コンテンツマーケティングとは?SEO・広告との違いや種類、やり方をわかりやすく解説
SNSやチャットツールの発達により「メルマガを含めたメールマーケティングは古い」という声を聞きます。
しかし、ビジネス、特にBtoB(Business to Business)の世界では、まだまだメールがコミュニケーションツールとして根強いです。
一般社団法人日本ビジネスメール協会の調査では、「仕事で使っている主なコミュニケーション手段の第1位はメール」と答えた割合が99.1%にも及んでいます。
(参考:一般社団法人日本ビジネスメール協会「ビジネスメール実態調査2020」より)
ビジネス、特にBtoBの世界ではメルマガは効果を発揮します。
ただメルマガが有効とはいえ、メルマガの開封率や成果を上げるには一定のポイントやコツが必要になります。
今回のコラムではメルマガについて下記を解説します。
- メルマガとは
- メルマガの基本的な作り方
- 開封率を上げるポイントや読まれるコツ
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
メルマガを活用したメールマーケティングの運用も数多く支援しています。また自社でもメルマガを配信し、一定の効果を上げています。
マーケティング運用に関するお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。
目次
1.メルマガとは
まずはメルマガについて、概要を説明します。
1-1.メルマガとは「メールマガジン」の略語
メルマガは「メールマガジン」の略語です。
マガジンは「雑誌」という意味で、メルマガには「雑誌のように定期的に発行されるメール」という意味合いがあります。
1-2.メルマガはメールマーケティングの一種
メルマガはメールマーケティングの中でも代表的なマーケティング手法です。
メールアドレスを登録したユーザーに一斉にメールで情報を発信します。
メールマーケティングにはメルマガの他にも下記のような手法があります。
・ターゲティングメール
「セグメントメール」とも呼ばれます。メルマガのようにメールアドレスを登録したユーザーに一斉配信せず、配信対象をある程度絞って配信するメールのことです。例えば性別や年齢、会社の業種や居住地で絞ります。
・リターゲティングメール
ユーザーの行動を追跡し、その行動に合わせてメールを送るものです。ターゲティングメールと似ていますが、リターゲティングメールはサイトのアクセスしたページやクリックした場所などによってターゲットを設定してメールを送ります。
・ステップメール
主に商品やサービスの購入者に送ります。購入初日に「サンクスメール」、数日後に「レビュー書き込み依頼メール」と段階を踏んでメールを送っていきます。
2.メルマガの基本的な作り方
ここからはメルマガの基本的な作り方を説明します。
2-1.目的を決める
最初に、なぜメルマガを送るのかメルマガの目的を決めましょう。
メルマガを送る理由はたくさんあります。
・自社の新製品を購入してほしい
・クライアントへの有益情報の発信(顧客満足度向上目的)
・自社催し物の告知
目的をはっきり決めなくては、メルマガのターゲットも本文も決まりません。
2-2.ターゲットを決める
メルマガを送るターゲットを決めましょう。上記1の目的に合ったターゲットにするようにします。
2-3.配信内容を決める
ターゲットを決めたら、次に配信内容を決めます。
配信内容は目的に応じて決めていきましょう。
例えば、目的が「自社新製品の購入」であれば、下記のような内容が候補に挙がります。
・商品や商品キャンペーンの案内(販売促進)
・自社オウンドメディア案内や告知(ファン育成)
・自社コラムの配信(ファン育成)
2-4.メルマガ本文を決める
配信内容を決めたら、次は肝心となるメルマガの本文を決めます。
本文はなるべく伝えたいことをわかりやすく端的に書くようにしましょう。
2-5.配信日時を決める
本文を作成したら、メルマガの配信日時を決めます。
メルマガにも「読まれやすい曜日」「読まれやすい時間」がありますので、配信日時もきちんと考えて決めましょう。
例えば、BtoB向けのクライアントにメルマガを送るとします。
クライアントは大体仕事がある始業時間から終業時間までの間にメルマガを読むと考えられます。
そうすると、メルマガを送るのに最適な時間帯は平日の8時~17時の間と考えられます。
その中でも特に読まれやすい時間帯は下記です。
・8時~9時…出社してメールをチェックする時間帯
・12時~13時…昼休みにメールチェック、もしくは午後の仕事始めの時にメールをチェックする
・16時~17時…終業前にメールをチェックする時間帯
2-6.配信する
目的から配信日時まで決めたら、配信します。
3.開封率を上げるポイントや読まれるメルマガのコツ
せっかく送るメルマガ、なるべくたくさんのクライアントの目に留まり読まれたいものです。
