コラム

【2024年版最新】X(旧Twitter)最新情報まとめ―Grok、ブロック貫通、利用規約改定など話題のアップデートを解説

公開: 更新: SNS運用

X最新情報_アイキャッチ

X(旧Twitter)は、世界中で約611万人のアクティブユーザーを抱える、最も主要なSNSの一つ。

ただし、TwitterからXへの名称変更をはじめ、利用規約の改定、料金形態の変更、新機能の追加など、近年大きく方向転換している媒体でもあります。しかし、その変化の速さに対応できないと感じているSNS担当者の方も多いはず。

そこで 本記事では、2024年のX(旧Twitter)に関する最新情報を包括的にまとめ、注目すべきポイントを解説しました。

  • X(旧Twitter)に新しく搭載された機能とは?
  • 2024年11月の規約変更で何が変わった?
  • X(旧Twitter)の有料サブスクリプションではなにができるの?

※この情報は記事公開当時の情報です。最新の情報はX公式をご確認ください。

 

ユニークワンはX広告認定代理店です

X広告認定代理店とは、X広告の豊富な販売実績・運用経験を持つ広告会社・代理店に対して、規定の基準を満たした場合に限り「X広告認定代理店」として公式に認定する制度。

自社で豊富な経験のほか、Twitter Japan株式会社と連携によって最新の情報やトレンドを保有しているため、認定代理店にX広告について相談することで効果的・効率的な広告運用を行うことが可能です。

お問い合わせはこちら

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

SNS運用に関するお問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。

 

1. 2024年X(旧Twitter)の最新情報概要

1-1. X(旧Twitter)とは

X_Xとは

(引用:「いま」を見つけよう / X)

X(旧Twitter)は、リアルタイム性が特徴のSNSとして親しまれてきました。

140字以内の短文投稿を基本とし、瞬時に情報を共有・拡散できる点が最も大きな特長です。この特性から、政治、ニュース、エンターテイメントなど、さまざまな分野で多くの人々が活用するSNSとして成長してきました。

しかし、イーロン・マスクにより2023年に名称を「Twitter」から「X」に変更。以降、仕様変更や機能のアップデートを頻繁に重ねています。API制限や認証マークの有料化が大きな話題となったのも、記憶に新しいでしょう。

1-2. X(旧Twitter)はスーパーアプリ化を目指している?

相次ぐX(旧Twitter)の仕様変更の背景には、「スーパーアプリ化」を目指す方針があると言われています。

スーパーアプリとは、ひとつのアプリで多様なサービスを利用できるアプリのこと。SNSやメッセージのやりとりの機能にとどまらず、ショッピングや決済機能など、様々な機能がアプリ内で完結するのが、その特徴です。スーパーアプリの代表例は、LINE。メッセージアプリの機能を持ちつつ、漫画や音楽といったエンタメコンテンツや、決済や送金などのウォレット機能が、アプリひとつで簡潔します。

X(旧Twitter)も同様に、このようなスーパーアプリの仲間入りを目指しているとのこと。現在のX(旧Twitter)は、短文投稿の枠を超え、InstagramのリールやYouTubeショートのようにスワイプで関連する縦型動画を表示する機能や、音声・ビデオ通話、独自の生成AI機能など、多岐にわたる新機能が提供されています。

次章では、近年Xの新機能として登場したサービスを具体的に紹介します。

2. X(旧Twitter)でできること:2024年最新機能ガイド

2-1. 長文投稿機能

従来のX(旧Twitter)は140字以内の短文投稿が特徴でしたが、2024年のアップデートにより、最大2万500字までの長文投稿が可能になりました。

この機能により、詳細な情報やストーリーを一度の投稿で共有することができます。特に、ブログ記事のような形式で情報を発信したいユーザーや、企業のキャンペーン告知にも役立つ機能です。

なお、140字以上の長文を投稿するためには、有料のサブスクリプションサービス「X Premium」に加入する必要があります。

2-2. 音声通話とビデオ通話

X(旧Twitter)では、DM(ダイレクトメッセージ)から、音声通話とビデオ通話の利用も可能です。従来プレミアムユーザーのみが利用できた機能ですが、2024年よりすべてのユーザーがアプリから利用できるようになりました。

なお、音声通話またはビデオ通話を行うためには、通話相手から一度はダイレクトメッセージを受信している必要があります。スピーカーモードやカメラオフ機能も搭載されています。

2-3. コミュニティ機能の強化

X_コミュニティ機能

(引用:X Communities Feedback

X(旧Twitter)のコミュニティ機能とは、特定のトピックに関心があるユーザーのグループを作成できる機能のこと。2024年、このコミュニティ機能にいくつかの新しい機能が実装されたので、以下で紹介します。

▼コミュニティ機能についての詳細はこちらの記事もご覧ください

Twitter(X)のコミュニティとは?作り方や作れない時のチェックポイント、使い方までわかりやすく解説!

