Canva(キャンバ)の使い方を【初めから丁寧に】解説|初心者でも無料でプロ並みの画像が作れるツール
Canvaは2013年にオーストラリアで設立され、現在では世界中で幅広く利用されているオンラインデザインツールです。近年、このCanvaにAI機能「Canva AI」が搭載されたとして、さらに熱い注目が集まっています。
多彩な機能を備え、デザイン制作を効率化する「Canva AI」ですが、
「機能が多すぎて、どんなことができるかわからない」
「Canva AIって無料で利用できるの?」
と気になっている方も多いはず。
そこで、本記事ではCanva AIの使い方や主な機能、活用アイディアや使用時の注意点について、わかりやすく解説します。これからCanva AIを始めたい方や、AI機能をさらに使いこなしたい方は、ぜひ参考にしてください。
- Canvaとは
- Canva AIの主な機能
- Canva AIの活用アイディア
- Canva AI使用時の注意点
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社以上のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
オウンドメディア運用やSNS運用に関するご相談も承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。
弊社ではCanvaの使い方について個別のサポートは承っておりません。
不明点がある場合は、下記の公式ヘルプ・問合せフォームをご覧いただければと思います。
▼Canva公式ヘルプ
https://www.canva.com/ja_jp/help/
▼Canva公式問い合わせフォーム
https://www.canva.com/ja_jp/help/get-in-touch/contact-support/
目次
1. Canva aiとは
1-1. Canvaとは
(引用:誰でも簡単にデザインができる無料ツール「Canva」とは?Canvaの基本機能と人気テンプレートを徹底解説)
Canvaは、オンラインで利用できる無料のグラフィックデザインツールです。PC、スマートフォンいずれからもアクセス・操作が可能で、手軽に本格的なデザインを制作できるのが特徴。直感的に使用できるUIが好評で、初心者からプロのデザイナーまで、幅広い層に利用されています。
▼Canvaについてはこちらの記事もご覧ください
Canva(キャンバ)の使い方を【初めから丁寧に】解説|初心者でも無料でプロ並みの画像が作れるツール
「Canva(キャンバ)」は、スタイリッシュなデザインを簡単に作成できる無料の画像編集ツール。豊富なテンプレート・素材を利用できるので、初心者でも「プロのような」画像を作成できます。
■Canvaの活用可能範囲
多彩なテンプレートを備えているCanvaは、幅広いジャンルでの活用が可能です。主に下記のようなジャンルで頻繁に活用されています。
【SNS運用】
ストーリー・縦型動画: InstagramやFacebookのストーリー用のビジュアルや、YouTubeやTikTok用の縦型動画も作成可能です。
ヘッダーやバナー: SNSのプロフィールヘッダーやカバー画像、バナー広告などもデザイン可能です
【マーケティング資料】
名刺: プロフェッショナルな名刺を簡単に作成することができます。
プレゼンテーション資料: ビジネスプレゼンテーションや講義用のスライドを作成するためのテンプレートも豊富に用意されています。
【その他のコンテンツ制作】
電子書籍の表紙: 自作の電子書籍やレポートの表紙デザインも可能です。
インフォグラフィック: データや情報を視覚的に表現するインフォグラフィックを作成できます。
■Canvaの使用料金
(引用:Canvaの料金プラン:Canva(無料版)、Canvaプロ、Canvaチーム、Canvaエンタープライズのプランを比較)
デザインの作成やテンプレートの活用などのCanvaの基本的な機能は、無料のプランでも十分利用できます。
ただし、無料プランと有料プランでは利用できる範囲が大きく異なるのも事実。主に下記のような違いがあげられます。
【使用できる素材数】
無料プラン:320万点以上
有料プラン:1億2,700万点以上
【デザインのサイズ変更】
無料プラン:デザインサイズの変更不可
有料プラン:ワンクリックでデザインサイズを変更できる機能があり、異なるプラットフォーム用に簡単に調整可能
【ストレージ容量】
無料プラン: 5GBのクラウドストレージ
有料プラン: 最大100GBのストレージ
