リスティング広告(検索連動型広告)とは?【2022年7月最新】仕組み・特徴・注意点を解説!
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Webサイトやアプリ上に画像・動画などの形式で表示される「ディスプレイ広告」。
インターネット広告のなかでもメジャーなタイプですが、
「ディスプレイ広告っていくらかかるの?」
「リスティング広告との違いや使い分けが気になる」
「ディスプレイ広告って正直あまり効果がなさそうで不安…」
という声をよく耳にします。
ディスプレイ広告は、正しく活用すれば認知拡大から成果獲得まで幅広い目的で威力を発揮します。
今回の記事を読むと
- ディスプレイ広告の特徴や費用が分かる
- リスティング広告との使い分け方が分かる
- ディスプレイ広告で効果を出す5つのポイント
ネット広告初心者の方にも分かりやすくお伝えします!
ユニークワンは、Google広告・Yahoo!広告の正規パートナーとして多くのお客様を支援してきました!ディスプレイ広告でもっと成果を上げたいというお客様は、こちらよりぜひご相談ください。
目次
1.ディスプレイ広告の特徴とは
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上に画像や動画、テキスト形式で表示される広告です。
バナー形式で表示されることが多いため「バナー広告」と呼ばれることもあります。
1-1.様々な目的で使える
ディスプレイ広告は、認知拡大から成果獲得まで、幅広い目的に対して使用できます。
たとえば認知拡大であれば「広告表示回数」を重視する入札戦略で設定し、予算内でより多く広告が表示されるように配信できます。
一方、サイト誘導や成果獲得が目的であればサイト訪問者を追跡する「リマーケティング」を活用することも可能です。
1-2.ターゲティングの種類が豊富
ディスプレイ広告はターゲティングの種類が豊富です。大きく分けると2種類のターゲティングができます。
(1)人へのターゲティング
属性や興味関心、サイト訪問など、広告を閲覧するユーザーベースでターゲティングできます。
(2)配信面へのターゲティング
どのサイトやアプリに配信するかという「配信面(=プレースメント)」でのターゲティングも可能です。
※詳細は「3-4.ターゲティング」をご覧ください!
1-3.クリック単価が安い
サイト誘導目的で配信する場合、ディスプレイ広告(運用型)のクリック単価はリスティング広告やSNS広告と比べて低単価となるケースが多いです。
・ディスプレイ広告:10円-100円
・リスティング広告:100-500円
・Facebook/Instagram広告:100-200円
運用型広告の広告単価は、入札額や広告の品質、競合の出稿状況など様々な要素で決定します。
ディスプレイ広告は他の媒体に比べて配信枠が多く、結果として広告単価が低くなる傾向にあります。もちろん、商材・ターゲティング次第ではクリック単価が高まることも往々にしてあります。
2.リスティング広告との違い・使い分けポイント
インターネット広告の王道といえば「リスティング広告」。
検索連動型広告とも呼ばれる、検索エンジン上に表示されるテキスト広告です。
リスティング広告(検索連動型広告)とは?仕組み・特徴・注意点を解説!
インターネット広告を始めるときに、ディスプレイ広告とリスティング広告どちらを出稿すべきか迷う方も多いです。
両者の特徴を理解すれば、目的・商材に応じて最適な広告メニューを選択できます。
大きく分けると、3つの面で違いがあります。
リスティング広告 | ディスプレイ広告 | |
広告の表示場所 | 検索結果画面 | 様々なWebサイト・アプリ |
クリエイティブ | テキスト | 画像・動画・テキスト |
ターゲティング | 検索キーワード=顕在層向き | 人・配信面など幅広い=潜在層向き |
2-1.広告の表示場所が幅広い
リスティング広告は「検索結果画面」に表示されます。一方、ディスプレイ広告は様々なWebサイトやアプリ上に配信されます。
配信面の多さで言うと、リスティング広告よりディスプレイ広告の方が広いといえます。
2-2.視覚的なクリエイティブ
リスティング広告はテキスト形式のクリエイティブです。そのため、短い文字数で端的に商材の魅力を伝える必要があります。
一方ディスプレイ広告は、テキストだけでなく画像や動画を使えます。
※上記クリエイティブはサンプルです
画像や動画はユーザーの目に留まりやすいです。文字だけでは伝わり切らない商材の特徴を分かりやすくアピールすることができます。
2-3.豊富なターゲティング
リスティング広告は、ユーザーが検索窓に入力するキーワードに対してターゲティングします。そのため、自ら積極的に検索する=ニーズが顕在化しているユーザーを狙いたい場合に向いているといえます。
一方ディスプレイ広告は、ユーザーの属性や興味関心、配信面などでターゲティングします。積極的に検索してはいないが商材に興味がありそうな潜在層にアプローチすることができます。
例えば「インターネット広告」を取り扱う場合、リスティング広告では「ネット広告 代理店」と能動的に検索するユーザーに対して広告を出せます。顕在層なので成果につながりやすい一方、対象ユーザー数は少なく競合も多いです。
ディスプレイ広告の場合、まだ検索はしていませんが「インターネット広告」に関心があると推定されるユーザーに広告を配信できます。リスティング広告と比べるとニーズはまだ弱いですが、広告を配信できる対象ユーザーは多いです。
3.ディスプレイ広告の基本情報
ここからはディスプレイ広告の基礎的な情報を解説します!
