世界中の「今」を共有できるTwitter（ツイッター）は、X（エックス）へと名称が変更されました。名称だけでなく、機能面でも様々な更新が行われています。

今回は、X（旧Twitter）の広告について詳しく解説。X広告は、画像や動画つきの投稿はもちろん、個人のちょっとしたつぶやきが広告になっていることも。

今回はそんな、X広告の特徴・運用のコツ・配信する時の注意点まで、詳しく解説します。

• X（旧Twitter広告）の特徴と配信メリット
• X広告で配信できるフォーマット
• X広告配信における注意点とコツ

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1.X広告（旧Twitter広告）とは

X広告とは、X（旧Twitter）上に配信される広告のこと。

Xは2021年時点で、日本に住む人の4割以上が利用しているソーシャルメディアです。日本の人口は1億2,557万人（2021年1月時点）のため、ユーザー数は約5,310万人といえます。

総務省情報通信政策研究所 令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査を元に作成

また、1日の利用時間などを他国と比較しても、日本は上位にランクイン。そのため、日本では比較的メジャーな媒体と言えるでしょう。

 

2.X広告（旧Twitter広告）の配信メリット

他のSNSと比較し、Xを広告媒体として利用するメリットについて、2つ紹介します。

2-1.若年層の購買行動に効果的

日本国内のTwitterの利用者数は4,500万人(2018年10月時点)。幅広い年代から支持されていますが、特に多いのが10代～20代のユーザーです。

消費者庁の調査によると、「SNSで情報を見たことがきっかけで商品購入・サービスを利用した経験がある」ユーザーの割合が15～29歳の年代で高くなっており、X広告はこうした購買行動に繋がりやすい年代へ有効にアプローチすることができます。

2-2.拡散力が高い

リアルタイム性が高く「いま」起きていることが話題になるX。情報収集に熱心で新しい情報を自ら探しに来るユーザーに多く利用されています。

また、「リポスト（リツイート）」や「いいね」などのエンゲージメントにより、ユーザー間へ「いま」が共有・拡散されていく点もXの大きな特徴です。

X広告を有効に利用することで、自社アカウントのフォロワーを増やしたり、新商品発売やイベントの開催をユーザーと共に盛り上げることができます。

 

3.X広告（旧Twitter広告）の種類と機能

次にX広告で配信できる広告の種類と機能について、解説します。

3-1.種類

一般的に皆さんがよく見る広告は「プロモ広告」でしょう。その他にもXの広告には、いくつか種類があります。

プロモ広告	画像・動画・カルーセル・テキスト等で広配信できる一般的な広告
ダイナミック 商品広告	商品の広告を配信でき、リターゲティングや見込み顧客ターゲティングも可能
コレクション広告	大きく表示されるヒーロー画像と、その下の小さなサムネイル画像を表示する
Xテイクオーバー	広告を1日の会話の一番上に表示させることや、トレンドと連動して広告を表示する

※参考：X Business Advertising X Ad formats

3-2.機能

X広告に適応できる、主な機能についてもご紹介します。

アンケート	アンケートを実施でき、ユーザーがコンテンツに参加可能
会話ボタン	ユーザーに投稿を促すボタンを埋め込み可能（CTAボタン・ハッシュタグなど）
アプリボタン	App Store または Play ストアのアプリ ダウンロード ページへのリンクを追加したボタンを埋め込み可能
ウェブサイトボタン	クリックによりランディングページへ遷移させる

※参考：X Business Advertising X Ad formats

 

4.プロモ広告について詳しく解説

X広告の種類の中でも一般的な、「プロモ広告」についてより詳しく解説します。

Xを利用している方であれば、「プロモーション」のマークがついた投稿を誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。これが「プロモツイート」です。

タイムラインのほか、検索結果やアカウントのプロフィールなど、様々な場所に表示されます。プロモツイートには通常のポスト同様、画像や動画、ウェブサイトへのリンクを添付することができます。

プロモ広告には４つの種類があります。

4-1.テキスト広告

画像や動画を使用しないテキストのみの投稿です。全角140字(URLを入れる場合128字)まで入力できます。

タイムラインが素早くスクロールされるTwitterにおいて、テキストのみでユーザーの目を留めるのは些か難しいです。多くのプロモツイートではユーザーの興味を引くために画像や動画を使用します。

