BeReal(ビーリアル)とは?使い方・インスタとの違い・2024年最新情報まで丁寧に解説! #BeReal #SNS運用
BeReal広告とは?BeRealの特徴・配信に適したシーン・注意点まで初心者向けに解説!
BeReal広告とは、Z世代に人気のソーシャルメディア「BeReal」上で配信できる広告のこと。2024年7月に広告配信が開始されたばかりの、新しいWeb広告です。
ユーザーがフィルターや加工なしでリアルな瞬間をシェアすることができる、BeReal。一見広告配信とは相容れないメディアのため、どのような広告を配信できるか疑問に思う人も多いはず。
そこで今回は、「どのような広告を配信できるのか?」「配信を検討する際の注意点は?」といった疑問に応えるべく、「BeReal広告」について、Web広告初心者にもわかりやすく解説していきます!
- BeReal広告とは
- BeReal広告の配信に適したシーン
- 主な配信メニューと注意点
- 企業の配信事例
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
これまでに数多くのWeb広告の支援実績がございます。適切な広告配信先に迷われている型は、こちらからお気軽にお問い合わせください。
目次
1. BeReal広告とは
1-1. BeRealについて
(引用:「BeReal. リアルな日常を友達と。」をApp Storeで)
BeRealは2020年にフランスで登場したSNSアプリ。名前の通り、「ありのままの瞬間を共有」するというコンセプトを持ち、フィルター加工の排除、リアルタイムの画像共有などの特徴で知られています。
これらの他のSNSとは一線を画す機能により、BeRealは短期間で急速に人気アプリへ。
とくにヨーロッパ、アメリカ、日本で大きな成功を収めました。2024年までに全世界での累計ダウンロード数は1億2,000万を超え、日本国内でも700万を突破。さらに、2023年には日本のApp StoreのSNSカテゴリで1位を獲得し、特にZ世代を中心に圧倒的な支持を得ています。
▼Z世代のSNS利用傾向については、こちらの記事もご覧ください。
Z世代が使っているSNS7選!SNSの利用率や使い分け方法なども詳しく解説
物心ついた頃からインターネットを使っているZ世代。そんなZ世代向けのマーケティングは「Z世代マーケティング」とも呼ばれています。Z世代マーケティングはデジタル施策が基本となり、SNSへの訴求が有効的で必要不可欠です。
上述の通りBeRealは、その他のSNSとは大きく異なる機能を備えています。具体的には下記の3点がBeRealの大きな特徴と言えるでしょう。
①映えと盛りを排除
InstagramやTikTokなどのSNSが「映える」投稿やフィルターで加工した画像を重視するのに対し、BeRealはその真逆を行っています。投稿画像の撮影はアプリ上からしかできず、フィルタ-などの加工機能もありません。
②投稿閲覧の制限とプライバシー強化
BeRealでは、自分が投稿しなければ他のユーザーの投稿を見ることができないという仕組みを採用しています。
また、投稿された画像は24時間後に削除され、ほかのSNSのように過去の投稿をさかのぼって見ることはできません。この機能により、ユーザーのプライバシーが強化され、常にリアルタイムでのやり取りが促進されるという性格を持ちます。
③ランダム性とゲーム性
BeRealでは、任意のタイミングで投稿できるわけではありません。
毎日ランダムな時間にアプリから通知が届き、2分以内にスマートフォンの前後のカメラを使って撮影し、投稿するというルールがあります。この「いつ通知が来るかわからない」システムが、ユーザーに「予測できない楽しさ」を生み出し、アプリの高いエンゲージメントに繋がっています。
(引用: BeReal)
▼BeRealについて更に詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください!
