Instagramでフォロワーを増やす教科書|3ステップをプロが徹底解説!
マーケティングやSNS運用に携わる方なら、一度はエンゲージメントという言葉を耳にしたことがあるでしょう。
このエンゲージメントという言葉は、マーケティング以外の分野でも使われます。例えば「従業員エンゲージメント」という使われ方をし、その意味は非常に幅広く多岐に渡っています。
今回は、マーケティングにおけるエンゲージメントについて下記を説明します。
- そもそもエンゲージメントとは?
- マーケティングにおけるエンゲージメントの意味
- エンゲージメントが重要視される理由
- エンゲージメント率とは
- SNSやGA4におけるエンゲージメントの定義
- エンゲージメント率を高めるポイント
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目次
1.エンゲージメントとは
まずはエンゲージメントについて概要を説明します。
1-1.そもそもエンゲージメントとは?
元々エンゲージメント(engagement)には、 「婚約」や「約束」といった意味があり、「エンゲージリング(婚約指輪)」という使い方をされます。
さらに広げた意味では、「関与」や「参加」といった何かに積極的に関わる姿勢を指します。
またエンゲージメントは様々な分野で使われる言葉です。
今回のマーケティングだけでなく、例えば「社内エンゲージメントを高める」という使われ方をします。
社員が会社やそのミッション、価値観や目標に対してどれだけ積極的に関わり、情熱を持って働いているかを指す言葉です。
1-2.マーケティングにおけるエンゲージメントとは
マーケティングにおける「エンゲージメント」とは、ユーザーと企業、またはその商品・サービスとの双方向の関わりを指します。
企業とユーザーの間で双方向のコミュニケーションや交流が活発に行われることで、ユーザーは企業やその商品・サービスに対して愛着や信頼感を持つようになります。
このエンゲージメントの深まりが、長期的な顧客関係の構築やブランド価値の向上に繋がります。
2.エンゲージメントが重要視される理由
エンゲージメントを活用したマーケティングは「エンゲージメントマーケティング」とも呼ばれ重要視されています。ここからはエンゲージメントが重要視される理由を解説します。
2-1. マーケティングの変化
ネットやSNSが普及する以前、マーケティングは企業がユーザーに対して一方的に情報を発信する形態が主流でした。例えば、テレビやラジオにおけるCMや新聞・雑誌の広告です。
近年、商品やサービスの種類が増えたことで、ユーザーは数多くの選択肢の中から自分の好みに合ったものを選ぶようになりました。
そのためマーケティングもユーザーの動向を加味しなければ競争に勝てなくなってきたという背景があります。
2-2. ユーザーの発言の場が多くなった
重要視されるようになった理由として、SNSやブログなどの普及でユーザーが個人の声を発信する場が多くなったことも挙げられます。
ユーザーが企業だけでなく他ユーザーの声も参考にして商品やサービスを選ぶようになり、マーケティング方法も変化してきました。
2-3. ユーザーの購入方法の変化
ネットやSNSが普及する以前のユーザーは「AIDMA(アイドマ)の法則」で商品やサービスの購入を行っていました。
AIDMAの法則は、次の5つのステップの頭文字を取ったもので、ユーザーの購買行動を以下のように段階的に説明したものです。
・Interest(興味): 商品やサービスに関する情報を得て、興味を持つ
・Desire(欲求): 商品やサービスを欲しいと感じる
・Memory(記憶): 商品やサービスの情報や感情が記憶される
・Action(行動): 実際に商品やサービスを購入する行動に移る
