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BtoB企業におススメのWeb広告手法5選|広告の選び方・ターゲティングも解説
Web広告を活用する際、Google広告の導入を視野に入れているマーケティング担当者の方も多いことでしょう。
近年では、Google広告の中でも多様なキャンペーン形式が注目を集めています。検索広告やディスプレイ広告、動画広告だけでなく、AIを活用した自動化のキャンペーンも登場し、運用方法の選択肢が広がっています。
そんな中、「どのキャンペーンが自社に最適なのか?」「各キャンペーンの強みや活用方法をどのように活かせばいいのか?」といった悩みを抱える方も少なくないはずです。
そこで今回は、Google広告の主要なキャンペーンについて、以下のポイントを詳しく解説します。
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社以上のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
Web広告運用代行に関するご相談も承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。
目次
(引用:Google 広告 – 新規顧客の獲得、売上増加に活きるデジタル広告)
Google広告は、最もメジャーなインターネット広告のひとつ。リアルタイムで広告を運用・調整できる「運用型広告」として、効率的なマーケティング手法を提供しています。
▼運用型広告についての詳細はこちらの記事もご覧ください
【初心者向け】運用型広告とは?仕組みや種類、成果を出すためのポイントを解説!
サイトからの問い合わせや購入を増やしたい!と考えた時、インターネット広告は大いに役立ちます。なかでも「運用型広告」と呼ばれるタイプの広告が主流となっています。
以下の3つのポイントが、Google広告の主な特徴です。
①多様な広告形式
(引用:Google 広告 – 新規顧客の獲得、売上増加に活きるデジタル広告)
Google広告では、検索広告(検索結果画面に表示されるテキスト広告)、ディスプレイ広告(ウェブサイトやアプリに表示される画像広告)、動画広告(YouTubeなどに表示される動画クリエイティブを活用した広告)、ショッピング広告(商品画像と価格が表示される広告)など、さまざまな形式があります。
これにより、目的やターゲット層にあわせて最適な広告を選ぶことが可能です。
②精度の高いターゲティング機能
Google広告は、ユーザーが検索したキーワードや興味関心、住んでいる場所、使っているデバイスといった情報を活用して、広告を届けるターゲットを絞り込むことができます。
例えば、「新潟でカフェを探している人」や「アウトドア用品を買いたいと考えている人」といった具体的なユーザー像に対して、ピンポイントで広告を届けることが可能です。
③費用対効果の高い仕組み
Google広告は、「クリック課金制(CPC)」という仕組みを採用しています。これは、広告が実際にクリックされたときだけ費用が発生するという仕組みです。
つまり、広告が表示されてもクリックされなければ費用はかからず、効率的に広告予算を使うことができる仕組みということ。少ない予算でも、うまく運用すれば高い効果を期待できるのが特長です。
広告運用の選択肢はたくさんあります。InstagramやFacebookを運営する「Meta広告」や、Googleと同じく検索エンジンをベースにする「Yahoo!広告」など、例を上げれば枚挙に暇がありません。
では、その中でGoogle広告の強みとは何でしょうか?ここでは、特に優れた3つのメリットを初心者にも分かりやすく解説します。
①世界最大の検索エンジンによる即時性
Google広告の最大の強みは、世界トップのシェアを誇る検索エンジン「Google」およびそのパートナーサイトに広告を掲載できる点です。この仕組みにより、Googleを使って情報を探している多くのユーザーに対して、タイミングよく広告を届けることが可能になります。
たとえば、Meta広告(Instagram・Facebook広告)やX広告(旧Twitter広告)は、各プラットフォーム内のユーザーに広告を配信する仕組みですが、Google広告ではGoogleの検索結果だけではなく提携している多くのウェブサイト・アプリに広告を掲載できます。これにより、単なるプラットフォーム内のアプローチにとどまらず、幅広いユーザーに即時にリーチできるのが特徴です。
②幅広い広告形式による柔軟性
上述のとおり、Google広告は幅広いフォーマットを兼ね備えているのが特長。そのため、自社のサービスや製品、その状況、届けたいターゲット層に応じて、適切なマーケティング手法をとることができます。
③設定や予算管理が手軽
Google広告は、広告の設定がシンプルで、初心者でも気軽に始められる仕組みが整っています。
広告予算は自由に設定でき、クリック課金制を採用しているため、無駄な出費を抑えることが可能です。また、細かいターゲティングや予算管理に不安がある方でも、AIによる機械学習を活用した自動化機能が用意されているため、複雑な設定を簡単に行うことができるのも魅力です。
