リスティング広告(検索連動型広告)とは?【2022年7月最新】仕組み・特徴・注意点を解説!
動的検索広告(DSA)とは、Googleで配信できる検索連動型広告の一つです。
通常の検索広告で必要な広告見出しやキーワードの設定が自動で行われるため、手間が少なく広告を配信することができます。
今回は動的検索広告(DSA)の特徴だけでなく、Google以外の動的検索広告についてや向いているシーン、成果を出す4つのコツまで詳しく解説します!
- 動的検索広告(DSA)の特徴
- 動的検索広告が向いている・向いていないシーン
- 動的検索広告(DSA)の配信設定方法
- 配信事例と成果を出す4つのコツ
ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援してまいりました。
動的検索広告に関するご相談も承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。
目次
1.動的検索広告(DSA)とは?
はじめに、Google広告で配信できる動的検索広告の特徴について解説します。
1-1.Google広告で配信できる、検索広告の一種
検索広告とは、検索した際に、最上部(または下部)に表示される広告です。Google広告において配信できる動的検索広告を、”DSA(Dynamic Search Ads)”と呼びます。
検索広告では、商品やサービスの情報を積極的に求めているユーザーへ、広告を届けることができます。
動的検索広告では、ユーザーが Googleで検索をすると、Webサイト内のタイトルやフレーズに基づいて最適な遷移先ページが自動的に選択され、関連性の高い見出しを生成。
キーワードと広告文を設定して運用する通常の検索広告とは異なります。
動的検索広告と通常の検索広告との違いについて、詳しくは「2.通常の検索広告との違い」の項目で解説します。
1-2.キーワード指定をしなくても自動で広告が生成
毎日Googleで検索されるクエリの16%は、今までに使用されたことがないものと言われています。
そこで、動的検索広告はWebサイトの内容から自動的に広告を生成し、キーワードを管理。広告出稿者が選定したキーワードに基づくキャンペーンでは、リーチできなかったユーザーにも広告を表示できます。
また、クリックにつながった検索語句、自動で選択された広告見出しやランディングページをレポートで確認することができます。
1-3.広告グループ単位で設定できる
キャンペーン単位で設定する媒体もありますが、Googleの動的検索広告は「広告グループ」単位で設定が可能です。
2.通常の検索広告との違い
動的検索広告は、Googleの検索広告の一つですが、通常の検索広告とはいくつかの違いがあります。
広告 | カスタマイズ性 | 運用 | |
動的検索広告 | 自動生成 (説明文以外) |
低い | 手間が少ない |
通常の検索広告 | 主に手動設定 | 高い | 手間が多い |
2-1.設定が必要な項目
動的検索広告の場合、サイトURLと説明文を追加することで、検索クエリにあわせて自動的に広告見出しや遷移先、表示URLが生成されます。
通常の検索広告の場合、上記の項目は手動で設定する必要があります。
2-2.広告のカスタマイズ性
動的検索広告は、見出しや最終ページ URLなどが動的に生成されるため、通常の検索広告を比較するとカスタマイズ性は低いです。
また、機械的に生成されるため、時にはマッチしない見出しが表示されることもあるでしょう。
2-3.広告運用の手間
動的検索広告は通常の検索広告と比較して、カスタマイズ性が低いと先述しましたが、その分手間は少ないと言えます。
通常の検索広告は、サイト内の商品・サービスごとにキーワードや広告文を手動で設定すると時間がかかります。
3.動的検索広告を配信できる媒体
Googleではない他の広告媒体でも、動的な検索広告を作成・配信することができます。今回は、「Yahoo!広告」と「Microsoft広告」の2媒体をご紹介します。
3-1.Yahoo!広告:動的検索連動型広告(DAS)
Googleの動的検索広告と同様に、タイトル・表示URL・最終リンク先URLなどは入力不要。手動で追加が必要なのは広告の説明文のみです。
また、URL先のサイトが変更されると、広告の内容もあわせて自動で更新されます。
引用元:Yahoo!広告ヘルプ 動的検索連動型広告のメリットと仕組み
Googleの動的検索広告は広告グループ単位で設定できますが、Yahoo!広告の動的検索連動型広告はキャンペーン単位での設定です。
3-2.Microsoft広告:動的検索広告
