note proおすすめ機能まとめ!企業note運用担当者のお悩み別に解説
「note(ノート)」は、企業やクリエイターにとって、コンテンツ発信を効率化するための強力なコンテンツプラットフォームです。その中でも、法人向けプラン「note pro」から2024年に新しく登場した機能「サイト作成機能」が、注目を集めています。
2024年に登場したこの機能は、ノーコード対応のCMSとして、誰でも簡単にWebサイトを構築できる点が大きな魅力です。テンプレートを活用したサイト作成から、SEO対策、運用効率の向上まで、企業の多様なニーズに応える設計となっています。
この記事では、note proの「サイト作成機能」の概要や特徴、企業での活用事例、運用のポイントを徹底解説します。
- 「サイト作成機能」を利用できるnote proの価格やメリットは?
- 「サイト作成機能」でできること
- 「サイト作成機能」のメリット・注意点
- 「サイト作成機能」の活用事例
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
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目次
1. noteとは
1-1. コンテンツプラットフォーム・note
(引用:note|note株式会社)
noteとは、クリエイターが文章をはじめ、画像、音声、動画などのコンテンツを投稿することができるコンテンツプラットフォーム。2014年にスタートし、現在では会員登録者数約816万人超の巨大サービスとなっています。
シンプルでコンテンツに集中しやすいUIや、手軽に情報発信を始められる操作性などのメリットから、企業広報でも広く活用されています。
▼noteについての詳細はこちらの記事もご覧ください。
【必読】企業のnote活用・基礎知識!メリット・活用事例・運用ポイント
そこで今回は「企業におけるnote活用」の基礎知識をまとめました。特にこれからnoteを始めたい企業・中小企業の皆さまに向けて、参考になる身近な事例もお届けします!
1-2. noteは無料で利用できる?料金プランを解説
noteは、基本的には無料で利用可能です。ただし、無料プランでは使用できる機能に制限があるため、活用目的によっては有料プランへのアップグレードが必要になるでしょう。
noteの多様な機能を活用できる有料プランとして、noteプレミアム、note proの2つのプランが用意されています。
なお、今回の記事で紹介する「サイト作成機能」は、法人向け有料プランnote proアカウントでのみ利用することができます。
【無料アカウント】
基本的な機能を利用できるアカウントで、予約投稿ができない、noteの分析ツールを使用できない、有料コンテンツの価格上限があるなど、いくつかの制限があります。ただし、コンテンツの投稿や閲覧は可能なので、とりあえずnoteを使ってみたい!という場合は、無料アカウントからはじめてみるのがよいでしょう。
【noteプレミアム】
月額550円で、より多くの機能が利用できるクリエイター向けのプランです。このプランでは、有料記事の価格上限が5万円まで引き上げられ、予約投稿機能なども利用可能です。
【note pro】
月額88,000円の法人向けプランです。自社アカウントのnoteトップページのカスタマイズやサポートが充実しており、独自ドメインの利用やアクセス解析など、企業のニーズに応じた機能が幅広く提供されています。
各プランごとに利用可能な機能については、note公式の案内もあわせて参照ください。
2. note proとは
先に紹介したnoteの3つのプランの中で、新しく登場した「サイト作成機能」を利用できるnote proについて詳しく解説します。
2-1. note proは企業・法人向けの有料サービス
(引用:ブランディング・採用・販促で成果を出すならnote pro(ノートプロ) )
note proは、企業が自社のブランディングや情報発信を行うために設計された有料プラン。
サイト作成機能をはじめ、予約投稿や詳細な分析機能、手厚いサポート、独自ドメインなど多くの機能を有しており、特にオウンドメディア運用やコンテンツマーケティングを行いたい企業にとって非常に強力な味方となります。
なお、企業・法人向けサービスではありますが、フリーランスの方でも契約可能です。
▼note proについての詳細はこちらの記事をご覧ください