では、Google広告にはどのようなキャンペーンがあるのでしょうか。以下に一覧でまとめました。
■検索キャンペーン(リスティング広告/GSN)
配信先:Google検索、検索パートナー
主要なメリット:高精度なターゲティングと即効性
使用シーン:顕在層にリーチしたいとき
運用の難易度:中級者向け。キーワード選定や入札管理が必要
■ディスプレイキャンペーン(GDN)
配信先:Webサイト、YouTubeバナー、Gmail、アプリ
主要なメリット:広いリーチと視覚的訴求力
使用シーン:認知拡大やリマーケティング時
運用の難易度:中級者向け。ターゲティングやクリエイティブ制作が必要
■動画キャンペーン(YouTube広告)
配信先:YouTube、GDN、Google動画パートナー
主要なメリット:視覚と音声での強い訴求力
使用シーン:ブランド認知や若年層への訴求
運用の難易度:上級者向け。動画制作が必要で、費用も高い
■P-MAXキャンペーン
配信先:Google検索、GDN、YouTube、ショッピング、Discover、Gmail、Googleマップ
主要なメリット:自動化で効率的に多チャネル配信
使用シーン:複数チャネルで成果を最大化したいとき
運用の難易度:上級者向け。自動化が便利だが成果分析が難しい
■デマンドジェネレーションキャンペーン
配信先:Discover、YouTube、Gmail
主要なメリット:新しい潜在層の獲得に最適
使用シーン:新規顧客の獲得を目指すとき
運用の難易度:中級者向け。新しい形式で、クリエイティブに工夫が必要
■アプリキャンペーン
配信先:Google検索、Googleプレイ、YouTube、Gmail、Discover
主要なメリット:アプリインストールを効率的に促進
使用シーン:アプリの認知や利用促進を図るとき
運用の難易度:初心者向け。簡単な設定で運用可能
■ショッピングキャンペーン
配信先:Google検索、ショッピングタブ、画像タブ、YouTube、Discover
主要なメリット:購買意欲の高いユーザーにリーチ
使用シーン:商品を直接販売したいとき
運用の難易度:中級者向け。フィード管理や更新が必要
■スマートアシストキャンペーン
配信先:Google検索、Googleマップ、YouTube、Gmail、Googleパートナーサイト
主要なメリット:手軽に広告を運用可能
使用シーン:手軽に広告を運用したいとき
運用の難易度:初心者向け。簡単な設定で自動運用が可能
以下では、それぞれの特徴を詳細に解説します。
(引用:Google)
検索キャンペーン(リスティング広告)は、Google広告の中でももっとも基本的かつ利用頻度の高い広告形式です。
ユーザーがGoogle検索を使用して特定のキーワードを入力した際に、関連する広告結果を検索結果ページに表示します。これにより、「今すぐ情報を知りたい」「商品やサービスを探している」といった顕在ニーズを持つユーザーに、ピンポイントでアプローチすることが可能です。
Google広告の検索キャンペーンは下記の箇所に掲載できます。
①Googleの検索結果
Google検索で特定のキーワードを入力した際、検索結果ページの上部や下部に広告が表示されます。
②検索パートナーサイト
Googleと提携した検索エンジン機能を持つポータルサイト等にも広告が掲載が可能。もちろん、検索パートナーサイトへ広告が掲載される場合も、Google広告で設定したキーワードや広告文の内容が反映されます。
具体的には、下記のようなサイトが検索パートナーサイトに該当します。
・BIGLOBE
・goo
・nifty
・livedoor
・価格.com
・AllAbout
これらの検索エンジンにも広告を掲載することで、より広範囲のユーザーにもリーチ可能です。
続いて、検索キャンペーンのメリット・デメリットを紹介します。
【メリット】
①ニーズのあるユーザーに広告を届けやすい
検索キャンペーンでは、その名の通り、ユーザーが入力した検索キーワードに基づいて広告が表示されます。そのため、特定のニーズや興味を持つユーザーに広告を直接届けることが可能です。
②即効性がある
検索からユーザーを獲得する施策として、SEO(検索エンジン最適化)があります。SEOはサイトの構造を最適化し、サイトに良質なコンテンツを掲載するなどで、検索エンジンからの評価を高め、検索順位を上げるという手法。長期的には多くのメリットがありますが、実施してすぐに効果があるというものではありません。
一方、広告は設定後すぐに配信を開始。これにより、短期間で結果を得たい場合や、特定のタイミングに向けて集客したいという場合に、即時に効果を発揮できるという強みがあります。
【デメリット】
①競争が激しい
特に人気のあるキーワードでは、広告を表示するための競争が激化します。その結果、クリック単価が高騰しやすく、小規模な広告主にとってはコストが負担となる場合があります。
▼Google広告の入札の仕組みについてはこちらの記事もご覧ください
Google広告【自動入札戦略】の最適な選び方とは?種類一覧・注意点・配信設定方法まで丁寧に解説!