Twitterのコミュニティとは、Twitterの機能の一つ。ユーザーがグループを作って集まれる機能のことです。

●コミュニティにトピック別のトップ投稿を閲覧できるページが新たに追加されました

X_コミュニティのアプデ

(引用:https://twitter.com/X

コミュニティ内の投稿を、トピックごとにタブを切り替えて表示することが可能です。

●画像・動画をまとめて閲覧できるメディアタブや投稿ソート機能の登場

コミュニティ内の投稿を「トレンド」、「最新」、「いいね」順に並べ替えることができるようになり、ユーザーは興味のある情報をより簡単に見つけられるように。また、画像・動画専門のメディアタブの登場により、コミュニティへの投稿をより効率的に閲覧できるようになりました。

●検索結果でのコミュニティ表示

X(旧Twitter)内での検索結果に、コミュニティが表示されるようになりました。また、非ログインユーザーもコミュニティの閲覧が可能になっています。これらにより、コミュニティへの参加障壁が低減したと言えるでしょう。

●コミュニティ内アナリティクス

コミュニティの管理者が、コミュニティ内の投稿を分析できるアナリティクス機能が導入されました。どの投稿が最も関心をあつめたかなど、コミュニティ拡大のための戦略役立つ分析が容易になりました。

2-4. AI機能「Grok」の登場

X_grok

(引用:Grok Image Generation Release

X(旧Twitter)の「Grok」は、X(旧Twitter)内で使用できる対話型AIチャットボットです。ユーザーの質問に対して、リアルタイムで情報を提供し、ユーモアを交えた回答も可能です。

特長①リアルタイム情報アクセス

X(旧Twitter)上の公開ポストやトレンド情報を活用して、最新のニュースや出来事に基づいた回答を生成します。これにより、ユーザーは常に新鮮な情報を得ることが可能です。

特長②ユーモアのある回答

Grokでは、回答のモードを「標準モード」「ファンモード」の2つから選択可能。特に「ファンモード」では、よりウィットに富んだ対話が可能で、ユーモアを交えた自然なやりとりを楽しむことができます。

特長③多様な機能

Grokでは、質問応答のみではなく、文章作成、翻訳、コーディングなど、多彩な分野で活用可能。最近では、新たに画像生成機能も搭載され、話題になりました。Auroraという新しいモデルを基にし、リアルな画像生成を得意とします。

上述の通り、GrokはX(旧Twitter)の投稿を学習しているので、最新のニュースやトレンドのリアルタイムな把握が強みです。これにより、ユーザーは常に新鮮な情報にアクセスでき、情報収集の効率が大幅に向上します。

また、リアルタイムのデータ分析を通じて、消費者の行動やトレンドを把握することが可能。そのため、Grokで得た情報をWeb広告のターゲティングに活かすこともできるでしょう。

また、このGrokは従来有料サブスクリプション「Xプレミアム」限定の機能でしたが、2024年12月12日現在、無料ユーザーにもその使用が開放されました。ただし、無料での使用の場合には、チャットは2時間に10問まで、画像生成は1日3回までの上限が定められています。

このGrokの無料開放について、記事公開現在X公式からのアナウンスはなく、現時点ではいつまで無料で利用できるか不明です。

 

3. 投稿がAIに学習される?2024年11月の利用規約改定まとめ

X_ai活用

前章で触れたGrokなど、AIの活用を進めているX(旧Twitter)2024年11月にX(旧Twitter)の利用規約が改定され、ユーザーが投稿したコンテンツがAIに学習される可能性について多くの議論が巻き起こりました。