また、後述するCanva AIの機能をフルに活用するためには、有料プランへの加入が必須と言えるでしょう。
1-2. Canva AIの特徴
(引用:生成AI | Canva)
Cnava AIとは、Canvaに搭載されている生成AI機能の総称です。画像生成、動画生成、テキスト生成など、幅広い機能の使用が可能。この生成AI機能を活用することで、デザインに必要な素材を自動生成し、より効率的にクリエイティブの制作が行えるということで、注目が高まっています。
Canvaの生成AI機能の使用は非常に簡単。様々な機能がありますが、基本的にはすべて下記のステップで使用可能です。
①Canvaを開く
まずはCanvaを開き、ログインしましょう。アカウントを持っていない場合は、アカウントの作成が必要になります。
②デザインを作成
(引用:ホーム – Canva)
「+デザインを作成」ボタンから、新規のデザイン画面を開きます。Instagramの投稿やTikTokなどのショート動画、プレゼン用の資料など、様々なカテゴリからテンプレートを選択できます。
③生成AIを使用
(引用:Canvaデザイン画面)
Canvaデザイン画面のアプリ>探す>AIを活用またはマジック生成から、様々なAIアプリを使用することができます。
また、画面内に配置した画像などの素材を選択して、直接背景除去や画像拡張などのAIを用いた画像・動画編集を行うことも可能です。
2. Canva AIを活用するメリット
この章では、Canva AIの主なメリットを紹介します。
2-1. Canva AIは商用利用可能
Canva AIで生成した素材は、商用利用が可能。広告クリエイティブや自社の商品デザインにも安心して素材を活用することができます。
ただし、Canvaの「AIサービスに関する利用規約」には、下記の禁止事項も明記されています。Canva AIで生成した素材を活用する際には、かならずCanvaの「利用規約」および「AIサービスに関する利用規約」をよく確認するようにしましょう。
また、5. Canva AI使用時の注意点でも詳述しますが、InstagramなどのSNSでは、生成AIを使用したコンテンツを投稿する際には、その旨を明記するよう定められています。Canva AIを用いたコンテンツを使用する媒体の利用規約も併せて確認する必要があります。
・AIサービスによって生成されたコンテンツが、人によって作り出されたものであると誤認させること
・医療に関するアドバイスや、治療、予防、診断、または病気の伝染などに関するコンテンツを提供すること
・法律または金融に関するアドバイスを提供すること
・契約を締結すること、または法的拘束力のある義務を生じさせること
・選挙運動の宣伝用などの政治的コンテンツを生成すること
・ソースコードを生成すること
・スパム、ランサムウェア、キーロガー、ウイルス、またはその他のソフトウェアを生成すること
・ヌード、またはわいせつなポーズ、体液、その他の不敬な内容を含む衝撃的なコンテンツを生成すること
・司法行政またはその他の法的な目的に使用される情報を生成または広く発信すること
・意思決定を完全に自動化すること
(引用:AIサービスに関する利用規約)
2-2. 1つのツールで多彩なAI機能を使用可能
多くの生成AIツールは、単機能である場合がほとんど。一方、Canvaは「デザインツール+生成AI」が統合されたプラットフォームです。
テキスト、画像、動画など、様々な素材を生成しつつ、そのままデザインとして編集できることが強みと言えるでしょう。これにより、Cnava AIを活用することで、作業効率の大幅な向上が見込めます。
▼その他の生成AIツールについてはこちらの記事もご覧ください
最新AIツールのおすすめ9選!文章から議事録生成までAIツールを徹底比較
「AI」とは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略語です。コンピューターがデータ解析をし、まるでコンピューターが人間のように知的活動を行える技術のことをいいます。
2-3. 多彩なシーンで活用可能
上述の通り、Cnavaの特徴は、多彩なフォーマットに対応する様々なテンプレートが備わっていること。そのため、生成AI機能と併せて活用することで、従来のデザインツールや単機能の生成AIではカバーしきれない幅広い用途に対応が可能です。
また、Canvaはチームでの共同作業を容易にし、リアルタイムでのフィードバックや編集が可能なコラボレーション機能が充実しているのも強みのひとつ。そのため、AIを活用しつつ、チームでの分担やレビューも一気通貫でできるのがメリットと言えるでしょう。
