コラム

企業のTikTok活用6つのコツ!投稿方法・注意すべき点・成功事例など詳しく解説!

公開: 更新: SNS運用

TikTok_FV

TikTokとは、短尺動画を作成・シェアできるSNSです。主に若年層からの人気が高いですが、現在は40代の視聴も少なくありません。

TikTokには拡散性があることや、企業感・広告感の薄い動画を簡単に作成・シェアできることから、企業がTikTokを活用する事例も増えています。

そこで今回は、TikTokの特徴や投稿方法だけでなく、企業がTikTokを効果的に活用するためのコツも詳しく解説します!

  • 企業がTikTokを活用するメリット
  • TikTokの動画作成・シェア方法
  • TikTok運用のコツ・注意点
  • 【事例つき】TikTokをビジネスで活用する方法

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1.TikTokとは?企業の活用が重視される背景

はじめにTikTokの特徴や、なぜ企業でTikTok活用がされているかを解説します。

1-1.「TikTok売れ」ショート動画の重要性

TikTokでは縦長のショート動画を、スワイプで手軽に見ることができます。

縦長のショート動画は、尺が短いためスキマ時間の暇つぶしに適していることや、スマートフォンを横にする必要がないので視聴しやすいなど、需要は上昇中。

さらには、「TikTokユーザーの40%以上が動画をきっかけに商品に興味を持った経験があり、そのうちの4割は購入にまで至る」という調査結果もあります。

 TikTok_グラフ

(引用元:TikTokユーザーの42.5%が動画をきっかけに商品に興味、その内4割が購入にまで至るという結果に

こうした結果から、TikTokの投稿をきっかけに商品が売れることを「TikTok売れ」と言うようになりました。

2021年11月4日発売の「日経トレンディ2021年12月号」では「2021年ヒット商品ベスト30」が特集され、「TikTok売れ」が1位にランクイン。

TikTokは若者が歌ったり、音楽に合わせてダンスを投稿したりするだけのプラットフォームではなくなっていると指摘しています。

※参考:21年ヒット商品1位は「TikTok売れ」 動画で消費を動かす

1-2.TikTokは若年層を中心に、40代の利用も

ユーザーの年齢層をみてみると、若年層が多いです。しかし、40代男性を中心に働く世代のユーザーも比較的高い割合であることがわかります。

投稿目的だけでなく視聴目的で利用するユーザーもおり、幅広い世代で利用され始めています。

 TikTok_データ

(引用元:billboard JAPAN「博報堂 研究開発局による『音楽ヒット予想研究Vol.4』2020年上半期チャートから見るTikTok起点型ヒット」

 

2.企業のTikTok活用メリット

続いて、企業がTikTokを活用した場合、どのようなメリットがあるのかご紹介します。

2-1.拡散力が高く、始めたばかりでも認知拡大できる可能性がある

TikTokは「バズ」と呼ばれる、TikTokを始めたばかりでも起こりうる、爆発的拡散があります。

TikTokのアルゴリズムに基づいて評価の高い動画が、多くの人のおすすめページに表示されるなどして、多くの再生数やいいね数がつくことです。

また、アプリを開いて最初に表示される「おすすめ」のページはフォローに関係なく、ユーザーの行動に基づいて動画が選択されます。

ユーザーが目的を持たずに気ままに「回遊」する利用スタイルがあるため、認知拡大に繋げることができます。

2-2.企業感・広告感が薄いコンテンツを簡単に作成できる

動画の編集と聞くと、難しいアプリや知識が必要と思う方もいるかもしれません。

しかし、TikTokはテンプレが多数用意されており、誰でも簡単に動画を作成できるようになっています。

また、企業の投稿も一般の投稿に馴染みやすいでしょう。ユーザーは「未知の動画との出会い」を求めているため、面白い動画内容であれば最後まで見られる可能性も高いです。

2-3.企業の利用はまだまだこれから

TikTokへの注目は集まりつつありますが、InstagramやTwitter、YouTubeと比べると国内のアクティブユーザー数は少ないです。

TikTokを活用している企業が少ない、つまり参入している競合他社が少ない今から、早めに活用を始めることをおすすめします。

 