3-1.配信媒体
ディスプレイ広告では、GoogleとYahoo!が大きなアドネットワークを提供しています。
(1)GDN(Googleディスプレイネットワーク)
Googleが提携する200万以上のWebサイトやアプリに広告を表示できます。
Google関連のサービスサイト(YouTubeやGmailなど)にも配信できるのが特徴です。
(2)YDA(Yahoo!ディスプレイ広告・運用型)
Yahoo!が提携するWebサイトやアプリに広告を表示できます。
Yahoo!関連のサービスサイト(Yahoo!JAPANやYahoo!天気など)にも広告が表示されます。
GDN・YDAともにクリック単価は大きく変わりません。
しかし、配信面や利用できるターゲティング、成果計測の仕様などが若干異なりますのでご注意ください。
3-2.クリエイティブの種類
ディスプレイ広告のクリエイティブは大きく2種類。(1)レスポンシブタイプと(2)バナータイプです。
(1)レスポンシブタイプ
レスポンシブタイプは、画像や動画+テキスト(見出し・説明文)で構成される広告です。
※上記クリエイティブはサンプルです
GDNでは「レスポンシブディスプレイ広告」、YDAでは「レスポンシブ広告」と呼びます。
規定サイズの画像・動画とテキストを入力しておけば、デバイスに合わせて最適なサイズで広告を表示してくれる便利な広告タイプです。
特にGDNの場合、画像や動画、見出し、説明文を複数入力すると、ユーザーの状況に応じて最適な組み合わせが表示されます。
(2)バナータイプ
バナータイプは、画像または動画単体で構成される広告です。
レスポンシブタイプと異なり、見出しや説明文は設定しません。
※上記クリエイティブはサンプルです
伝えたい内容はすべて画像内に入れます。
Google広告では「イメージ広告」、Yahoo!広告では「バナー広告」と呼びます。
それぞれで推奨される画像サイズがあるので注意しましょう。
・Google広告ヘルプ「アップロードされたディスプレイ広告の仕様 」
・Yahoo!広告ヘルプ「 バナー(画像) 」
3-3.課金方式・費用
ディスプレイ広告の課金方式は、大きく分けて「クリック課金」と「インプレッション課金」の2つです。
課金方式 | 内容 |
クリック課金(CPC) | 広告がクリックされると費用が発生 |
インプレッション課金(CPM) | 広告が表示されると費用が発生 |
ユニークワンの場合、ディスプレイ広告の出稿費用として最低出稿金額10万円~/月を推奨しています。
もちろん、配信ターゲットやクリエイティブにより最適なご予算は異なります。詳細はお問い合わせください。
3-4.ターゲティング
ディスプレイ広告のターゲティングは「ユーザー」および「配信面」の2軸があります。
(1)ユーザーのターゲティング
●属性
性別、年齢、エリア、子どもの有無(GDNのみ)など、属性をベースとしたターゲティングができます。
(例)新潟県・25-54歳・男女
●興味関心・購買意向
Web上での行動を元に推定された興味関心や購買意向に応じてターゲティングできます。
(例)不動産に興味のあるユーザー
●キーワード(YDAのみ)
YDAのみですが、過去の検索履歴をもとに広告を表示させることができます。
(例)「オンライン英会話」と検索したユーザーに広告を配信
●Webサイト・アプリでの行動
自社サイトやアプリに訪れたことのあるユーザーに対してターゲティングができます。
サイト全体だけでなく、特定のページを見たユーザーに絞ることも可能です。
(例)ECサイトで商品詳細ページを閲覧したユーザー
(2)配信面のターゲティング
●サイトカテゴリ
媒体側で分類されたサイトカテゴリーを指定して広告を配信できます。
(例)「スポーツ」カテゴリに分類されるサイトに広告を配信
●キーワード(GDNのみ)
設定したキーワードに関連するサイトに広告を表示させることができます。
GDNとYDAでキーワードターゲティングの中身が異なるのでご注意ください。
(例)GDNの場合、キーワード「オンライン英会話」に関連するサイトに広告を配信
●プレースメント