BeReal(ビーリアル)とは?使い方・インスタとの違い・2024年最新情報まで丁寧に解説! #BeReal #SNS運用
BeReal(ビーリアル)とは、大学生など若者の間で流行しているSNS。投稿回数に制限があることやフィルターがないなど「盛らないSNS」として話題です。
1-2. BeRealのユーザー層
(引用: BeReal)
BeRealの主なユーザー層は、Z世代(14歳~27歳)。公式の発表によると、全ユーザーのうちおよそ70%がこのZ世代で占められているとのこと。
(引用:『BeReal』の日本MAUが1年で10倍以上に、日本ではiOSが9割で男性比率も他市場に比べて高い独自の市場)
また、Sensor Towerの調査によると、特に日本では、18~24歳の大学生層が全体の50%近くを占めているのが特徴。この年齢層はその他のSNSでも活発な利用者が多く見られますが、BeRealは極端にZ世代の利用者が多いと言っても過言ではありません。
(引用:Z世代のBeRealユーザー、約3割が毎日1回~数回投稿【マーケティングアプリケーションズ調査】:MarkeZine(マーケジン))
更に、その他のSNSと比べてもプッシュ通知への反応率が高いのも特徴。上述した通り、ゲーム性の高いアプリシステムや、親しい友だちとの深い繋がりを強調する点が、特にZ世代に響いていると見ることができるでしょう。
2. BeReal広告に適したシーン
では、ここからは具体的にBeReal広告について紹介します。まずは、BeReal広告を配信するにあたり、どのようなシーンが適切かを見ていきましょう。
2-1. Z世代に訴求したいシーン
先ほど、「BeRealの利用ユーザーはZ世代が中心」とお伝えしました。そのため、Z世代、とりわけ18-24歳の大学生層を中心に広告を届けたい場合に向いています。
BeReal広告媒体資料によると、毎日投稿を行っているユーザーは81%。それと同時に親しい友だちとの交流が中心となるので、気散じ的にアプリを眺めるのではなくしっかりと画面に注目するユーザーが多いのも特徴。
ユーザー層が合致すれば、強く自社を印象付けるのにも適した広告だと言えるでしょう。
2-2. リアルタイム性を活かした広告シーン
BeRealの最大の特徴は、ランダムな時間に送信される通知によって、ユーザーがリアルタイムで写真を撮影・投稿する仕組み。すなわち、BeReal広告はユーザーがもっともアクティブな瞬間に配信・閲覧されることになります。
そのため、例えば、時間限定のクーポンの配信など、リアルタイム性の強いアプローチと相性がよい傾向にあります。
2-3. 自然でありのままの広告体験
BeRealでは、ユーザーが日常の一コマをそのまま投稿する文化が根付いており、広告においても「ありのまま」を強調したクリエイティブと相性がいいと言えるでしょう。
広告ではありませんが、2024年2月に登場したBeRealの公式アカウント機能「RealPeople and RealBrands」では、すでに多くのアーティストやブランドが登録しています。これらの公式アカウントにおいても、シェアされるのは舞台裏の様子などのリアルな風景です。
同様に、広告においてもアプリ全体の世界観とマッチするような、作りこまないクリエイティブがマッチすると言えるでしょう。
2-4. 短期的に認知度を高めたいシーン
詳細は後述しますが、現在配信できるBeReal広告は予約型広告のみ。成果を見ながら随時配信内容を少額から調整していける運用型広告とは異なり、瞬時に大量のインプレッションを獲得できるのが特徴。
広告の出稿額は比較的高額ですが、配信時には大きなインパクトを獲得できるでしょう。たとえるなら「渋谷のスクランブル交差点に巨大広告を出す」ような強力な広告手法のため、短期間で認知度を一気に高めたいブランドには最適です。
▼予約型広告(純広告)・運用型広告についての詳細は下記の記事もご覧ください!
純広告とは?運用型広告との違いやおススメ広告メニュー、成果を出すコツを解説!
純広告とは、特定メディアの「枠」を媒体側の提示した料金で買い取る広告の一つ。認知・ブランディングを目的に配信されることが多い広告です。
【初心者向け】運用型広告とは?仕組みや種類、成果を出すためのポイントを解説!
「運用型広告」と呼ばれるタイプの広告が主流となっています。手軽に始められる一方、専門性が高いため効果的に運用できていない広告主様も多いです。
3. BeReal広告の配信メニュー
この章では、BeReal広告では実際にどのような配信が可能なのか、広告フォーマットなどのスペックを概説します。
3-1. BeReal広告の広告フォーマット
(引用: BeReal)
BeReal広告のフォーマットは、「インフィードネイティブ広告」。ユーザーによる通常の投稿の合間に、それらとほとんど同様の形式で表示されます。この形式は、ユーザーがフィードをスクロールしているときに広告が目に入りやすく、他の投稿と同様に扱われるため、広告に対する抵抗感が少なくなるのが特徴です。
また、もう一つ特筆すべきは、スマートフォンの画面一杯を占有する縦に長いタイプのクリエイティブが求められること。
このようなスクリーン全体を使用する形式のクリエイティブは、専有面積も広いため、更に強い印象を与えることに寄与します。BeReal広告では動画クリエイティブの配信も可能なため、やや独特の形式ですが、縦型動画広告の一種とみなすことも可能です。
▼縦型動画広告については、こちらの記事もご覧ください!