note proとは?料金や導入メリット、無料プランとの違いや成功事例をご紹介
note pro(ノートプロ)とは、noteの企業・法人向けの有料プランのことです。フリーランスの方でも契約できます。
2-2. note proのメリット
上述の通り、note proには以下のような多くの機能が含まれています。
【予約投稿機能】
記事をあらかじめ設定した日時で自動で公開できるため、計画的なコンテンツ運用が可能です。
【詳細なアナリティクス】
(引用:アナリティクス(β):アカウント全体を分析する – noteヘルプセンター)
note pro専用の「アナリティクス(β)」を利用することで、PV数や読了率、参照元などの詳細なデータを分析することが可能。後述する「サイト作成機能」で作成したページのデータも分析可能です。
【独自ドメインの使用】
note proでは、独自ドメインを設定可能。ロゴやファビコン、テーマカラーをカスタマイズすることもできるため、自社のブランドを強調したい場合は、note proの利用がおすすめです。
▼note proの機能についてはこちらの記事もご覧ください
note proおすすめ機能まとめ!企業note運用担当者のお悩み別に解説
オウンドメディア活用が当たり前になった昨今、noteは法人にとっても利用が欠かせないツールになったといっても過言ではありません。
3. note proのサイト作成機能とは
(引用:note proにCMS機能が追加!だれでも簡単にWebサイトの作成が可能に|note株式会社)
note proの「サイト作成機能」とは、2024年6月に新しく登場したノーコードのCMS機能です。
CMS:「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」の略。Webサイト制作の専門知識がなくとも更新や新規ページ制作ができるツールを指します。
この機能により、様々な目的に応じたWebページを手軽に作成・更新できるようになりました。登場したばかりの新機能にもかかわらず、すでに多くの企業が採用や販促、広報などに活用しています。
▼ノーコードツールについてはこちらに記事もご覧ください
ノーコードツールとは?特徴やローコードとの違い、おすすめの無料ツールなどをわかりやすく解説!
ノーコードツールとは、専門的なソースコードを使わずにアプリやWebサイトを開発できるツールのことです。
3-1. note proのサイト作成機能でできること
このサイト作成機能ではどのようなことができるのでしょうか。主な機能を下記にまとめました。
■便利なテンプレート
以下の6種類のテンプレートが用意されているため、デザインをイチから構築する必要はありません。目的に応じたレイアウトをカスタマイズしながら、簡単にサイトを構築することができます。
・採用情報サイト
・採用情報サイト(職種リストあり)
・企業メディアサイト
・企業メディアサイト(バナーあり)
・商品・プロダクト紹介サイト
・サービス紹介サイト
■コンテンツの自由な組み合わせ
noteに投稿した記事だけではなく、外部サイトやメディアの記事、画像、プレゼン資料などのデータ、動画などを自由に組み合わせてWebページを作成することができます。複数のプラットフォームに横断するコンテンツから特にみてほしい記事をひとつのページに視覚的に整理することで、ユーザーにとってわかりやすい形で情報を提供できます。
■最大3つのサイトを公開可能
1つのnote proアカウントにつき、最大3つのサイトを同時に公開できます。ページごとに採用、販促など、特定の目的やターゲットに合わせて構築してもよいでしょう。
■アナリティクス(β)で分析も可能
(引用:アナリティクス(β):サイト作成を分析する – noteヘルプセンター)
note proの「アナリティクス(β)」で、サイト作成機能で作成したページの分析を行うことが可能です。各サイトの指定期間内のPVとクリック数、参照元などを数字とグラフで確認できます。
3-2. note proのサイト作成機能のメリット
「サイト作成機能」はシンプルながら多彩な機能を備えており、企業での活用において多くのメリットがあります。以下にそのポイントを紹介します。
■簡単にサイト作成ができる
ノーコード対応のCMSツールのため、専門的な知識がなくても簡単に運用可能です。また目的別に複数のテンプレートがあらかじめ用意されているため、デザインやレイアウトを考える手間も不要。エンジニアやデザイナーへの依頼が不要なので、工数を大幅に削減できます。
