
【2021年7月更新】Instagramキャンペーン実施の注意点・禁止事項まとめ
最新の公表データによると、日本国内のInstagram(インスタグラム)のユーザー数は3、300万人(2019年6月時点)です。
この記事では、利用者数増に伴い広告配信のマーケットとしても重要なInstagramの基本情報やユーザーデータについて紹介します。
ユーザー層や利用シーン、企業が出せる広告の種類や活用方法も解説していますのでぜひ最後までお読みください。
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目次
2019年6月時点で日本のInstagram利用者数は3,300万人を突破!
昨年6月にInstagramの月間アクティブユーザー数が発表されました。
その数なんと3,300万人!
日本の人口は1.2億人ですので4人に1人はInstagramユーザーという計算になります。
Instagramの日本語アカウントが開設された2014年からのユーザー数をまとめたグラフがこちら。
ユーザー数は年々増加を続けており「インフルエンサー」を活用した商品のPRなど、マーケティング活動の市場としても大きく成長してきました。
これは他のSNSと比較しても驚異的な増え方です。
(ソーシャルメディアラボの記事を参考に作成)
「若い女性が大多数」のイメージが強いInstagramですが、最近では50代以上のユーザーも増え、多様化が進んでいます。
さらに、国内利用者の43%が「男性」というデータも発表されています。
Instagramは「若い女性だけが使う」というイメージを持っている方も未だ多いかもしれませんが、これらの情報からから性別・世代に関係なく誰もが利用しているSNSであることがわかります。
では実際に、ユーザーはどんな時間帯、どういった情報を見るためにインスタグラムを使っているのでしょうか。
2018年公式発表されたデータを元に詳しく見ていきましょう。
(公式発表より引用 調査対象:日本国内のInstagramユーザー)
1日のうち、最初に3割を超えるのが夕方(仕事終わりの時間でしょうか)。
次いで深夜が33%、就寝前に利用する人が37%という結果に。
朝起きてすぐの時間帯に約2割の方が利用しているというのも捨てがたいデータです。
(公式発表より引用 調査対象:日本国内のInstagramユーザー)
Instagramといえば「食べ物のインスタ映え」のイメージが強かったのですが、食べ物自体を情報として閲覧している人は12%にとどまっています。
(投稿してる人たちの自己満足ということでしょうか…?)
一方、約3割の人が「見る」と回答しているのが「ファッション」や「写真」。
この2つはInstagramとの相性が抜群。
特に「ファッション」は後述する「ショッピング機能」に通ずるものがあります。
『インスタ映え』が流行語になったように、画像や動画をメインとした投稿がInstagramの特徴。
ビジュアルにこだわった画像や動画投稿が人気を集めやすいSNSと言えます。
Instagram利用者増の最も大きな要因となったのが『ストーリーズ』機能。
投稿が24時間で消えることから「何気ない日常を気軽にシェアできる」と人気が爆発し、現在ではInstagram利用者の約70%の人が利用している人気機能となりました。
ストーリーズ機能では1日に700万件ものストーリーがシェアされています。
さらにInstagramのユーザー増に繋がっているのが「いいね!数の非表示」です。
2019年9月下旬より日本国内の全てのユーザーの投稿において、いいね数を確認できるのは投稿者本人のみになりました。
他人から見たいいね数のプレッシャーから解放され、気軽に投稿を楽しめるようになったと言えます。
(Instagram公式ページより)
2020年8月、Instagramの大型アップデートによって新機能「リール」が発表されました。
リールは最大15秒の短尺動画を投稿できる機能。Instagram上で動画の加工やBGMの追加などもすることができ、「TikTok(ティックトック)の代わりになるのでは?」ともいわれています。
2021年6月には「リール広告」もリリースされました。今後ますます活用が進むと考えられます。
インスタグラムでは商品を眺めるだけでなく、気になった商品の購入まで可能になっていることをご存知ですか。
出品者側は、通常の投稿やストーリーズに表示されている商品にタグ付けするだけでユーザーへ商品の訴求が可能に。
ユーザーはそのタグから商品の価格や詳細情報が掲載されたページへ進み、購入に至ります。
投稿から商品購入ページまでの誘導が容易にできるため、興味をもったユーザーの購入促進につながります。
楽天やAmazonなど通販サイトへの直接リンクも可能。
Instagram経由で買い物をする時代に突入したといっても過言ではありません。
画面下部左から二番目の虫メガネをタップすると表示される「発見」機能。
ユーザーの興味(これまでいいね!した投稿や、フォローしているユーザー)に合わせた投稿が表示されます。
いま世の中でどんなものが流行っているのかを知るヒントになります。
最新の人気投稿がチェックできるので、1日1回はのぞいてみるようにしましょう。
Twitterで他のユーザーのつぶやきを自分の投稿一覧にも表示する「リツイート」。
これと同じような「リポスト」という機能がInstagramに存在します。
上記画像の赤枠で囲ってある投稿は、一般ユーザーの投稿を「リポスト」したもの。
