YouTubeで収益化する条件とは?広告収入の仕組み・企業のYouTube活用方法を解説!
VSEOとは、動画コンテンツを検索エンジン・動画サイト(YouTubeなど)で上位表示狙う施策です。VSEOは「Video Search Engine Optimization」の略で、「動画検索エンジン最適化」という意味になります。
スマホでの動画視聴時間は年々増加しています(Digital Trends 2019上半期|ニールセン デジタル株式会社)。動画マーケティングに力を入れる企業も増えており、施策の一つとして「VSEO」を検討するケースが少なくありません。
この記事では、「動画コンテンツをマーケティングに活用したい!」という方に向けて、下記を解説します。
- VSEOとは?基礎知識
- 今すぐできる8つのVSEO対策
- 動画コンテンツで大きな成果を生むためのポイント
- VSEO対策をプロに相談する際の見極めポイント
ユニークワンでは、動画活用・YouTubeチャンネル運用に関するご相談も多く承っております。詳しくはこちらよりお問い合わせください。
目次
1.VSEOとは?
はじめに、VSEOについて基本的な内容を説明します。
1-1.検索エンジン・動画サイトの検索結果で上位表示を狙う
VSEO(Video Search Engine Optimization)とは、「動画検索エンジン最適化」を指す用語です。主にYouTubeをはじめとした動画サイトやGoogleなどの検索エンジンで、動画コンテンツが上位表示されることを狙います。
VSEOを適切に行うことで視聴数が増え、認知度向上につながると期待されています。
1-2.VSEOが重要な理由
VSEOが重要な理由は、Web上で動画コンテンツが増え続け、視聴時間も増加しているためです。
ニールセンが2019年に発表した調査によると、スマートフォンからの動画視聴時間は、5年で約4倍にも増加しています(参考:Digital Trends 2019上半期|ニールセン デジタル株式会社)。
(Digital Trends 2019上半期|ニールセン デジタル株式会社 を元に作成)
動画コンテンツの存在感が増す中で、検索結果からユーザーに自社サービスを認知してもらうことが、購入・成約につながる第一歩となります。
また、動画1分間の情報量は「Webサイト3,600ページ分」に相当するといわれています。そのため、商品やサービスを「知るきっかけになった」「好きになった」という態度変容が起こりやすいのも特徴です。
1-3.VSEOの効果と課題
VSEO対策を適切に実施すると、検索エンジンや動画サイトで上位表示され、再生回数が増加しやすくなります。結果として、ブランドの認知度向上が期待できるでしょう。動画をきっかけにエンゲージメントが高まり、新たなファンの獲得にもつながります。
一方で、VSEOで効果を実感するには、知識・リソースの面で課題を抱える企業も少なくありません。
効果的なVSEOを行うには、単に動画をアップし続けるだけでは不十分です。「戦略」に基づき、他のマーケティング手法と連携しながら実行と改善を繰り返すのが重要になります。
2.VSEOに影響を与える要素
VSEOのなかでも、「YouTube検索」において影響を与える要素は、YouTube公式ヘルプに記載があります。
2-1.タイトル・説明・動画の内容
タイトルや説明文、動画の内容と検索ニーズの一致度は、表示順位に影響する大きな要因です。特に、タイトル・説明文(概要欄)に、動画と関連性が高く、検索されやすいキーワードを適切に盛り込むのはすぐに取り組むべきでしょう。
2-2.エンゲージメント
公式ヘルプによると「検索から特に多くのエンゲージメントが引き出された動画」という要素がランキングに影響します。
