【2021年7月更新】Instagramキャンペーン実施の注意点・禁止事項まとめ
コラム
最新の公表データによると、日本国内のInstagram(インスタグラム)のユーザー数は3、300万人(2019年6月時点)です。
この記事では、利用者数増に伴い広告配信のマーケットとしても重要な、Instagramの基本情報やユーザーデータについて紹介します。 ユーザー層・利用シーン・企業が出せる広告の種類・活用方法も解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
【更新履歴】
・2021年9月:「リール広告」に関する記述を追加しました。
・2023年10月:最新情報に更新しました。
【2023最新版・Instagram活用セミナー動画配信中】
2023年8月に、「2023最新版・Instagram活用セミナー|企業向けに投稿・分析のコツを基礎から解説!」を開催!
企業がインスタを運用する重要性・最新情報を踏まえた運用のコツ・投稿ネタの見つけ方・分析方法など解説しました。企業広報/SNS担当者様は、この機会にぜひご視聴ください。
目次
1.Instagram最新ユーザー数・年齢・男女比
初めに、Instagramのユーザー実態をデータに基づきご紹介します。
1-1.月間アクティブユーザー数
2019年6月時点で日本のInstagram利用者数は3,300万人を突破!
昨年6月にInstagramの月間アクティブユーザー数が発表されました。 その数なんと3,300万人! 2019年時点で日本の人口は1.2億人ですので、4人に1人はInstagramユーザーという計算になります。
Instagramの日本語アカウントが開設された2014年からのユーザー数をまとめたグラフがこちら。 2014年以降、利用者数は年々増加を続けており、5年で8倍にも上ります。「インフルエンサー」を活用した商品のPRなど、マーケティング活動の市場として大きく成長してきました。
これは他のSNSと比較しても驚異的な増え方であり、今では日本でメジャーなSNSです。
1-2.ユーザーの性別・年齢層
(ソーシャルメディアラボの記事を参考に作成)
■インスタは幅広い年代・性別のユーザーに親しまれている
Instagramと聞くと「20代の若い女性のSNS」というイメージがありませんか?
最近では50代以上のユーザーも増え、多様化が進んでいます。50代の利用割合は30%以上、30代の利用割合は50%を超えます。また、NTTドコモ モバイル社会研究所の調査では、全国で男性のInstagram認知率は82.8%と高く、利用率は34.3%です。
Instagramは「若い女性だけが使う」というイメージを持っている方も未だ多いかもしれませんが、これらの情報から性別・世代に関係なく誰もが利用しているSNSであることがわかります。
※参照:モバイル社会研究 男女に人気のツイッター・利用率10~20代男女で7割超、女性に人気のインスタグラム・利用率10~20代女性で8割超
2.Instagramの活用シーン
では実際に、ユーザーはどんな時間帯・どういった情報を見るためにインスタグラムを使っているのでしょうか。
Meta公式によって発表された、Instagram最新情報を元に詳しくみていきます。
2-1.時間帯別 利用率
■インスタのゴールデンタイムは「就寝前」
1日のうち、最初に3割を超えるのが夕方(仕事終わりの時間でしょうか)。次いで深夜が33%、就寝前に利用する人が37%という結果に。朝起きてすぐの時間帯に約2割の方が利用しているというのも捨てがたいデータです。
(引用元:Meta Instagramの最新情報 )
より、詳しい時間帯をみていきましょう。データ参照元は変わりますが、App Ape社の調査によると、投稿を見られやすいのは以下の時間と言われています。
・平日朝の7-8時台
・昼間の12-13時台
・夜間の20-22時台
(引用元:【2020年最新版】インスタグラム投稿、いいねがもらえるベストな時間帯は?|App Ape)
Instagramを運用する際には、見られやすい時間帯を目がけて投稿するのがおすすめです。
2-2.Instagramの利用シーン
Instagramの使われ方は「友達の投稿を見るため」だけではありません。
■情報取集
ファンくる(株式会社ROI)調べによると、インスタグラムにおける消費者行動調査で「インスタグラムを利用する目的はなんですか?」という問いに対し、「情報収集」と答えた人が9割以上でした。
(引用元:インスタグラムにおける消費者動向調査|ファンくる(株式会社ROI)調べ)
そのため、情報を欲しているユーザーに対して「行ってみたい」「マネしたい」「タメになる」と思わせる投稿が好まれるでしょう。
■購買行動
また、インスタを通して商品を知り、購入に至るケースも増えています。同じくファンくる(株式会社ROI)調べによると、インスタを通して商品を知ったことがあるユーザーが80%、そのうち購入に至ったユーザーが70%という結果が出ていました。
みなさんも、Instagramをみていて「イイな」と思いブックマーク(後で見返せるように保存)をしたり、リンクをタップして商品サイトへ遷移した経験はありませんか?
