採用活動におけるSNS活用「ソーシャルリクルーティング」のポイントとは?
優秀な人材を獲得するには「スピード感のある採用」が重要です。オンライン上で様々な企業をすぐに探せる時代。採用活動のスピードが遅いと、他の企業に人材が流れてしまう可能性があります。
採用活動のスピードアップに役立つのが「LINE」。応募者とのコミュニケーションツールとして、メールの代替手段として活用する企業が増えています。新卒採用・中途採用の両方に活用できる便利なツールです。
今回の記事を読むことで、
- 採用活動におけるLINE活用のメリットが理解できる
- LINE公式アカウントの開設~コミュニケーションの流れ・コツが分かる
- LINE上手に活用するためのポイントが分かる
目次
1.採用活動におけるLINE(ライン)活用とは?
採用活動におけるLINE活用は、企業の「LINE公式アカウント」を採用現場で活用することを指します。
1-1.LINE公式アカウントとは
(引用元:LINE公式ページ)
LINE公式アカウント(旧「LINE@(ラインアット)」)とは、コミュニケーションアプリ「LINE」上で企業や店舗がユーザーとコミュニケーションをとれるサービスです。企業アカウントを作成し友だち登録をしてもらうと、ユーザーへダイレクトにメッセージを届けることができます。
LINE公式アカウントは無料で開設できます(有料プランもあり)。無料プランでも採用活動における利用には十分な機能が揃っています。また、パソコン・スマートフォンどちらでも利用OKなので、業務での利用に大変便利です。
1-2.採用活動におけるLINE活用のメリット
①連絡のレスポンスが早くなる
多くの企業は、メールで説明会や選考の案内を送っているでしょう。しかし求職者(特に若年層)にとっては他のメールに埋もれてしまい、見逃しにつながることが多いのも事実です。
メール連絡ができない場合に電話をすることもあると思います。ところが求職者の中には「知らない番号からの電話は出ない」という方もいらっしゃいます。電話のタイミングが合わないなどのストレスにもつながりますよね。
一方LINEはメールに比べ、メッセージが来たら通知が届くため見逃しが発生しづらいといえます。コミュニケーション手段としての利用率も高いため、メッセージへの反応が増えることも多いです。
(NTTコムリサーチ「消費者のネット環境を基礎としたコミュニケーション手段と羞恥心に関する調査」より作成)
コミュニケーション手段に関する調査によると、全体としてもメールよりLINEの利用率は高いです。特に20代はその差が顕著になります。若年層の求職者とのコミュニケーションにはLINEの方が通じやすい場面が多いといえます。
②求職者と密なコミュニケーションができる
メールはビジネスシーンでの利用が多く、かしこまった内容になりがちです。一方LINEは普段のコミュニケーションでも利用されるため、カジュアルなやりとりがしやすいのが特徴。求職者にとっては気になることを聞きやすく、採用ミスマッチを防ぐ効果も期待できます。
③予約配信により好きな時間に投稿できる
LINE公式アカウントのメッセージ機能では予約配信ができます。求職者に読まれやすい日時を事前に設定し、配信することが可能です。
1-3.採用活動で使えるLINE公式アカウントの機能
無料プランでも十分な機能が揃っているLINE公式アカウント。採用現場で使える主な機能をご紹介します。
①メッセージ配信
友だち追加してくれたユーザーにメッセージを一斉配信できます。写真や動画を用いた「リッチメッセージ」を送信することもできます。求人情報や説明会情報の発信などに便利な機能です。
②LINEチャット
通常のLINEトーク画面と同様に、ユーザーと個別にメッセージをやりとりできる機能です。応募者との面接日程の調整や質問対応などに活用できます。
③タイムライン投稿
友だちに追加してくれたユーザーのタイムライン上に、ニュースやお知らせ情報を投稿できます。
④分析機能
友だち追加してくれたユーザー数の推移や属性(性別・年齢・地域)、ブロック数やタイムラインへの反応データを確認することができます。LINE活用の効果測定に欠かせない機能です。
2.LINEを活用した採用活動の流れ
無料で手軽に始めることができるLINE公式アカウント。採用現場で活用する流れをご紹介します!