画像出典：Twitter公式ページ

4-2.画像広告

画像・GIF画像をプロモツイートに利用できます。画像は最大4枚まで追加でき、ユーザーの目を引く画像を使用することでいいねやリツイートなどの反応を高めます。

画像出典：Twitter公式ページ

4-3.動画広告

動画(プロモビデオといいます)を広告ツイートに利用できます。プロモビデオはタイムライン上で自動再生されるため、Youtubeなどのリンクをテキストに入れ込むよりも目を引き、効果的に動画を配信できます。

画像出典：Twitter公式ページ

4-4.カルーセル広告

2〜6つの画像や動画を仕様できる広告です。画像や動画はスワイプできる仕様になっています。

１つの広告内で、複数の商品の紹介をすることや、ビジュアルでストーリーを伝えることに適しています。

画像出典：Twitter公式ページ

 

5.X広告（旧Twitter広告）のキャンペーン目的

広告配信設定画面では、下記9つの区分から「配信の目的」を選ぶことができます。

配信目的	概要
リーチ	より多くのユーザーにTwitter広告を配信し、ブランド認知度を向上させる
動画の再生数	動画の再生数を増やし、ユーザーの興味関心を引きつける
プレロール再生数	動画本編前に広告を配信し、人気コンテンツとの関連性を構築。動画広告はTwitterと提携している200以上の配信パートナー（Google含む）で配信される
アプリのインストール数	アプリのインストール数を増やすことを目的とした設定。モバイルのユーザーをターゲットに広告を配信する。
ウェブサイト訪問数	ツイートにURLをつけて配信し、任意のWebサイトへの訪問数を増やす。画像つきのリンクを貼ることも可能
エンゲージメント数	「エンゲージメント」とは、ユーザーがツイートに対して「クリック」「リツイート」「いいね」「返信」など、何かしら反応すること。ユーザーの反応を目的とした広告の場合はこちらを選択
アプリのエンゲージメント数	既にアプリをインストールしているユーザーが、アプリを開いたり、更新するよう促すことを目的とした設定
コンバージョン	Webサイトへアクセスして、アクションを行ってもらうことを目的とした設定
キーワード	Twitter独自の検索連動型広告で、情報やサービスを積極的に求めている「強い意図をもつユーザー」にリーチさせることができる

2023年1月25日にキーワード広告が新たにローンチされました。詳しくはこちらのコラムをご覧ください。

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6.Twitter広告のターゲティング

Twitter広告ターゲティングの特徴として、ユーザーが「いま」興味を示している事柄に細かくリーチできる点があります。次に紹介するターゲティングを用いることで、

・「おなかすいた」とツイートしているユーザーにデリバリーピザの広告

・テレビドラマの感想をツイートしているユーザーに動画配信サービスの広告

など、精度の高い配信を行うことができ、これはリアルタイムでの交流に強いTwitterならではのターゲティングといえます。

他にも、性別や地域、言語といったユーザーの基本属性によるターゲティングや、趣味、興味関心、映画やTV番組に関するツイートをしたユーザーへのターゲティングなど、さまざまな方法でユーザーを絞り込むことが可能です。

6-1.ターゲティングの種類①オーディエンスの特性

Twitterユーザーの属性に沿ったターゲティングを行います。

特性	概要
性別	男女・男性・女性から選択
年齢	13歳以上、特定の範囲(例：13~19歳、20～29歳　など)から選択
場所	国、地方、都道府県単位で選択
言語	日本語、英語など現在、46言語から選択可能（記事執筆時点）
端末	端末のモデル、OS、携帯電話会社で選択

※参考：Xビジネス　地域、性別、言語、年齢ターゲティング

6-2.ターゲティングの種類②オーディエンスの条件

趣味や嗜好、ツイートする言葉で細かくターゲティング設定が可能です。

条件	概要
動画の再生数	動画の再生数を増やし、ユーザーの興味関心を引きつける
キーワード	特定のキーワードで検索・ツイートしたユーザーへ配信 （例：「お腹すいた」で検索→宅配ピザの広告など）
フォロワーが似ているアカウント	ツイート、リツイート、クリックなどから、特定のアカウントのフォロワーと興味関心が似ているアカウントにリーチ
興味関心	25カテゴリ・350種類以上の項目から特定の項目に興味関心を持ちそうなユーザーへ配信
映画とTV番組	特定の映画やテレビ番組についてツイートした、または関連するツイートへ反応したユーザーへ配信 （放映中のドラマについてツイートしたユーザーに動画配信サービスの広告）
イベント	特定のイベントについてツイートした、または関連するツイートへ反応したユーザーへ配信 （音楽フェスについてツイートしたユーザーに関連イベントの広告）
会話トピック	10,000種類の会話トピックから選択、選択したトピックについて話しているユーザーへ配信