このように、インスタの使われ方は「友達の投稿をチェックする」だけでなく「情報収集をする」「購買行動をする」という使われ方もするようになりました。
※参考:インスタグラムにおける消費者動向調査|ファンくる(株式会社ROI)調べ
2-3.ユーザーが興味を持ちやすいトピック
続いて、インスタと相性が良く、ユーザーに興味を持たれやすいトピックについてご紹介します。
(引用元:Meta Instagramの最新情報 )
■「インスタ映え」よりも「面白い・興味関心に沿った投稿」
インスタというと「インスタ映え」する、綺麗で優れた写真が必要だと思っていませんか?現状はそれよりも「面白く、自分にとって興味関心が高い情報」が求められている傾向にあります。
カテゴリ別に見ると、日本で最もフォローされているトピックは「ファッション」「写真」「料理」が上位を占めます。ユーザーの日常生活にとって新しい発見があるトピックが好まれ、インスタと相性が良いと予想されます。
3.利用者が急増している理由
3-1.「ストーリーズ」機能の登場
『インスタ映え』が流行語になったように、画像や動画をメインとした投稿がInstagramの特徴。 ビジュアルにこだわった画像や動画投稿が人気を集めやすいSNSと言えます。
Instagram利用者増の最も大きな要因となったのが『ストーリーズ』機能。 投稿が24時間で消えることから「何気ない日常を気軽にシェアできる」と人気が爆発し、現在ではInstagram利用者の約70%の人が利用している人気機能となりました。 ストーリーズ機能では1日に700万件ものストーリーがシェアされています。
3-2.「いいね数」非表示で、より気軽なSNSへ!
さらにInstagramのユーザー増に繋がっているのが「いいね!数の非表示」です。 2019年9月下旬より日本国内の全てのユーザーの投稿において、いいね数を確認できるのは投稿者本人のみになりました。 他人から見たいいね数のプレッシャーから解放され、気軽に投稿を楽しめるようになったと言えます。
3-3.【2020年夏】新機能「リール」登場!
(Instagram公式ページより)
2020年8月、Instagramの大型アップデートによって新機能「リール」が発表されました。 リールは最大15秒の短尺動画を投稿できる機能。
Instagram上で動画の加工やBGMの追加などもすることができ、「TikTok(ティックトック)の代わりになるのでは?」ともいわれています。 2021年6月には「リール広告」もリリースされました。今後ますます活用が進むと考えられます。
3-4. Threadsの登場で一時、爆発的な話題に
Threads(スレッズ)とは、 InstagramやFacebookを運営するMeta社が提供する、テキスト共有アプリ。2023年7月に公開されました。公開初日には、ダウンロード3000万回を突破するほど、最近話題になった新SNSです。
Threadsアカウントの開設はInstagramアカウントを所有していることが前提です。そのため、この機会に新しくインスタをダウンロードした方もいるのではないでしょうか。
※参照:Threadsが1日で利用3000万人突破。ChatGPTしのぐ史上最速ダウンロード
▼Threadsについて詳しくはこちら 新SNS・Threads(スレッズ)とは?基本的な使い方・他SNSとの違い・企業の活用について詳しく解説 この記事では、「Threadsをとりあえず使ってみたい」「企業でThreadsを活用すべきか悩んでいる」方々へ、特徴や具体的な使い方、インスタとの違いなどを解説します。
4.企業向け・Instagramの機能
続いて、企業がインスタを運用する際に役立つ機能をいくつかご紹介します。
4-1.ショッピング機能
ユーザーを無意識に商品ページへ誘導
インスタグラムでは商品を眺めるだけでなく、気になった商品の購入まで可能になっていることをご存知ですか。
出品者側は、通常の投稿やストーリーズに表示されている商品にタグ付けするだけでユーザーへ商品の訴求が可能に。 ユーザーはそのタグから商品の価格や詳細情報が掲載されたページへ進み、購入に至ります。
投稿から商品購入ページまでの誘導が容易にできるため、興味をもったユーザーの購入促進につながります。 楽天やAmazonなど通販サイトへの直接リンクも可能。 Instagram経由で買い物をする時代に突入したといっても過言ではありません。
4-2.「発見」機能
画面下部左から二番目の虫メガネのマークをタップすると表示される「発見」機能。いま世の中でどんなものが流行っているのかを知るヒントになります。