3.TikTok 動画の作り方・投稿方法

TikTokの投稿は基本的にはとても簡単です。

投稿画面下部の[+]をタップ

カメラロールから写真や動画をアップロードするか、TikTokのカメラで撮影

楽曲の先約やエフェクトなどを適宜追加

[→]でキャプションやタグ、位置情報などを追加

動画を投稿

※参考: TikTok 初めての動画の投稿

以下、カメラロールのコンテンツを使用する場合と、その場で撮影する場合に分けてそれぞれ詳しく解説します。

3-1.カメラロールの動画・画像を使用する場合

①TikTokを開き、[+]をタップし、[アップロード]から追加したい写真や動画を選択します。

 TikTok_投稿手順1

②コンテンツを選択すると、下記を追加できる画面になります。

プライバシー設定 投稿の公開範囲やコメントのオンオフを設定
クリップ調整 動画の追加・削除、音量や速度などを編集
テンプレート テンプレートを選択して自動カット動画を作成
テキスト テキストを追加
ステッカー メンションやハッシュタグ、投票機能などのステッカーや絵文字を選べる
エフェクト エフェクトを追加
フィルター フィルターを追加
ボイス 通常の音声やボイスフィルターを使った音声追加
字幕 字幕を追加
補正 動画の補正のオンオフ切り替え

はじめに、写真か動画で投稿するか選択しましょう。編集が完了したら、[次へ]を押します。

TikTok_投稿方法2

③キャプションや位置情報、カバー画像などを追加して投稿完了です!

 TikTok_投稿方法3

3-2.これから動画・画像を撮影する場合

①先ほどと同様に[+]をタップします。[写真]または動画撮影時間を[15秒][60秒][3分モード]の中から選びます。

※以下解説するのは動画撮影について

②画面中央の丸をタップすることで撮影開始、もう一度タップすると停止します。これを繰り返して、一度に複数のカットが撮影できます。

また、撮影時には下記を追加できます。

フラッシュ フラッシュのオンオフ切り替え
カウントダウン 撮影開始までのカウントダウン
フィルター フィルターを追加
速度 動画の速度を変更
メイク 顔に補正やエフェクトを追加
Q&A 質問に対する回答動画を撮影
エフェクト エフェクトを追加

動画が撮影できたら、右下のチェックマークを押して次へ進みます。

③次は動画の編集画面です。カメラロールの動画・画像を使用する場合②の項目とほぼ同じ画面になるので、テキストや、目を引くエフェクトを入れるなど工夫ができます

動画の編集が完了したら、右下の[次へ]を押します。

④最後はキャプションや位置情報、その他オプションを追加して投稿完了です。

 

4.多くの人に投稿を見てもらう6つのコツ

TikTokは拡散力が高いことや、企業参入率が低いことから認知拡大に貢献できると前述しました。しかし、「なんとなく」運用するだけでは、投稿を多くの人に見てもらうことは難しいです。

そこで、企業がTikTokを運用する際のコツを6つご紹介します。

4-1.TikTok運用の目的・目標を明確にする

まずはTikTokを企業で活用する目的・目標を明確に設定しましょう。

実際に運用するメンバーでペルソナ設計、カスタマージャーニーマップなどを作成することがおすすめです。

最終的に達成したい数値目標や、それを達成するために設ける中間目標など、具体的に設定します。「TikTokを投稿すること」が目的になってしまわないようにしてください。

4-2.アルゴリズムを理解し、おすすめに表示されることを意識する

TikTokを開いた時、最初に表示されるのは「おすすめ」のフィードです。おすすめフィードはユーザーの興味に合わせてカスタマイズされているため、一人一人表示される内容が異なります。

おすすめフィードに表示させることで、フォローしていないユーザーや、自社商品・サービスに興味関心が高い潜在層に動画を届けることができます。

そこで、おすすめフィードに表示させるために、アルゴリズムをしっかり理解しましょう。TikTokでは、下記のような例がおすすめフィードにレコメンドする要因と記載しています。

ユーザーインタラクション:動画の「いいね」や「シェア」、アカウントのフォロー、コメント投稿、作成したコンテンツなど

動画の情報:キャプション、サウンド、ハッシュタグなど

デバイスとアカウントの設定:言語や国の設定、デバイスの種類など。これらの要素は、システムのパフォーマンスを最適化するために含まれていますが、これらの要素からユーザーの嗜好は判別するのが難しいため、レコメンドシステム上では他の要 素よりも重要度は低くなっています。

(引用元:TikTokが「おすすめ」に動画をレコメンドする仕組み

「ユーザーが長い動画を最後まで試聴した」という指標は、「動画作成者と視聴者が同じ国に住んでいる」という指標より強く、ユーザーにとって価値が高いと評価されます。

このように、動画は個人に合わせてランク付けされ、おすすめフィードに表示する動画が選定されています。

4-3.トレンドを意識する

TikTokには話題の動画や音楽、ハッシュタグなど、「トレンド」があります。トレンドを意識した動画は見られやすいです。

例えば、最近ではTikTokがきっかけで楽曲に注目が集まり、アーティストの知名度が上がるという流れがあります。そのため、積極的に人気の楽曲を使うことがおすすめです。