3. Canva AIでできること
では、Canva AIでは具体的にどのようなことができるのでしょうか。この章では、Canva AIの主な機能と使用方法を説明します。
3-1. CanvaAI/画像・動画生成(Text to Image/マジック生成)
(引用:Canvaデザイン画面)
Canvaの「Text to Image」は、ユーザーが入力したテキストからAIが画像を生成するツール。主な特徴は下記の3点です。
特徴① 簡単な操作
この機能は、デザイン画面左側のメニュー内「マジック生成」から使用が可能。例えば、「昼寝をするアライグマ」、「空を飛ぶウサギ」といった具体的なフレーズを入力することで関連する画像が生成されます。
特徴② 多様なスタイルと形状
実写風、アニメ風、水彩画風など、様々なスタイルを指定し、画像を生成することができます。また、正方形、横長、縦長の3種類から形状も指定できるので、ニーズにあった画像を簡単に作成できるのもうれしいポイントです。
特徴③ 迅速な生成
テキスト入力から画像生成までは数十秒程度。素早く必要な素材を生成できるので、SNSの投稿やブログのアイキャッチ画像、広告クリエイティブ制作など、時間の限られたプロジェクトで迅速にデザイン制作を進めることができます。
ただし、「Text to Image」には、使用回数の上限が定められていることに注意が必要です。無料プランでは月に50回、1日あたり有料プランでは月に500回までとされています。
3-2. CanvaAI/テキスト生成(Magic Write)
(引用:生成AI | Canva)
Canvaのテキスト生成機能「Magic Write」は、ユーザーが入力したテキストプロンプトに基づいて、AIが自動的に文章を生成する機能です。テキスト入力をもとに、文章、段落、リスト、アウトラインなどを生成できるため、広告クリエイティブのコピーからブログなどの長文まで幅広く活用できます。
特徴① 簡単な操作
Magic Writeの使用方法は、デザイン画面で任意の箇所をクリックし、「/」と入力するだけ。アクション一覧から「マジック作文」を選択し、生成したいテキストのイメージを入力すると、下記の通りAIが自動で適したテキストを生成してくれます。
(引用:Canvaデザイン画面)
特徴② 幅広い用途に対応
(引用:Canvaドキュメント オンラインメモ・ノート・レポートアプリ | Canva)
Canvaでは、クリエイティブの制作だけではなく、ドキュメントやプレゼン資料などの文書も作成可能です。そのため、Magic Writeの機能を活用すれば、原稿作成や資料作成などの事務作業の効率も向上することができるでしょう。
特徴③ 翻訳も可能
Canvaのテキスト生成は、100言語に対応しているため、翻訳ツールとしても利用が可能です。外部の翻訳ツールを使用する手間を省くことができ、シームレスにデザイン制作や資料作成に活用できるのが強みです。
ただし、こちらのMagic Writeも、画像・動画生成と同様に使用回数の上限が定められています。無料プランでは月に50回、1日あたり有料プランでは月に500回まで使用可能なため、頻繁に利用するようであれば、有料プランへのプランアップがおすすめです。
3-3. CanvaAI/音声生成(Murf AI)
音声生成ツール「Murf AI」をCanvaに連携することが可能です。このツールを使えば、テキストを自然な音声に変換して素材として生成できます。Canvaで制作した動画コンテンツに、簡単にナレーションを追加するなどの活用が可能です。
特徴① 多様な音声オプション
様々な年齢、性別、トーンを持つ音声を選択できるため、制作したいコンテンツにぴったりな音声を生成することができます。
特徴② 多言語対応
複数の言語に対応しており、外国向けのコンテンツ制作でも大いに役立ちます。ただし、日本語の音声生成を使用するためにはMurf AIの有料プランのproアカウントが必要なため、注意が必要です。
3-4. CanvaAI/ナレーション(D-ID AI Presenters)
(引用:生成AI | Canva)
ナレーションAIツール「D-ID AI Presenters」の機能を、Canvaのアプリセクションから使用することが可能です。
こちらのツールは、テキストに合わせてアバターやキャラクターがしゃべっているような動画を生成できるAI。自分の写真をアップロードして、AIナレーターとして使用することも可能です。
特徴① 様々なAIナレーターから選択可能
(引用:Canvaデザイン画面)