近年、「自動化」「AI」などという言葉が流行しています。AIによる自動化で、コスト削減・新しい価値を創出する時間を作り出すことができると言われています。
②クリエイティブに制約がある
検索キャンペーンで利用できる広告形式は、テキストのみ。そのため、画像や動画を用いた視覚的なアプローチはできません。さらに、文字数制限があるため、限られたスペースで魅力的なメッセージを伝える工夫が必要です。
検索キャンペーンは、以下のようなシーンで特に効果を発揮します。
●検索ニーズのあるユーザーにアプローチしたい
「エアコン 修理 〇〇市」など、今すぐ解決したい課題を持つユーザーに広告を届けられます
●特定のキーワードで商品やサービスを直接訴求したいとき
「スニーカー 人気」など、比較検討のために検索を行っているユーザーに対し、自社の商品ページへ誘導する広告を検索結果の上部に掲載できます。
●ウェブサイトへのトラフィックを増やしたいとき
新商品の告知やキャンペーン情報を発信し、短期間でクリック数や問い合わせを増やしたい場合に効果的です。
▼リスティング広告についてはこちらの記事もご覧ください
リスティング広告(検索連動型広告)とは?【2022年7月最新】仕組み・特徴・注意点を解説!
「リスティング広告」「検索連動型広告」「ppc広告」などと呼ばれる、検索画面の一番上に表示される広告。
ディスプレイキャンペーンとは、Googleのディスプレイネットワーク(GDN)を活用して、バナー形式の広告を配信する方法。テキスト広告の検索キャンペーンとは異なり、視覚的な訴求が可能です。
ディスプレイキャンペーンでは、以下のような場所に広告が掲載されます。
①Webサイト
(引用:ディスプレイ広告: 見込み顧客層にリーチ拡大 – Google 広告)
Googleと提携している数百万以上のWebサイトに広告を表示できます。その幅は広く、ニュースサイトやブログなども含まれます。
②YouTubeのバナー掲載枠
YouTubeの動画ページやトップページに、バナー形式の広告を表示できます。
③Gmailの広告欄
Gmailの受信トレイに広告が表示されます。メール形式でリーチできるため、個別感のあるアプローチが可能です。
④アプリ
Googleと提携しているモバイルアプリ内にもバナー広告を表示可能です。
ディスプレイキャンペーンは、視覚的な広告を活用して幅広いユーザーにリーチできる反面、特有の注意点もあります。下記に、主なメリットとデメリットをまとめます。
【メリット】
●広範なリーチ
Googleディスプレイネットワーク(GDN)を活用することで、数百万ものWebサイトやアプリに広告を掲載可能。このため、様々な媒体を利用する幅広いユーザーに広告を届けることができます。
●豊富なターゲティングオプション
ユーザーの興味関心、過去の行動、住んでいる地域などに基づいて、ピンポイントで広告を配信できます。
●認知向上に効果的
テキストベースの検索広告と異なり、画像や動画をクリエイティブとして用いるため、ブランドの認知度を高めるのに適しています。また、視覚的な訴求が可能なため、言語を超えて海外のユーザーにアプローチするのにも適していると言えるでしょう。
【デメリット】
●掲載サイトのミスマッチ
自社ブランドの価値観に合わないサイトやアプリに広告が表示される場合があります。これを避けるためには、配信設定時に適切なサイトやカテゴリーを除外設定することが必要です。
●顕在層へのリーチが弱い
潜在的な興味を持つユーザーの興味関心を掘り起こすのに適している一方で、今すぐ行動を起こしたいユーザー(顕在層)には届きにくい場合があります。ディスプレイキャンペーンで顕在層にアプローチしたい場合にはリターゲティングを活用しましょう。
▼リターゲティング広告についてはこちらの記事もご覧ください
リターゲティング広告とは?仕組みや活用法がわかる!iOSアップデートの影響も解説
ウェブ広告関連でよく耳にする用語の「リターゲティング」や「リマーケティング」。
●制作コストがかかる
画像や動画を活用するため、広告クリエイティブの制作費用や時間などのコストがかかる場合があります。社内に制作リソースがないなどの場合、負担が大きくなることも。
Google広告のディスプレイキャンペーンは、以下のシーンで特に効果を発揮します。
