コラム

マーケティング担当者が知っておきたいフレームワーク7選!【分析や戦略に使えるテンプレートつき】

公開: 更新: マーケティング施策

フレームワーク_アイキャッチ

マーケティングを行う時、フレームワークはとても重要です。

例えば自社の売上の分析をしたり事業戦略を考えたりする時に、フレームワークは指標として非常に役立ってきます

ただフレームワークには「3C分析」「PEST分析」などいろいろな種類があります。どれが自社や戦略に合っているか分かりにくいかもしれません。

今回はフレームワークの中でもマーケティングで重要なものを7つに絞り、下記を解説します。

  • マーケティングにおけるフレームワークとは
  • フレームワークのメリット
  • フレームワークの注意点
  • フレームワークの種類と活用方法

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

フレームワークを用いた案件も数多く支援しております。マーケティングに関するお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。

 

目次

1.マーケティングにおけるフレームワークとは?

フレームワーク_マーケティングとは

「フレームワーク」はプログラミングやガラス成形など、いろいろな分野で使われている言葉です。

マーケティングにおけるフレームワークとは、問題を解決するための枠組みや手法を意味します。

今回はこのフレームワークについて解説していきます。

 

2.フレームワークのメリット

マーケティングでフレームワークを活用すると、さまざまなメリットがあります。

2-1.簡単にマーケティング戦略を考えられる

「マーケティングの戦略」と考えると、「難しそう」「専門の知識が必要」と思われがちです。

しかしフレームワークのほとんどはわかりやすい表でできています。その表に必要なものを書き込んでいくだけで、誰でも簡単に分析や戦略を考えることができるようになっています。

表に書き込むだけなので、マーケティング等の専門知識がない方でも戦略を立てることが可能です。

2-2.問題解決が早くなる

フレームワークは表に書き込むことで、自社や他社、環境などの利点や問題点を効率よく整理できます。

問題解決の早期発見ができるようになり、作業効率のアップにも繋がります

2-3.他者へ共有できる

フレームワークは表になっているため、他者との共有が簡単にできます

問題点や利点を他者にわかりやすく伝えることができるため、誤解や混乱も避けられるという部分もメリットです。

またフレームワークを共有することにより、チーム全体で同じ目標や方向性も理解しやすくなります

 

3.フレームワークの注意点

メリットの多いフレームワークですが、より正確な結果を導き出すには注意しなくてはいけない点があります。

3-1.正確なデータ等を使う

フレームワークを行う時は正確で信ぴょう性のあるデータを使用することが必要です。

誤った情報や推測に基づいたデータを使用すると、分析結果や戦略も間違ってしまう可能性があります。

フレームワークで用いるデータを収集する際は、信頼がおける情報元を選ぶようにしましょう

公共や公式の統計データや市場調査会社の報告書などを用いるようにするといいです。

また「こうだろう」という主観や思い込みを入れるのもNGです。情報収集する際は必ず公平な目で選ぶことも大切です。

3-2.目的を明確にする

フレームワーク_目的

フレームワークを行う際は「何のためにマーケティングを行っているのか」という目的を明確にしてから行うことが大切です。

例えば「自社商品の〇〇の売上を前年比より〇円上げたい」「自社サービスの認知度を〇〇の地域で〇%上げたい」など、数値を用いるなどしてより具体的な目標を決めましょう。

目的を明確にすれば、その目的に合ったフレームワークを見つけ出せやすくなります。

3-3.フレームワークで答えを出そうとしない

フレームワークは便利で簡単に扱えますが、あくまで思考を整理するもの目安だと考えることが必要です。

フレームワークは答えを出すものではなく、フレームワークを元に分析や戦略を立てるものです。フレームワークで答えを出そうとしない事が大切になります。

またマーケティングにおける市場は日々変わり続けます。今使っているフレームワークがこれから先も市場で通用するとは限りません。

場合によってはいくつかのフレームワークを作り、総合的に考えることが必要です。

次からは実際に代表的なフレームワークの紹介やフレームワークの特徴・活用方法をご紹介していきます。

※それぞれの分析の最後には、すぐに分析できるテンプレートのダウンロードページがあります。

 