ここからはメルマガで大切な開封率を上げるポイントや読まれるメルマガを作成するコツを解説します。
3-1.そもそも開封率とは
メルマガという言葉と一緒に「開封率」という言葉を聞く機会が多いのではないでしょうか。
まずはそもそも開封率とは何かについて説明します。
開封率とはメルマガを開封した人の率をパーセンテージで表したものです。
開封率は下記の計算式で計算できます。
・開封率=(開封数÷有効配信数)×100%
メルマガの平均開封率は37.42%と言われています。
(参考:BENCHMARK「平均メール開封率・クリック率レポート (2022年度版) 業種別・地域別(国別)の最新情報」より)
開封率の平均は業種により差がありますが、上記のメルマガ平均開封率37.42%よりも上を目標とするとよいでしょう。
3-2.ポイントとコツ①ターゲットを絞り込む
メルマガはたくさんの人に送ればいいというものではありません。ターゲットをある程度絞り込んで配信することが必要です。
例えば、男性女性などの性別、20代30代などの年齢はもちろん、居住区や職業・役職などさまざまなものを考慮に入れてターゲットを絞ります。
「たくさんの人にメルマガを送った方がたくさんの反響があるのではないか」と思われるかもしれません。しかし、ターゲットを絞った方がメルマガの本文も作りやすいですし、よりターゲットに合ったメルマガを送ることができます。
ターゲットを絞り込むには、マーケティングでよく行われるペルソナを設定するのもよいでしょう。
ペルソナとは?マーケティングにおける作り方や意味、成功事例を徹底解説
マーケティング、特にコンテンツマーケティングを行う際にペルソナ設定は必要だと言われています。「ペルソナマーケティングは古い」という意見もありますが、ペルソナを作ることには様々なメリットがあります。
3-3.ポイントとコツ②件名を工夫する
メルマガは件名で読むか読まないか決まると言っても過言ではありません。どんなに本文が良くても、件名で「読みたい」と思わせなくては結局は読まれずメールを開封もされません。
では、どういった件名が読まれるのでしょうか。読まれる件名のコツをいくつか挙げてみます。
1.メルマガの価値が伝わる…このメルマガを読むとどれだけクライアントに役立つかを伝える
2.具体的に書く…何を伝えようとしているメールか具体的にわかるようにする
3.緊急性を伝える…このメルマガをすぐに開封しないといけない、という緊急性を伝えるようにする
4.魅力的なものにする…どれだけ具体的に書いても緊急性を伝えても、タイトル自体に魅力がなければ開封されない
例えば、今年の新米を訴求するメルマガを作成することになったとします。
メルマガの件名を「新米発売のお知らせ」とすれば、新米の訴求のメルマガだとはわかります。しかし、メルマガを受け取った人が「メルマガを開いて本文を読んでみたい」という気持ちになるにはもっと工夫が必要です。
先ほど挙げた4つのポイントを元に件名を作成すると、下記のようになります。
新米発売のお知らせ
↓
【一週間限定】幻の〇〇ニシキの新米が緊急入荷!〇〇店のみで限定発売!
まず冒頭に「【一週間限定】」と入れることでクライアントに「期間限定の知らせ」だと緊急性を伝えます。
次に「幻の〇〇ニシキ」と入れることで、訴求しているのがどういう新米なのか具体的に伝え、「緊急入荷」と入れることで緊急性と「このメルマガを読めば貴重な新米を手に入れられる」とメルマガの価値を伝えます。
最後にもう一度「〇〇店のみで限定発売」と入れることで緊急性と具体性、メルマガの価値を伝えます。
また「【】」などのカッコや「!」を入れることで、件名全体を目立つようにし、数あるメールの中でもクライアントの目に留まる魅力あるものにしています。
3-4.ポイントとコツ③1メルマガ1テーマ
メルマガにたくさんのテーマを盛り込むのはNGです。たくさんのテーマを盛り込むことで、ターゲットがブレてしまう可能性がありますし、訴えたいこともブレてしまいます。
メルマガ1つに訴求したいことは1つだけ盛り込むことにしましょう。
3-5.ポイントとコツ④文字数は長くしすぎない
文章量が多いメルマガは最後まで読んでもらえず、離脱される可能性が高くなります。かと言って、短すぎるメルマガでは訴求が十分にできない可能性も出てきます。
1つのメルマガは800~2,000文字程度に収めると良いでしょう。
3-6.ポイントとコツ⑤文章は読みやすく
どんなに訴求する商品やサービスが素晴らしいものでも、メルマガ自体の本文が読みにくければクライアントの心に響きません。
メルマガの文章は誰にでもわかりやすい文章で丁寧に書くようにしましょう。難しい漢字や言い回しは避けるのも必要です。
改行を入れたり適度な太字を追加したり、内容によっては画像を入れたりするのもよいでしょう。
3-7.ポイントとコツ⑥配信日時や頻度を考える
先ほど読まれやすいメルマガの配信日時をご紹介しました。