●ブランド認知度を高めたい場合
幅広い配信面や視覚的な訴求力を持つクリエイティブを活用して、初めて接触するユーザーに強い印象を残すことが可能です。
●潜在顧客に対して視覚的に訴求したいとき
ユーザーの興味関心や行動データに基づいて、商品やサービスに関連する広告を表示可能です。画像や動画を活用することで、ユーザーのインサイトを引き出すことができます。
●リターゲティングを行いたい場合
自社サイトを訪問したが購入や問い合わせに至らなかったユーザーに対して、再度広告を表示可能です。この方法は、ユーザーの検討段階にあわせて適切なメッセージを届けるのに効果的です。
(引用:動画キャンペーンについて – Google 広告 ヘルプ)
動画キャンペーンは、YouTubeを中心に動画を活用してユーザーにリーチする広告形式です。
▼YouTube広告についての詳細はこちらの記事もご覧ください
【全7種類】YouTube広告の種類・出し方を丁寧に解説!費用やターゲティングも分かる
YouTubeは、幅広いユーザーに利用されている動画プラットフォーム。
広告の出稿を検討する企業も多いです。
Google動画キャンペーンは、Googleが保有する世界最大の動画プラットフォームYouTubeはもちろん、Google動画パートナーと呼ばれるYouTube以外の提携動画サイトや、Googleディスプレイネットワーク(GDN)にも広告の出稿が可能。下記の通り、掲載できる形式も多彩なのが特徴です。
①スキップ可能なインストリーム広告
動画の冒頭や途中、終了後に再生され、5秒後にスキップ可能な広告。
②スキップ不可のインストリーム広告
短い動画(15秒)で、スキップできない形式の広告。
③インフィード動画広告
YouTubeの検索結果や関連動画一覧に表示され、クリックで再生される広告。
④パンパ―広告
6秒以下の短い動画形式で、スキップ不可の広告。記憶に残りやすい、インパクトのあるメッセージを伝えるのに最適です。
⑤アウトストリーム広告
モバイル向けに最適化されており、GDNのサイトやアプリで自動再生される広告。
⑥マストヘッド広告
YouTubeのトップページに表示される大型のバナー広告。その他の形式と異なり、運用型広告ではなく、純広告です。視認性が高く、大規模な認知拡大に効果的です。
(引用:Google 動画パートナーについて – Google 広告 ヘルプ)
多彩な形式を持つ動画キャンペーンだからこそ、運用の際はメリット・デメリットを把握して最適な配信を行いたいもの。以下に動画キャンペーンのメリット・デメリットをまとめました。
【メリット】
●高い視覚的訴求力
動画を活用することで、商品やサービスの魅力をダイレクトに伝えることが可能です。動きと音でユーザーに訴えかけるため、記憶に残りやすい形式と言えるでしょう。
●多様な広告形式
スキップ可能な広告や短いバンパー広告、YouTubeトップページに表示されるマストヘッド広告など、目的や予算に応じて最適な形式を選べます。
【デメリット】
●高いクリエイティブ制作コスト
動画広告には、映像撮影や編集といった制作コストが必要不可欠。動画の場合は一般に静止画よりも費用や期間がかさむ傾向にあります。
●ユーザーのスキップ
スキップ可能な広告では、視聴者が広告を飛ばす可能性があります。そのため、最初の数秒でユーザーの興味をつかみ、最後まで見てもらえる質の高いクリエイティブが重要です。
●コンバージョン率が上がりにくい
動画広告は認知拡大に適している反面、直接的なコンバージョン(購入やお問い合わせ)につながりにくい場合があります。コンバージョン獲得を目的とする場合は、よりユーザーの行動を促しやすい補助的なキャンペーンと併せて運用するのがおすすめです。
動画キャンペーンは、視覚と音声を活用することで、自社をしっかり印象付けたい場面で活躍します。具体的には、下記のようなシーンで特に効果的です。
●商品やサービスのストーリーを伝えたい場合
多くの情報や時間の流れを入れ込める映像ならではの表現で、商品・サービスの背景や価値を感情的に伝えることが可能です。ブランドの世界感をしっかり伝えるのに向いていると言えるでしょう。
●ブランド認知度を向上させたい場合
動画広告は、初めて接触するユーザーにも強い印象を残します。特に、短期間で広範囲に認知を広げたい場合に有効です。
