【詳しく解説】GDN・YDA(旧YDN)の違いとは?成果を最大化するコツ
Google広告のキャンペーンタイプは、広告の目的に応じて選ぶもの。
目的に合わないキャンペーンタイプを選んでしまうと、「資金を費やしたのに効果を十分に感じられなかった」となる可能性があります。
そこで今回の記事では、Google広告のキャンペーンタイプ主要8つについて、丁寧に解説します。
- 各キャンペーンタイプの特徴
- どんな目的で選択するのがおすすめか
- キャンペーンタイプを選ぶときの注意点
ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援してまいりました。Google広告に関するお問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。
【Google広告を知り尽くす! P-MAXキャンペーン入門セミナー開催!】
2023年10月12日(木)に、「Google広告を知り尽くす! P-MAXキャンペーン入門セミナー【初心者向け】基礎&最新のポイントまで徹底解説」を開催します!
今回は、Web広告初心者でもわかりやすく、Google広告の基礎・最新のP-MAXキャンペーンのポイントを解説します!企業のWeb担当・ECサイト担当者・検索広告で結果が出ているが、伸び悩んでいる方など、この機会にぜひご参加ください。
目次
1.Google広告キャンペーンのタイプとは
Google広告のキャンペーンタイプとは、Google広告の種類のことです。先述したように、広告の目的に沿って、適切なキャンペーンタイプを選択する必要があります。
主要なキャンペーンタイプは8つ。
検索キャンペーン | 検索結果上部(または最下部)に表示される広告を配信できる。 |
ディスプレイキャンペーン | テキストに加えて画像や動画で表示される広告を配信できる。 |
動画キャンペーン | 動画で配信できる広告を作成できる。 |
P-MAXキャンペーン | あらゆるGoogle広告の広告枠へ1つのキャンペーンで配信できる |
スマートキャンペーン | 複雑な設定作業がなく、Googleの広告枠へ自動で広告を配信できる。 |
アプリキャンペーン | アプリのダウンロードを促す広告を配信できる。 |
ファインドキャンペーン | 画像とテキストで構成された広告を配信できる。 |
ショッピングキャンペーン | 検索結果画面に商品の画像や価格、在庫状況などを表示させる広告を配信できる。 |
各キャンペーンタイプごとに、詳しく解説していきます!
2.検索キャンペーン
検索キャンペーンとは、キーワードと広告文を設定する広告を選択できます。
検索した際に、一番上(または一番下)に表示される広告です。
2-1.検索キャンペーンの特徴
商品やサービスの情報を積極的に求めているユーザーへ、広告を届けることが可能です。
名前が広まっていない商品やサービスを検索する人は少ないですよね。ある程度商品やサービスを知っている人や、それに近しいものに興味がある人が検索をします。
「顕在層にリーチができる」かつ「キーワードに対して入札できる」ため、成果に繋がりやすいです。
2-2.どんな目的のときに選択するか
・BtoB事業やニッチなジャンルの広告配信
マス広告ではターゲットを狙いづらい、BtoB事業やニッチな商材。特定のキーワードをピンポイントで狙える検索キャンペーンはピッタリです。
※キーワードのマッチタイプによって、指定したキーワード以外にも広告が表示されることはあります。
・問い合わせ数など直接的な成果を求める
ニーズが顕在化しているユーザーへ広告が届くため、成果に繋がりやすいです。
▼検索キャンペーンで選択できる広告についての詳細は、こちらをご覧ください!