エンゲージメントとは、動画へのリアクションのこと。視聴、高評価、チャンネル登録などの反応をさします。動画の途中や最後で、いいねやコメント、高評価を促すシーンを挿入してみましょう。終了画面で、他の動画やチャンネル登録を促す設定を追加するのもおススメです。
2-3.Webページに埋め込まれてる動画の場合
Webページに埋め込まれている動画の場合、Googleからクロールされることで検索結果の表示対象になります。クロールされるためには、サーチコンソールから動画サイトマップまたはMRSSフィードを送信しましょう。
3.今すぐ実践できる!8つのVSEO対策
ここからは、この記事を読んだ後にすぐ実践できるVSEO対策を8つご紹介します。
3-1.動画と関連性が高く、検索されやすいキーワードを見つける
検索結果で上位に表示されるには「キーワードと動画の関連性」が重要になります。動画と関連のあるキーワードを実際に検索してみて、予測変換で出てくるものや他の動画で使われているキーワードを確認しましょう。
さらに、キーワードの検索ボリュームを把握することも重要です。
(1)検索エンジン上の検索ボリュームを知る
検索エンジン上での検索ボリュームを知りたい場合は「Googleキーワードプランナー」を使うと良いでしょう。キーワードプランナーはGoogle公式のツールで、SEO対策やリスティング広告で狙うキーワードを見つけたり、キーワードごとの検索ボリュームを確認したりできるツールです。
キーワードプランナーはGoogle広告内のサービスで、本来はWeb広告の出稿が前提となっています。広告出稿の予定がない方でも無料で利用できる仕組みになってはいますが、検索ボリュームの数値が概算数値(1,000~1万、1万~10万など)で表示されます。
具体的な検索ボリュームの数値は、Google広告を一定額出稿すると確認できるようになります。
キーワードプランナーについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
(2)YouTube上の検索ボリュームを知る
YouTubeにおける検索ボリュームを調べるには、YouTubeアナリティクス内の「リサーチ」機能を使います。
たとえば「ハンバーグ 作り方」のキーワードを入力すると、YouTube全体の視聴者がどのようなキーワードをどのくらい検索しているのか、一目で確認できます。
検索ボリュームの具体的な数値は出てきませんが、検索ボリュームの人気度(高・中・低)が表示されます。また、チャンネルの視聴者や類似したチャンネルの視聴者が過去28日に検索したキーワードも確認可能です。
3-2.キーワードをタイトル・概要欄に入れる
検索エンジン・YouTube内検索で表示されやすいように、流入を狙いたいキーワードはタイトル・概要欄へ必ず入れましょう。
やみくもにキーワードを入れすぎると、スパム認定される可能性もあります。あくまで自然な内容の中へ、意識的にキーワードをプラスしましょう。
例えば、上記は「Googleアナリティクス」「アクセス解析」といったキーワードを狙った動画です。ハッシュタグを付けるのも効果的です。
3-3.魅力的な動画タイトルにする
動画タイトルは、ユーザーが動画をクリックするかどうかを左右する重要な要素。キーワードが入っていても、目を引かない平凡なタイトルでは見てもらいにくいです。
動画タイトルは「わかりやすい」だけでなく「興味を惹く」内容にすることがポイント。「読みたい」と思わせるフックがなければユーザーは離脱してしまいます。
フックを作るためのコツは、たとえば下記です。
・数値や具体例を含める:顧客満足度98%・3人に1人が… など
・ターゲットを入れる:〇〇にお悩みの方・新社会人の方へ など…
・読者への問いかけ:みんな知ってる!・知らないと損?など
・記号を使う:【】、!、?など、記号を使ってメリハリをつける
興味をそそるために過剰に煽るのはNG。ですが、ひとめで目に入りやすいタイトルをつけるように心がけましょう。
