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【2024年11月更新】5大Web広告最新アップデート情報まとめ―Google・Yahoo!・LINE・Meta・X―
Web広告は日進月歩で、様々なアップデートが行われています。
今回は、Google、Yahoo!、LINE、Meta、そしてX(旧Twitter)といった主要5媒体に焦点を当て、2025年1月から2月にかけて行われた注目すべきアップデートをピックアップしてご紹介します。
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▼前回のWeb広告アップデートまとめはこちら
【2024年11月更新】5大Web広告最新アップデート情報まとめ―Google・Yahoo!・LINE・Meta・X―
今回は、Google、Yahoo!、LINE、Meta、そしてX(旧Twitter)といった主要5媒体に焦点を当て、2024年9月から10月にかけて行われた注目すべきアップデートをピックアップしてご紹介します。
目次
▼Google広告についての詳細はこちらの記事もご覧ください
これでわかる!Google広告の種類と活用法:リスティング・ディスプレイ・P-MAXなど全ガイド
Google広告の主要なキャンペーンについて、以下のポイントを詳しく解説します。
(引用:デマンド ジェネレーション キャンペーンについて – Google 広告 ヘルプ)
Googleは、デマンドジェネレーションキャンペーンの大幅な機能強化を2025年3月に実施予定です。このアップデートにより、広告の配信精度が向上し、リーチ拡大やターゲティングの最適化が可能になります。
アップデートの主なポイントは下記の4点です。
①広告掲載先の詳細指定が可能に
YouTube、Discover、Gmailなど、広告の掲載先を詳細に指定できるようになるとのこと。これにより、ターゲットオーディエンスに対してピンポイントなアプローチが可能になり、広告の効果を最大化し、予算の無駄を削減できます。
②Googleディスプレイネットワーク(GDN)との統合
(引用:デマンド ジェネレーションと Google ディスプレイ ネットワークの統合 – Google 広告 ヘルプ)
デマンドジェネレーションキャンペーンがGoogleディスプレイネットワーク(GDN)にも配信できるようになります。
GDNとは、Google提携の300万以上のウェブサイトやアプリに広告を配信できるネットワークのこと。これにより、ブランドのリーチが飛躍的に拡大すると見込めます。
③動画広告クリエイティブの拡張
(引用:Demand Genでパフォーマンスを向上させる新しい方法)
デマンドジェネレーションキャンペーンでは、2月下旬からYouTubeショートで9:16サイズの縦型動画広告を配信できるように。また、近日中にビデオの短縮バージョンを作成できる新機能も展開予定とのことです。
▼縦型動画広告についてはこちらの記事もご覧ください
【初心者向け】縦型動画広告配信マニュアル―メリット・おすすめ媒体・運用のコツを徹底解説
動画広告の中でもとくに「縦型動画広告」が注目を集めています。その名の通り、スマートフォンに最適化した9:16の縦長サイズが特徴です。
このアップデートにより、ユーザーの購買体験がスムーズになり、広告のコンバージョン率向上が期待できます。
▼Google広告のデマンドジェネレーションについて詳しくはこちらもご覧ください
【Google広告】デマンドジェネレーションの特徴・P-MAXやGDNとの違い・注意点を徹底解説
デマンドジェネレーションキャンペーンとは、Google広告の比較的新しい広告キャンペーンのこと。GoogleのAIを活用し、高いターゲティング精度とリッチな配信面が特徴です。
(引用:P-MAX: 多彩なチャネルの広告枠を活用 – Google 広告)
近年、Google広告ではP-MAXキャンペーンの活用が主流となっています。自動化による効率化が進む一方で、運用者が細かく分析・調整しづらいという課題も指摘されています。
しかし、この課題を解決するために、Googleは2025年、P-MAXキャンペーンの管理・分析機能を強化。これにより、広告配信の精度が向上し、レポート分析がしやすくなることで、P-MAXの使いやすさが大幅に向上しました。
①キャンペーンごとに除外キーワードを設定可能に
これまでP-MAXでは、不要なキーワードを細かく制御できませんでしたが、キャンペーン単位で除外キーワードを設定できるように。これにより、関連性の低い検索結果への広告表示を防ぎ、ターゲティング精度を向上させることが可能になります。
②検索レポートの拡充|検索テーマのインサイトが強化
検索レポートに検索テーマの有用性を示すインジケーター が追加され、広告がどの検索キーワードと関連しているのかを可視化。さらに、検索クエリの最適化機能も強化され、広告効果の高いキーワードを把握しやすくなります。
③ アセットグループのパフォーマンス分析を強化
広告のアセットごとに、デバイス別や時間帯別のパフォーマンスを細かく分析できるようになります。どの画像や動画が、どの時間帯・デバイスで最も成果を出しているかを把握しやすくなり、広告クリエイティブの最適化がよりスムーズになります。
今回のアップデートにより、広告のターゲティング精度が向上し、パフォーマンスを最大化するためのデータ活用がより容易になります。特に、無駄な配信の削減、効果の高いキーワードの見極めなど、広告主にとって重要な要素が改善されました。
▼P-MAXについて詳細はこちらの記事もご覧ください
【初心者向け】Google広告の”P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーン”とは?注意点や設定方法も解説!
