企業がYouTubeを活用する5つの方法|成功事例・運用方法も丁寧に解説!
ブランドリフト調査とは、ブランディング目的の広告成果を数値化する方法の一つです。
広告が認知拡大や購買意欲向上にどれだけ貢献したか、主にアンケートによって計測します。
今回は、ブランドリフト調査ができる広告媒体や「サーチリフト」との違い、ブランドリフト調査の実施方法、調査結果を活用する3つのコツまで、詳しく解説します!
- ブランドリフト調査の特徴
- ブランドリフト調査を実施できる広告媒体
- 効果的な調査を行う3つのコツ
ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援してまいりました。
広告だけでなく、各媒体でのブランドリフト調査に関するご相談も承っております。
こちらからお気軽にお問い合わせください。
目次
1.ブランドリフト調査とは?
ブランドリフトとは、主にWeb広告の分野で用いられる手法。ブランディング目的の広告の効果を示します。
ブランディング目的の広告に接触したグループと非接触のグループを比較。接触したグループに、認知度や好意度、購入意向などの向上があったか定量的に測定します。
ブランドリフト調査は、「自社のブランディングに、どのくらいブランディング広告が影響を与えたか」という、従来は測定しにくかった効果を定量的に測れます。
具体的には、広告想起率や認知度、好意度など、クリック率やインプレッション数等以外の数値で計測します。
2.ブランドリフト調査の特徴
続いて、ブランドリフトを測定する手法の一つである「サーチリフト」との違いや、調査方法の種類から、ブランドリフト調査の特徴を解説します。
2-1.サーチリフトとの違い
ブランドの効果を測定する方法は、ブランドリフト調査の他に、「サーチリフト測定」という手法があります。
サーチリフト測定とは、ブランディング目的の広告によって、どれくらいオーガニックの検索のボリュームが上昇したか(検索上昇率)を測定します。
一方で、ブランドリフト調査はアンケートによって測定されます。さらに測定の項目は、ブランド認知度や好感度、広告想起率、利用意向などの効果を測ることが可能です。
2-2.アンケート調査方法の種類
ブランドリフト調査はアンケートによってあらゆる項目を測定します。このアンケート方法には、「インバナーサーベイ」と「リードバナーアンケート」の2種類があります。
・インバナーサーベイ
インバナーサーベイは、ディスプレイ広告内でアンケートを完結させることができ、高い回答率を見込めることが特徴です。
例として、下記画像のようなアンケートがインバナーサーベイに該当します。
回答完了率が高い反面、簡単にタップできることや、質問できる数に制限があることから、回答の精度が低くなりがちであるという特徴も持ち合わせています。
・リードバナーアンケート
リードバナーアンケートは、クリックでアンケート回答専用ページに遷移させます。
これにより、回答の精度を上げることができるでしょう。また、インナーサーベイと比較して、質問数の制限が厳しくないこともメリットの一つと言えます。
一方でクリックが必要なことや、インナーサーベイのように同じページで回答できる手軽さがないため、回答数は多く獲得できないという特徴もあります。
2-3.ブランドリフト調査ができる媒体
ブランドリフト調査を行うには、広告を出稿し、それに対するアンケートを実施しなければいけません。ブランドリフト調査が可能な広告媒体は、下記のとおりです。
・Yahoo!広告:Yahoo!JAPANブランドリフト調査
・Facebook広告:Facebookブランドリフトテスト
・LINE広告:ブランドリフトサーベイ
各媒体にそれぞれ特徴があるので、一つずつ詳しく解説していきます。
3.YouTube広告(Google):ブランド効果測定
3-1.特徴
ブランド効果測定では、インストリーム広告やバンパー広告など、動画広告の効果を測定できます。
調査は「広告を見たユーザー」「広告の表示対象だったか広告を見なかったユーザー」へ表示され、回答の違いを比較して影響を判断しています。
ブランド効果測定を実施したい場合は、Googleアカウント担当者へ問い合わせが必要です。
Googleアカウントの担当者がいない場合は実施できないので、広告出稿を依頼している広告代理店などに問い合わせてみてください。
※ユニークワンへのお問い合わせはこちら
3-2.測定できる指標について
アンケートでは下記の中から、最大3つの指標を選択できます。
・認知度
・比較検討
・好意度
・購入意向
選択した指標をもとに展開されたキャンペーンは、下記のようなデータを集計することができます。
・効果があったユーザー数
・効果があったユーザーあたりの費用
・絶対的ブランドリフト
・余力に関するブランド効果測定
・相対的ブランドリフト
・コントロール グループの肯定的回答の割合
・広告表示グループの肯定的回答の割合
(中略)
・広告表示グループの回答数
・基準グループの回答数
・すべてのアンケート回答数
(引用元:Googleヘルプ ブランド効果測定について)
3-3.予算について
ブランドリフト調査では、キャンペーンの最低金額が国別に指定されています。
日本は、測定しているキャンペーンの予算合計が、下記金額以上になることが要件です。
質問2個:$30,000 USD
質問3個:$60,000 USD
※予算要件は米ドル表示です。為替レートや通貨に基づいて予算調整がされます。
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4.Yahoo!広告:Yahoo!JAPANブランドリフト調査
4-1.特徴
Yahoo!JAPANブランドリフト調査の設定は、広告管理ツールから設定できます。
Yahoo!では、サーチリフトの調査も実施可能。サーチリフトの場合、審査不要で掲載できますが、ブランドリフト調査には審査があります。
そのため、余裕を持って設定しなければなりません。
4-2.測定できる指標について
・ブランド認知
・メッセージ連想
・比較検討
・好意度
・購入意向
4-3.予算について
予算については公開がされていません。
しかし、キャンペーンの最低予算があります。詳細についてはYahoo!担当営業まで問い合わせるか、広告出稿依頼している広告代理店へ確認しましょう。
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5.Facebook広告:Facebookブランドリフトテスト