また、YouTube動画タイトルの文字数は「25-30文字」とコンパクトにするとよいです。特にスマートフォンから見た場合、タイトルが長すぎると表示される文字数が省略されてしまうためです。
3-4.目を引くサムネイルを作成する
ユーザーの興味をひく要素として、動画タイトルと同じくらい重要なのが「サムネイル画像」。おススメ動画一覧・検索結果などに表示される小さな画像を指します。サムネイル画像は、動画内容を一目で伝える「看板」の役割を担います。
(YouTubeにおける「カーテン 選び方」の検索結果)
ユーザーの目に留まるサムネイル画像を作成するポイントとして、下記3つを意識してみましょう。
・動画の見どころを短い言葉で表す
・文字は大きく・メリハリのあるデザインにする
・人物・動物の表情は目立つように見せる
サムネイルのデザインを作る自信がない…という方は、無料で使えるデザイン作成ツール「Canva(キャンバ)」を使うと良いです。サムネイル画像のテンプレートが豊富に揃っており、初心者でもスタイリッシュな画像を簡単に作成できます。
(引用元:Youtubeサムネイルテンプレートでおしゃれなサムネ画像デザインを無料で作成! | Canva)
Canvaの使い方については、こちらの記事もぜひご覧ください。
Canva(キャンバ)の使い方を【初めから丁寧に】解説|初心者でも無料でプロ並みの画像が作れるツール
この記事では、Canvaの始め方・使い方を初心者向けに解説!スタイリッシュな画像を作成するコツもお伝えします。
3-5.タイムスタンプでわかりやすく
「タイムスタンプ」とは、動画にチャプターを付けられる機能です。動画の内容に目次を付けることで、見たい情報をスムーズに閲覧できるようになります。
概要欄にて、上記のように「タイムスタンプ(00:00)」と「見出し(内容)」をリスト形式で並べると、タイムスタンプが生成されます。設定によっては、自動的にチャプターを生成することも可能です。
タイムスタンプが設定してあると、検索結果にも表示されることがあります。ユーザーにとって、より興味のある部分から視聴できるので好意的な印象になるでしょう。
チャプター機能(タイムスタンプ)については、下記へルプをご覧ください。
動画チャプター|YouTubeヘルプ
3-6.字幕・翻訳を設定する
動画への字幕・翻訳の設定も、VSEO対策の一つ。音声が再生できない環境でも動画内容がわかるようにすることで、エンゲージメントが高まると期待できます。
YouTube Studio内の「コンテンツ」から該当の動画をクリックし、言語を設定します(参考:YouTube公式ヘルプ)。言語を設定すると、「字幕」の部分が有効になるのでクリックしましょう。
「字幕」をクリックすると、自動生成された字幕が表示されます。正しい内容に修正したら「完了」を押します。
海外にもビジネスを展開している場合は、対応する外国語の字幕も追加しておきましょう。
3-7.いいね・高評価などのアクションを促す
検索結果で上位表示されるには、動画のエンゲージメント(ユーザーからアクションをもらう)も重要な要素になります。
動画の途中や最後で、いいねやコメント、高評価を促すシーンを挿入してみましょう。終了画面で、他の動画やチャンネル登録を促す設定を追加するのもおススメです。
終了画面の設定は、YouTube Studioから操作できます。
3-8.YouTubeアナリティクスで分析する
動画を公開して終わり、では改善につながりません。公開してから数週間経ったら、「YouTubeアナリティクス」で分析しましょう。
チャンネル全体の視聴回数・再生時間などはもちろん、動画ごとの流入チャネルや視聴者の属性(年齢・性別など)も細かく見れます。
YouTubeアナリティクスの使い方については、下記コラムもご覧ください!