「P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーン」とは、2021年にGoogle広告で新しくスタートした広告プロダクトです。
(引用:【ヤフーの検索広告をはじめるなら今がチャンス!】広告料金6万円分プレゼント中|Yahoo!広告)
Yahoo!広告では、LINEとの連携強化、広告の自由度の向上など、より柔軟な広告運用を可能にするアップデートが相次ぎました。
LINEヤフーはYahoo!広告に加えてLINE広告も提供しており、近年では両者の連携を活かした広告配信が可能になってきています。今年、2025年に入ってからは、下記のアップデートが実装されました。
●LINE公式アカウント・LINE広告からのオーディエンスデータ連携【ディスプレイ広告(運用型)】
(引用:【ディスプレイ広告(運用型)】LINE公式アカウント・LINE広告からのオーディエンスデータ連携について|LINEヤフー for Business)
Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)で、LINE広告およびLINE公式アカウントのオーディエンスデータを利用した広告配信が実装されました。
このアップデートによってLINE公式アカウントやLINE広告のデータに基づく類似オーディエンスへの配信などが可能に。ディスプレイ広告の持つ幅広い広告掲載面に、より効果的に広告を配信できるようになりました。
連携可能なオーディエンスタイプは以下の通りです。
【LINE公式アカウント】
・ユーザーIDアップロード
・ウェブトラフィックオーディエンス
・メッセージクリックオーディエンス
・メッセージインプレッションオーディエンス
・リッチメニュークリックオーディエンス
・リッチメニューインプレッションオーディエンス
・チャットタグオーディエンス
・友だち追加経路オーディエンス
・予約オーディエンス
【LINE広告】
・ウェブトラフィックオーディエンス
・IDFA/AAIDアップロード
・電話番号アップロード
・メールアドレスアップロード
・モバイルアプリオーディエンス
・画像クリックオーディエンス
・動画視聴オーディエンス
・類似オーディエンス
※ビジネスマネージャーで作成したカスタムオーディエンスは連携の対象外
なお、この機能の提供対象は主に「広告主」であり、「代理店」が利用する場合には、2024年10月1日に改定された広告取扱基本規定への同意が必要です。
●LINEサービスへの広告配信の追加【ディスプレイ広告(運用型)】
また、Yahoo!ディスプレイ広告では、LINEのデータを活用した配信だけではなく、Yahoo!広告経由でLINEへ直接広告配信ができるようサービスを拡大中。2025年2月のアップデートでは、下記の広告の種類、下記の掲載面への配信が可能になりました。
【掲載可能となった広告の種類】
・バナー広告(画像)
・バナー広告(動画)
・動的ディスプレイ広告
【広告掲載面】
・LINEファミリーアプリ
・LINE広告ネットワーク
Yahoo!広告とLINE広告の連携が進化し、Yahoo!広告経由でLINEへ直接広告配信が可能になったことで、より広範なユーザー層へのアプローチが実現しました。
広告配信内容の制限が緩和や、柔軟な広告表現への対応を可能とするアップデートがいくつかありました。その中でも注目のアップデートを紹介します。
■動的ディスプレイ広告がすべてのアカウントで利用可能に【ディスプレイ広告(運用型)】
(引用:動的ディスプレイ広告について – ヘルプ – Yahoo!広告)
これまで一部のアカウントのみで利用可能だった動的ディスプレイ広告が、2025年2月にすべてのユーザーが利用できるようになりました。
動的ディスプレイ広告とは、行動履歴や属性などをもとに、それぞれのユーザーに最適な広告を動的に作成し、配信する広告のこと。通販サイトや旅行予約サイトなど、幅広い商品の取り扱いがあるビジネスで特に効果を期待できます。
●画像生成AI機能が登場【ディスプレイ広告(運用型)】
(引用:画像生成AI機能(AI拡張)について【運用型】 – ヘルプ – Yahoo!広告)
Yahoo!ディスプレイ広告で画像生成AI機能が登場しました。
この画像生成AI機能「AI拡張」は、登録した画像をもとにして、背景などを自然に補完し、異なるアスペクト比の画像生成が可能。クリエイティブ作成の工数削減が期待できます。また、すべてのアカウントで利用可能なのも、うれしいポイントです。
「AI拡張」で生成可能な画像のアスペクト比は以下の通り。
【バナー広告】
1:1、6:5、16:9、1:2
【レスポンシブ広告】
1:1、1.91:1
ただし、1アカウントにつき1ヶ月最大30回までの仕様回数制限があることに注意が必要です。
また、生成AIによって作成された画像は、必ずしも広告審査の承認を保証するものではありません。広告掲載基準に準拠したクリエイティブが生成されているか、かならず人の目でも確認するようにしましょう。
▼画像生成AIについての詳細はこちらの記事もご覧ください
【デザイン初心者~必見!】画像生成AIとは?画像生成AI無料・有料おすすめ12選!わかりやすく解説!
