コラム

YouTube広告で審査に落ちないためのチェックポイント|よくある審査落ち事例と対処法

公開: 更新: インターネット広告

youtube審査 (3)

YouTube広告は、Googleによる広告審査を通過することで初めて配信できます。

しかし、
YouTube広告を用意したけど審査落ちして配信開始希望日に間に合わなかった…
配信途中でなぜか審査落ちしていて途中で広告が停止していた…
という広告審査がらみのトラブルは意外と多いのです。

今回の記事を読むと、

  • YouTube広告で審査に落ちないためのチェックポイントが分かる
  • よくある審査落ち事例から特に注意すべき点が分かる
  • 審査落ちした場合の対処方法が分かる

今後YouTube広告を配信する予定がある方や、審査落ちが発生して困ったことがある方の参考になれば幸いです。

 

1.YouTube広告の審査とは

YouTube広告の審査とは、Googleが設けているポリシーに違反していないかチェックされることを指します。

なお、YouTube広告は①Google広告共通のポリシー②動画広告の要件の2つに準じて審査があります。

※参考:Google広告のポリシー , 動画広告の要件

1-1.YouTube広告が掲載されるまでの流れ

まず、改めてYouTube広告が掲載されるまでの大まかな流れを押さえましょう。

(1)広告クリエイティブ用の動画をYouTubeにアップ(一般公開または限定公開)

(2)Google広告で動画キャンペーンを作成し、(1)の動画を入稿する

(3)Google広告のポリシーに準拠しているか審査が行われる

(4)審査完了となれば、配信可能

1-2.審査概要|期間やタイミング

YouTube広告の審査概要を把握しましょう。

※下記Google公式ヘルプも併せてご確認ください。
YouTube 広告と広告グループのステータス

●審査対象
広告見出し、説明文、リンク先、動画など、広告内のコンテンツは基本的にすべて審査対象となります。

●審査期間
通常1営業日以内に完了しますが、場合によってはさらに時間がかかることがあります。
2営業日を過ぎても審査が終わらない場合は、Googleに問い合わせしましょう。

●審査タイミング
動画キャンペーンに広告用動画を入稿すると、自動的に広告審査が行われます。
入稿後に広告クリエイティブを再編集した場合は、審査がやり直しとなるので注意が必要です。

●広告の審査ステータス
審査の結果は、下記いずれかのパターンで返ってきます。

審査ステータス 配信可否 説明
承認済み 配信できる 設定したすべてのターゲットに配信可能
承認済み(制限付き) 配信できる(制限あり) 一部の状況では配信不可
承認済み(地域制限付き) 配信できない ターゲット地域に配信不可
不承認 配信できない ポリシーに準拠していないため配信不可

承認済み」であれば問題なく配信できます。

承認済み(制限付き)」は、アルコールや医薬品のようなセンシティブなジャンルと認定されると、一部状況で配信できない場合があります。

承認済み(地域制限付き)」の場合は、ポリシーの制限により設定したターゲット地域に配信できません。
例えばギャンブルに関しては、国ごとに細かいポリシー規定があるので準拠しないと希望のエリアに配信できない場合があります。

※参考:Google広告ポリシーヘルプ「ギャンブル、ゲーム」

不承認」の場合は、コンテンツが要件を満たしていないため広告は配信できません。管理画面より不承認部分を確認し、修正する必要があります。

 

2.YouTube広告の審査に落ちないためのチェックポイント

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YouTube広告で審査に落ちないための具体的なチェックポイントをご説明します。

なお、Google広告のポリシーは状況に応じ変更される場合がございます。
正確な審査結果を確認するには、最低限のチェックポイントを確認したあと実際に入稿して結果を見ることをおすすめいたします。

2-1.Google広告共通のポリシー

まず、YouTube広告を含む全てのGoogle広告に共通するポリシーに違反していないか確認しましょう。

大きく分けて4つのポイントがあります。

※詳細は公式ヘルプをご確認ください:Google 広告のポリシー

(1)禁止コンテンツ
偽造品危険な商品・サービス、不正行為を助長する商品・サービスなどは禁止されています。また、偏見・差別を助長するものや攻撃的なコンテンツも「不適切なコンテンツ」として禁止されています。

(2)禁止されている行為
広告ネットワークやユーザーデータの利用ルールに則っていない場合はポリシー違反となります。
また、誤解を招く情報を表示すること(不実表示)も禁止されています。

(3)制限付きコンテンツおよび機能
取扱いに注意を要するセンシティブなコンテンツは、制限付きで配信が許可されます。
下記に当てはまる場合は、ジャンル別の詳細規定を順守する必要があります。

(例)性的なコンテンツ、アルコール、ギャンブル、ゲーム、医薬品、政治に関するコンテンツ、金融サービス など…

(4)編集基準と技術要件
ユーザーにとって魅力的な広告を配信するために、広告テキストや広告フォーマット、ランディングページに編集要件が設定されています。
例えば、作成中で一般公開されていないサイトをリンク先に設定すると、要件を満たしていないと判断されます。

 

2-2.YouTube広告で注意すべきもの

次に、YouTube広告において特に注意すべきポイントをまとめました。

  1. 動画フォーマットはYouTubeでサポートされているか?
  2. 広告用動画がYouTube側で非公開または削除となっていないか?
  3. 動画中のテキストや画質、音質に問題はないか?
  4. 動画の長さはフォーマットに合っているか?