4.PEST(ペスト)分析

PEST分析は外部環境を分析するためのフレームワークです。

4-1.事業戦略を考える時に使えるフレームワーク

フレームワークは自社のリソースを分析する内部環境分析と自社の外部の環境を分析する外部環境分析にわけられます。

PEST分析は外部環境分析の代表的なフレームワークです。

外部環境分析は、さらにミクロ環境分析マクロ環境分析に分けられます。ミクロ環境分析は市場や競合他社など、自社で多少の改善等が可能な環境の分析、マクロ環境分析は政治や経済状況など自社で改善や統制ができない環境の分析のことです。

今回のPEST分析はマクロ環境分析になります。

自社商品やサービスに関する4つの要素、「Politics(政治)」「Economics(経済)」「Society(社会)」「Technology(技術)」の情報を収集し、4つが自社にどのような影響を与えるか分析していきます。

4-2.PEST分析は自社の課題や市場の変化がわかる

PEST分析を行うことにより、自社の課題や市場の変化がわかるようになります

世の中の変化や流れに合わせて戦略を立てられるようにもなります。

※PEST分析に関しては下記のコラムも参照ください

PEST分析とは?やり方や意味、分析例をわかりやすく解説

PEST(ペスト)分析とは、フレームワークの一つで外部環境分析の代表的なものです。主に事業戦略を考える時に使用されます。PEST分析という言葉はよく聞きます。でも「名前を聞いたことはあるがやり方や意味がよくわからない」という方が多いのではないでしょうか。

※すぐにPEST分析ができる!テンプレートのダウンロードはこちらから

 

5.3C分析

3C分析は自社の内部要因を分析するためのフレームワークです。

5-1.自社の現状を把握する時に使うフレームワーク

3C分析とは、自社のリソースを分析する内部環境分析の代表的なフレームワークです。

「市場・顧客(Customer)」「自社(Company)」「競合(Competitor)」の3つを用いて自社の現状を分析していきます。

5-2.3C分析は自社の業界内での立ち位置が理解できる

「市場・顧客(Customer)」「自社(Company)」「競合(Competitor)」の3つを分析することで、企業自身の内部要因を把握できるようになります

自社の業界内での立ち位置を理解できるようになり、自社の強みを活かした戦略を立てられるようになります

※すぐに3C分析ができる!テンプレートのダウンロードはこちらから

 

6.4P分析

4P分析は企業の視点からマーケティングする時に用いるフレームワークです。

6-1.企業側の視点でマーケティングをとらえる時に使用するフレームワーク

4P分析は「製品(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)」「販促(Promotion)」の4つを用いて行われます。

この4つを分析することで、自社の特徴や強みを把握でき、マーケティングの施策に役立ちます。

6-2.4P分析は自社商品の開発や改善に使える

4P分析は自社商品やサービスの開発や改善に使えます。自社の強みに沿った開発や改善ができるのが特徴です。

※すぐに4P分析ができる!テンプレートのダウンロードはこちらから

 

7.4C分析

4C分析とはユーザー視点のマーケティング分析が行えるフレームワークです。

7-1.顧客視点を把握する時に使うフレームワーク

先ほどの4P分析は企業視点ですが、4C分析は市場と顧客に絞ったフレームワークになり、4P分析の発展型とも言われています。

「顧客価値(Customer Value)」「価格(Cost)」「利便性(Convenience)」「コミュニケーション(Communication)」の4つを分析していきます。

4Cを分析することで、ユーザーにどのように商品やサービスをアピールすればいいのかがわかります。

7-2.4C分析は自社商品の開発や改善に使える

顧客視点を把握することで、顧客に受け入れられる商品やサービスがどういうものなのかが分かるようになります

自社商品やサービスの開発や改善に活用でき、より顧客のニーズにあった商品やサービスを提供できるようになります。

※すぐに4C分析ができる!テンプレートのダウンロードはこちらから

 