ただし、TikTokのトレンドは変化が激しいです。常に流行をチェックし、スピード感を持って動画を作成・投稿する必要があります。

4-4.動画は冒頭に力を入れてスキップされにくい構成に

動画を作成する際には最初の1〜2カット(冒頭約3秒)がインパクトのある動画にすると、ユーザーの心をつかみ、動画がスキップされにくいでしょう。

例えば、印象的な効果音やキャッチーなフレーズ、最もインパクトのあるシーンを使用するなどです。

4-5.適切なハッシュタグをつける

ハッシュタグは闇雲につければいいというものではありません。

・動画と関連性のあるハッシュタグ
・投稿ボリュームが1〜5万件程度のミドルキーワードを使用したハッシュタグ
・トレンドを意識したハッシュタグ
・トレンドに関係なく人気のハッシュタグ(例:#おすすめにのりたい #バズれ #運営さん大好き)

ハッシュタグは、おすすめフィード右上の虫眼鏡マークをタップし、検索ボックスにワードを入れると、関連するハッシュタグのおすすめが一覧で表示されます。視聴回数も表示されるので、ハッシュタグに悩んだらこのように探すと良いでしょう。

 TikTok_ハッシュタグ

ただし、上記のハッシュタグが効果的だからといって、つけすぎて動画が見にくくならないように注意が必要です。

4-6.分析・効果測定を行う

投稿をしたら必ず効果を確認し、PDCAを回すようにしましょう。

TikTokでは「インサイト分析」で下記のような結果を確認することができます。

動画の視聴回数・プロフィール表示回数・いいね数・コメント数・ユニーク視聴者数・シェア数・総フォロワー数とその増減・純フォロワー数・フォロワーのインサイト・フォロワーのアクティブは時間帯 など

 TikTok_インサイト

詳しいインサイト分析を使用するには「ビジネスアカウント」へ切り替える必要があります。

切り替えた直後はデータ取得のため、すぐにインサイト機能を利用できないことがあるので、早めにビジネスアカウントにすることをおすすめします。

 

5.TikTokを活用する際の注意点

解説したように企業がTikTokを活用するメリットは多数ありますが、注意すべき点もあります。

5-1.違反・炎上リスクを避ける

企業の法令違反は炎上に繋がったり、企業ブランドが毀損したりします。

例えば、ステルスマーケティングです。ステマとも呼ばれます。

ステルスマーケティングとはユーザーに「広告」だと気づかれないように商品やサービスを宣伝すること。日本語の「やらせ」や「サクラ」と同義語と捉えられています。

ステルスマーケティングは「景品表示法」(景品表示法は商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを規制する法律)の観点から問題になると判断され、2023年10月1日から「ステマ規制」という規制が施工されます。

▼ステマ規制について詳しくはこちら

ステマ規制とは?いつから始まるのかや運用基準、インフルエンサーとの関わり方までわかりやすく解説

ステマ規制は最近SNSなどで問題になっているステマ(ステルスマーケティング)の規制を目的としたもの。今回は規制の意味や罰則、規制の対象例などを詳しく解説します!

他にも、差別・宗教・スキャンダル・政治などのトピックは炎上に繋がりやすいので避けることをおすすめします。

5-2.楽曲の著作権に注意する

TikTokでは楽曲をつけた投稿が主流であり、トレンドの音楽を使用すると見られやすいと解説しました。しかし、楽曲については著作権に十分注意する必要があります。

例えば、許可を得ずにCDの音楽を使用する、ネット上の楽曲を無断で転用するなどは著作権侵害という犯罪になります。

そのため、楽曲は著作権者またはJASRAC(代理人)から許諾を得ているものを使用しなければいけません。

ビジネスアカウントは、マーケティングや広告、宣伝などで使える「TikTok商用音楽」を使用することができます。

商用音楽は多数あり、この中から選択すればライセンスを気にしなくても大丈夫です。

※参考:TikTokオーディオライブラリ

5-3.TikTokが規制されている地域がある

メリカ国内ではTikTokの利用を禁じる法案が可決されました。その他の国でも仕事で使用する端末でのTikTok使用禁止など、規制が敷かれている場所があるようです。

