採用ミスマッチを防ぐ!「ぺルソナ」の必要性と作り方|具体的な活用方法も
近年採用活動のオンライン化が急速に進み、求職者の選択肢は幅広くなっています。数多くの候補の中から自社に応募してもらうには、求職者に自社の魅力を知ってもらう必要があります。
そこで必要なのが求職者に刺さるコンテンツ。一言で「コンテンツ」と言っても種類が豊富で、場面に応じて使い分けることが重要です。
この記事を読むと、
- 採用活動に効果的なコンテンツの種類が分かる
- 自社にあったコンテンツを使い求職者に魅力を伝えることができる
採用サイトや動画、SNSなど採用コンテンツの活用にお悩みの採用担当者様、ぜひご覧ください!
採用コンテンツのひとつである「採用サイト」。採用サイトを改善したい方のために開催した「サイト分析基礎セミナー」のセミナー動画を配信中です!成果につながるサイト分析のポイントを具体例も交えながらお伝えしています。
目次
1.採用コンテンツとは?
採用コンテンツとは「採用活動において求職者に自社の魅力を伝えるコンテンツ全般」を指します。「コンテンツ」といっても幅広いですが、今回は中でもオンライン上のコンテンツに着目します。ここでいうコンテンツとは、オンラインで展開されるWEBサイトや記事、動画、画像、SNS投稿などを幅広く含みます。
1-1.採用コンテンツの重要性が増している背景
採用コンテンツがなぜ重要なのかというと、多くの求職者がオンライン上で情報収集をしているためです。特に企業のホームページや採用ページ、SNSはチェックされていることがわかります。
引用:エン・ジャパン「ソーシャル&スマホ時代の採用広報術」
「うちは採用ページもSNSもやってるから大丈夫!」という方もいらっしゃると思います。しかしただ単に採用ページがある・SNSに投稿しているというだけではユーザーに届いていると言い切れないのが現状です。なぜなら発信されている情報量(=流通情報量)が実際に見られている情報量(=消費情報量)よりもはるかに多く、ほとんどのオンラインコンテンツは見られていないためです。
(総務省「平成23年度版 情報通信白書」を元に作成)
求職者に採用コンテンツを見てもらうには、「求職者にとって魅力的なコンテンツ」を作る必要があります。
1-2.採用コンテンツにより期待される効果
①採用ミスマッチを防ぐ
採用コンテンツを充実させることで、求人票だけでは伝わらない内容を伝えることができます。そのため「入社してみたら想像と違った」といった採用のミスマッチを防ぐことが期待できます。
②応募者の志望度を向上する
求職者は、事業内容や待遇といった事実ベースの情報だけでなく「どんな人と一緒に働くの?」「会社の雰囲気は?」のようなソフトな面も重要視する人が多いです。社員の声や1日の過ごし方がイメージしやすいコンテンツを用意しておくと求職者が「自分の働くイメージ」を具体的に思い描くことができ、志望度の向上につながります。
③職場の空気が改善していく
自社のミッションやビジョンを明示することにより、求職者に向けてだけでなく、自社の社員に対しての啓蒙にも役立ちます。社員の満足度向上、品質や生産性の向上にもつながる副次的な効果が期待できます!