YouTubeアナリティクスで知ることができる5項目
YouTubeチャンネルの運営に欠かせない「YouTubeアナリティクス」。特に見るべき5つの項目について解説します。
4.VSEOだけじゃない!動画コンテンツで大きな成果を生むためのポイント
検索結果で上位表示を狙う「VSEO」以外にも、企業が動画コンテンツで成果を生むためにできることは多くあります。
4-1.SNS・サイトで拡散する
YouTube上に動画を公開しただけでは、視聴数はなかなか増えません。YouTubeチャンネル以外にも、様々なチャネルで動画を活用しましょう。
たとえば、当社では採用目的の動画を「採用サイト」に埋め込んでいます。
Webサイト以外にも、メルマガやSNSなど多様なチャネルから動画を閲覧できる環境を整えましょう。
4-2.YouTube広告も併用する
VSEOで効果を実感するには、長期的に取り組む必要があります。短期間で確実に成果を上げたい場合は、YouTube広告を活用するとよいでしょう。
YouTube広告は、Googleのデータを用いてさまざまなターゲティングが可能。ユーザー属性や興味関心などで絞り込み、狙いたいユーザーへピンポイントに動画を見てもらえます。
また、認知拡大から成果獲得まで、さまざまな目的に対応したフォーマットがあるのも特徴。詳細については、こちらのコラムもご覧ください!
【全7種類】YouTube広告の種類・出し方を丁寧に解説!費用やターゲティングも分かる
YouTube広告の種類や費用、広告の出し方、YouTube広告で成果を出すコツを解説します。
5.VSEO対策をプロに相談する際の見極めポイント
VSEOで効果を実感できるほどに施策を実行するには、知識・リソースの面で課題を抱える方も少なくありません。効果的なVSEOを行うには、動画マーケティングに詳しい外部会社に依頼するのも一つの手です。
VSEOを相談する会社を選ぶ際の見極めポイントを、3つご紹介します。
5-1.戦略から一緒に考えてくれるか
VSEO対策を相談する際は、戦略立案から具体的な施策まで伴走してくれる会社を選びましょう。
効果的なVSEOを行うには、単に動画をアップし続けるだけでは不十分です。「戦略」に基づき、他のマーケティング手法と連携しながら実行と改善を繰り返すのが重要になります。
VSEOに取り組む目的やターゲットを理解し、効果的なVSEO対策を提案してくれるプロを探しましょう。動画マーケティングだけでなく、マーケティング戦略全般に詳しいとさらによいです。
5-2.媒体に詳しいかどうか
VSEOは、主にYouTubeやGoogleをメインとして取り組みます。媒体の仕様・検索結果のアルゴリズムに対応できる、高いレベルの専門知識をもつ会社を探しましょう。
専門知識をもっているか否かのひとつの目印として、媒体社公認の資格を持っていることが挙げられます。迷った場合は、YouTube認定資格コース や Google広告の認定資格があるかをチェックするとよいでしょう。
ちなみにユニークワンは、Google広告の公式パートナーです。YouTube広告の認定資格保持者が多数在籍しています。動画マーケティングに関するご相談は、こちらよりお気軽にどうぞ。
5-3.データから客観的にアドバイスしてくれるか
VSEOで効果を実感するには、データを基にした客観的な分析が求められます。真摯に対応してくれる会社であれば、動画の再生回数や視聴者の行動データを分析し、効果的な対策を提案してくれるはずです。
VSEOを相談した場合に提出してもらえるレポートのサンプルをもらうと良いでしょう。また、チャットや電話、定例会といったサポート体制もあわせて確認しましょう。
6.まとめ:VSEOで認知度アップ・理解促進を強化しよう
今回は「VSEO(動画検索エンジン最適化)」について、動画マーケティングに力を入れていきたい方向けに解説しました。
- VSEOは、動画サイト・検索エンジンで上位表示を狙うこと
- 適切に行うと認知度アップにつながる
- タイトル・概要欄・サムネイルにこだわるべし
- プロに相談する場合は、戦略立案から伴走してくれる会社を選ぶと良い
効果的なVSEOを行うには、単に動画をアップし続けるだけでは不十分です。「戦略」に基づき、他のマーケティング手法と連携しながら実行と改善を繰り返すのが重要になります。
しかし、専門知識・リソースの面で自社だけでVSEOを実施するのはハードルが高いと感じられる方もいます。ユニークワンでは、動画活用・YouTubeチャンネル運用に関するご相談も多く承っております。詳しくはこちらよりお問い合わせください。