【初心者向け】縦型動画広告配信マニュアル―メリット・おすすめ媒体・運用のコツを徹底解説
近年、動画広告の中でもとくに「縦型動画広告」が注目を集めています。その名の通り、スマートフォンに最適化した9:16の縦長サイズが特徴です。
【共通フォーマット】
フォーマット:静止画または動画 ( 静止画と動画の詳細は下記を参照)
タイトル:広告主名 + 見出し (最大半角25文字)
本文:最大90文字(推奨20文字)
ロゴ:正方形、460×460以下
CTA:最大半角15文字まで
見出し文:20-30文字を推奨(最大半角90文字まで)
広告クリエイティブとしては、静止画および短尺の動画の2タイプに対応しています。
【 静止画クリエイティブ】
(引用: BeReal)
BeReal広告のクリエイティブは、1つの画面にフロントカメラとバックカメラの2つの視点を活用する独特のフォーマットが特徴。自撮り風の視点と同時に商品やブランドを自然に見せることが可能です。
■仕様
画像フォーマット: PNG, JPG, GIF
最大サイズ: 1MB
フロントカメラ画像(自撮り風):260×350ピクセル、丸み度30、内側の線幅5ピクセル
バックカメラ画像(メイン広告):768×1024ピクセル
※フロントカメラとバックカメラ画像両方の素材が必要
※見出し文やCTAの最大文字数は限られているため、短くインパクトのあるメッセージが求められます
【動画クリエイティブ】
また、1~12秒程度の短尺の動画クリエイティブも配信可能。動画クリエイティブも静止画と同様にフロントカメラとバックカメラの両方を活用したビジュアルです。動きがつくため、ユーザーの視線を集めやすく、強いインパクトを与えられます。
■仕様
動画フォーマット: MP4
最大サイズ: 8MB
動画の長さ: 1~12秒
※フロントカメラとバックカメラ両方の素材が必要
※ スタートカード(動画冒頭の静止画)も追加可能
3-2. BeReal広告の種類
BeReal広告は、2024年7月から日本での広告取り扱いを本格的に開始。24年9月現在は、予約型広告(純広告)のみの配信が可能です。
BeReal広告媒体資料によると、先行特典として以下の2つの広告タイプが紹介されています。
※下記の特典は記事公開時点の2024年9月25日時点の情報です。最新の情報はBeReal広告公式にお問い合わせください。
①1日(終日)テイクオーバー
価格: 1,000万円
広告占有率保証: 100%全ユーザー
想定ボリューム: 6,500万インプレッション
②1stインプレッションテイクオーバー
価格:500万円
広告占有率保証:最初の3インプレッション
想定ボリューム:~800万インプレッション
なお、「テイクオーバー」とは、特定のメディア全体の広告枠を、ある1社の広告主が一次的に独占する広告手法のこと。この方法により、一定期間、すべてのユーザーに同一の広告を届けることが可能になります。非常に強いインパクトを与えられるので、ブランディングやキャンペーンの認知度を高める効果があります。
3-3. ターゲティングオプション
BeReal広告では、以下の3つのターゲティングオプションに基づいた配信が可能です。
年齢:生まれ年に基づいて、1歳単位でターゲティングすることが可能
地域:郵便番号と同程度の粒度でターゲティングすることが可能
OS:iOSまたはAndroidからOSをターゲティングすることが可能
なお、BeReal広告では、今後も様々なターゲティングオプションの追加が予定されているとのこと。現時点では、性別や興味関心によるターゲティングの追加が示唆されています。
3-4. BeReal広告クリエイティブの特徴
BeReal広告のクリエイティブは、独特のガイドラインが求められることもおさえておくべきでしょう。
BeReal広告の新規導入クリエイティブガイドで強調されているのは、独自の“ありのまま”の雰囲気にそった広告クリエイティブを活用すること。
クリエイティブ制作時には、特に下記の2つのポイントをおさえておくのがよさそうです。
①BeRealのスタイルに合わせたクリエイティブを制作する
BeRealを通底するコンセプト、“ありのまま”を見せることを意識したクリエイティブを制作しましょう。
クリエイティブガイドラインでは、特にブランドや製品に関わるリアルなやり取りや、舞台裏を見せるようなコンテンツが推奨されると明記されています。
一方で、他のSNSなどで利用した素材を再利用したり、現実感のない抽象的なクリエイティブは「やらない方がよい」とのこと。
②独特のフォーマットに対応する