また、発見タブの検索機能を使って、ハッシュタグ検索や競合アカウントを見つけることができます。発見タブは定期的にチェックするようにしましょう。
ちなみに、この発見タブに表示される大半はフォロワー以外の投稿です。表示の順番・内容は時系列ではなく、各ユーザーで異なります。
発見タブ内の表示順序や内容を決めるのが、「アルゴリズム」です。ユーザーの過去のアクティビティ(いいね!・コメント・シェアなど)に基づき、ユーザーの興味関心に合わせた投稿を表示させます。
インスタ運用をする上でアルゴリズムの理解は重要になるため、しっかり押さえておいてください。
4-3.リポスト(再投稿)機能
X(旧Twitter)で他のユーザーのつぶやきを自分の投稿一覧にも表示する「リツイート」。 これと同じような「リポスト」という機能がInstagramに存在します。
上記画像の赤枠で囲ってある投稿は、一般ユーザーの投稿を「リポスト」したもの。 企業のアカウントが自社の製品を利用している一般ユーザーの投稿を積極的にリポストすることで、ユーザーに親近感を抱いてもらうことができ、ファン醸成に直結します。
【リポストのやり方はこちらの記事をご覧ください】
インスタ公式アプリでリポスト(リツイート)する最も簡単な方法|初心者向けおすすめリポスト専用アプリも紹介
4-4.タイアップ投稿
タイアップ投稿は、インフルエンサーを活用した企業のPR手法の一つです。インフルエンサーが第三者目線で投稿するため、自然な形で商品を宣伝できます。
▼Instagramブランドコンテンツについて詳しくはこちら Instagramブランドコンテンツの基本「タイアップタグ」を徹底解説! 今回は、Instagramでインフルエンサーを活用する際に重要な「ブランドコンテンツのタイアップタグ(ブランドコンテンツツール)」についてご紹介します
ただし、タイアップ投稿などのインフルエンサーを活用する際には「ステマ規制」に注意しなければいけません。
ステマ規制とは、2023年10月1日から施行される規制です。最近SNSなどで問題になっているステマ(ステルスマーケティング)の規制を目的としたもの。
違反した場合は措置命令や従わない場合は懲役または罰金などが科されます。2023年10月1日時点で罰則を受けるのは依頼した事業者のみ。インフルエンサー側も炎上リスクがあるものの、事業者側には大きなダメージがある可能性があるため十分注意しましょう。
例えば、インスタ上でタイアップ投稿をする場合、「タイアップ投稿ラベル」や「PR」の記載が求められます。
▼ステマ規制について詳しくはこちら
ステマ規制とは?いつから始まるのかや運用基準、インフルエンサーとの関わり方までわかりやすく解説
ステマ規制は最近SNSなどで問題になっているステマ(ステルスマーケティング)の規制を目的としたもの。今回はステマ規制について、運用基準や罰則など解説します。
4-5.インサイト機能
企業で効果的なインスタ運用をするには、投稿を分析し、次の投稿に生かすサイクルを作ることが重要です。
インスタの分析にはインサイト機能がおすすめ。インサイトとは、Instagramが公式に提供している分析ツールのことです。Instagramのアカウントを持っている方なら、誰でも無料で使うことができます。
一方で、Instagramのインサイトでも、ある程度のデータは得られますが、「自由な期間選択ができない」「見方が難しい」など、不便な箇所もあります。
そこでユニークワンでは、初心者でも使いやすいInstagram分析ツール「ooowl」を提供中。管理画面はシンプルでわかりやすく、無料トライアルができることも魅力的です。
ooowlに関する資料請求やお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。
5.Instagram広告
Instagramでファンを増やすためには地道な投稿はもちろんですが、広告配信による訴求も欠かせません。
Instagram公式より 横長の画像を分割して見せたり、いくつもの画像をパラパラとめくって見せるのに効果的なカルーセル広告。 Facebook(フェイスブック)ではおなじみの広告スタイルですが、Instagramにも掲載できます。
5-1.主な広告の種類
広告の種類 | 主な特徴 |
画像広告 |
写真とテキスト、ハッシュタグなどを組み合わせた広告 |
動画広告 |
動画をテキスト、ハッシュタグなどを組み合わせた広告 |
カルーセル広告 |
複数枚の写真や動画を使用し、横にスワイプして閲覧できる広告 |
コレクション広告 |
複数の商品やサービス、コンテンツを一つにまとめて表示できる広告 |
パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告) |