2.採用コンテンツの種類
2-1.採用サイト
採用コンテンツのなかでも特にユーザーが閲覧しているのが「採用サイト」。新卒向け就活サイト「キャリタス」を運営する株式会社ディスコの調査によると、志望企業の研究には企業のホームページを閲覧しているユーザーが多いことが分かります。どの企業においてもまず力を入れるべき採用コンテンツといえます。
(引用元:株式会社ディスコ「2021 年卒 採用ホームページに関する調査」)
企業の採用サイトの重要性は高い一方、コーポレートサイトの一部に「採用情報」として募集職種や業務内容といった求人票を載せているだけ、という企業様も少なくありません。しかし多くの求職者は会社のビジョンや事業内容、働く環境など様々な情報を事前に情報収集し「この会社で働くイメージができるか」という点で志望先を選択します。
そのため、採用専用サイトを立ち上げ「求職者目線でニーズのあるコンテンツ」を充実させることが有効です。
採用サイトで代表的なコンテンツは4つあります。
●代表メッセージ
会社のビジョンや事業にかける熱い想いを求職者に伝えることで、他社と差別化することができます。動画コンテンツとの組み合わせもおすすめです。
●社員インタビュー
会社でどんな人が働いているのかイメージしてもらうためのコンテンツです。具体的な仕事内容や入社のきっかけ、将来どうしたいかといった等身大の内容を用意することで、求職者が共感し入社後に働くイメージをしやすくなります。ターゲットに応じて複数の社員インタビューを用意するとよいでしょう。
●研修内容やキャリアパス
新卒社員や未経験からの転職者にとって、会社にどのような研修があるかは重要な要素になります。その会社に入社することでどんな経験を積めるのか、といったキャリアパスも求職者にとっては気になるポイントになります。
●福利厚生
昨今は「仕事とプライベートを両立しやすいかどうか」を意識する求職者が増加しています。有給休暇や産休・育休といった基本的な福利厚生はもちろんのこと、会社独自で力を入れている働き方改革のような内容があると他社との差別化につながります。
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2-2.記事コンテンツ
「採用専用のサイトを立ち上げる余裕がない」「採用サイトはすでにあるから大丈夫!」という方におすすめしたいのが他社のメディアプラットフォームを利用した記事コンテンツ。代表的なものはビジネス特化型SNSの「Wantedly」やだれでも簡単に記事メディアを作れる「note」があります。
メリットは自社でサイトを立ち上げなくてもサービスに登録さえすれば簡単にコンテンツを発信できるという点です。またブログを書くイメージでラフな内容を書きやすいことから、コンテンツ制作初心者の方もまず始めてみることをおすすめします。
2-3.自社SNS
若年層を中心に求職者の情報収集手段としてSNSの存在感が増してきています。
(引用元:株式会社ディスコ「2022 年卒 10月1日時点の就職意識調査」)
利用者の特性やユーザーの使い方はSNSサービス別に異なります。「採用したいターゲットがどのSNSを使っているか?」という視点から自社SNSアカウントを運用しましょう。
▼企業のSNS運用に役立つコラム記事はこちら!
【2021年最新】Instagram企業用ビジネスアカウントの作り方・注意点まとめ
【2020年11月最新】Twitter(ツイッター)日本のユーザー数・企業の事例・新機能fleetも紹介
2-4.採用動画
動画1分間の情報量は、Webサイト3,600ページ分に相当するといわれています。そのため、商品やサービスを「知るきっかけになった」「好きになった」という態度変容が起こりやすいのも特徴です。例えば社員インタビューなど、入社後の働くイメージを具体化してもらうためのコンテンツが向いています。
詳細は下記コラムをご覧ください!
採用動画とは?制作から活用のポイントを解説|地方企業の事例も紹介
2-5.採用ピッチ資料
ベンチャー企業を中心に近年導入が多くなっているのが「採用ピッチ資料」。求職者に向けて自社のことを簡潔に説明・アピールするための資料です。パワーポイント形式で作成する企業が多く、採用サイトへの掲載だけでなく会社説明会などにも幅広く使えるのが便利です。
他のコンテンツに比べて情報を視覚的に分かりやすく表現しやすかったり、求人の細かい条件を記載できたりする点も強みといえます。
参考となるのは株式会社SmartHRの採用ピッチ資料です。事業紹介はもちろんのこと、働く環境やカルチャーについても分かりやすくまとまっています。
3.採用コンテンツ制作・活用のポイント
3-1.採用ターゲットを明確にする
一番大切なのは、「誰に」自社の魅力を伝えたいのか、という点です。広く「求職者」といっても新卒や中途、年齢や職種によって訴求ポイントは異なります。
採用ターゲットを深堀りするには「ペルソナ」という考え方も重要になってきます。採用ターゲットの属性だけでなく趣味やライフスタイルといった細かい部分まで想像することで、より求職者像をイメージしやすくします。詳細はこちらのコラムをご覧ください!