●若年層や動画コンテンツを好むユーザーにリーチしたい場合
YouTubeをはじめとした動画コンテンツは、特に若年層に人気があります。近年話題の縦型動画なども駆使し、エンタメ性やストーリー性のある動画を活用するのもオススメです。
▼縦型動画広告についてはこちらの記事もご覧ください
【初心者向け】縦型動画広告配信マニュアル―メリット・おすすめ媒体・運用のコツを徹底解説
近年、動画広告の中でもとくに「縦型動画広告」が注目を集めています。その名の通り、スマートフォンに最適化した9:16の縦長サイズが特徴です。
(引用:P-MAX: 多彩なチャネルの広告枠を活用 – Google 広告)
P-MAXキャンペーン(Performance Max、パフォーマンスマックスキャンペーン)は、Google広告の中でも比較的新しいキャンペーン形式。すべてのGoogleチャネルを一元管理しながら機械学習による自動化を最大限に活用する点が特徴です。
▼P-MAXキャンペーンについての詳細はこちらの記事もご覧ください
【初心者向け】Google広告の”P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーン”とは?注意点や設定方法も解説!
「P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーン」とは、2021年にGoogle広告で新しくスタートした広告プロダクトです。
P-MAXキャンペーンでは、以下のGoogleチャネルに広告を配信することができます。
・Google検索
・Googleディスプレイネットワーク(GDN)
・YouTube
・Googleショッピング
・Discover
・Gmail
・Googleマップ
これらの幅広いチャンネルを横断的に活用して配信を行うP-MAXキャンペーン。ユーザーの検索意図や行動に基づいて、AIによる最適化された広告を自動的に配信します。
効率的に幅広いユーザーへ配信を調整するP-MAXですが、配信時には注意点も念頭に置いておきましょう。以下に、P-MAXキャンペーンのメリット・デメリットをまとめました。
【メリット】
●多チャンネル配信
Google検索、GDN、YouTube、Gmail、Googleマップなど、Googleのすべての広告チャネルに配信できるため、幅広いユーザーに一度にアプローチ可能です。
●自動化と最適化
AIによるターゲティングや入札の自動化により、運用の手間を大幅に削減。限られたリソースで効率的な広告運用が可能です。
●コンバージョンの最大化
キャンペーン全体が設定したコンバージョン目標(購入、問い合わせ、リード獲得など)に最適化されるため、広告効果を最大化できます。
【デメリット】
●細かい制御が難しい
広告の掲載先や入札戦略を詳細にコントロールすることは難しく、完全に自動化に頼る形になります。特定のターゲット層への手動調整が求められる場合には不向きです。
●成果分析が難しい
P-MAXでは複数のチャネルに広告が配信されるため、どの配信面からどれだけの効果を得られたかの詳細なデータがわかりにくいという課題があります。
●異なる配信チャネルに適したクリエイティブが必要
配信面ごとに異なるフォーマットのクリエイティブ(テキスト、画像、動画)を準備する必要があります。素材が不足していると、広告のパフォーマンスが低下する可能性も。そのため、特にリソースが限られている場合は、制作コストが課題となることがあります。
P-MAXキャンペーンは、自動化された広告運用と複数の配信チャネルを活用できる点で非常に柔軟性が高く、以下のようなシーンで特に効果を発揮します。
●複数の広告フォーマットを一つのキャンペーンで運用したい場合
検索、ディスプレイ、動画など、多様な広告フォーマットを1つのキャンペーンで効率的に運用できます。手間を最小限に抑えつつ、幅広いユーザーにアプローチが可能です。
●自動化された広告運用を希望し、リソースを節約したいとき
ターゲティングや入札をAIが最適化するため、運用の手間を削減したい場合に最適です。少人数のチームや広告運用初心者にも扱いやすいのが特徴です。
●新規顧客の獲得や、コンバージョン数の最大化を目指す場合