Microsoft広告(正式名称:Microsoft Advertising)とは、「Bingの検索結果」や「Microsoft Edgeのスタートページ」など、Microsoft の提供するサービスに広告を出稿できる広告媒体です。
Google広告と比較すると、検索エンジンとしてのシェアや配信面・ターゲティングに違いがあります。
他媒体と同じように、広告見出しや適切なキーワードなどは、サイト内のコンテンツに基づいて動的に生成されます。
ただし、最近スタートしたばかりの媒体なので、一部機能が利用できないユーザーもいるようです。
▼Microsoft広告について詳しくはこちら
Microsoft広告とは?広告の始め方・事例・ターゲティングを丁寧に解説
マイクロソフト広告(Microsoft Advertising)とは、Microsoftの提供するサービスに広告を出稿できる仕組みです。今回はMicrosoft広告の配信事例や配信方法、成果を出すコツなど解説します。
4.動的検索広告が向いているシーン
続いて、動的検索広告の活用に適しているシーンについて解説します。
4-1.多くの商材・情報を扱うサイトを運営している
上記のようなサイトが動的検索広告を配信することは、Google広告の公式ヘルプでも推奨されています。
Webサイト全体を出稿対象とできますが、特定のカテゴリやページを対象にすることができます。
「在庫切れ」などの商品ページは、広告を表示しないようにも設定可能なので、動的ですがある程度は広告を制御できると言えます。
4-2.時間と手間を節約したい
通常の検索広告ではキーワードや広告見出しなどを考え、入稿する作業が発生します。
多くの情報量を抱えるサイトから広告を出稿する場合、それぞれの商品やサービスごとにキーワードやクリエイティブを考えるのは時間と手間がかかるでしょう。
そんな時間と手間を節約したいという時に、自動でキーワードや広告を生成する動的検索広告は有効です。
また、手間が少ないため「手軽に広告を配信してみたい」という方にも向いているでしょう。
4-3.新しいキーワードから成果数アップを狙いたい
動的検索広告は、ユーザーのニーズにあった新しいキーワードを発掘します。広告主が予想し得なかったり、トレンドによって変化するキーワードに対応できるのが動的検索広告のメリットです。
これによって、サイトへの流入数が増え、コンバージョンにつながると期待できます。
5.動的検索広告が向いていないシーン
一方で、動的検索広告が向いていないシーンもあります。
5-1.ウェブサイトを頻繁に変更する
「動的検索広告は、頻繁に更新されるWebサイトには有効ではない」とGoogle広告が公式に記載しています。
例えば、日替わりセールを実施しているためサイトに変更が頻繁に加わる場合です。
サイトが変更されると、広告配信に遅延が発生する可能性があります。Googleによると、サイトの変更が反映されるのにかかる時間は7〜10日。
そのため頻繁にサイトを更新する場合、動的検索広告は向いていないと言えます。
5-2.キーワードごとの入札単価を細かく調整したい
動的検索広告は自動でキーワードが選定されるので、通常の検索広告のように、キーワードごとの入札単価をコントロールすることが難しいです。
キーワードの細かい単価設定をしたい場合は、通常の検索広告など他キャンペーンや媒体と併用することをおすすめします。
5-3.ウェブサイトが不十分
Googleでは「識別が難しいWebサイトの形式」では、動的検索広告の効果は発揮できないと言います。
「識別が難しいWebサイトの形式」とは、下記のような場合です。
・SEO対策が不十分
・大部分のサイトのアクセスにログインが必要
5-4.広告クリエイティブをコントロールしたい
動的検索広告(DSA)では、キーワードだけでなく、見出しも自動で生成されます。
機械的なため、時にはマッチしない見出しが作成されてしまうことも。
先ほど指摘した「カスタマイズ性の低さ」もあり、広告のクリエイティブを細かくコントロールしたいという場合には向いていないでしょう。
6.動的検索広告(DSA)の配信設定方法
次に、動的検索広告の配信設定方法を解説します。
Googleの動的検索広告は広告グループ単位での設定です。そのため、キャンペーンタイプが[検索]のキャンペーンを作成した後の設定について解説します。
6-1.種類が「動的広告」の広告グループを作成する
赤枠の広告グループの種類を[標準]→[動的広告]へ変更し、ドメインと言語を選択します。
6-2.対象とするページを指定する
続いて、対象とするページを指定します。下記の4つから選択が可能です。
・カテゴリから選択する場合