採用ミスマッチを防ぐ!「ぺルソナ」の必要性と作り方|具体的な活用方法も
3-2.求職者目線で価値のあるコンテンツを用意する
採用したいターゲット像が固まったら、採用コンテンツとして「何を」用意するかを考えます。ここでのポイントは「求職者目線で価値のあるコンテンツを用意する」ということです。コンテンツ制作においては①コンテンツの内容、②コンテンツの見た目、の両方が大事になります。
①コンテンツの内容
求職者が価値を感じるコンテンツは、大きく分けて下記の4パターンになります。まずこれらの内容を整理して採用コンテンツに反映することが重要です。
●Philosophy(理念・目的)
組織のビジョンや目的に対する魅力
(例)ミッション、ビジョン、創業目的など
●Profession(仕事・事業)
組織の活動に対する魅力
(例)事業内容、ビジネスモデル、今後の戦略など
●People(人材・風土)
メンバーと接することで得られる魅力
(例)経営陣の考え方、企業文化など
●Privilege(特権・待遇)
組織に属することで得られる処遇
(例)働く環境、福利厚生、給与、評価制度など
②見た目
いくら中身がよくても、コンテンツの見た目がよくないと求職者に見てもらえません。特にオンライン上のコンテンツは「ファーストビュー(最初に目につく部分)」が勝負です。初見で離脱されないような目を引くファーストビューを意識しましょう。
また、コンテンツ内に専門用語がたくさんあったり説明が上長だったりと、分かりづらい表現を使っている場合も求職者にとってはマイナスです。極力専門用語は使わないように心がけましょう。同じ内容を伝えるにしても、テキストばかりでなくイラストや動画、表やグラフといったビジュアル的にすぐ伝わる形式を用いるとよいです。
3-3.プロモーション施策も合わせて考える
せっかく制作したコンテンツをただWEB上にアップしているだけだと、大半の企業にとっては多くのユーザーにリーチするのが難しいといえます。自社の存在をまだ知らない求職者にも広くコンテンツを届けるには、インターネット広告をはじめとしたプロモーション施策も合わせて実施することが重要です。
特に20-30代といった若年層の就職活動においてはSNSを利用するユーザーが増してきています。自社のSNSアカウントでの投稿と合わせてSNS広告でのプロモーションを組み合わせると有効といえるでしょう。
4.中小企業の採用コンテンツ活用事例
ここからは、弊社がご支援させていただいた企業様の採用コンテンツ事例をご紹介いたします!
4-1.株式会社パパまるハウス様
ハウスメーカーの「株式会社パパまるハウス」様。以前はコーポレートサイトの一部に採用情報を掲載しており、求職者が知りたい情報や応募するまでの導線が分かりづらいことが課題でした。
そこで求職者が求める情報コンテンツと会社として伝えたい内容を整理し、求職者が知りたい情報にアクセスしやすいような設計に変更。採用専用サイトとしてリニューアルいたしました。
また、会社の方針やビジョンを伝えるため社長メッセージ動画を組み合わせています。文字だけでは伝わり切らない社長の想いが伝わる内容となっています!
この他にも「採用ピッチ資料」の制作にも取り組んでおり、様々な採用コンテンツを組み合わせて自社の魅力を発信いただいております!
4-2.豊栄病院様
地域密着型の総合病院である「豊栄病院」様。以前は病院サイトに募集要項が掲載されているのみでした。
しかし「求職者に豊栄病院の魅力を知ってほしい!」という思いから、採用専用サイトを制作。お仕事紹介や社員インタビューといったリアルな情報を掲載し、求職者に働くイメージを想像してもらいやすいよう工夫した内容になっています。
新人看護師さんの働く現場に密着した動画コンテンツも制作。採用サイトへの掲載に加えて動画広告として幅広く配信し、最大限活用されています!
4-3.丸新グループ様
住環境・物流・エネルギー分野の総合商社である「丸新グループ」様。求職者へのブランディングとして「会社紹介」と「社員インタビュー」の動画コンテンツを制作。動画広告も配信し、まだ自社を知らない求職者に魅力を知ってもらう施策に活用されています。
●会社紹介ムービー
●社員インタビュームービー
4-4.ユニークワン
最後に、弊社の採用コンテンツもご紹介いたします!2021年4月に採用サイトをリニューアル。ポイントは2つです!
①「note」を活用したコンテンツ
2020年9月よりnote での記事更新をスタートしたユニークワン。今回のリニューアルでは、「働く環境」や「福利厚生」、「社員インタビュー」パートでnote記事が活躍しました!
②”STUDIO”を使用してノーコードで作成
通常、WEBサイトを作るにはHTMLやCSSなどの専門知識が必要です。しかしノーコードのサイト制作ツール”STUDIO”を使えば専門知識がなくても視覚的にデザインが作成できます。
今まで更新してきた記事コンテンツと簡単に作業できるツールを組み合わせて、効率と効果のバランスをとった採用サイトとなっています。
5.まとめ:採用コンテンツを活用して求職者に魅力を伝えよう!
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると
- 数多くの選択肢から選んでもらうには求職者に魅力が伝わる採用コンテンツが重要
- 採用したいターゲット目線でコンテンツを考えるべき
- コンテンツを伝える「プロモーション施策」も合わせて実行すべき
ユニークワンは自社社員30名程度の規模でありながらWEBを活用した採用活動で年間800名の応募を獲得した実績をもとに、「採用プロモーション」「採用ブランディング」のトータル支援も行っております。ぜひお気軽にご相談ください!
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