テキストを入力するだけで、自分の頭の中にあるアイデアがプロ並みの画像として即座に現れる…そんな魔法のような技術が「画像生成AI」です。
■広告タイトルに絵文字を利用可能に【ディスプレイ広告(運用型)】
(引用:【ディスプレイ広告】広告に使用可能な絵文字・記号の拡大について)
2025年1月末より、Yahoo!ディスプレイ広告のタイトルに絵文字を入稿できるようになりました。
また、このアップデートと併せ、広告で利用可能な記号の追加や記号利用ルールの緩和も実施。より多様な広告表現に対応できるようになりました。
利用可能な絵文字や記号の詳細は、公式が展開する資料(PDF)をご確認ください。
■検索連動型ショッピング広告でアルコール飲料の販売制限解除【検索広告(ショッピング)】
(引用:検索広告(ショッピング)について – ヘルプ – Yahoo!広告)
2025年1月、検索連動型ショッピング広告において、アルコール飲料の販売制限が解除されました。
従来、Yahoo!の検索連動型ショッピング広告では、アルコール飲料は商品情報の掲載のみが可能で、販売はできませんでした。ところが、この度その制限を撤廃。すでにアルコール飲料の商品情報を掲載していたショップは、特に手続きなく販売を開始できるようになりました。
(引用:LINE広告アップデート情報 2025年1月 バリュー最適化機能の提供を開始!|LINEヤフー for Business)
バリュー最適化機能は、ユーザーの購入総額を最大化したい場合に有効な自動入札機能 です。
この機能では、コンバージョン(ユーザーの購入や問い合わせなどの成果)ごとに価値を設定し、より高い価値を生み出す可能性のあるユーザーに対して入札を最適化。これにより、広告予算をより効率的に活用し、広告投資のリターンを最大化することが可能になります。
このことによって、単発のコンバージョン(購入や問い合わせ)ではなく、よりLTV(顧客生涯価値)を重視した運用が可能になったと言えるでしょう。LTVとは、顧客が長期的に企業にもたらす利益を指し、リピート購入や継続的なサービス利用を考慮した広告戦略の鍵となる指標です。
バリュー最適化機能を活用することで、単発の売上だけでなく、長期的な顧客関係を築き、収益の最大化を図る運用が実現できます。
(引用:LINE広告アップデート情報 2025年1月 バリュー最適化機能の提供を開始!|LINEヤフー for Business)
2025年1月、LINEスタンプショップ内に広告を掲載することができるようになりました。
LINEスタンプショップは、LINEスタンプや絵文字を購入したり、無料スタンプをダウンロードするための「LINE」アプリ内ページです。多様な新作スタンプを随時リリースしており、幅広い年代のユーザーが訪問しています。
このアップデートに伴い、配信面の設定画面や配信レポートにも「LINEスタンプショップ」が追加されています。
(引用:LINE広告アップデート情報 2025年1月 バリュー最適化機能の提供を開始!|LINEヤフー for Business)
(引用:LINE広告|LINE Dynamic Adsを利用する方法)
LINE Dynamic Ads(LINEダイナミック広告)とは、ユーザーの行動履歴を参照し、ユーザーの興味関心に基づいてパーソナライズされた広告を動的に配信できるというもの。2025年1月には、LINE Dynamic Adsに3つの新機能が追加され、広告運用の柔軟性が向上しました。
①「全商品を含む商品セット」が1クリックで作成可能に
商品フィード作成画面で「すべての商品を含める」オプションが追加され、カタログ全体の商品を一括で広告セットに設定可能になりました。
② 商品セット作成時の条件でフリーワードが追加可能に
商品セット作成時、カスタムラベルや商材タイプに登録されていないワードでも条件設定ができるようになり、ターゲティングの自由度が向上しました。
③画像クリックオーディエンスの提供を開始
指定したキャンペーン内の画像をクリックしたユーザーをターゲティングできるようになり、より精度の高いリマーケティングが可能になりました。
(引用:FacebookとInstagramで利用できるマーケティングツールと広告ソリューション | Meta for Business)
(引用:Metaについて Feed)
Meta広告といえばFacebookやInstagramですが、あらたな媒体が追加されるかもということで注目が高まっています。
