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Z世代とは?詳しく解説!X,Y,α世代との違い・効果的なWebマーケティング手法

公開: 更新: SNS運用

Z世代とは_語源・特徴・Webマーケティング手法

Z世代(ゼットせだい)とは「1990年代後半~2010年頃に生まれた世代」を指す用語。アメリカ発祥の言葉で、メディアでもよく取り上げられている話題のキーワードです。

「Z世代」以外にも、X世代・Y世代、ミレニアル世代など「世代」に関するキーワードはよく耳にしますよね。しかし、特に注目されているのが「Z世代」。

Z世代に企業・商品を知ってほしい!」「Z世代に向けてPRしたい!」という方も多いのではないでしょうか?

今回のコラムでは「Z世代」について下記を解説します!

  • Z世代の定義や語源
  • Z世代と他の世代との違い
  • Z世代向けに効果的なWebマーケティング手法

ユニークワンでは「特定のターゲットにアプローチしたい!」というお客様を支援してきた実績がございます。詳しくはこちらよりお問い合わせください。

 

1.Z世代とはどういう意味?定義や語源は?

「Z世代」とは、一般的に1990年代後半〜2010年前半生まれの世代を指す用語です。2020年代の現在からみると、10代から20代前半の若者のことを指します。

近年生まれた用語なので、厳密な定義は存在しません。ただし、「Z世代」という用語の語源(由来)は、アメリカ合衆国であると言われています。

日本で「Z世代」という言葉が広まったのは、2021年ごろから。2021年にはユーキャン「新語・流行語大賞」のトップ10に選出されるほどの用語となりました。

Googleトレンドを見ても、2021年ごろから急激に人気度が増えてきたことがわかります。

Z世代_googleトレンド

(引用元:Googleトレンド「Z世代」の調査結果/過去5年分・2022年11月16日調査)

 

2.世代別の特徴とは?X,Y,Z,α世代をそれぞれ解説

「Z世代」以外にも、世代を表す用語があります。生まれ年に応じて、下記のような区分けとなっています。

用語 説明
X世代 1965年~1980年生まれの人
Y世代 1981年~1990年代半ば生まれの人
Z世代 1990年代後半〜2010年前半生まれの人
α世代 2010年前半以降に生まれた人

どの用語も絶対的な定義はないですが、一般的に言われているのは上記の定義です。

上記定義の一部は、リンダ・グラットン著「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図」を参考にしています。

次に、各世代の特徴をみてみましょう。

2-1.Z世代

本記事のメインとなる「Z世代」から特徴をご紹介します。

「Z世代」は、1990年代後半〜2010年前半生まれの世代を指す用語です。2022年の現在からみると、10代から20代前半の若者のことを指します。

Z世代の特徴として「デジタルネイティブ」「SNSネイティブ」「共感重視」「タイムパフォーマンス(効率)重視」の4つが挙げられます。

(1)デジタルネイティブ

Z世代で最も特徴的なのは「デジタルネイティブ」ということ。

Y世代の一部にも当てはまることですが、Z世代は生まれたころからインターネット環境が整備されています。「分からないことはインターネットで調べる」「インターネットで動画を楽しむ」という行動が当たり前の世代です。

10代前後でスマホやパソコンなどを手にしているため、デジタル機器を使いこなしている人が多いのも特徴です。他の世代に比べて、より早い時期からスマホに慣れ親しんでいるといえます。

(2)SNSネイティブ

sns-image

スマホに慣れ親しんでいるZ世代は「SNSネイティブ」ともいえます。

スマホの普及とともに広がったSNSサービス。Z世代は、Twitter・Instagram・TikTokなど、さまざまなSNSを使いこなしています。

自分で投稿するだけではなく、普段の情報収集にもSNSを活用するケースが多いです。

(3)「共感」を大切にする

Z世代は「共感」を大切にする傾向があるといわれています。

SNSで他者から「いいね」をもらう・「いいね」をするのが当たり前のZ世代。「共感した!」というシグナルが可視化される状況が当たり前です。

モノがあふれる現代において、商品性能ではほとんど差が分からないことも。Z世代は「ブランド」や「商品性能」だけでなく、ストーリーへの共感を重視すると考えられます。

(4)「コスパ」だけでなく「タイパ」も大事

Z世代は「タイムパフォーマンス(タイパ)」を重視する人が多いといわれます。

「タイムパフォーマンス」とは、「時間」の価値を大切にする考え方。Z世代は、短時間で満足感を得られる「タイパ(タムパ)が高い」モノ・コトの消費が盛んな傾向があります。