■運用の効率化
すでにnoteでの情報発信を行っている場合、コンテンツ制作からWebサイト構築まで、すべてをnote内で完結できます。サイト作成機能を活用することで、採用情報やオウンドメディアを一元管理し、運用効率を高めることが可能です。
■SEO対策
サイト作成機能で作成したページは、noteアカウントのドメインに紐づけられるため、SEO効果も期待できます。適切な運用を行うことで、検索エンジンからの自然流入も見込めるでしょう。
3-3. noteのサイト作成機能の注意点
企業の情報発信の強い味方の「サイト作成機能」ですが、利用の際には下記の注意点があります。
①note proアカウントのみの限定機能
繰り返しになりますが、「サイト作成機能」はnote proのみで利用できるプレミアムな機能です。無料アカウントやnote プレミアムのアカウントでは利用できません。
②サイトの作成・操作はPCでのみ可能
サイト作成機能は、PCでのみ利用できます。スマートフォンのブラウザやアプリでは作成・更新などができないため、利用の際にはPC環境を準備しましょう。なお、作成したサイトの閲覧はスマートフォンでも可能です。
また、noteのサイト作成機能はシンプルで使いやすいですが、基本的なサイト運営のポイントを押させておくことで、より効果的に活用できます。以下の点に注意して運営を行いましょう。
■サイトの目的とターゲットを明確にする
サイト運営に限ったことではありませんが、誰に向けたコンテンツなのかを具体的に想定することが重要です。目的やターゲットが曖昧だと、コンテンツが散漫になり、ユーザーの興味をひくことが難しくなります。
サイトを作成する目的を明確にし、誰に、何を伝えるページなのかを定義しましょう。
■コンテンツの著作権に注意
画像や文章を使用する際は、著作権を守ることが必須です。著作権フリーの素材を使用する、自社で制作したオリジナルコンテンツを活用することを推奨します。
▼著作物を引用する際の注意点についてはこちらの記事もご覧ください
引用とは?Webでのやり方や書き方、参考・参照・転載との違いまで丁寧に解説!
引用とは、書籍やWeb上にある他者の文章や図・表などを自分のコンテンツにそのまま使用することです。
■定期的な更新と運用
古い情報やリンク切れなどがあると、ユーザーの信頼を損なう原因になります。掲載しているコンテンツを定期的にチェックし、最新の情報を反映することで、常に新鮮な状態を保つようにしましょう。
これらの基本的なサイト運営のポイントを意識することで、noteのサイト作成機能をより効果的に活用できます。
4. note proのサイト作成機能のつかい方
このセクションでは、note proのサイト作成機能の使用方法を詳細に解説します。
4-1. サイトを作成する
note proのアカウントにログインしたら、画面右上の自社のアイコンを選択し、クリエイターメニューを表示します。「アカウント設定」から「サイト作成」を選択し、「サイトを作る」ボタンをクリックします。
(引用:サイト作成:利用・設定方法 – noteヘルプセンター)
また、すでにサイトを作成済の場合は、下記のような画面として表示されます。追加で新たにサイトを作る際は、「+新規作成」ボタンをクリックしましょう。
(引用:サイト作成:利用・設定方法 – noteヘルプセンター)
4-2. テンプレートの選択
(引用:サイト作成:利用・設定方法 – noteヘルプセンター)
6種類のテンプレートから、目的にあったものを選択しましょう。
テンプレートを選択すると、編集画面が開きます。テンプレートにレイアウトされているブロックを自社の情報に上書き更新できるほか、画像、テキスト、リンクなど任意のブロックを追加・削除・複製・並び替えが可能です。
追加できるセクションは、下図の通り。noteの記事だけではなく、外部サイトへのリンクや動画なども自由度高く組み合わせることが可能です。
(引用:note サイト作成機能編集画面)
4-3. サイトを公開する
(引用:note サイト作成機能編集画面)
編集が完了したら、画面右上の「公開に進む」ボタンから公開しましょう。
また、「プレビュー」ボタンから確認用のプレビューリンクを発行することも可能です。
4-4. 更新と管理
(引用:note 管理画面)