 

 

7.配信設定方法

次に、具体的な配信設定方法を解説します。

7-1.広告マネージャからキャンペーンを作成

［キャンペーン］＞［キャンペーン作成］を選択します。

広告キャンペーンの目的を選び、［キャンペーンの詳細］［広告グループの詳細］で予算や配信期間、オーディエンスなどの設定を行いましょう。

次に広告の作成ですが、方法は２つあります。

7-2.広告に合わせてポストを新規作成する場合（広告用ツイート）

広告用に、新規で作成します。広告グループの詳細設定の次に、以下の画面が表示されるのでこちらから作成しましょう。

7-3.自社で過去にポストしたもの（オーガニックツイート）を使用する場合

広告を作成する他に、過去にポストした通常投稿(オーガニックツイート)を広告として使用することができます。

人気のツイートをそのまま広告に利用できるので、気軽に始められますね。

7-4.審査状況の確認

広告キャンペーンを作成し、開始すると広告は審査に入ります。随時審査状況を確認しましょう。

確認方法は、ads.twitter.comの [キャンペーンの編集] ページ＞[クリエイティブ] セクションから可能です。

※参考：広告に対するインプレッションがないのはなぜですか？

 

8.X広告（旧 Twitter広告）配信時の注意点

X広告を配信する際には、事前に知っておくべき注意点があります。

8-1. Xプレミアム（旧 Twitter Blue）への加入or認証済組織であることが必須

はじめに、注意点として記事更新時点（2023年9月20日）では、X広告の配信には認証されたアカウントが必要となります。

広告を出稿する企業側のXアカウントが、Xプレミアム(旧Twitter Blue)に加入しているか、または金色バッジを受け取っているアカウントかを確認をしましょう。

8-2.配信期間設定を徹底する

Xは媒体仕様上、キャンペーン開始日が到来するまでキャンペーン設定をオフにできません。配信開始日が変更になった時などは特に注意が必要です。

フライング配信を防ぐため、期間設定を徹底して管理してください。

8-3.現状は配信が不安定になることも念頭に入れておく

Xは現状変化が激しく(記事執筆時点)、配信がうまくされないといった、トラブルがあることを理解した上で配信を開始しましょう。

 

9.X広告（旧 Twitter広告）運用のコツ

最後に、広告配信時の注意点を踏まえた上で、運用のコツをお伝えします。

9-1.キャンペーンは目的を明確に

まずは広告配信をする目的を、しっかり立てましょう。そのうえで、目的ベースでキャンペーンを作成します。

認知拡大が目的なのか、コンバージョンが目的なのか、事前に決まっていなければ、広告キャンペーンの目的を選択することはできません。広告は選択した目的に向かって最適化されますので、あやふやなまま配信してしまわないようにしましょう。

9-2.異なるクリエイティブを活用する

１つのキャンペーンにクリエイティブを複数作成して、変化をつけましょう。

9-3.プロに任せる

先ほど解説した注意点や、運用のコツを踏まえて広告配信するには、知識と手間が必要です。これらに不安がある方は、プロに依頼するのも一つの手段です。

ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援した実績があります。広告配信にお悩みなら、ぜひこちらからご相談ください。

 

10.まとめ

今回はX広告について詳しく解説しました。

• X広告は拡散力が高く、若年層の購買行動に効果的
• X広告を配信する際は認証されたアカウントが必須
• 目的を明確にしてから配信を開始する

情報収集に熱心で、購入意向の高いユーザーにまっすぐリーチできるX。

ユーザーの興味関心に基づいた詳細なターゲティングが可能で、「いま」求められている情報・興味を引くコンテンツを提供することでユーザー同士の拡散が狙える点も大きな魅力です。

アカウントさえあれば気軽に始められるTwitter広告ですが、広告の種類も多い分、効果を出すには専門知識が必要不可欠です。

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