株式会社SHIBUYA109エンタテイメントの調査によると、Z世代(15-24歳)のうち85%がタイムパフォーマンスを重視するそうです。

同調査によると「タイパ」を重視する理由として「自分が価値を感じるコトに、時間を割きたいから」が約50%と最も多い結果でした。

Z世代_タイムパフォーマンス

(引用元:Z世代の映像コンテンツの楽しみ方に関する意識調査|株式会社SHIBUYA109エンタテイメントのプレスリリース

Webコンテンツが溢れ、倍速視聴・スキップ再生が当たり前のZ世代。「自分が好きなものを効率的に見たい」という価値観を持っていると考えらえます。

2-2.X世代

「X世代」は、1965年~1980年生まれの人を指す言葉。2022年現在、40代前半~50代後半の方が対象です。Z世代の親世代にあたります。

X世代は、幼少期にテレビに親しみ、成人後にインターネットの普及を体験した世代。情報収集の際にもTVや雑誌、SNSなど様々な媒体をバランスよく利用する傾向があります。

2-3.Y世代

「Y世代」は、1980年代初頭から1990年代半ばに生まれた人を指す言葉です。2022年現在では、20代後半~40代前後の世代を指します。

Y世代は、日本では「氷河期世代」と呼ばれることもあります。バブル崩壊をはじめとする不景気を経験しているため「安定性」を重視する傾向にあると言われている世代です。

Y世代は、子供の頃からインターネット環境に触れる人が多いです。X世代に比べて、スマホやSNSに慣れ親しんでいるといえます。

2-4.α世代

「α世代」とは、2010年前半以降に生まれた世代をさします。2022年現在では、0歳~10代になる手前の子どもたちが該当します。

アルファベット順でZの次の文字がないため、ギリシャ文字の1番目の文字である「α(アルファ)」が用いられたと考えられます。

α世代は、義務教育課程からプログラミング教育が盛ん世代。さらに昨今の新型ウイルス流行もあり、タブレットを通じたオンライン授業も日常的です。

デジタルネイティブなZ世代と比べても、α世代を取り巻くデジタル環境はより大きく変化しているといえます。

2-5.【参考】ミレニアル世代

X,Y,Zなど、アルファベット以外でよく聞くのが「ミレニアル世代」。

ミレニアル世代とは、2000年代に成人・社会人となる世代を指します。「ミレニアル」とは英語で「千年紀の」という意味。1980年代から2000年代初頭までに生まれた人を指すことが多いです。「Y世代」と似ています。

 

3.Z世代が注目される理由

Z世代が、他の世代に比べて注目される理由は2つあります。

3-1.今後の社会における中核となる存在

Z世代は、今後の社会を回していく中心世代です。現在は学生も多いZ世代ですが、近い将来には消費の中心となっていきます。

少子高齢社会の日本では、Z世代の割合は大きくありません。しかし、全世界で見るとZ世代の全世界人口は25億人にのぼり、全世界人口比率の約32%を占めています。

インターネットを駆使することから、国を超えてボーダレスに消費行動が起きやすいともいわれています。

3-2.影響力が強い

インターネット上の発信力が非常に高く、世間への影響力が強いことも、Z世代が注目を集める理由のひとつ。

Z世代は、インターネットを使いこなせる人が多い世代です。そのため、SNSやブログなどを通じて、自分の考えを発信するのに長けています。

情報の拡散に抵抗がないのもZ世代の特徴。一般ユーザーが投稿した内容でも「あるある!」「おもしろい!」と感情を揺さぶることができれば、あっという間に拡散されます。

 

4.Z世代に効果的にアプローチ!おすすめのWebマーケティング手法4選

今後、日本の経済における中心となるZ世代。彼らに商品を知ってほしい・購入してほしい場合に効果的なWebマーケティング手法を4つご紹介します。

4-1.SNSで見つけてもらう・交流する

Z世代は、SNSを活用するユーザーが多いです。商品・サービスを見つけてもらうには、企業もSNSを積極的に活用する必要があります。

ただし、やみくもにSNSアカウントを開設して投稿すればいいわけではありません。ユーザーのSNS利用シーンと商材に応じて、相性のいいSNSを活用するのがポイントです。

下記の調査をみると、SNSのイメージはサービスごとに異なります

Z世代_SNSのイメージ

(引用元:「日本のZ世代意識調査:SNSのイメージや消費感度編」~Z世代は新商品に興味が薄い人が圧倒的!?~|株式会社ネオマーケティング

たとえば同じ会社のSNSアカウントだとしても、下記のように投稿テイストを使い分けるといいでしょう。

・YouTube:ながら見のユーザーが多いので、長時間見ても飽きないコンテンツを投稿する

・Twitter:情報収集をする人が多いので、ノウハウ・お役立ち系の投稿をする

・TikTok:トレンドを探す人が多いので、流行りに合わせた投稿をする

各SNSサービスの活用方法については、こちらのコラムもご覧ください。

SNSとは?【超基本】主要の6種類・使い方をわかりやすく解説

今回のコラムでは、初心者向けに「SNSの基本」を分かりやすく解説。国内で多く利用されている6つのサービス(Facebook/Instagram/Twitter/LINE/YouTube/TikTok)の特徴を解説します。