ネットやSNSが普及した近代は「AISAS(アイサス)の法則」で購入するユーザーが多くなってきました。
AISASの法則は以下の5つの要素から成り立っています。
・Interest(興味): 商品やサービスに対する興味を持つ
・Search(検索): インターネットを利用して、ユーザーが商品やサービスに関する情報を自分で検索
・Action(行動): 商品やサービスを購入する、または利用する行動に移る
・Share(共有): 購入後や使用後に、その体験や感想をSNSなどで共有
AIDMAの法則とは違い、「Search(検索)」「Share(共有)」という新しいプロセスが入っています。
この「Search(検索)」「Share(共有)」でユーザーにアプローチする必要があり、マーケティング方法が変化しました。
3.エンゲージメント率とは
エンゲージメントと一緒にエンゲージメント率という言葉も良く聞きます。ここからはエンゲージメント率について解説します。
3-1. エンゲージメントとエンゲージメント率の違い
エンゲージメントとエンゲージメント率はほぼ同じ名前ですが違いがあります。
◎エンゲージメント
エンゲージメントとは、ユーザーと企業やその商品・サービスとの双方向の関わりやつながりを指します。ユーザーが企業のコンテンツ(SNS投稿、Webサイト記事、広告など)に対してどれだけ積極的に関与しているかを示します。
エンゲージメントは以下のような具体的なアクションを含みます。
・Webサイトでの「クリック」や「訪問回数」
・メルマガの開封やリンクのクリック
・商品のレビュー投稿
◎エンゲージメント率
上記で説明したエンゲージメントの量を基にして、そのコンテンツがどれだけユーザーの関心を引いたのか測るための指数です。エンゲージメント率は通常パーセンテージで示されます。通常「エンゲージメント率が高い」ほど企業とユーザーで交流が行われていると考えられます。
エンゲージメント率の求め方はいろいろありますが、主に下記のような方法で算出されます
エンゲージメント数(いいね、コメント、シェアなどの合計)÷インプレッション数(またはリーチ数)×100
ただ、エンゲージメント率が高ければいいというわけではありません。例えばSNSでよく見られる炎上などもエンゲージメント率が高い状態になります。
エンゲージメント率は数値だけでなく、ユーザーがどのような興味をもって反応しているのかを見るようにしなくてはいけません。
4. SNSにおけるエンゲージメントの定義
SNSによるエンゲージメントは「いいね」「リツイート」「リポスト」などの投稿に対する反応をいいます。ここからは代表的なSNSのエンゲージメントについて説明します。
4-1. X(旧Twitter)のエンゲージメント
Xにおけるエンゲージメントの確認方法は、ポスト(ツイート)した投稿をクリックし、投稿下にある「ポストアクティビティを表示」をクリックします。
ポストアクティビティを表示すると、いいねやリツイートと一緒にエンゲージメントが表示されます。
※Webブラウザ版では引用・リポスト・いいねの数しか確認できません(2024.8現在)
Xにはエンゲージメントについて下記のように書いてあります。
Xのエンゲージメント率の出し方は下記です。
インプレッション数(ユーザーがツイートを見た回数÷エンゲージメントの総数(クリック・リツイート・返信・フォロー・いいね)×100
4-2.Instagramのエンゲージメント
Instagramでエンゲージメントを確認するには、投稿左下の「インサイトを表示」をクリックします。
またインサイトを表示するにはプロアカウント(旧ビジネスアカウント)への切り替えが必要になります。
※Instagramのインサイトの見方は下記のコラムも参照ください。
インスタのインサイトの見方とは?表示されない時の対応方法やリーチ・トロフィーマークの意味まで丁寧に解説!