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3.ディスプレイキャンペーン
ディスプレイキャンペーンとは、テキストに加えて画像や動画も表示される広告を選択できます。
3-1.ディスプレイキャンペーンの特徴
潜在的にニーズがあるユーザーへ届けることができます。検索キャンペーンと比べてユーザーのニーズは弱い一方、ターゲット数は多くなります。
また、クリエイティブにテキスト・画像・動画を使うことができ、視覚的アプローチが可能です。
3-2.どんな目的の時に選択するか
・潜在層へリーチし、認知を促したい
商品やサービスに無関心な層へ、認知を促すことができます。ターゲット数が多くなるという理由だけでなく、配信面が広いという特徴もあるからです。
複数の場所でユーザーにリーチ: ディスプレイ キャンペーンでは、Google の所有するサービス(YouTube と Gmail)に加えて、3,500 万ものウェブサイトやアプリで、世界中のユーザーにアプローチできます。そのため、Google 検索以外の場所でもリーチを拡大することができます。(引用:ディスプレイ広告と Google ディスプレイ ネットワークについて)
・販売を促進させる
画像や動画は、視覚的にインパクトがあるため記憶に残りやすいです。また、文字だけでは伝わり切らない情報を分かりやすくアピールすることができます。
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4.動画キャンペーン
動画キャンペーンとは、その名の通り動画で配信できる広告を選択できます。YouTubeや、 Google動画パートナー上の配信面で広告が表示されます。
また、ディスプレイキャンペーンのように動画のクリエイティブは、視覚的に惹きつける効果があります。
4-1.動画キャンペーンの特長
検索結果だけでなく、月間利用者数6,500万人以上(2020年9月時点、Think with Googleより)のYouTubeへも広告を表示します。
4-2.どんな目的のときに選択するか
・認知を拡大させたい
例えば、「検索キャンペーンで、積極的に商品やサービスを求めているユーザーへ届けたい!」と思っても、認知がなく、検索されなければ意味がありません。
「動画広告で知り、検索→検索広告をクリック」という流れが良いでしょう。そのため、「認知拡大」目的で動画広告を設定したら、「成果獲得」目的で検索広告も出稿することを検討しても良いでしょう。
▼YouTube広告の種類や出稿の仕方は、こちらをご覧ください
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5.スマートアシストキャンペーン
スマートアシストキャンペーンは、簡単な設定をするとGoogleの広告枠(Google検索やYouTube、Googleパートナーウェブサイトなど)へ自動で広告を配信します。
5-1.スマートアシストキャンペーンの特徴
最も特徴的なのは、先述したようにGoogleの広告枠へ自動で広告を配信できる点。
加えて、設定に複雑な作業の必要がないという点です。入稿は最低限のアセット(見出し・説明文・URL)のみで、「わずか15 分で設定できる」と言います。
スマート アシスト キャンペーンは、小規模ビジネス向けの効率的で手軽なソリューションです。(引用:スマート アシスト キャンペーンを他の Google 広告キャンペーンタイプと比較する)
5-2.どんな目的のときに選択するか
・少ない手順でとりあえずGoogle広告を出してみたい
先述した通り、かなり簡単な設定で効率的な広告配信ができます。まずは広告を出してみたいと思っている方に適しています。
・広告運用の工数を減らしたい
人的リソースが不足している場合、複雑な設定がなかったり、キャンペーンが自動化されたりすることで工数を減らすことができます。
しかしながら、デメリットもあります。例えば、スマートアシストキャンペーンは、特定キーワードに配信できません。そのため成果に繋がらなかったという場合。機械学習に任せるよりも、他のキャンペーンを選択して運用した方が効率が良いこともあります。
そのため、リソースが不足している場合は、プロに任せるのも一つの手です。
広告に関するご相談・お問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。
6.P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーン
P-MAXキャンペーンは、2021年にGoogle広告で新しくスタートした広告プロダクト。スマート ショッピング キャンペーン、ローカル キャンペーンは自動的にP-MAXへアップグレードされました。
(引用元:Google広告「Performance Max campaigns launch to all advertisers」)
6-1.P-MAXキャンペーンの特徴
あらゆるGoogle広告の広告枠へ1つのキャンペーンで配信できます。加えて、自動で最適化が行われます。
スマートアシストキャンペーンと似ている、また、進化版と捉えられそうですが、一概には言えないようです。
スマートアシストキャンペーンでは、入稿は最低限のアセット(見出し・説明文・URL)のみでしたが、P-MAXキャンペーンではそれに加えて「画像・ロゴ」の入稿が必須になります。
少ない設定手順でより広くGoogle広告すべての配信面をさらうためのアセット構成です。
6-2.どんな目的のときに選択するか
・直接的な成果を求める
P-MAXキャンペーンは、コンバージョン目標ベースのキャンペーンタイプだからです。
P-MAX を使用すると、指定したコンバージョン目標に基づいてパフォーマンスの向上を促すことができ、スマート自動入札を使用してチャネル全体のパフォーマンスをリアルタイムで最適化し、コンバージョン数とコンバージョン値を引き上げることができます。(引用:P-MAX キャンペーンについて)
広い配信面に出稿して、しっかり成果をとっていきたい方に向いています。
より、効果を促進させるためには、以下2点を満たしている場合にP-MAXキャンペーンを検討しましょう。
(2)Google広告で複数の広告枠に配信している
「P-MAX は、キーワード ベースの検索キャンペーンを補完するもの」と、Google広告のヘルプページに記述があります。既に配信していれば、機械学習のデータも蓄積されておりP-MAXキャンペーンの最適化が進みやすいでしょう。
また複数広告枠に配信していれば、配信準備の手間が少なく済みます。
▼P-MAXキャンペーンの設定方法などはこちら
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7.その他のキャンペーン
最後に、アプリキャンペーン、ファインドキャンペーン、ショッピングキャンペーンについて解説します。
7-1.アプリキャンペーン
アプリキャンペーンとは、アプリのダウンロードを促す広告を設定できるキャンペーンです。遷移先はGoogle Playストアに設定し、広告を表示できる場所は、300万以上。
このキャンペーン タイプでは、アプリの情報を使用して、Google 検索、Google Play、YouTube、Discover に加え、300 万を超えるサイトやアプリで広告が自動的に最適化されます。(引用:適切なキャンペーン タイプを選択する アプリ キャンペーン: 複数チャネルでのアプリの宣伝)
アプリのダウンロードを促し、アプリ内での売上を伸ばす目的の際に選択すべきです。
7-2.ファインドキャンペーン
画像とテキストで構成された広告を配信できるキャンペーン。ディスプレイ広告と似ていますが、配信面やターゲティング、クリエイティブなど、明確に違いがあります。
(引用:Googleファインド広告の効果的な使い方とは?|GDNとの違いも解説!)