4-2.オウンドメディアで「共感・応援」の気持ちを持ってもらう

インターネット上で膨大なコンテンツに触れるのが当たり前のZ世代。ソーシャルネイティブの彼らは、投稿者が「本当に好きで」投稿しているのか「PRとして仕方なく」投稿しているのかをすぐに見抜けます。

つまり「本当におススメしたい」という気持ちのこもったコンテンツは、Z世代から共感を得やすいのといえます。

企業の情報発信においても、「短期的に売り上げにつなげる」ための広告施策だけでなく「ユーザーのためになる情報」「本当に好きだから発信したいコンテンツ」を発信することが重要です。

ユーザーの興味関心に寄り添ったコンテンツを発信することを「コンテンツマーケティング」と言います。なかでも主要なのは「オウンドメディア」の取り組みです。

オウンドメディアとは、直訳すると「自社で保有するメディア」。Webマーケティングの文脈では「自社で保有し、情報発信を行うブログ形式のWebメディア」を意味することが多いです。

※当社のコラムやnoteも、オウンドメディアの一種です。

Z世代_オウンドメディア

オウンドメディアで成果を出すには、長期的・継続的に取り組む必要があります。

ただし、ユーザーに寄り添った情報発信を地道に続けることで「この企業は信頼できるな」とイメージアップにつながります。

オウンドメディア運用については、こちらの記事もご覧ください。

オウンドメディアとは?【入門ガイド】意味やメリット、運用のポイントを事例つきで解説!

オウンドメディア運用の目的やメリット、運用方法、よくある困りごとへの解決策について解説します。

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4-3.ニーズ顕在層に見つけてもらえる「リスティング広告」

「Z世代はSNSを使うので、検索エンジンを使わないのでは?」という印象を持つ方も多いはず。

しかし、博報堂生活総合研究所の調査によると20代のブラウザ検索回数は増加しています。

20代の検索行動_博報堂生活総合研究所

(引用元:「検索離れ」は本当? データから浮かび上がる若者の意外な検索行動 | デジノグラフィ | 生活総研 | Diginography

つまり、「若者の検索離れ」は起きていないどころか、むしろブラウザで何かを検索する頻度は増えているのです。

SNSで新しい情報を見つけて興味を持ったら、検索エンジンで具体的に調べます。興味を持って検索したユーザーにアプローチできるのが「リスティング広告(検索連動型広告)」です。

Z世代_リスティング広告

(引用元:Google検索結果・2022年11月17日時点)

リスティング広告は、ニーズ顕在層に広告を届けることのできる手法です。検索エンジンで情報を積極的に探しているユーザーなので、ランディングページ(クリックした後に表示されるページ)がニーズを満たすものであれば、コンバージョンにつながる可能性も高いです。

リスティング広告は、広告を出したいキーワードを選べます。自社商材に関連したキーワードをピンポイントに狙うことができます。

リスティング広告については、こちらのコラムもご覧ください。

リスティング広告(検索連動型広告)とは?【2022年7月最新】仕組み・特徴・注意点を解説!

「リスティング広告」は、検索画面に表示される広告。リスティング広告の仕組みと特徴、検索広告におすすめの業種や初心者にありがちな落とし穴などを紹介します。

4-4.インフルエンサーを活用する

SNSの普及により、発信力のある個人=インフルエンサーの影響力が強まっています。

Z世代_インフルエンサーのイメージ

SNSの活用が活発な現代では、企業自身が発信する情報よりも消費者のクチコミが重視される傾向があります。

Z世代_インフルエンサー

(株式会社オールアバウト「買い物とインターネットに関する調査」 ,2017年を参考に作成)

インフルエンサーの投稿は、商品の感想をユーザーと同じ目線で伝えることができます。

企業自身の情報発信だけでなく、影響力のある第三者の情報発信も積極的に活用していくことで、Z世代に商品・サービスの魅力を届けることができるでしょう。

 

5.まとめ:Z世代へのアプローチ、カギは「共感」!

今回は「Z世代」の語源や特徴、効果的なWebマーケティング手法について解説しました。

  • Z世代は「1990年代後半~2010年頃に生まれた世代」
  • Z世代という言葉の起源はアメリカ
  • デジタルネイティブで日ごろから多くのコンテンツを見る
  • Z世代マーケティングのカギは「共感」

Z世代へ効果的にPRするには、さまざまなチャネルから「共感」を生むコンテンツを発信するのがポイントです。

ペイド施策(Web広告など)オーガニック施策(SNS・オウンドメディアなど)をバランスよく行う必要があります。

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