デフォルトで選択できるアバターが複数用意されているので、使用したいイメージにあったナレーター動画の作成が可能です。声の選択肢も複数用意されており、性別やトーン(例えば、明るい、落ち着いた、怒ったなど)を選択できます。
特徴② 多言語対応
英語や日本語など、複数の言語に対応しているのもうれしい特徴。生成されるナレーションも自然な印象の読み上げなので、SNS用のコンテンツ制作はもちろん、セミナーやプレゼンテーションの素材としても活用できそうです。
3-5. CanvaAI/マジック消しゴム(Magic Eraser)
(引用:Canvaデザイン画面)
「マジック消しゴム」は、Canvaの画像編集機能に搭載されている機能です。選択した画像から不要なオブジェクトや背景を簡単に削除できます。「マジック消しゴム」を使用したい画像を選択し、「編集」をクリックして使用ができます。
特徴① 簡単な操作
画像内のオブジェクトをブラシでなぞるだけで、その部分を簡単に消去することができます。特別なスキルは必要なく、直感的に操作できるのが魅力です。
特徴② 多様な編集機能
単にオブジェクトを削除するだけではなく、画像内の特定の部部を置き換えたり、新しいオブジェクトを追加したりすることも可能です。
ただし、この「マジック消しゴム」は、Canvaの有料プランでのみ利用が可能です。無料プランでは利用できないので、ご注意ください。
3-6. CanvaAI/楽曲生成(Soundraw)
(引用:無料音楽生成AI:AIを使って曲を作成 | Canva)
Canvaの音楽生成機能は、主に「Soundraw」と呼ばれるAI音楽生成アプリを利用して提供されています。この機能を使うことで、ユーザーは簡単にオリジナルの音楽を作成し、デザインに組み込むことができます。
特徴① 多様な音楽スタイル
生成したい音楽の「ジャンル」、「雰囲気」、「テーマ」、「長さ」を選択するだけで、AIが自動的に音楽を生成します。また、生成した楽曲の長さやテンポの調整も自由自在。これにより、専門的な音楽知識がなくても、簡単に自分のイメージに合った音楽を作成できます。
特徴② 商用利用の可能性
生成された音楽は、商用利用も可能であるため、広告クリエイティブやSNS運用にも安心して活用が可能です。
ただし、この音楽生成機能を使用するためにはSoundrawのアカウント登録が必要です。登録後は14日間の無料トライアルを受けられますが、継続して利用するためには有料サブスクリプションへの登録が必要です。
4. Canva AIの活用アイディア
(引用:テンプレート)
Canva AIを活用することで、さまざまなシーンでクリエイティブを効率的に作成することが可能です。具体的な活用アイディアを以下に紹介します。
4-1. Canva AIのSNS運用における活用アイディア
SNS運用における投稿クリエイティブの作成では、頻度とスピード感が肝要です。Canva AIとCanvaテンプレートの活用によって、各SNSに最適化された投稿デザインを効率的に制作できます。
●投稿画像の作成
画像生成機能を活用すれば、プロンプトを入力するだけでSNS投稿画像用の素材が一瞬で完成します。さらに、生成した画像素材にマジック消しゴムを使用すれば、さらに使い勝手のいい透過素材も簡単に生成することができます。
●縦型動画の作成
ナレーションや音楽生成の機能をつかえば、縦型動画のクオリティを一気に高めることが可能。縦型動画用のテンプレートも多数備わっているので、簡単に見栄えのする動画を作成できます。
▼縦型動画制作の際はこちらの記事もぜひご覧ください
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●投稿キャプションの作成
テキスト生成機能をつかえば、InstagramなどのキャプションやX(旧Twitter)の投稿文までCanva内で生成可能です。生成した文言のコピー&ペーストや調整も手軽に行えるので、投稿画像内に記載のキャッチコピーからキャプションまでを一気に制作できるのも強みだと言えるでしょう。
4-2. Canva AIの広告クリエイティブにおける活用アイディア
Web広告運用では、成果を最大化するために多様なクリエイティブを試す必要があります。Canva AIの機能を活用すれば、短期間で複数の広告デザインを効率的に制作できます。
●A/Bテスト用クリエイティブのバリエーション作成
画像生成機能をつかって異なるデザインを簡単に生成し、テストに活用することができます。
例えば、AI画像編集機能のひとつである「magic edit」を使用すれば、デザインの一部をブラシでなぞるだけで異なる画像に差し替え可能。選択した箇所をまったく違う画像に差し替えることはもちろん、色だけを変更するなど、柔軟にA/Bテストに役立つクリエイティブの制作を効率よく行えます。