ディスプレイ広告もサイト誘導に向いていますが、上記の他に異なる点は、ファインド広告はコンバージョンベースであるということ。
入札戦略は「コンバージョン数の最大化」または「目標コンバージョン単価」のみの選択です。
YouTube動画広告で認知を促し、ファインド広告でサイト誘導を促すフローがおすすめです。また、ファインド広告でサイトへ誘導し、検索広告で成果獲得する方法も。
またリマーケティング目的にも有効です。リマーケティングとは、ウェブサイトを訪問した人をターゲットにして広告を配信する方法。
例えば、ディスプレイ広告でサイト誘導し、ファインド広告で再アプローチします。
▼ファインド広告について詳しくはこちら
Googleファインド広告の効果的な使い方とは?|GDNとの違いも解説!
ファインド広告は、多くのユーザーが利用するGoogleサービス内に広告を配信できるメニューです。「サイト誘導」から「成果獲得」まで幅広く活用できる優れもの。この記事では特徴や、成果を最大化させる使い方を解説します。
7-3.ショッピングキャンペーン
通常のショッピングキャンペーンは、検索結果画面に商品の画像や価格、在庫状況などを表示させることができます。
検索結果の上部に、画像と共に表示されたら目立ちますよね。
ショッピングキャンペーンは、商品の販売促進、実店舗への集客などを目的に配信されます。
8. キャンペーンタイプを選ぶ際の注意点
キャンペーンタイプの概要や、目的別の選び方がわかったところで、注意点について解説します。
8-1.事前にビジネス目標を明確に
目的がわからなければ、キャンペーンを選ぶことができません。認知拡大か、サイト誘導か、それとも成果獲得なのか。
広告を配信することによって、最終的にユーザーにどんな行動をとって欲しいのか、何を目指しているのかを明確にすることは必須となります。
8-2.費やせるリソースを確認(時間、人)
例えば「検索キャンペーンを選択してたが、運用にコミットできる人材がいなく、ほとんど成果が出ないまま広告配信を終えてしまった」なんてことがないようにしたいですよね。
そのため、事前に費やせるリソースについて確認をしておきましょう。
リソースが少ないとなった場合には、スマートアシストキャンペーンやP-MAXキャンペーンのように自動で最適化してくれるキャンペーンを選択するという手があります。
また、プロに任せるのも選択肢の一つです。ユニークワンはGoogle広告の正規パートナーとして、企業のWeb広告運用を支援してまいりました。
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8-3. 同じキャンペーンタイプでも、別キャンペーンを立てることも
最後に、同じキャンペーンタイプでも、広告のキャンペーンを分けた方が良い場合をご紹介します。
・予算が異なる(予算を分けたい)
・コンバージョンが異なる
・キーワードが異なる
・ターゲットが異なる
Google広告アカウントにはいくつもキャンペーンを作成することができます。キャンペーンを分けすぎるのはよくないですが、必要に応じて、適切にキャンペーンを分けましょう。
9. まとめ
今回はGoogle広告「キャンペーンタイプ」主要8種類の概要と、どんな目的の際に選ぶかを解説しました。
- ビジネス目標(目的)によって選択するキャンペーンタイプが異なるため、事前に目的を明確にすることが大切
- 工数を減らしたいなら自動で最適化されるキャンペーンタイプを選ぶか、プロにお任せする
- 同じキャンペーンタイプでも、広告キャンペーンを分けた方がいい時がある
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