Instagram(インスタ)のインサイトとは、Instagramが公式に提供している分析ツールのことです。 Instagramのアカウントを持っている方なら、誰でも無料で使うことができます。 しかし「見方がよくわからない」「そもそもインサイトが表示されない」という方もいるのではないでしょうか。
Instagramにおけるエンゲージメント率の出し方は様々な方法がありますが、下記が一例です。
エンゲージメント数 ÷ リーチ数(またはインプレッション数・フォロワー数)× 100
Instagramのエンゲージメント率は明確には決まっていません。一つの算出方法と決めたらその算出方法で統計を取り続けるのが大切です。
4-3.TikTokのエンゲージメント
TikTokのエンゲージメントはインサイトから下記のいいねやコメント数などの数値を確認して計算します。
(いいねの数+コメントの数+シェアの数)÷ビューの数×100
5.GA4におけるエンゲージメントの定義
GA4とはGoogleが提供する最新のWeb解析ツールです。GA4には従来のユニバーサルアナリティクス(UA)の世代にはなかったエンゲージメントという指数が登場しています。
ここからはGA4におけるエンゲージメントの定義を説明します。
5-1.GA4では「エンゲージメント」を重視
先ほど説明した通り、GA4の前のバージョン「UA(ユニバーサルアナリティクス)」ではエンゲージメントという概念はありませんでした。
GA4で「エンゲージメント」という指数が登場し、この指数を重視しています。
5-2.GA4のエンゲージメントとは
Googleの公式アナリティクスヘルプでは、「ユーザー エンゲージメントとは、ウェブページがフォーカス状態にあった時間、またはアプリの画面がフォアグラウンド表示されていた時間の長さを指します」と記してあります。
※フォーカス状態とは対象物に焦点が合っている状態、フォアグラウンド表示とはマルチタスク環境においてあるアプリケーションが前面に表示されている状態を指しています。
つまりGA4におけるエンゲージメントとは、ユーザーがサイトやアプリに対する操作(スクロールや動画の視聴など)を表しています。
これは単にページを開いているのではなく、あくまでも開いているページが動作している状態を示します。
エンゲージメントが発生する定義は「10 秒以上続いたセッション」「コンバージョン イベントが 1 回以上発生したセッション」「ページビューまたはスクリーン ビューが 2 回以上発生したセッション」などになります。
GA4におけるエンゲージメント率は「ウェブサイトまたはモバイルアプリにおけるエンゲージメント セッションの割合」とアナリティクスヘルプに記載されています。
6.エンゲージメント率を高めるポイント
エンゲージメントは現在のマーケティングにおいて重要な指標です。エンゲージメントを高めるにはどうすればいいのでしょうか。ここからはポイントを説明します。
6-1.ユーザーとコミュニケーションをとる
例えばSNSの投稿にユーザーからの反応があった場合、いいねやコメントなどのリアクションをしましょう。ユーザーに反応することで、企業に対しての好感度や信頼度・親しみやすさが高まります。
また、どんな投稿にユーザーからの反応があったかを統計するのもいいでしょう。リアクションの多かった記事から、反応がよい投稿の傾向を読み取ることができます。
6-2.ペルソナの設定
ペルソナとはマーケティングにおいては自社の製品やサービスのターゲット像を具体的にイメージしたものを指します。
ペルソナを設定することで、よりターゲットとなるユーザーを可視化し、ユーザーにアプローチできるようになります。
※ペルソナに関しては下記のコラムも参照ください。
ペルソナとは?マーケティングにおける作り方や意味、成功事例を徹底解説
マーケティング、特にコンテンツマーケティングを行う際にペルソナ設定は必要だと言われています。「ペルソナマーケティングは古い」という意見もありますが、ペルソナを作ることには様々なメリットがあります。
6-3.投稿に一貫性を持たせる
特にSNSでは投稿に一貫性を持たせることが重要です。
てにをはを揃えたり、文体の雰囲気を合わせたりなど、なるべく一人の人物が投稿しているように見せるのが大切です。
先ほどご紹介したペルソナを設定するのもよいでしょう。
6-4.定期的な投稿を続ける
投稿は定期的に続けることで、ユーザーの認知度が上がり自然とエンゲージメントも高まっていきます。
週に何回、何時など、定期的に投稿しましょう。投稿スケジュールを作成するのも良いです。
6-5.エンゲージメントの数値を分析する
インサイトなどを元にエンゲージメントの数値を分析するのも良い方法です。
最近では多種多様なSNS分析ツールもあります。分析ツールの活用も良いでしょう。
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引用:「ooowl(オウル)」公式ホームページより
7.まとめ:エンゲージメントを高めて自社商品やサービスを広めよう!
今回はマーケティングにおけるエンゲージメントについて、下記を説明しました。
- ユーザーと企業、またはその商品・サービスとの双方向の関わりを示す
- マーケティングの変化などによりエンゲージメントが重要視されるようになった
- GA4ではユーザーがサイトやアプリに対する操作を表している
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