2025年1月24日(米国時間)、Metaがテキスト型SNSの「Threads(スレッズ)」にて広告表示テストを開始したと発表しました。現在、テスト対象となっているのはアメリカと日本で、結果やフィードバックをもとに今後の提供を検討するとのこと。
新型SNSとして注目を集めているThreadsですが、今後は広告媒体としても期待が高まります。
▼Threadsについて詳細はこちらの記事もご覧ください
https://unique1.co.jp/column/sns_operation/9727/
Threads(スレッズ)とは、 InstagramやFacebookを運営するMeta社が提供する、テキスト共有アプリ。公開初日には、ダウンロード3000万回を突破するほど、最近話題になった新SNSです。
(引用:Meta’s Rolling out More Variable Ad Display Options | Social Media Today)
1つの画像・動画アセットを自動調整し、複数の広告配置に最適化する「フレキシブルなメディア」機能が導入されました。
この機能を有効にすると、1:1のフィード用クリエイティブが自動で9:16のストーリーズ・リール広告用に調整されるなど、異なるフォーマットへの適用が可能になります。ただし、広告クリエイティブの意図しないトリミングが発生してしまう場合があるので、通常はオフにしておくことを推奨します。
▼X広告についての詳細はこちらの記事もご覧ください
X広告(旧 Twitter広告)とは?基礎知識・運用のコツ・注意すべき点について初心者向けに解説!
今回は、X(旧Twitter)の広告について詳しく解説。X広告は、画像や動画つきの投稿はもちろん、個人のちょっとしたつぶやきが広告になっていることも。
(引用:Introducing X’s Shopify App: Capture the Holiday Shopping Surge)
2025年2月、日本でもX広告とShopifyの連携が正式に開始されました。これにより、すでにShopifyを活用していれば、ShopifyアプリストアのXアプリを通じて、X広告を活用した商品プロモーションが可能になります。
Shopify連携の主なメリットは、以下の通りです。
シンプルな広告運用:Shopifyの商品情報をXに同期し、AIを活用したキャンペーンを簡単に開始できます。
ダイナミックプロダクト広告で売上UP:購入意欲の高いユーザーをターゲティングし、広告効果の最大化を見込めます。
パフォーマンス分析を強化:Xピクセルタグをワンクリックで導入し、広告効果を可視化できます。
プロフィール上で商品を直接展示:訪問ユーザーを効率的にコンバージョンへと導けます。
(引用:トレンドテイクオーバー)
2025年2月、X広告の「トレンドテイクオーバー」が「スポットライトテイクオーバー」と改称。名称の変更にとどまらず、いくつかの新機能も発表されました。
スポットライトテイクオーバーとは、Xの「話題を検索」タブに動画クリエイティブを掲載できる広告のこと。「話題を検索」タブの最上部に、24時間独占的に広告を配信できる、純広告です。
▼純広告についてはこちらの記事をご覧ください
純広告とは?運用型広告との違いやおススメ広告メニュー、成果を出すコツを解説!
純広告とは、特定メディアの「枠」を媒体側の提示した料金で買い取る広告の一つ。認知・ブランディングを目的に配信されることが多い広告です。
同時に、下記2点の新機能も発表されました。
①有音再生機能
スポットライトテイクオーバーに、音声付きのビデオをアップロードできるようになりました。このことにより、視覚だけではなく、聴覚からもユーザーの没入感を高めることが可能です。
②広告遷移先の追加
広告クリック後の遷移先として、「プロフィールページ」、「Xポスト」、「外部リンク」、「イベントページ」を選択できるようになりました。ユーザーへのアプローチの自由度が増したと言えるでしょう。
今回の記事では、Google・Yahoo!・LINE・Meta・X(旧Twitter)の主要5媒体における2025年1月から2月の注目すべきアップデートを一挙に紹介しました。今回紹介したアップデートの傾向は、大まかに以下のようにまとめられるでしょう。
これらの傾向を把握し、広告配信と最適化、競争戦略のポイントを押さえることで、効果的なデジタルマーケティングの展開が期待できます。
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