指定したWebサイトやアプリなどの広告枠に広告を配信できます。
(例)Yahoo!ニュース内の広告枠に配信
4.効果的にディスプレイ広告を配信する5つのポイント
4-1.適切なターゲティング設定
ユーザーへのターゲティングと配信面のターゲティングは組み合わせることもできます。
しかし、最初から絞り込みすぎると配信対象ユーザーが少なくなり、機械学習による最適化が進みづらくなります。
商材や予算によりますが、最初はユーザーまたは配信面どちらかのターゲティングを推奨します。
4-2.タグを設置して成果計測・リマーケティングに活用
ディスプレイ広告でサイト誘導・成果獲得を目的とする場合は必ず広告用のタグを設置しましょう。
タグを設置することで、リマーケティングや成果計測が可能になります。
広告用タグは媒体別に異なります。例えばGDN・YDAを両方配信する場合は、Google広告・Yahoo!広告それぞれのタグを設置しましょう。
広告用タグ設置には、Googleタグマネージャ(通称GTM)が便利です。
しかしタグ設置やコンバージョン設定には、専門知識が必要になります。
さらに、ネット広告による個人情報収集については、プライバシー保護による規制が強化され状況が刻一刻と変化しています。
タグやリターゲティングの詳細は、広告運用代理店またはサイト制作会社に相談することをおススメします。
【2021年最新】リターゲティング広告とは?仕組みや活用法がわかる!iOSアップデートの影響も解説
4-3.目的別に最適なクリエイティブを作成する
ディスプレイ広告は画像や動画といったリッチなクリエイティブを配信できます。
その分、クリエイティブが配信成果を大きく左右するともいえます。
【認知拡大が目的の場合】
商品の特徴とサービス名を端的に示すことが重要です。印象に残りやすいよう、商品の特徴が一目で分かる画像があるとよいでしょう。
【成果獲得が目的の場合】
商品のメリットと「今すぐ資料請求」などユーザーにとってほしい行動が一目で分かるクリエイティブがよいでしょう。
例えばユニークワン開発のSNS分析ツール「ooowl(オウル)」の場合、
・認知拡大目的:ツイッター・インスタ分析ツールであることと、サービス名が一目で分かるクリエイティブ
・成果獲得目的:サービスのメリットと「無料トライアル」が強調されたクリエイティブ
と、目的別にクリエイティブを分けます。
※上記クリエイティブはサンプルです
このように、目的に応じてどの部分を訴求するのか使い分けることが重要です。
4-4.広告とランディングページを一貫した内容にする
ディスプレイ広告のパフォーマンスを高めるには、広告クリエイティブだけでなく遷移先のWebページ=ランディングページも重要です。
どんなに広告クリエイティブがよくても、遷移先のランディングページがユーザーのニーズを満たしていなければ本末転倒です。
ランディングページは、ディスプレイ広告の入札にも大きく影響します。広告クリエイティブ同様に注力してランディングページを用意しましょう。
成果の出るランディングページ(LP)とは?ホームページとの違い・作り方・活用方法|地方企業での事例も
4-5.他の広告メニューと併用する
多様なターゲティング・リッチな広告クリエイティブで配信できるディスプレイ広告。
ですが、さらに効果を高めるには他の広告メニューと併用することをおススメします。
たとえば成果獲得(購入・資料請求など)を強化したいときは、リスティング広告と併用するとよいでしょう。
リーチするターゲット層を変えたい場合は、SNS広告の活用もおススメです。
【事例あり】SNS広告の基本を解説!種類やメリットをご紹介!
5.まとめ:ディスプレイ広告を理解して効果的に活用しよう!
今回の記事をまとめると
- ディスプレイ広告はユーザー・配信面と様々なターゲティングができる
- 目的に応じた効果的なターゲティング・クリエイティブが重要
ディスプレイ広告の効果を高めるためには、効果的なクリエイティブ作成や入札調整など、さまざまな専門知識が必要になります。
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