3-1. 利用規約改定のポイント

2024年11月15日から適用された新しい利用規約では、ユーザーがXに投稿したコンテンツがAIの学習に利用されることが明記されました。具体的には、ユーザーが投稿したテキストや画像が、X社の機械学習やAIモデルのトレーニングに使用されることが許可されています。

ただし、AIによる学習は実際には2023年9月から行われており、今回の改訂はその内容を明分化したものになります。

なお、自身の投稿をAIの学習に利用されないよう設定を変更することも可能です。AI学習の可否は、設定とプライバシー>プライバシーと安全>Grokから変更できます。デフォルトでオンになっているため、気になる方はオフにするのがよいでしょう。

3-2. ユーザーの反応

この度の規約変更に伴い、特にイラストレーターやクリエイターから、生成AIによって自分のスタイルを模倣されたり、無断で使用されたりすることへの懸念が広がっています。

そのため、競合SNSであるBlueskyへの以降を検討する動きも多く見られました。Blueskyは「ユーザーの投稿をAIのトレーニングに利用することはない」と明言しており、これがユーザーの流出を加速させる要因となっています。

▼Blueskyについてはこちらのコラムもご覧ください。

Bluesky(ブルースカイ)とは?使い方や特徴・X(旧Twitter)との違い・企業活用事例まで丁寧に解説!

Bluesky(ブルースカイ)とは、テキストメインの新SNSです。X(旧Twitter)やThreadsと似ていると話題ですが、「分散型SNS」であるという点や機能面で明確な違いがあります。Xがブロック機能を変更し、ブロックしたユーザーからの投稿が表示されるようになりました。そのような仕様変更などでXからBlueskyへ移行する人が増えているようです。

 

4. X(旧Twitter)のブロック・いいね改正

2024年には、X(旧Twitter)の基本機能であるブロックやいいねについても仕様が変更となり、大きな話題を呼びました。

4-1. ブロック機能の変更

ブロックとは、特定のアカウントに対し、自分のアカウントに対してフォローなどができないよう制限をかける機能。新しい仕様では、ブロックされたユーザーがブロックしたユーザーの公開投稿を閲覧できるようになりました。いいね、リプライ、リポストなどのエンゲージメントは引き続き不可能です。

X(旧Twitter)はこの変更を「透明性の向上」と位置づけており、ユーザーが有害な情報やプライベートな情報を共有した場合に、それを確認できるようにすることを目的としています。

一方で、嫌がらせ行為を防ぐためにブロック機能を利用していたユーザーにとっては、「ブロックの意味がない」として多くの批判も上がっています。そのような場合は、非公開アカウントにするなどで対策をとる必要があるでしょう。

4-2. いいね機能の仕様変更

いいね機能に関する仕様変更では、ユーザーが他人の「いいね」を見ることができなくなる形式が導入されました。

現在の環境では、いいねした投稿をおこなったアカウントにのみ、「いいね」したことがわかります。これにより、ほかのユーザーを気にせず自分の「いいね」を管理できるようになり、プライバシーを重視するユーザーにとっては、安心して利用できる環境が整いました。

一方で、他人の「いいね」を参考にする機能が制限されるため、情報収集やトレンド把握の面での不便さも指摘されています。ユーザーは他人の「いいね」を通じて新しいコンテンツを発見することが難しくなる可能性があります。

 

5. X(旧Twitter)のバッジって?サブスクリプションモデル「Xプレミアム」

5-1. Xプレミアムのプラン

Xプレミアムとは、X(旧Twitter)の有料サブスクリプションプランのこと。2023年1月より、「Twitter Blue」という名前で提供が開始されていましたが、現在は「Xプレミアム」に名称が変更されています。

Xプレミアムには、以下の3つのプランが用意されています。

●ベーシックプラン: 月額368円(約3ドル)
基本的なプレミアム機能が利用可能です。主に、投稿の編集や一部の追加機能が含まれますが、広告非表示などの特典はありません。

●プレミアムプラン: 月額980円(約8ドル)
広告非表示機能や投稿編集機能、長文投稿が可能になるなど、より多くの機能が利用できます。このプランは、より快適な利用体験を提供することを目的としています。

●プレミアムプラスプラン: 月額1,960円(約16ドル)
すべてのプレミアム機能に加え、広告非表示の特典が含まれます。このプランは、広告を気にせずにコンテンツを楽しみたいユーザーに最適です。