インフルエンサーなどのユーザーの投稿を広告として配信すること |
5-2.主な広告掲載の配置
掲載面 | 説明 |
フィード |
アプリを開いた時に表示される画面で、フォロワーの投稿等の中の一部に広告が表示される。 |
発見タブ |
アプリ内下部の虫眼鏡のマークのタブ。ユーザーの興味関心に基づいて、フォローしていないユーザーの厳選されたコンテンツが表示され、その中の一部に広告が表示される。 |
ストーリーズ |
24時間で消え、縦型画面いっぱいに表示される。アプリを開いた画面の上部に一覧で表示される。オーガニックなストーリーズの間に広告が表示される。 |
リール |
編集機能や音楽、エフェクトを使って編集された動画。オーガニックなリール動画の間に広告が表示される |
▼リール
※より詳しくは下記リンクより、Meta公式サイトをご覧ください。
https://www.facebook.com/business/ads-guide/update
6.企業のInstagram活用事例
続いて、企業がどのようにインスタを活用しているのか事例をご紹介します。
6-1.土屋鞄製作所
国内で革製品を販売している「土屋鞄製作所」は認知向上を目的としてInstagramを活用。 結果として50万人以上のユーザーにリーチし広告想起率を29%、ブランド認知を6%向上させることに成功しました。
6-2.ニトリ公式|インテリア・家具(@nitori_official)
(引用元:https://www.instagram.com/nitori_official/)
ニトリでは、インスタライブ配信・UGC(ユーザー生成コンテンツ)・タイアップ投稿など、ユーザーとのコミュニケーションを強化しています。
「#ニトリ」「 #mynitori」「 @nitori_official」がついたユーザーの投稿をストーリーズでリポスト。さらに、公式サイト「ニトリネット」にて、こういったUGC投稿を一覧で確認できる「みんなのニトリ」というコンテンツもリリースしました。
※参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000050732.html
6-3.FUJIMI(@fujimi_official)
(引用元:https://www.instagram.com/fujimi_official/)
パーソナライズビューティケアブランド「FUJIMI(フジミ)」が、ブランドコンテンツ広告を実施。通常の広告と比べて、良好な検証結果を得ることができました。
7.企業がInstagramを運用するコツ
最後に企業がインスタを運用する上で、押さえておくべきポイントをご紹介します。
7-1.戦略立案・ターゲットを明確に設定する
はじめに、戦略立案をして明確なコンセプトを定めましょう。
誰に(ターゲット)どんな価値を提供するのか(目的)を明確にすることで、「なんとなく」のインスタ運用を避けることができるはずです。
ターゲットに関しては「ペルソナ」という、より具体的なユーザー象を考えてみてください。
7-2.データに基づくInstagram分析をする
Instagramを含むSNSを運用する上で、分析は必須です。分析で重要なのは「投稿の勝ちパターン」を見つけること。
「どんな投稿にユーザーは反応を示すのか」
「ユーザーに見られやすい投稿時間帯はいつなのか」
といったことを分析し、次の投稿に活かすサイクルを作る投稿内容を改善していく必要があります。
分析ツールは先ほどご紹介した、Instagram公式のインサイトや、より使いやすさを追求した「ooowl」の使用をご検討ください。
7-3.プロに相談する
SNSを運用していると、以下のようなお悩みも。
「投稿のネタが思いつかない」
「成果に繋がっているか不安」
「分析のやり方が分からない」
そんな時は、プロに相談するのも一つの手法です。ユニークワンはインターネット広告専業の代理店として、800社以上のお客様を支援した実績があります。
SNS運用にお悩みの企業様は、ぜひこちらからご相談ください。
まとめ:Instagramの現状を理解し、インスタを運用する重要性を再確認しよう!
これまでインスタグラムの最大の特徴であった「視覚で楽しむSNS」という概念から、現在は多種多様なマーケットへと進化。 ユーザー数も更に増加することが見込まれ、SNS広告市場を牽引していくことになるでしょう。 インスタグラムの企業による活用、今後ますます注目していく必要がありそうですね。
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