8.SWOT(スウォット)分析

SWOT分析は自社の強みや弱み・環境や要因を把握することができるフレームワークです。

8-1.自社の現状を把握する時に使うフレームワーク

SWOT分析は「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の4つの要素を使って行う分析です。

SWOT分析はさらに縦軸「内部環境」と「外部環境」、横軸「プラス要因」と「マイナス要因」を組み合わせて分析していきます。

8-2.自社の強みを活かした戦略や弱みをカバーする戦略を作りたい時に使える

SWOT分析は自社の強みだけでなく弱みも見つけられるフレームワークです。強みを活かした戦略だけでなく、弱みをカバーする戦略も見つけることができるようになります。

また内部要因だけでなく外部要因も含めて考えるため、外的な要因が発見できるというメリットがあります。

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9.5Forces(ファイブフォース)分析

5Forces(ファイブフォース)分析は名前の通り、5つのフォース(Forces:脅威)を分析するフレームワークです

9-1.自社の収益性を高めるために用いられるフレームワーク

5Forcesの「5つのフォース」は下記です。

・競争相手の力(Rivalry among existing competitors)
・新規参入の脅威(Threat of new entrants)
・代替品の脅威(Threat of substitute products or services)
・顧客の交渉力(Bargaining power of buyers)
・供給者の交渉力(Bargaining power of suppliers)

5Forces分析はこれらの脅威を分析して、企業やビジネスの競争環境や市場の魅力度を把握し、適切な戦略を立てるのに役立ちます

9-2.業界内の競合他社の状況を知る時に使える

5Forces分析を行うことにより、自社を取り巻く競合他社の状況がわかるようになります。競合他社の状況を知ることで、自社の商品やサービスをどのようにすれば競合からリードできるかの戦略作成に役立ちます

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10.バリューチェーン(価値連鎖)分析

バリューチェーン分析は企業が商品やサービスを生産する際に、どの段階で価値が付加されるかを理解するためのフレームワークです。

10-1.ビジネスの効率性や競争力を向上させるためのフレームワーク

バリューチェーンは直訳すると「価値連鎖」という意味になります。バリューチェーン分析は企業の事業活動を一連の流れととらえて分析や事業戦略を考える方法です。

自社を分析するフレームワークの一つで、自社の優位性の強化や業務効率化を図るものです。

バリューチェーン分析は下記のように分析していきます。

まずは自社のバリューチェーンを洗い出します。下記のバリューチェーンを書き出してみます。

・購買物流
・製造
・流通
・販売
・サービス

次にそれぞれのバリューチェーンにかかっている工程やコストを書き出していきます。

・インフラ
・人事・労務・管理
・技術開発
・調達

バリューチェーンと工程とコストを書き出すことで、どの部分にコストがかかり過ぎているか、どの部分に利益を見出せるのかなどが分かるようになります。

バリューチェーン分析は、各段階で効率化や改善を行うことで企業の競争力を高めるのに役立ちます

10-2.バリューチェーンモデルはコスト削減や利益を出したい時に使える

バリューチェーン分析を行うとわかりますが、同じような商品やサービスを作っていても、そのバリューチェーンは企業でそれぞれ異なります。

バリューチェーン分析をすることで他社との差別化を計るにはどうしたらいいかがわかるようになります

また商品やサービスを作っている過程のどこでコストがかかっているのかを把握できるようになり、利益の出し方や創出、コスト削減にも繋がるようになります

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11.フレームワークを活用して自社マーケティングを成功させよう!

今回はマーケティングにおけるフレームワークについて、下記を説明しました。

  • マーケティングにおいてフレームワークは重要
  • フレームワークにはメリットもあるが注意点もある
  • 分析する時はテンプレートを使うと便利

フレームワークはテンプレートを使ってご自身で簡単に分析や事業戦略設計ができます。

しかしフレームワークを使って精密な分析や事業戦略設計ができたとしても、その後のマーケティング展開が大切になってきます。

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

自社のマーケティング展開に関するご相談はにお困りの方はお気軽にこちらよりご相談・お問い合わせください。

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