先にも紹介した通りBeReal広告では、フロントカメラとバックカメラの2つの視点が1つの画面に並ぶのが大きな特徴。
こちらのフォーマットを意識したクリエイティブを制作することはもちろんのこと。同時に、クリエイティブガイドラインでは、フロントカメラ(画面右上に小さく表示される枠)には自撮りのようなビジュアルを設定することと、もう少し詳細にコンテンツについて定められています。
4. BeReal広告配信時の注意点
ここまででも説明してきた通り、BeReal広告は他のSNSとは異なるユニークな特性をいくつも兼ね備えている媒体。そのため、配信を行う際には、いくつかの注意点があります。
以下の内容を理解しておくことで、スムーズな広告配信に繋がるでしょう。
4-1. 予算
BeReal広告は、その他のSNS広告と比較して高価格帯に設定されています。
たとえば、1日のテイクオーバー広告は最大6,500万と膨大なインプレッションを保証しますが、価格は1,000万円と高額。むろん、広告のターゲットや配信内容によっては価格以上の効果を獲得することが可能ですが予算計画には注意が必要です
4-2. クリエイティブの制限がある
BeRealは、リアルタイム性と「ありのまま」を重視するプラットフォームであるため、媒体の世界観を壊さないようにクリエイティブにもいくつかの制約があります。
フィルターや過度な編集を避けた自然なデザインが求められたり、他のSNSや広告で使用したクリエイティブの使いまわしが非推奨だったりと、BeReal広告のためのクリエイティブ準備が必要となります。
4-3. 予約型広告なので余裕をもった配信準備期間が必要
BeReal広告は、申し込めばすぐに広告を配信できるわけではありません。
繰り返しになりますが、BeReal広告は運用型ではなく、予約型の広告。広告枠を事前に確保し、十分な準備期間を設ける必要があります。広告枠の確保ができてから配信開始まで、少なくとも10日程度は見ておくのがオススメです。
4-4. 現在は特定の広告代理店を通してのみ広告配信が可能
2024年9月現在、日本国内でBeReal広告を出稿するためには、BeRealが直接認定した販売代理店を通す必要があります。
記事公開時点では、認定販売代理店は国内に5社程度。BeReal公式からも出稿について問合せをすることができるので、検討の際は下記から連絡を取ってみるのがよいでしょう。
5. 配信事例
5-1. Netflix
(引用:「BeReal」国内広告プランが判明 利用者の97%が14~27歳、MAU430万:日経クロストレンド)
日本でのBeReal広告の本格展開を受け、最初に配信されたのがこのNetflixの広告。
BeReal広告の媒体資料によると、24時間で4,900万のインプレッション、270万のユニークユーザーへのリーチ、6%のクリックを獲得できたとのこと。
こちらの広告は終日(1日)テイクオーバーとして配信されました。
5-2. KFC
(引用:BeReal広告媒体資料より)
BeReal広告媒体資料には、KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)の広告クリエイティブが、Instagram広告との比較において掲載されています。
左のInstagram広告のクリエイティブでは、商品がまるで静物画のように並べられ、しっかりと練られた構図で撮影されています。ライティングもスタジオ仕様です。
一方で、右側のBeReal広告のクリエイティブでは、人物が手を伸ばし商品を口にするイメージが用いられています。この2つを比較すると、BeReal広告に求められる「リアルさ」「ありのまま感」がどのようなものか一目瞭然にわかることでしょう。
6. まとめ
今回は、BeReal広告の基本事項について解説しました。
- BeReal広告はZ世代にリーチしたい場合に向いている
- 配信メニューは「予約型」のみ
- 広告クリエイティブの形式など、独特のスタイルに注意
- 2024年9月現在は特定の代理店を通してのみ出稿が可能
BeReal広告は、まだまだ日本国内での販売を開始したばかりの新しい広告媒体。今後さらなるアップデートが期待されます。
一方、実際の広告配信やクリエイティブ制作に関してノウハウが少なく、配信の検討に不安を抱える企業様も多いはず。
どのような広告媒体に出稿するべきか、どのようなクリエイティブが必要なのか、Web広告の出稿にお悩みの場合は、ユニークワンにぜひご相談ください。
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
こちらからお気軽にお問い合わせください。