Googleの機械学習がコンバージョン目標に基づいて配信内容を最適化するため、新規顧客の獲得や売上アップを目的とした広告に効果的です。
デマンドジェネレーションキャンペーンは、Google広告の新しいキャンペーン形式で、主に視覚的でリッチな広告体験を通じて潜在顧客の興味を引き、購買意欲を高めることを目的としています。
▼デマンドジェネレーションキャンペーンについての詳細はこちらの記事もご覧ください
【Google広告】デマンドジェネレーションの特徴・P-MAXやGDNとの違い・注意点を徹底解説
デマンドジェネレーションキャンペーンとは、Google広告の比較的新しい広告キャンペーンのこと。GoogleのAIを活用し、高いターゲティング精度とリッチな配信面が特徴です。
デマンドジェネレーションは、Googleが提供する特定のプラットフォームに限定して広告を配信します。Googleの自社データを活用してターゲティングを行うので、リーチできるオーディエンスの質やターゲティング精度が高いことが特徴です。
・YouTube
・Gmail
・Discoverフィード(スマートフォンのGoogleアプリのトップ画面)
これらの配信面は、ユーザーが日常的に利用する場面に溶け込みやすく、ブランド認知や興味喚起を図るのに適しています。特に、視覚的なクリエイティブを活用して潜在顧客を引きつけることが求められるシーンで効果を発揮します。
Googleの新しい広告キャンペーンとして注目のデマンドジェネレーションですが、具体的にどのような利点と課題があるのでしょうか。下記に詳細をまとめました。
【メリット】
●Googleのプラットフォームに特化したリッチな配信面
Discover、YouTube、GmailといったGoogleの主要チャネルに特化しているため、GDNのように自社のイメージにそぐわない配信面に広告が掲載されることはないと言って過言ではありません。
●クリエイティブの多様性
静止画、動画、カルーセル広告など、多彩な形式に対応しており、ブランドや商品の魅力をさまざまな方法で伝えることが可能です。
●機械学習による自動化
Googleの機械学習が広告のターゲティングや配信を自動的に最適化し、より高いパフォーマンスを引き出しつつ、P-MAXよりも手動で制御できる部分が多いのもポイント。運用工数を抑えつつ、狙ったターゲットに広告をとどけることができます。
【デメリット】
●成果の不安定性
デマンドジェネレーションキャンペーンは新しい形式であるため、データの蓄積や運用の安定性が課題になることがあります。特に初期段階では成果が読みにくい場合があります。
●ターゲティングの制限
一部のターゲティングオプションが制限されており、特定のオーディエンスに対するピンポイントの配信が難しいことがあります。
デマンドジェネレーションキャンペーンは、視覚的な広告を通じて潜在顧客にアプローチし、新しい需要を創出するのに適した形式です。以下のようなシーンで特に効果を発揮します。
●新規顧客の獲得を目指したい場合
潜在的な興味を持つユーザーにアプローチし、まだブランドや商品を知らない層の関心を引きつけます。リーチの広さを活かして、新規顧客を増やす際に効果的です。
●ブランドや商品の認知度を高めたい場合
静止画や動画を活用し、商品やサービスの魅力を視覚的に訴求できます。Googleの主要な面に配信できるというリッチな広告形式を用いることで、ブランドの印象を深めることが可能です。
●視覚的に魅力的な広告で接点を増やしたい場合
視覚重視のプラットフォームを活用することで、商品の魅力を直感的に伝えられます。短い動画やカルーセル広告など、多様な形式でユーザーとの接点を増やすのに最適です。
(引用:アプリ広告: 新規ユーザー獲得 – Google 広告)
アプリキャンペーンは、アプリのインストール促進や認知度向上を目的とした広告形式。Googleのさまざまなプラットフォームで効率的に広告を配信できる点が特徴です。
アプリキャンペーンでは、以下の配信面に広告を掲載できます。
・Google Play
・Google検索
・Googleディスプレイネットワーク(GDN)
・YouTube
・Gmail
・Discover
アプリキャンペーンは、複数のチャネルで同時に展開するため、短期間で効果を得やすいのが特徴です。