企業のアカウントが自社の製品を利用している一般ユーザーの投稿を積極的にリポストすることで、ユーザーに親近感を抱いてもらうことができ、ファン醸成に直結します。
【リポストのやり方はこちらの記事をご覧ください】
インスタ公式アプリでリポスト(リツイート)する最も簡単な方法|初心者向けおすすめリポスト専用アプリも紹介
自社でSNSを活用したいと考えているなら、押さえるべきはInstagramです。
Instagramでファンを増やすためには地道な投稿はもちろんですが、広告配信による訴求も欠かせません。
『Instagram』で配信できる代表的な広告は以下の5つ。特徴を簡単にまとめます。
他のユーザーの投稿に混じってタイムライン上に表示されるのが「フィード広告」。
瞬時に注目させ、手を止めてもらえるような画像・動画を使うことが重要です。
静止画の場合
・説明文は最大2,200文字(最適テキスト数は125文字前後)
・ハッシュタグは最大20個まで。
動画の場合
・長さは最大60秒
・説明文は最大2,200文字(最適テキスト数は125文字前後)
・ハッシュタグは最大30個。
横長の画像を分割して見せたり、いくつもの画像をパラパラとめくって見せるのに効果的なカルーセル広告。
Facebook(フェイスブック)ではおなじみの広告スタイルですが、Instagramにも掲載できます。
・画像・動画どちらの形式も投稿可能
・1投稿2~10枚まで。
・説明文は最大2,200文字(最適テキスト数は125文字前後)
・ハッシュタグは最大30個。
これまで紹介してきた3つの広告とは少し毛色が異なるストーリーズ広告。
通常のタイムラインではなくストーリーズフィード内に配信されるのが特徴です。
一般ユーザーの投稿したストーリーズの間に流れ、自然な形で広告が配信されます。
タイムラインに表示される広告とは違いスマホ画面いっぱいに広告表示が可能です。
・画像・動画どちらの形式も投稿可能
・広告1つの画像もしくは1つの動画を表示
・動画の尺は最大15秒まで
Instagramでは以前から企業とインフルエンサーのタイアップを明確に表示できる機能「ブランドコンテンツ」を導入していました(画像赤枠部分「Paid partnership〜」がタイアップ表記、日本語だと「広告」と表示されます)。
これらの投稿を「広告」として配信するために用意されたのが、今回登場した「ブランドコンテンツ広告」です。
リール配信面に縦長の全画面で広告を表示できるのが「リール広告」。
ストーリーズ広告と同様、ユーザー投稿になじむ形で配信できます。
リール広告は、通常投稿と同様にコメントやいいね、保存、シェアすることができます。
フィードやストーリーズと合わせて、ぜひ出稿してみましょう!
・動画フォーマットのみOK
・30秒以下・フルスクリーンの縦型
Instagramを企業のマーケティングに活かすためにはビジュアル重視で運用する必要があります。
国内企業がどのように活用しているのか、代表例を紹介します。
国内で革製品を販売している「土屋鞄製作所」は認知向上を目的としてInstagramを活用。
結果として50万人以上のユーザーにリーチし広告想起率を29%、ブランド認知を6%向上させることに成功しました。
リプトンジャパンの公式アカウントでは「フルーツインティ」の専門店の告知が高い反応を得ており、「今年も楽しみにしています」「関東にもきてください」などのコメントが多く寄せられています。
「インスタ映え」する画像を用いることはもちろんのこと、季節感も考慮した投稿でユーザーからの期待感を集めることに成功しています。
100円ショップでおなじみの「キャンドゥ」では1日1投稿商品を使ったおしゃれな写真を投稿しています。
本文だけでなくハッシュタグで製品の特徴やメリットについて紹介。
情報の盛り込み方が押し付けがましくないところもユーザーから好感を得ています。
以上の3社はいずれも自社の世界観を盛り込みつつ、”インスタ映え”するおしゃれな写真を掲載している」という点で共通しています。
Instagramはユーザーにとって価値あるコンテンツ、新たな発見があるコンテンツを重視しています。
今後は「いかにユーザーが喜ぶコンテンツを作るか」が大事になってきます。
企業アカウントを運用している方にぜひ重視してほしいのが「エンゲージメント」。
エンゲージメントとはユーザーの反応です。Instagramでは「いいね」や「コメント」がエンゲージメントにあたります。
「どんな投稿にユーザーは反応を示すのか」
「ユーザーに見られやすい投稿時間帯はいつなのか」
「自社のアカウントをフォローしている人たちはどの投稿が好みなのか」といったことを分析し、投稿内容を改善していく必要があります。
そのために必要なのが、Instagramアカウントの分析です。
ユニークワンでもいいねやコメント数が多かった投稿、フォロワーの属性などを把握するための分析ツール「ooowl」を2020年秋にリリース。
すでに法人のお客さまからたくさんのお問い合わせを頂いています。
インスタ映えだけじゃない!宣伝にも強いSNS
これまでインスタグラムの最大の特徴であった「視覚で楽しむSNS」という概念から、現在は多種多様なマーケットへと進化。
ユーザー数も更に増加することが見込まれ、SNS広告市場を牽引していくことになるでしょう。
インスタグラムの企業による活用、今後ますます注目していく必要がありそうですね。
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