作成したサイトは、いつでも編集・更新可能です。更新する場合は、4-1の手順でサイト作成のページに飛び、更新したいサイトの「編集」ボタンをクリックしましょう。
4-5. サイトを非公開にする
(引用:note 管理画面)
作成したサイトを削除・非公開にしたい場合は、「編集」ボタン横の3点リーダから設定が可能です。
なお、非公開にした場合は、サイト作成数のカウントは減りません。ひとつのnote proアカウントにつき最大3つまでしかサイトを作成できないため、注意しましょう。
5. noteのサイト作成機能の事例
ここからは、実際にnote proを積極的に活用している企業事例を紹介します。
5-1. 株式会社タイミー
(引用:タイミー採用情報)
株式会社タイミーでは、採用候補者への自社理解と志望意欲の向上を目的とした採用特化サイトとして、サイト作成機能を活用しています。
自社で運営しているnoteから、社員・部署紹介の記事や、社内文化についての記事を厳選してサイトに掲載。そのほかにも行動指針(バリュー)や他媒体に掲載されたインタビュー記事なども1ページにまとめることで、採用候補者の「知りたい!」に応えるページに仕上げています。
また、サイト内に募集職種の応募リンクも掲載することで、スムーズな応募への動線となっています。
5-2. 株式会社早稲田出版
(引用:中小企業診断士【特設】)
株式会社早稲田出版では、資格試験の特設サイトとしてサイト作成機能を活用しています。
テーマ別に試験の解説note記事や、講義のYouTube動画を分類し、受験者という明確なターゲットに向けて情報を発信しています。
また、コーポレートサイトやYouTubeチャンネルからもnoteへのリンクを設置することで、複数のチャネルを回遊させる効果も持たせているのが特徴です。
5-3. Bricsys Japan
(引用:BricsCAD プロダクトご紹介サイト)
自社のサービスの紹介ページとしてサイト作成機能を活用しているのが、Bricsys Japan。
サイト作成機能では、レイアウトを自由に調整できるため、お問い合わせのCTAをページの上下に配置にしているのがポイントです。コンパクトに自社サービスの紹介やサービス資料をまとめ、適切にCTAを配置することで、スムーズなお問い合わせ獲得(リード獲得)につながるページとなっています。
5-4. 海士町
(引用:海士町への移住・求人)
noteのサイト作成機能を活用しているのは、企業だけではありません。地方自治体の海士町は、移住検討者向けのページとしてサイト作成機能を活用しています。
移住、求人、居住者インタビューなど、移住を検討している方が知りたい情報を一か所にまとめています。また、記事情報のみならず、画像や動画を効果的に活用することで、海士町を訪れたことのない方でも、移住のイメージを膨らませやすい構成です。
5-5. 株式会社ユニークワン
(引用:採用情報|株式会社ユニークワン)
当社、株式会社ユニークワンでもサイト作成機能を活用しています。
ユニークワンでは、当初採用目的でnote運用を開始しました。その後、公開する記事コンテンツのジャンルを採用のみならず、販促や広報、ブランディングにも拡大していきました。
その流れを汲んで、ユニークワンのnote proのサイトは、採用特集サイトと銘打っていますが、会社の基本情報を一か所でわかるよう構成しています。会社紹介資料や、ミッション・ビジョン・バリュー、メンバー紹介など、会社の雰囲気を多角的に紹介しています。
6. まとめ
今回の記事では、note proの新機能「サイト作成機能」を紹介しました。
- note proの「サイト作成機能」は、Web制作の知識がなくても誰でも簡単にWebページを制作できるノーコードのCMSツール
- 「サイト作成機能」では、多彩なテンプレートを活用して目的に応じたサイトを作成できる
- 株式会社タイミー(採用特化サイト)、海士町(自治体の移住促進サイト)など、多様な企業・団体が採用・プロモーション・情報発信に「サイト作成機能」を活用中
ユニークワンではWebマーケティング事業を展開する企業として、50以上の業種、計1,250社のデジタルコミュニケーションを支援してきました。
また、ユニークワンは2022年から「note proセールスパートナー」として認定されています。自社で120記事以上を公開してきたノウハウをおしみなくお伝えして、note運用のサポートも行っています。
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