としてマーケティングを展開。パッケージやテレビCMもこの女性好みに展開し、「じゃがビー」は一時生産が追い付かないほどの大人気になりました。
4-3.ユニークワン
新潟県新潟市に本社を置くユニークワンはWebマーケティングやインフルエンサー事業を展開しています。
自社ホームページやnoteなどのオウンドメディアを活用し、採用活動も展開。
「東京の健康食品のECサイトでWebマーケティングを担当」「彼女は新潟市役所職員。結婚を考えており自分もUターンしたい」などの具体的なペルソナを作成しました。
結果、東京からUターンしてきた人物の採用にも成功しています。
ユニークワンでは6か月で約300名(業務委託を除く・新卒+中途採用)の応募が来た場合もありました。
(参照:ユニークワン公式note「【採用担当を直撃!】ユニークワン・採用活動の裏側をいろいろ聞いてみた」より)
5.まとめ:ペルソナを活用して自社マーケティングを成功させよう!
今回はマーケティングにおけるペルソナの作り方について下記を説明しました。
- ペルソナは自社の製品やサービスのターゲット像を具体的にイメージしたもの
- ターゲットは不特定多数を表し、ペルソナは一人の人物を具象化したもの
- ユーザー目線でマーケティングできるなどのメリットがある
- ペルソナは顧客目線で作る
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