LINEを活用する前に重要なのが採用したい人物像=ペルソナ像とLINEというコミュニケーションがツールがマッチしているか確認することです。例えばミドルクラス(マネージャー候補など)を採用したい場合、LINEよりもメール連絡がマッチすることも多いです。ターゲットに応じて使い分けるとよいでしょう。
採用ミスマッチを防ぐ!「ぺルソナ」の必要性と作り方|具体的な活用方法も
2-1.LINE公式アカウントを開設
まずはLINE公式アカウントを作成します。下記LINE公式ページの「LINE公式アカウントの開設」から登録を進めましょう。
メールアドレスまたは個人のLINEアカウントを使って開設できますが、企業で利用する場合はメールアドレスを使って開設するとよいでしょう。
詳細の手順は下記公式ページをご覧ください。
LINE公式アカウントの作り方|開設の設定と運用方法
料金プランは下記のようになっています。メッセージ数によって料金が変わりますが、最初はフリープランで始めても問題ございません。
(引用元:LINE公式ページ)
なお、LINE公式アカウントには認証済/未認証アカウントの2種類があります。
未認証アカウント | 認証済みアカウント | |
アカウント開設の審査 | 不要 | 要 |
認証バッジ | なし | あり |
LINE内での検索結果 | 表示なし | あり |
支払い方法 | クレジットカードのみ | 請求書決済も選択可 |
未認証・認証済に関わらず、基本機能や料金プランは変わりません。違いとして、未認証アカウントはアカウントの審査が不要なのですぐに利用開始できるのが最大のメリットです。一方認証済みアカウントはLINE内での検索結果に公式アカウントが表示されるため、ユーザーが見つけやすいというメリットがあります。
採用現場においては求職者とのコミュニケーションが目的なので、未認証アカウントでも問題ございません。しかし「認証バッジで信頼性を高めたい!」という場合には認証済みアカウントとして申請を出しましょう。
詳細は下記の公式ページをご覧ください。
認証済アカウントの申し込み方法|特徴や機能、未認証アカウントとの違い
2-2.求職者に友だち登録してもらう
LINE公式アカウントを登録したら、求職者に「友だち登録」をしてもらいましょう。
例えば、
・説明会で投影する資料にLINE公式アカウントのQRコードを貼る
・自社の採用サイトにLINE公式アカウントへの誘導バナーを貼る
など自然な流れで友だち登録してもらえる仕組みを作りましょう。
2-3.情報発信をする
友だちになった求職者に、情報発信を行います。一斉送信できる「メッセージ機能」や「タイムライン投稿機能」を使って、求職者が興味を持ちそうな情報を配信するのがおすすめです。
例えば、下記のようなコンテンツがおすすめです。
・職場の雰囲気が分かる写真や動画
・社員インタビュー
・職種ごとの採用情報
2-4.応募者とのコミュニケーションを取る
応募者とのコミュニケーションも重要です。応募者と1:1でコミュニケーションが取れる「チャット機能」を利用して密にコミュニケーションを取りましょう。面接日の調整や質疑応答など、こまめに連絡をして気軽に相談できる雰囲気を作るとよいです。
2-5.効果測定をする
公式アカウントを運用し始めたら、定期的に効果測定をするのが重要です。見るべきポイントは大きく2点。
①友だちの属性が採用ターゲット像と一致しているか?
採用したいターゲット像に近いユーザーから友だち登録してもらっているかを定期的に確認しましょう。
②メッセージ配信後の開封・クリック
メッセージ配信後に、どのくらいのユーザーが開封・リンククリックをしたのか確かめましょう。時間帯や内容によって反応に差が出る場合があります。よりユーザーに反応してもらいやすい勝ちパターンを見つけましょう。
月1回程度振り返り、LINEの使い方を改善していくとよいです。
3.LINE活用のポイント
3-1.説明会やWEBプロモーションを通じて母集団を形成する
繰り返しになりますが、LINEでの情報発信には「友だち登録」をしてもらうことがまず重要になります。
説明会での友だち登録の呼びかけはもちろんのこと、WEBプロモーション施策も行うと効果的です。例えばLINEには「友だち追加広告」という広告メニューがあります。
地域や年齢、興味関心などでターゲティングして友だち追加を促す広告を配信できます。予算を自由に設定できるので、手軽に始めることができます。
(引用元:LINE公式ページ)
LINE広告について興味のある方はこちらのコラムもご覧ください!
【入門編】LINE広告とは?特徴・費用・地方企業での事例をご紹介!
3-2.返信はスピーディに
LINEの最大のメリットはスピーディにやりとりできる点。求職者・応募者は他の企業とも並行して求職活動を行っていることも多いです。問い合わせがあったらなるべく早く返答して、ユーザーとのコミュニケーションを増やすことで差別化を狙いましょう。
3-3.採用管理ツールと連携して活用する
LINE公式アカウントをより便利に活用するには、採用管理ツールと連携することがおすすめです。
採用管理ツールを導入することで、LINE公式アカウントの友だちと実際の応募者データの紐づけができます。選考ステータスや属性別にセグメントを分けてメッセージ配信ができたり、応募まで進んだ友だちの管理が楽になったりと、さらに効率よく採用活動を進めることができます。
4.まとめ:LINEを活用してスピーディな採用活動を!
採用活動においてLINEを活用することで、求職者とのコミュニケーションが円滑に・スピーディに行えるようになります。
- メール・電話よりもLINEの方が求職者と気軽に連絡が取れる場合が多い
- LINE公式アカウントは無料ですぐに開設することができる
- 友だち登録の導線を増やし、定期的な情報発信・密なコミュニケーションを取ることがカギ
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