(1)許可されない動画フォーマット

YouTubeでサポートされていないファイル形式では、広告として配信できません
例えばMP3などの音声ファイルは、そのままではアップロードできないので注意が必要です。

詳細は、Google公式の「YouTube でサポートされているファイル形式」をご覧ください。

(2)利用できない動画

広告用の動画がYouTube側で非公開となっている、あるいは削除されている場合、
広告クリエイティブとして配信できません。

一般公開または限定公開に設定しましょう。

(3)動画の品質

動画の品質が悪いと判断されると配信できません。
Google広告ポリシーヘルプによると、以下は許可されません。

判別できないテキストや粗悪な音質、不鮮明な画像を含む動画

(4)動画広告の長さ

YouTube広告の中でも「スキップ不可なインストリーム広告」については、15秒を超える動画を配信できません。

YouTube内の動画広告フォーマットについて、詳細は下記をご覧ください。
YouTubeヘルプ:動画広告フォーマットの概要

 

3.よくあるYouTube広告審査落ち事例

ここからは、インターネット広告の専業代理店である当社で実際によくある審査落ち事例を3つご紹介します。
最低限チェックすべきポイントです!

3-1.誘導先URLが誤っていた

よくあるのが、誘導先のリンクURLが本来のページと異なっていることです。
特に、Webページの制作会社広告配信会社が異なる場合に発生しやすいトラブルです。

①公開前のテストページを入稿していた
②ランディングページのURLを配信途中で変更していた
③サーバーエラーによりページにアクセスできない状況となっていた

②や③のエラーは、配信途中でも起きやすいトラブル

配信状況をこまめにチェックして、少しでもおかしいと感じたら審査状況を確認してみましょう。

3-2.広告配信中にYouTube動画が非公開or削除されていた

繰り返し出てきた項目ですが、広告用のYouTube動画が、広告配信中に非公開または削除されていた!ということは結構あります。

クライアント様が誤って操作してしまったケースも多いので、広告配信前に改めて注意を呼びかけましょう。
ちなみに、広告用動画をYouTubeチャンネルに一般公開したくない場合は、「限定公開」でも問題ございません。

3-3.COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関するGoogle 広告ポリシーに抵触していた

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、Googleではユーザーに安全・適切な情報を届けるためにポリシーを更新してきました。

Google広告ヘルプ:COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関する Google 広告ポリシーの更新情報

2020年以降、入稿した広告が上記ポリシーに抵触することが時々ありました。
例えば、「動画内で感染症対策に言及していると不承認になった」「マスクに関する広告が配信できなかった」といった事象です(クリエイティブや遷移先などによって審査状況は異なります)

新型コロナウイルス感染症に関するポリシーは、刻刻と変化しているので注意が必要です。

【補足】
行政機関などは別途申請することによって新型コロナウイルス関連の広告を配信できる場合がございます。
詳細についてはぜひお問い合わせください。

 

4.YouTube広告が審査落ちした場合の対処法

万が一審査落ちした場合の対処法をご説明します。

4-1.審査落ち理由を確認して再度入稿する

まず、広告の審査状況を確認します。

Google広告の動画キャンペーンから、「広告」をクリックします。
「ステータス」欄で「不承認」となっているものは審査落ちしています。

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審査落ちしている広告のステータス欄にマウスオーバーすると、不承認理由の詳細を確認できます。
今回の場合だと、「利用できない動画」=動画が非公開となっているため審査落ちしました。

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ポリシーの抵触箇所を修正したら、「広告を編集」をクリックして再入稿します。これで広告が再度審査されます。

4-2.解決しなければサポート窓口に問い合わせる

具体的なポリシー抵触箇所が分からない、入稿から2営業日以上たっても審査が下りない、などの場合はサポート窓口へ直接問い合わせることをおすすめします。

広告管理画面右上の「?マーク(ヘルプ)」より、「お問い合わせ」を選択します。
すると、下記のような問い合わせページへリンクします。

youtube-ads-contact

必要な情報を入力し、問い合わせフォームを送信しましょう。

●問合せ内容
●広告アカウントID
●連絡先(氏名・メールアドレス)
●問題の概要(添付ファイルもOK)

なお、2021年8月現在の問い合わせ方法は①電話、②チャット、③メールです。
※広告アカウントの状況によって異なる場合がございます。

また、新型コロナウイルス感染症の状況により、サポート担当からの対応に時間がかかる場合もあります。
YouTube広告は、余裕をもって入稿するといいでしょう。

 

<5.まとめ:Googleの広告ポリシーを順守して審査落ちを防ごう!

YouTube広告で審査落ちしないためには、Googleが定めた広告ポリシーを順守するのが最重要です。

  • YouTube広告は、Google広告共通のポリシーと動画要件の2つを守る必要がある
  • 特に「誘導先URL」「動画の公開状況」には注意!

そもそも、広告ポリシーはユーザーに良い広告を届けるためのもの。
事前に抵触しそうなポイントを把握しておけば、トラブルは最小限で済みます

しかし、広告ポリシーは都度変更され、すべての情報を追うのは手間と時間がかかります
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