店舗の集客に欠かせない「Instagram」。今年5月に「地図検索」機能がリリースされたのはご存じでしょうか？

「地図検索」は、Instagramアプリ内で近隣の飲食店やホテル、美容院などを検索できる機能です。上手く活用すると、今まで自分のお店の存在を知らなかったユーザーにも認知してもらえる可能性が高まります。

都心に比べ、地方ではまだ「地図検索」機能を活用しきれてないお店も多いです。今から活用することで一歩リードした集客ができるかもしれません！

今回は「地図検索」の説明はもちろん、集客につなげる具体的な実践ポイントも解説します！今日から取り組めるテクニックが満載です。

• Instagram「地図検索」機能の概要が分かる
• 地図検索に表示させる方法が分かる
• 「地図検索」機能を集客につなげる具体的な実践ポイントが分かる

1.Instagram の新機能「地図検索」とは

Instagramの「地図検索」機能とは、今年の5月にリリースされた新機能です。インスタアプリ内で近隣のお店を検索することができます。

※2021年7月現在、「地図検索」機能は一部のアカウントに実装されています。

1-1.検索方法・表示のされ方

発見タブを開き、右上の地図マークをクリックします。

 

すると、現在地周辺のお店やスポットの写真が一目で分かるように表示されます。
右上に数字が記載されている部分は複数の店舗がまとまって表示されており、ピンチアウトすると周辺の店舗に関する投稿が見れます。

近くで人気のお店も一目でわかるようになっています。
お店の名前をタップすると、お店に関する投稿やインスタアカウント情報、開店時間、問い合わせ先などが表示されます。

現在地周辺以外のエリアを検索したい場合は、マップを検索したいエリアに合わせて「このエリアを検索」をタップします。

また、通常のハッシュタグ検索でも地図検索での検索結果が表示されることもあります。
ハッシュタグを工夫しつつ、地図検索に表示されるような投稿を増やすことが重要になります。

 

1-2.向いている業種

2021年7月現在、地図検索機能には9つのカテゴリーが用意されています。

カフェ／レストラン／観光名所／ホテル／美容院／ラーメン／パン屋／スイーツ／バー

カテゴリーをタップすると、そのジャンルに合った店舗が表示される仕組みです。

これらのカテゴリーに当てはまる店舗は、地図機能にお店が掲載されるよう「位置情報」を付けた投稿を増やしましょう（詳細は後述）。

 

2.インスタ地図検索の可能性

2-1.Googleマップとの違い

日本国内の利用者数No.1（2021年4月現在,こちらを参考）の地図アプリと言えば「Googleマップ」。
Googleマップと比較したInstagram地図検索機能の特徴は3つです。

1.「新しい出会いはないかな？」というユーザー心理

Googleマップは、予め決まっている行先への道順を調べる際に使うことが多いです。

一方Instagramは道順を調べるよりも「この近くにいいお店はないかな？」と新しい出会いを求めて使用する傾向にあります。
新しいお店を開拓したい！と積極的なユーザーにお店を見つけてもらいやすいのが特徴です。

2.ユーザーの投稿は写真・動画が中心でポジティブな投稿が集まりやすい

Googleマップへのユーザー投稿は口コミと★評価がメインです。
実際に見てみると、ポジティブなものだけでなくネガティブな評価も集まりやすい傾向にあります。

一方Instagramの地図検索は、ユーザーの写真・動画投稿が中心です。
マイナス評価の投稿は少なく、ポジティブな投稿が集まりやすい特徴があります。

画像は同じお店のInstagram地図とGoogleマップの検索結果です。
Instagramは美味しそうな料理の写真が中心です。一方Googleマップも、★評価の平均は高いのですが低評価のコメントもいくつか散見されます。

 

3.「インスタ映え」が重要な業種に特化

Googleマップは店舗だけでなく、オフィスなども含めてあらゆる業種で使用されるアプリです。

一方Instagramの地図検索は、2021年7月現在9つの業種に特化しています。
レストランや観光地など、いわゆる「インスタ映え」が重要な業種はInstagram地図検索でどのように店舗が表示されてるかチェックしたほうがよいでしょう。

4.フォロー・ファン化という態度変容が起きやすい

Googleマップと異なり、Instagramはアカウントへのフォロー機能があります。

そのため、一度お店を見つけた後にフォローし、投稿を見てくれるという態度変容が起きやすいです。
一時的な検索にとどまらず、継続的にお客様とつながりを持てるかもしれないのがInstagram地図検索の魅力です。

 

2-2.Googleマップや食べログを越えるかも？

Facebook社の公式発表によると、日本のユーザーは他国に比べて5倍多くハッシュタグ検索を行っているとのことです。

Instagramでは、ユーザーが見たい！と思える好意的な投稿が表示されるアルゴリズムの開発が進んでいます。
地図機能でもユーザー志向のアルゴリズムが反映されていけば、今後Googleマップや他のポータルサイトに替わる新しい集客プラットフォームになる可能性があります。