(引用:AIブラシ – Macig Edit | Canva)
●テキスト生成機能でキャッチコピー作成
また、テキスト生成機能を広告クリエイティブのキャッチコピーや広告文のA/Bテストに活用することもオススメです。例えば、プロンプトに「特定のキーワードを含むキャッチコピーを5案生成して」と含めれば、瞬時に5つのテキスト案が生成されます。
4-3. Canva AIのオウンドメディアにおける活用アイディア
オウンドメディアにおけるコンテンツ作成では、読者の関心を引くために魅力的なビジュアルや説得力のあるテキストが重要です。Canva AIを活用すれば、時間をかけずに高品質なコンテンツを作成できます。
●アイキャッチ画像の制作
Canva AIの画像生成機能を使用することで、記事のテーマに合ったオリジナル素材を簡単に作成可能です。たとえば、ユニークワンのコラムでも、下記のように一部の記事ではCanva AIの素材を用いたアイキャッチ画像を採用しています。
5. Canva AI使用時の注意点
非常に便利なCnava AIですが、使用の際にはいくつか注意が必要です。この節では、Canva AIを活用したデザイン制作の際に特に注意すべきポイントをまとめました。
5-1. 生成した素材は自動保存されない
Canva AIで生成した素材は、自動保存されません。
作成した素材を保存するためには、デザインに使用、または個別にダウロードが必要となります。うっかりブラウザを閉じてしまって生成物が消えてしまった場合、再度同じプロンプトを入力したとしてもまったく同じ素材を生成することはできないので注意しましょう。
5-2. 無料プランの場合、使用に制限がある
無料プランでは、Canva AIの機能の使用制限があります。例えば使用回数の制限や、無料で使用できる期間が限定されていたりなど、自由に使えるというわけではありません。
高頻度で利用する場合は、有料プランへのアップグレードの検討をお勧めします。
5-3. 著作権や肖像権の侵害に気を付ける
Canva AIで生成した素材は商用利用可能ですが、生成された素材が他者の著作権を侵害しないように注意が必要です。
特に著作権で保護された画像やロゴ、キャラクターを含むプロンプトを使用すると、生成された画像が著作権侵害となる可能性があります。
また、AIナレーターの機能を使用する際に、無許可で他人の肖像を使用するのは絶対にNGです。肖像権の侵害となる場合があります。
法的なリスクを回避するためにも、著作権や肖像権に関する問題を十分に理解し、利用規約を遵守するようにしましょう。
5-4. 生成AIを活用したクリエイティブだと明記する
Canva AIの利用規約では、ユーザーが生成したコンテンツがAIによって作成されたものであることを示す必要があると明記されています。
また、一部の業界やプラットフォームでは、AI生成コンテンツの透明性が重要視されていることも理解しておきましょう。Instagramでは、生成AIによって作成されたコンテンツを投稿する際には、その内容がAIによって生成されたものであることを明示するため「AIラベル」をオンにするよう求められています。(参照:Labeling AI-Generated Images on Facebook, Instagram and Threads)
ユーザーからの信頼を獲得するためにも、Canvaに限らず生成AIを活用をしたコンテンツについてはその旨を明記するよう心がけましょう。
6. まとめ
今回の記事では、Canva AIでできることや活用のアイディアについて詳細に解説しました。多彩な機能を持ち、クリエイティブ制作の強い味方となりうるCanva AIですが、活用時には利用規約を遵守するなど、注意点があることも忘れないようにしましょう。
- Canva AIが画像・動画生成、文章生成、音楽生成など、幅広いアウトプットを生成可能
- Canva AIの生成物は商用利用可能だが、使用時には利用規約をよく確認すること
- Canva AIをフルに活用するためには、有料プランへの加入がオススメ
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社以上のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
オウンドメディア運用やSNS運用に関するご相談も承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。