アプリキャンペーンは、簡単な設定や自動化による効率的な運用が可能なため、初心者にもおすすめのキャンペーン。以下に具体的なメリットとデメリットを詳述します。
【メリット】
●設定が簡単
広告文や画像などのクリエイティブ素材を提供するだけで、Googleが自動的に最適な広告を生成します。複雑な設定が不要なため、初心者でも運用しやすいのが特徴です。
●多様な広告形式
テキスト広告、画像広告、動画広告といった多彩な形式に対応可能。ユーザーの利用状況や配信面に最適化された広告を自動的に配信します。
【デメリット】
●詳細なターゲティングの制限
地域や言語などの大まかな設定は可能ですが、ユーザーの興味関心やデバイスの詳細な絞り込みはできません。ターゲットを特定したい場合には他の広告形式が必要になることもあります。
●iOSユーザーには効果が出にくい
Apple Storeには直接広告を配信できないため、iOSユーザー向けの施策には不向きな場合があります。この制約により、Androidユーザーを主なターゲットとする運用が中心になります。
アプリキャンペーンが効果を発揮するのは、アプリの新規インストール促進だけではありません。以下のようなシーンで特に効果を発揮します。
●アプリのインストール数を増やしたい場合
新規ユーザーを獲得するために、Google検索、YouTube、Google Playストアなど複数のチャネルでアプリを宣伝できます。特にリリース直後やプロモーション期間中に効果的です。
●アプリの利用促進やエンゲージメントを高めたい場合
(引用:アプリ広告: 新規ユーザー獲得 – Google 広告)
既存ユーザーへの再アプローチや、新機能の紹介を行うことで、アプリ内でのアクション(購入、予約、ゲームプレイなど)を促進します。ユーザーのアプリ内行動を活性化させたいときにも活用できる、柔軟な広告形式です。
(引用:ショッピング広告の構成要素 – Google 広告 ヘルプ)
ショッピングキャンペーンは、ユーザーの購買意欲を引き出すことに特化した広告です。商品画像や価格、店舗名や商品名などを直接広告として表示する形式で、特にECサイトや小売業者などに適しています。
(引用:商品の無料リスティング – Google Merchant Center ヘルプ)
ショッピングキャンペーンは、下記の面に配信が可能です。
・Google検索
ユーザーが検索したキーワードに関連する商品広告が、検索結果ページの上部やサイドに表示されます。また、ショッピングタブ(上図参照)や画像タブにも配信可能。
・Google検索パートナー
Googleと提携しているWebサイトにも商品広告を表示。リーチをさらに拡大できます。
・YouTube
動画視聴中やYouTubeの検索結果にショッピング広告を掲載。特に商品紹介動画と連動した広告が効果的です。
・Discover
Googleアプリ内のDiscoverフィードで商品広告を配信。ユーザーの興味関心に基づいたターゲティングが可能です。
ショッピングキャンペーンは、商品販売に特化した広告形式として高い効果を発揮しますが、運用にあたって利点と課題を理解しておく必要があります。
【メリット】
●購買意欲の高いユーザーへのアプローチ
ショッピングキャンペーンは、商品を視覚的にアピールし、購買意欲の高いユーザーにリーチするのに適しています。一方で、フィード管理や細かな入札調整が求められるため、運用リソースを考慮しつつ活用することが重要です。
●視覚的な訴求力
商品画像、価格、店舗名などを表示するため、比較検討段階のユーザーの注意を引きやすく、購買を後押しします。検索結果画面に表示できますが、検索広告に比べ、視覚的な情報提供が可能です。
●クリック単価が一般に安価になりやすい
通常の検索広告と比較して、クリック単価が安くなる傾向があります。コスト効率の良い運用が可能です。
【デメリット】
●準備に手間がかかる
商品情報をまとめたデータフィードを作成し、Google Merchant Centerにアップロードする必要があります。専門知識や手間もかかるため、初心者には配信が難しい側面があります。
●データフィードの更新が必要
商品の価格や在庫状況が変わった場合、データフィードを常に最新の状態に保つ必要があります。更新を怠ると広告の精度が低下する可能性があります。
●キーワード単位の入札調整ができない