5-1.特徴
Facebookのブランドリフトテストは、Metaが提供するリフトテストの一つ。
キャンペーンの対象のオーディエンスを「テストグループ」と「コントロールグループ(対象オーディエンスのなかで、意図的に広告を見せなかった利用者グループ)」に無作為に分け、テストの精度を高めているという特徴があります。
Facebook広告では、どんな場合にブランドリフトテストを行うのがおすすめか、公式に記載されているので参考にしましょう。
・クリエイティブや予算を変更しない予定
・Facebookの他アプリやサービスで、同じブランド・商品のキャンペーンを展開していない
また、ブランドリフトテスト作成の際には下記の点に注意しましょう。
・250件以上の回答を得られるよう、4週間以上テスト実施を推奨
※参考:Metaビジネスヘルプセンター Facebook広告のテストにおけるリフトとホールドアウトについて
※参考:Metaビジネスヘルプセンター Facebookブランドリフトテストについて
※参考:Metaビジネスヘルプセンター ブランドアンケートテストを作成する
5-2.測定できる指標について
ブランドリフトテストはブランドアンケートテストを使用します。ブランドアンケートテストでは、最大3つの質問を下記の中から選択できます。
・標準ブランド認知度
・抽象的好感度
・熟知度
・おすすめ
※参考:Metaビジネスヘルプセンター [テスト]のブランドアンケートの質問について
5-3.予算について
ブランドリフトテストを実施するための、ブランドアンケートテストの最小予算は、実施する国や地域によって指定があります。
※予算は米ドル表示です。キャンペーンに使用される通貨に換算されます。
また、Facebookアカウント担当者とやりとりがある場合は無料で作成できます。ただし、キャンペーンや広告セットには十分な予算が必要です。
※参考:Metaビジネスヘルプセンター ブランドアンケートテストを使用できる国と最小予算
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6.LINE広告:ブランドリフトサーベイ
6-1.特徴
LINEのブランドリフトサーベイには、6つの種類があります。掲載できる場所の違いやプランの違い、運用型か予約型か、などで種類が分かれています。
・Talk Head View Custom ブランドリフトサーベイ
・LINE広告 ブランドリフトサーベイ ライトプラン/スタンダードプラン
・リーチ&フリークエンシー ブランドリフトサーベイ ライトプラン/スタンダードプラン
ブランドリフトサーベイ実施の際には、それぞれ申し込みが必要です。
例えば、LINE広告のブランドリフトサーベイは、[案件作成]→[発注]→[入稿]の流れです。
[発注]は「掲載終了日の前営業日から数えて10営業日前17時」という明確な規定も。他にも入稿の際の条件があったり、条件がブランドリフトサーベイの種類によって異なったりします。
ブランドリフトサーベイの実施が決まったら、余裕を持って着手しましょう。
6-2.測定できる指標について
測定できる指標もブランドリフトサーベイの種類によって、異なります。
(引用元:ブランドリフトサーベイ 媒体資料 ver.1.0 ブランドリフトサーベイ アウトプットイメージ)
例えば、LINE広告については下記の項目について調査可能です。
6-3.予算について
調査に必要な予算も、プランや種類によって異なります。調査費用だけでなく、最低出稿金額が定められている場合があるので注意が必要です。
種類ごとの詳しい内容については、下記リンクの媒体資料にてご確認ください。
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7.ブランドリフト調査結果を活用する3つのコツ
ブランドリフト調査では、「調査して終わり」にしないことが大切です。
7-1.調査結果を分析する
広告効果がより明確に分かれば、より精度の高いPDCAを回すことができ、次に配信するキャンペーンの参考にもなります。
まずは、測定結果を次のアクションに繋がるよう、評価・分析しましょう。
例えば、Googleのブランドリフト調査の場合、調査の回答数はほぼリアルタイムで確認することができます。
ただし、ブランドリフト調査が問題なく行われ、進行状況が50%〜100%であっても「データ不足」「ブランドリフトの検出なし」と表示されることも。
これは、ブランディング目的の広告に接触したグループと非接触のグループに差がなかった、つまり「ブランドのリフトがみられなかった」という結果です。
その場合、要因の一部として下記のように分析することができます。
・キャンペーン配信前から既に高い認知を獲得できていた
・アンケートの項目内容が適切でなかった
7-2.調査結果をもとに次の広告配信の参考にする
配信の結果を分析したら、下記のように戦略を立てる際に参考にしましょう。
・予算に余裕があればアンケート内容、またはクリエイティブを変更した追加調査の実施
・競合や同じ地域での類似キャンペーンと比較して、戦略変更が必要か検討
例えば、若い世代からの広告想起リフトが低かった場合。
「今後は若年層をターゲットとしたキャンペーンには、若い層から共感を得られるようなクリエイティブを配信する」というネクストアクションができます。
7-3.プロに相談する
ブランドリフト調査は、定量的な測定が困難だったブランディング広告を定量的に測定できる効果的な手法です。
その一方で、媒体社の担当者とのやりとりや、比較的大きな予算が発生します。
自社のみで調査を行うのは膨大な手間や時間がかかったり、不安もあったりするでしょう。
その場合に、広告のプロに依頼するのも一つの手段です。
ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援した実績があります。ブランドリフト調査にお悩みなら、ぜひこちらからご相談ください。
8.まとめ
今回はブランドリフト調査について解説しました。
- ブランドリフト調査によってブランディング目的の広告の効果を定量的に測定できる
- ブランドリフト調査の実施には、各媒体の担当者へ問い合わせが必要な場合もある
- 調査結果は分析し、次の配信に生かすことが重要
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