Xプレミアムに加入することで、ユーザーは認証バッジを取得することができます。バッジは、アカウントがX社によって公式に認証されたことを示すもので、以下のようなメリットがあります。

メリット①信頼性の向上

認証バッジが付与されることで、他のユーザーからの信頼性が増し、特に企業公式アカウントや著名人にとっては重要な要素となります。

メリット②なりすまし防止

バッジがあることで、なりすましアカウントと区別しやすくなり、ユーザーへの誤解を減少させることが可能です。

5-2. Xプレミアムの主な機能

では、Xプレミアムに加入すると、具体的にどのような機能が利用できるようになるのでしょうか。以下では、Xプレミアム限定の機能を概説します。

●X広告の配信

現在、Xで広告を配信する場合には認証バッジの取得が必要不可欠です。広告を配信する場合には、必ず取得するようにしましょう。

●アナリティクス機能

現在では、X(旧Twitter)のアナリティクス機能はXプレミアム限定の機能となっています。X(旧Twitter)のアナリティクス機能では、投稿のインプレッション数、エンゲージメント率、プロフィール訪問数、動画パフォーマンス、リンククリック数など、詳細なパフォーマンスデータを確認可能です。

●広告非表示

X_広告非表示

タイムラインに表示される広告を減らす、または消すよう設定することが可能です。ただし、こちらは「プレミアム」または「プレミアム+」限定の機能で、「ベーシック」では利用できません。

●ポストの編集

X_長文投稿

投稿後1時間以内に限り、投稿後に内容を編集することができます。ただし、編集回数には上限があるため、注意が必要です。編集を行った投稿には、編集済を示す鉛筆マークのアイコンが付与されます。

●長文投稿

140字より長いテキストのポストの投稿が可能です。

●「Grok」の利用

2-4で解説した「Grok」は、Xプレミアムに加入することで利用が可能になります。ただし、2024年12月12日現在、利用回数制限ありで無料ユーザーにも開放されています。

●ライブストリーミング機能

2024年6月から、ライブ配信機能がXプレミアム限定の機能となりました。ただし、音声のみの配信機能「スペース」は、現在もすべてのユーザーに開放されています。

●収益化機能

一定の条件を満たすことで、X(旧Twitter)から自分の投稿に対する広告収益の一部を受け取ることが可能です。Xプレミアムに加入するほか、下記の条件が必須条件となっています。

フォロワー数: 最低2,000人の認証済みフォロワーが必要です。
インプレッション数: 過去3ヶ月間で500万回以上のオーガニックインプレッションの獲得が必要です。
Stripeアカウント: 支払いを受け取るためにStripeアカウントを持っている必要があります。

また、上記にとどまらず、メンバー限定コンテンツを配信できる「サブスクリプション機能」や、参加に料金を徴収することのできる「チケット付きスペース」などの収益化の手段も登場しています。

5-3. 企業公式アカウントはXプレミアムを導入すべき?

企業アカウントでも様々な活用メリットのあるXプレミアム。ユニークワンとしては、企業公式アカウントのXプレミアムへの加入をおすすめしています。

その理由として特に大きいのは、アナリティクス機能と広告配信です。

SNSアカウントを成長させるためには、定量的な分析とそれに基づく改善が必要不可欠。Xのアナリティクス機能を活用することで、より戦略的なアカウント運用が可能になります。

また、X広告ではプロモ広告、テキスト広告、動画広告、カルーセル広告など、さまざまな広告フォーマットが用意されています。自社に合った柔軟な広告運用ができる媒体のため、アカウントやビジネスの成長のためにぜひ活用することをおすすめします。

▼X広告についての詳細はぜひこちらもご覧ください

X広告 運用代行

拡散される広告でユーザーにアプローチ!

 

6. まとめ

今回の記事では、2024年のX(旧Twitter)に関する最新情報を解説しました。

  • X(旧Twitter)はスーパーアプリ化を目指している
  • Grokを中心としたX(旧Twitter)の生成AI活用に注目が必要
  • ブロックやいいね機能などの仕様変更により、X(旧Twitter)の利用のされ方自体が変わっていく可能性がある
  • 企業公式アカウントはXプレミアムへの加入がオススメ

ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。

SNS運用に関するお問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。

 

あわせて読みたい