 

3.「地図検索」に投稿を表示させる方法

インスタ地図検索にお店を表示させるには、フィード投稿に位置情報を付ける必要があります。

投稿作成画面で「場所を追加」をタップします。

検索画面で店舗を検索→指定すればOKです。

PCから投稿する場合は、Instagramクリエイタースタジオを使って投稿します。
投稿作成画面の「位置情報を追加」部分にお店の情報を入力しましょう。

2021年7月現在、ストーリーズは地図検索に表示されません。フィード投稿をコツコツと更新することが重要です。

 

 

4.地図検索を集客につなげる4つの実践ポイント

4-1.投稿には必ず位置情報を掲載

自社アカウントから投稿する場合は、必ず位置情報を追加しましょう！

4-2.プロフィールの整備

地図検索から「情報を見る」をタップすると、住所や電話番号、営業時間が表示されます。
地図検索で見つけてくれたユーザーにお店の情報が伝わるよう、プロフィールを整備しておくのが重要です。

お店の住所や電話番号、問い合わせボタンなどを設定するにはInstagramの「ビジネスアカウント」である必要があります。
個人アカウントで運営している方はビジネスアカウントへの変更しましょう。

 

4-3.適切なハッシュタグ選定

前述のとおりハッシュタグ検索が活発に行われるInstagramでは、見つけてもらいやすいハッシュタグを付けるのが重要です。

適切なハッシュタグをつけるポイントは2点。

①ハッシュタグの中身・ボリューム

来てほしいユーザー層が検索しそうなハッシュタグを適切につけることがポイントです。

例えばカフェの場合、「#カフェ」と「#カフェ活」では検索しているユーザー層が微妙に違うと感じませんか？

「#カフェ」の場合、とりあえず今入れるカフェを探しているユーザーが検索していることが想定できます。
投稿ボリュームも多く（2,327万件）自分のお店を見つけてもらいづらいかもしれません。

一方「#カフェ活」の場合、カフェ巡りが趣味で素敵なカフェを積極的に探しているユーザーが想像できます。
「#カフェ活」と比べると投稿ボリュームも少ない（95.3万件・「#カフェ」の20分の1）ため、自分のお店を見つけてもらいやすくなります。

ハッシュタグに迷ったら、一度ハッシュタグ検索をして店舗の周りにどれくらい競合店舗が表示されるか確認してみましょう。
ターゲットユーザーに合う中身と投稿ボリュームを踏まえてハッシュタグをつけるのが重要です！

②ハッシュタグ同士の関連性

ハッシュタグ検索で見つかりたいからといって、むやみやたらとハッシュタグを付ければよいわけではありません。

関連性の低いハッシュタグを羅列すると、Instagramのアルゴリズムにより検索結果に表示されづらくなる可能性があります。
あくまでユーザー目線で、投稿に関連するタグ付けを行いましょう。

4-4.料理の注文・予約につなげるアクションボタンの設定

Instagramでは、プロフィール画面から料理の注文や予約ができる「アクションボタン」を設置できます。

2021年7月現在設定できるのは「料理を注文」「予約する」「席を予約する」の3パターン。

アカウントトップの「プロフィールを編集」をタップします。

「アクションボタン」を選択します。

設定したいカテゴリを選択し、対応する外部サービスと連携すれば完了です！
ちなみに出前館やぐるなび、ヒトサラをはじめとした各種サービスに対応しています。詳細は設定画面にてご確認ください！

 

5.集客力UPにつながる！ユーザー投稿を生み出す仕掛け

自社で投稿するだけでなく、ユーザーに投稿してもらうきっかけを作ることで地図検索をさらに有効活用できます！

5-1.来訪者による投稿を促す

まずは来店してくれたお客様にInstagramの投稿を促しましょう！
座席やレジ前にポップを用意するのはもちろん、投稿してくれたユーザーに特典をつけるとなおよいです。

5-2.Instagram 投稿キャンペーンを実施する

さらにユーザー投稿を増やすには、Instagramで投稿キャンペーンをすることもおすすめします。

投稿キャンペーンとは、「#〇〇と投稿した方から抽選で〇名にプレゼント！」のような内容を指します。
ただし、Instagramのポリシーを守った運営が必要です。例えばフォローや投稿の見返りに金銭を渡すことはNG（2021年7月現在）となっています。

他にも注意すべき事項があるので、詳細は下記コラムをご覧ください！

 

6.まとめ：Instagram地図検索を活用して集客UP！

2021年5月にリリースされたInstagramの地図検索機能。

• 飲食店や美容院など「インスタ映え」が重要な業界では活用必須
• 地図検索を活用すれば新しいお客様に見つけてもらいやすくなる
• 投稿には必ず位置情報を付ける
• プロフィール整備・お客様の投稿を生み出す仕掛けが重要

投稿した後はユーザーの反応をしっかりチェックすることが大切です。
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