先ほどの配信日時はあくまで例で、クライアントによって配信日時を変えることも必要です。
例えば夜に稼働することが多いクライアントであれば、昼間に送るよりも夜間に配信する方がふさわしいでしょう。
他にも配信頻度も大切です。頻度が多すぎればメルマガ解約の原因になりますし少なすぎるとクライアントに存在を忘れられてしまう可能性があります。
メルマガを送る頻度は週1~2回程度が目安です。
3-8.ポイントとコツ⑦プロのアドバイスをもらう
メルマガの作成には一定のコツがあります。一企業で定期的に効果のあるメルマガを作成するには限度があります。
そんな時はWebマーケティングに詳しい会社に相談し、具体的なアドバイスをもらうのも手です。
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
自社でもメルマガの定期配信を行っています。
メルマガ作成を含めたWebマーケティングに関するご相談はお気軽にこちらからどうぞ。
4.メルマガの送信方法
メールの配信方法・配信ツールは多数存在します。特徴や料金を比較検討し、自社に合ったやり方を選びましょう。
以下、メルマガ送信方法の例を3つご紹介します。
4-1.Gmail
Gmailとは、Googleが提供しているメールサービスです。
・Google Workspaceのアカウント
Google Workspaceを利用して、一斉に大量のメールを送信している企業もいるでしょう。
そんな中、2024 年 2月以降、以下のような新たなガイドラインが追加されます。
※対象のアカウントは個人用Gmailアカウント。「Google Workspace」(ビジネスアカウント)のメールは対象外。
このガイドライン追加によって、ドメインにSPF・DKIM・DMARC のメール認証方式を設定する必要があります。
【DKIM】受信サーバーが送信者ドメイン所有者であることを確認し、なりすましを防ぐ
【DMARC】メールがSPFやDKIMによる認証に合格しなかった場合、さらに送信元に対して検証し、なりすましを防ぐ
一日の配信数が5,000件を超える場合は必須対応となりますので、必ずチェックしましょう。詳細や、設定方法については公式サイトを参照ください。
4-2.Benchmark Email
Benchmarkは、HTMLメルマガを作成・配信・効果測定できるメール配信サービスです。
(引用元:Benchmark Email 公式サイト)
・トライアル:月額0/円
・Pro:¥1,785/月〜¥103,700/月(コンタクト数によって料金変動)
・Enterprise:サポートに連絡
※参考:https://www.benchmarkemail.com/jp/pricing/
操作は比較的簡単。500種類以上のメルマガ用デザインテンプレートが用意されているため、初心者でもデザイン性の高いメルマガが作成可能です。
AI文章作成アシスト / メールエディター / リスト管理・セグメント / レポート / 登録フォーム / ABテスト / LP作成など、機能も充実しています。
4-3.配配メール
配配メールは、Benchmark同様にHTMLメルマガをドラッグ&ドロップで簡単に作成・配信することができるメール配信サービスです。
(引用元:配配メール 公式サイト)
・Light:メールで情報周知したい方向け
・Standard / Premium:メール配信業務効率化重視の方向け
・Bridge:アポ獲得を重視する方向け
※参考:https://www.hai2mail.jp/plan/
※料金については問い合わせが必要
シンプルな設計で使いやすいという特徴があります。加えて、開封率が高い曜日・時間帯がわかるヒートマップや、自社の開封/クリック率などを詳しく確認可能。
また、メール作成画面に「メール作成のコツ」を表示するガイド機能もついており、メールを配信して終わりにせず、数値分析・改善がしやすいという特徴があります。
※参考:配配メール公式サイト
5.メルマガを活用してマーケティングを成功させよう!
今回のコラムではメルマガについて下記を解説しました。
- メルマガは「メールマガジン」の略語でメールマーケティングの一つ
- メルマガが読まれるには開封率を上げるのが大切
- 開封率を上げるには「配信時間」や「件名」に工夫する
メルマガはただ送ればよいということではありません。
ターゲットの設定や本文や件名、配信時間など様々な方面からの戦略が必要です。
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
メルマガを活用したメールマーケティングの運用も数多く支援しています。また自社でもメルマガを配信し、一定の効果を上げています。
マーケティング運用に関するお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。