動的検索広告を初めて利用する形で、サイトのトラフィックの増加を目的としている場合、Google公式では「現在お使いの広告グループのランディングページ」カテゴリを選択することをおすすめしています。
このカテゴリは、アカウント内で進行している検索広告の全てのWebページがターゲットとして指定される項目です。
・ドメイン内の全てのページを対象とする場合
[すべてのウェブページ]にチェックを入れます。
・特定のページを対象とする場合
この場合は、[特定のウェブページを対象とするルールを新しく設定します]の項目から[URLを個別に指定する]を選択し、ターゲットとしたいページのURLを挿入します。
・特定のディレクトリ内のみ対象などルールがある場合
ルールがある場合は、[特定のウェブページを対象とするルールを新しく設定します]の項目から[対象とするウェブページのルールを設定する]から設定を進めましょう。
6-3.説明文を追加して広告を作成する
広告の作成で追加できるのは2つの説明文です。最大半角90文字(全角45文字)の制限があるので注意しましょう。
当然ながら、通常の検索広告とは設定方法が異なります。より詳しい設定方法はGoogle公式のヘルプページをご覧ください。
※動的検索広告の出稿について、ユニークワンへこちらからお気軽にご相談ください。
7.動的検索広告で成果を出す4つのポイント
動的検索広告は動的に広告を生成し、手間が少ないですが、成果を出すにはコツがあります。
7-1.広告配信前にページタイトルを見直す
動的検索広告は、ユーザーが検索した語句とWebサイトのタイトルやフレーズに基づいて広告見出しが生成される仕組みになっています。
より、関連性の高い広告見出しを表示させるために、Webサイトのタイトルは十分に考慮されている必要があります。
Webサイトのコンテンツが明確に、わかりやすく記載されているか見直しましょう。
7-2.Webページが最適化されているか見直す
先ほど、動的検索広告が向いていないシーンとして「ウェブサイトが不十分で、識別が難しいWebサイトの形式」を挙げました。
Google公式はWebページが最適化されていると、最も効果を発揮できるとしています。
7-3.ページやキーワードを除外をする
動的検索広告は最適なキーワードが動的に生成され手間が少ないというメリットがあるものの、時にはマッチしない・成果に繋がらないキーワードも生成されることがあります。
また、自社のブランディングとして除外したいキーワードもあるかと思います。その際には除外キーワードを設定することができます。
また、サイト内の特定ページを広告に含めないよう、動的広告ターゲットの除外設定が可能です。
ただし、これらの除外設定が広告掲載機会の損失につながり、トラフィック不足につながる可能性があるため適切な除外設定を行いましょう。
7-4.プロに相談する
手軽に広告配信を始められそうな動的検索広告ですが、Webサイト自体の見直しや、キーワードの細い設定、他媒体との併用など、しっかり成果を出すためにはコツがあります。
自社のみで調査を行うのは経験や知識が必要で、不安もあるでしょう。
その場合に、広告のプロに依頼するのも一つの手段です。
ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援した実績があります。動的検索広告にお悩みなら、ぜひこちらからご相談ください。
8.動的検索広告の配信事例
ユニークワンでは動的検索広告の配信実績があります。今回は実際に、動的検索広告を配信した具体的な事例をご紹介します。
自動車業界の配信事例です。1つのキャンペーンに、2つの動的検索広告の広告グループを作成しました。
「全てのWebページを対象」とした広告グループと、「特定ディレクトリ内のみ対象」とした広告グループの2つです。
通常の検索広告の一般的なクリック率(5%程度)より高く、良好な配信結果となりました。
また、配信の結果「特定ディレクトリ内のみ対象」とした広告グループの方がクリック率が高くなっています。
表示回数 | クリック数 | クリック率 | |
全てのWebページを対象 | 10,000 | 600 | 6% |
特定ディレクトリ内のみ対象 | 40,000 | 5,000 | 13% |
9.まとめ:動的検索広告で新たなユーザーへ届けよう!
今回は動的検索広告について解説しました。
- 少ない手間で動的に広告やキーワードが生成される
- 情報量の多いサイトを運営している場合に向いている
- 成果には広告運用だけでなく、対象とするWebサイトも大きく関連する
ユニークワンでは、多くの企業様の運用型広告を支援してまいりました。
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