ターゲットとするユーザーがTikTok禁止地域に住んでいた場合、頑張って投稿を続けても、ターゲットユーザーには届きません。

そのため、投稿を届けたいユーザーがTikTokを閲覧できる地域に居住しているか、あらかじめチェックしておきましょう。

※参考:アメリカでTikTok“全面禁止”? 既に禁止の大学も、日本で全面禁止の可能性は?【WBS】

 

6.【事例つき】TikTokをビジネスで活用する方法

最後に、企業がTikTokを活用する方法を事例つきでご紹介します。

6-1.TikTokで採用活動

TikTokを採用目的で活用している企業アカウントです。

・I-ne 広報【公式】

株式会社I-neでは、会社の制度や設備、社員についてなどを紹介しています。

社員食堂について紹介した動画では、21K以上のいいねを獲得。コメントでは「これは頑張れる」「転職したいここに」「ここで働かせてください!!」などの声が寄せられています。

 TikTok_事例1

(引用元:https://www.tiktok.com/@ine_pr_official/video/7209242395634978049?_r=1&_t=8ciKZzYfQB8

・ながの社長

総合建設業の 株式会社リンクロノヴァは、「#上司と部下」「#会社メシ」のようなハッシュタグをつけて、部下が社長に料理を振る舞う内容の動画です。

こちらの「会社おでん」の動画は473K以上のいいねを獲得するほどの人気ぶり。社長のキャラもあり「社長本当にかわいい」「ながの社長好きです笑」など、社長に対するポジティブなコメントも多数見られます。

 TikTok_事例2

(引用元:https://www.tiktok.com/@lincronova/video/7179430654025813249?_r=1&_t=8ciKujhRF6W

6-2.商品紹介をして「TikTok売れ」

「TikTok売れ」で検索してみると、商品を実際に使用・試食などしてレビューをした動画が多くあります。

TikTok売れの中でも代表的なのは「地球グミ」や「リップモンスター」でしょう。

地球グミとは、「トローリ プラネットグミ」というお菓子のこと。独特なパッケージの開け方や色が興味をひき、地球グミを食べるユーザー投稿が多数あります。

 TikTok_事例3

(引用元:https://www.tiktok.com/@kate.tokyo/video/6954184029298019585?embed_source=71223855%2C121331973%2C120811592%2C120810756%3Bnull%3Bembed_blank&refer=embed&referer_url=growthseed.jp%2Fexperts%2Fsns%2Ftiktok-case-study%2F%23meme&referer_video_id=6954184029298019585https://www.tiktok.com/@kageihina/video/6957259300607773953?_r=1&_t=8ciPFLwStSE

リップモンスターはKATEのリップで、発売から約1年で累計出荷本数350万本(2021年4月20日~2022年5月20日)を突破。

口コミ施策やインフィード広告「Spark Ads」で多くの新規顧客獲得に成功しています。また、リップのカラーを体験できるオリジナルエフェクトも開発。エフェクト利用の動画総再生回数は約460万回(2021年5月1〜6日)になるそうです。

※参考:「TikTok売れ」が起きる理由とは? 「ケイト」“リップモンスター”の大ヒットの裏側をひも解く

6-3.TikTok広告

TikTokは2020年より運用型広告がスタートし、企業のプロモーション施策にも活用されつつあります。

さらに、「Spark Ads」と呼ばれる、自分のTikTok投稿だけでなく、他のクリエイターが作成したTikTok投稿・機能を広告で活用できるフォーマットがあります。

Spark Adsのような第三者の投稿を借りると、広告感が薄れて拡散されやすいことや、第三者視点のため説得力が高くなるなどのメリットがあります。

 TikTok_広告フォーマット

(引用元:TikTok ビジネスヘルプセンター Spark Ads作成ガイド

▼TikTok広告について詳しくはこちら

【2023年最新版】TikTok広告とは?企業で活用するポイント|種類・費用・クリエイティブ制作のコツを解説

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7.まとめ

今回は、TikTokの特徴や投稿方法、企業がTikTokを効果的に活用するためのコツなどを詳しく解説しました!

  • TikTokは拡散力が高く企業参入率が低いため認知拡大に貢献できる
  • アルゴリズムやトレンドを意識した投稿をする
  • ステマや著作権侵害など、違反や炎上には注意する

ビジネス目的でSNSを活用したい場合、なんとなく投稿するだけでは効果を感じにくいです。投稿を振り返り、反応をもらえる「勝ちパターン」を見つけることが重要です。

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