ショッピング広告は商品情報に基づいて自動的に表示されるため、特定のキーワードに対して入札を細かく調整したい場合には不向きです。
ショッピングキャンペーンは、特に購入意欲が高いユーザーをターゲットに、直接的な販売促進を目指す場合に適した広告形式です。ECサイトや小売業のマーケティング施策として効果的に活用できます。
●商品を直接販売したい場合
広告を通じて、商品画像や価格、店舗名などの情報を表示し、ユーザーを直接購入ページへ誘導できます。ECサイトの売上向上に最適です。
●商品ビジュアルを重視し、購入意欲の高いユーザーにアプローチしたいとき
視覚的な訴求が可能なため、購買意欲が高いユーザーに対して商品の魅力を効果的に伝えられます。
●ECサイトや小売業者が特定の商品を効果的に宣伝したい場合
商品リストの中でも注力したい商品を目立たせることで、特定商品の売上向上を目指せます。
(引用:Google広告のスマート アシスト キャンペーン | スマート アシスト キャンペーンとは? – YouTube)
スマートアシストキャンペーンは、GoogleのAI技術を活用して広告の設定や運用を自動化し、少ない労力で広告効果を最大化することを目指した広告形式です。初心者から経験豊富な広告主まで、幅広い利用者に適しています。
スマートアシストキャンペーンは、さまざまな配信面を活用し、効率的にターゲットユーザーにアプローチすることができます。
・Google検索
・Googleマップ
・YouTube
・Gmail
・Googleディスプレイネットワーク(GDN)
スマートアシストキャンペーンの特徴は、なんといっても運用の手軽さと自動化による最適化。ただし、その反面柔軟性にかける部分もあるので、運用の際は下記のメリット・デメリットを理解しておきましょう。
【メリット】
●15分完了する簡単な設定
スマートアシストキャンペーンでは、広告を設定・入稿際に項目が簡略化されているため、広告運用に慣れていない方でも簡単に配信を行うことが可能です。
●自動化された運用
GoogleのAIが広告のターゲティングや配信を自動で最適化します。運用工数を削減しながら、効果的な広告配信をできるのが特徴です。
【デメリット】
●詳細な広告の設定ができない
簡便さを重視しているため、入札額やターゲット層の細かな調整ができません。高度なカスタマイズが必要な場合には不向きです。
●意図しない広告が掲載される可能性がある
AIによる自動配信のため、広告が意図しない配信面に表示されたり、ターゲットとは異なるユーザーにリーチすることがある点に注意が必要です。
スマートアシストキャンペーンは、特にリソースに余裕がない状況で手軽に広告を始めたい広告主におすすめです。以下のようなシーンで特に効果を発揮します。
●広告運用の手間を最小限に抑えたい場合
設定や運用をGoogleのAIに任せることで、専門的な知識や大きな労力をかけずに広告配信を開始できます。
●リソースが限られている中小企業の場合
少ない人員や予算で広告運用を行いたい中小企業に最適。自動化により、効率的に広範囲のターゲットにアプローチできます。
●短期間で広告を立ち上げたいとき
新商品の告知やキャンペーンの開始など、スピードが求められる場合に便利です。設定の簡便さとAIによる最適化で、迅速な広告運用が可能です。
●広範囲のターゲットにアプローチしたい場合
特定のターゲットを詳細に絞り込むよりも、多くの潜在層にリーチしてブランドや商品の認知を高めたい場合に効果的です。
スマートアシストキャンペーンは、特にリソースに余裕がない状況で手軽に広告を始めたい広告主におすすめです。運用の手間を抑えつつ、広範囲のユーザーに効率的にリーチすることが可能です。
今回の記事では、Google広告の主要なキャンペーンについて、特徴やメリット・デメリット、そしておすすめの使用シーンを解説しました。
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社以上のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
Web広告運用代行に関するご相談も承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。